第804話 機動戦士クィーンダムZZ ～アイドルの修羅場が見れるぞ！～
ヒョジョン「いよいよ天王山やのぉ」
スンヒ「へい、隊長」
ヒョジョン「泣いても笑うてもあと一戦。その前に、これまでの状況をとりまとめておくのも悪くないと思う」
ビニ「おっしゃる通りです、隊長」
ヒョジョン「よし、参謀、説明せぇ」
ジホ「かしこまりやした。まず自分らの持ち歌を披露する第一次戦役では、顔見せ程度と思うとったもんやから、場の空気を読み切らずに無難に演じてしまい…」
ジホ「その結果、我が隊は3位という微妙な成績でした」
ヒョジョン「うむ、あれにはちょっと焦った。相互評価も低かったし」
ビニ「隊長、ピーピー泣いてましたもんね」
ヒョジョン「アホか！ ウチが純情で真剣に取り組んでるちゅう芝居をここで見せたからこそ、同情票が入って3位にまで巻き返したんやないか。全部計算や」
ミミ「いよっ、さすが隊長！（拍手）」
ジホ「その相互評価が低いのも、後輩グループからさえ舐められてるんやないかと辛めに分析しました。そこで二次戦役では一気に巻き返しを図り、勝負に出ましたよね」
ヒョジョン「うむ。予定しとったコンサートもキャンセルしてこの戦争（番組）に集中したで」
ジホ「その結果、我々は一気にクィーンダムにおけるパフォーマンスの水準を引き上げることに成功しました」
スンヒ「オリジナルを遙かに超えた素晴らしいパフォーマンスやったなぁ（うっとり）」
ビニ「他のグループが目を白黒させてたもんね」
ユア「このパフォーマンスはすでに伝説とゆわれとるで（笑）」
ジホ「当然、相互評価もトップ。スペシャル観客評価も一般観客評価も全部いただいて、ぶっちぎりの1位となりました」
ヒョジョン「我が隊の作戦勝ちであるな（えっへん）」
ジホ「続いての第三次戦役、これは更に1回戦と2回戦とに分けられ、1回戦は各グループからシンガーとダンサーを選抜し、ユニットを組んで腕前を競うというものでした」
アリン「我が隊からはヒョジョン隊長とユアねえが選ばれたんでありんす」
スンヒ「そお。そこで隊長が友軍選びで痛恨の失策を犯す」
ヒョジョン「なんやとこら、全部計算じゃ」
ジホ「（ぼそ）うそつけ」
ヒョジョン「ん？ だれや今妙なことゆうたんは？」
ジホ「ぴーぴー」
アリン「そやけど、いくらなんでもボムおばさんはなかったでありんすよ」
ヒョジョン「ぴゃー、自分までそんなことゆうの？」
ビニ「確かに、なにやりたいのかさっぱり判らんな」
ヒョジョン「うきーっ！ 貴様らそこに一列に並べ！ ウチの鉄拳で精神注入してやる！」
スンヒ「（どおどお）そおゆうのはソシ先輩の専売特許やから」
ユア「そやけどまぁ、ウチのダンスパフォーマンスでなんとか被害は最小限に食い止めたけどな。膝を負傷してるにもかかわらず！ ウチのすんばらしいダンスで！ 隊長の失策をカバーしたんですわ！」
ヒョジョン「イヤミな奴」
ジホ「確かにこの一見負け戦で3位に踏みとどまったのは大きかったかも知れんな」
※ダンスパフォーマンスではユアが1位評価
ヒョジョン「まぁええ。ウチらの持ち味は団体芸や。最初から勝負は2回戦やと思うとったし」
ジホ「その2回戦ですが、第二次戦役で我々がパフォーマンスのハードルを上げてしもうたので、どのグループも大変やったと思います。しかし、それに関しては我々も同じなのであります」
ミミ「仮想敵が自分らになっちゃったからねぇ」
ビニ「そやけど、ふたを開けてみたら(G)I-DLEや大根先輩のパフォーマンスがかなり良くてビニったよね」
スンヒ「ボケがちっちゃい。しかも判りにくっ」
ヒョジョン「ゆうても戦ってみれば結局ウチらの圧勝やったやん。“ステージ職人”ちゅう異名までいただいてしもうたし（かっかっか）」
ミミ「でも戦果発表の時、Lovelyzの奴らが特別審査団のおばはん軍団から1位評価された時は焦ったで」
ユア「うん。なんであいつらおばはんに人気あるんやろなぁ」
スンヒ「夢中で応援してたもんね」
ジホ「おかげで2回戦の相互評価では互いに4位で572点しかとれてなかったのに…」
ジホ「一気に2000点を加点されてウチらは実質5位に」
スンヒ「そんなギリギリやったん？」
ジホ「こっちはパフォーマンスに集中しとるのに、他の奴らはコソコソ裏から手ぇ回して来よるねん。特にLovelyzの奴らは露骨にウチらを潰そうと考えとる」
アリン「ウチらの相互評価が低いのはそのせいでありんすかねぇ」
ヒョジョン「そおかもしれん。そやけど、そんな姑息な手に負ける訳には絶対いかんのじゃ。競技相手が敵なら、こっちは世間を味方につけるまで」
スンヒ「おーっ（拍手）」
ジホ「その通りですわ。その隊長の姿勢が世間を動かしたのか、不利と思われた三次戦役でも終わってみれば一般評価トップで堂々の一位となりましたから」
スンヒ「素晴らしい。ウチら、ホンマに素晴らしい！」
ヒョジョン「浮かれるのはまだ早い！ 問題は最終戦じゃ、ここで負けたらこれまでの努力が水の江瀧子」
アリン「だれ？」
ヒョジョン「ここまでの成績は3位-1位-1位と出来過ぎなくらいやったが、総合得点の方はどおなんや？」
ジホ「へい。このよおになっております～」
1位 OH MY GIRL 31,478点（6,478 + 10,000 + 15,000）
2位 MAMAMOO 26,539点（7,282 + 7,702 + 11,555）
3位 (G)I-DLE 22,774点 （10,000 + 4,490 + 8,284）
4位 LOVELYZ 19,204点（3,691 + 5,009 + 10,504）
5位 AOA 17,328点（4,795 + 6,956 + 5,577）
6位 PARK BOM 16,357点（4,299 + 4,960 + 7,098）
スンヒ「ぴゃーっ、ウチらがトップや！」
ビニ「これはもお、大根先輩との二強対決なんやない？」
ミミ「ワールドシリーズやね（笑）」
ヒョジョン「そおなん？」
ジホ「ところが、最終戦の点数配分が実にエグいことになっておるのです」
ユア「ちゅうと？」
ジホ「Queendomに参加した6組が24日に同時に発表したカムバック曲、これの音源販売数1位グループには15000点」
スンヒ「げぇ。ウチらがシンドイ思いして獲得した総得点の半分以上やん」
ビニ「ちゅうかボム先輩に至ってはほぼ全得点くらいに値してるで」
ジホ「そして31日の夜には各グループ生放送でカムバック曲のパフォーマンスを披露する訳ですが、それが視聴者のSNSによる投票でして、1位グループにはなんと50000点！」
ミミ「（かくん）うそーん」
ビニ「めちゃくちゃやんけ（呆）」
ジホ「今のところ我々は音源の売り上げも1位をキープしているので、15000点を獲得する可能性は高いです。が、例えそれだけの点数を上積みしたとしても42913点にしかなりません」
ヒョジョン「結局SNS投票で勝利した奴が勝つって構図かい」
ユア「今までの三次に渡る戦いは一体何だったんやぁ（脱力）」
ミミ「認めない。こんな甲斐の無い生き方など、ウチは認めない！」
ヒョジョン「そおゆうイデオンごっこはソシ先輩にやらせておけばええ。…となると、もっとも有利なのはどのグループや？」
ジホ「それはもお大根先輩に決まってますわ。あの人らは別名ペン統領と異名をとるほど、ペンと密接。ペンドムの数も超巨大です。ペン投票での勝負となったらまずこっちに勝ち目はないでしょうね」
ヒョジョン「マジか（がーん）」
アリン「そやけど当日のパフォーマンスが失敗すればええ訳でありんしょう？ 酷い出来のパフォーマンスが1位とったら組織票だのMnetお得意の操作だのとゆわれることは間違いない訳やし」
ジホ「そ、それはそおやけど」
アリン「それやったら、大根先輩のステージ飲み物に硫酸仕込んで喉を潰すとかやりようはありんす」
ヒョジョン「こらこら、自分はそんな裏の顔を見せたらあかん。手を汚すのは全部スンヒがやるから」
スンヒ「なんで？（驚）」
ジホ「とにかく物量勝負となったら圧倒的にあちらが有利。それに最下位のボム先輩かてまだ逆転勝利の余地は充分ありますさかい、結局はペンドムも含めた底力、総合力が問われる一戦となるでしょう」
ヒョジョン「今年やっと音楽番組で1位をとったばかりのウチらには不利なことやのぉ」
ジホ「へえ。そやけど今川義元に挑んだ織田信長の例もありますし」
ユア「そこは日本水軍に挑んだイ・スンシン将軍の例でよくね？」
ヒョジョン「仕方ない。人事を尽くして天命を待つ。なんとか1位の特権で四次戦役の出演順は験のええ4番目を確保できたよって…」
ヒョジョン「あとは精一杯のパフォーマンスを世間の皆様にご覧いただいて、奇跡を待とうやないか」
スンヒ「結局ミラクル頼りってことですね、二重の意味で（笑）」
ジホ「（ぼそ）つまらん」
※なにが面白いかとゆうたら、特に面白くもないんですが、一応ルールが判りにくい番組なので、ここまでのまとめですね。理解した上で31日の放送を刮目して観てください。
間違ってたら早めに教えてください、判る人 m(__)m 実はワシも2位以下の配点がどうなるのかよく判ってないのです。
