ミニそし469
わし「(コツンコツン)あ~あ~おっほん」
ヨジン「毎度っ!(がちゃっ) あれあれ? マイク片手にひとりカラオケでやんすか?」
わし「そんな遊びとちゃうわ。新曲出来たから、これから仮歌吹き込むねん」
ヨジン「新曲ぅ? おっちゃん、そんな才能があったでやんすか」
わし「パボにすんな。歌の専門家であってこその『関西ソニョシデ』管理人なるぞ」
ヨジン「へぇへぇ。ま、ゆうのは勝手。せっかくやからウチも聴いててええ?」
わし「ええで。オーディエンスおった方がこっちも気合い入るよってな」
ヨジン「(わくわく)で、タイトルは? まさか今流行りのオノマトペだか造語だかの訳わからん系?」
わし「曲名はそやな…『連れ合い酒』じゃ」
ヨジン「(かくん)演歌かよ~。ま、おっちゃんの歳じゃそうなるか」
わし「ほな行きま~す。安室、行きま~す」
ヨジン「急に若ぶるな(呆)」
♪ちゃりらりら~ん
なんぼなんでも 引っかけ橋の グリコの壁が
まさかタクマに 変わる日を
この目で見る日が 来ようとは
ああ、世の中わからんチン わからんチンたら わからんチン
ヨジン「変な歌」
なんぼなんでも 千日前の 千とせで肉すい頼んだら
うどんがぎょうさん入ってた
新手のテロか革命か
(しゃあけど)食ったらうまかっチン 嫌がらせでも うまかっチン
ヨジン「ただの肉うどんじゃん(呆)」
♪ズッコンズッコン
オレたちゃ政府のために生きてるんじゃないんだぜ
政府がオレたちに奉仕するんだ
ヨジン「急にラップ?(驚愕)」
それが世の中のドーリ コトワリ ニワトリ そうだろう?
だから起こそうクーデター
グリコの看板、だれがいい? サトウでもシュガーでも なんならスガでもかまわないぜ マイメン!
だから起こすぜクーデター
喜んでナカソネさんに弔意を表するぜ リノ・ナカソネじゃないぜ マイメン!
これぞソンタクソンタク 二択縛りのゾディアック
ヨジン「ぜんぜん革命じゃないじゃん」
♪ちゃら~ん
ヨジン「あ、元に戻った」
なんぼなんでも ハスルの姐さん 可愛がってた妹に
まさかいじめに遭おうとは
うつ病やんで 引退に
ああ、怖かっチン ヨジンはホンマに 怖かっチン
ヨジン「デマを言うな、デマを!」
あ~あ~、あんたと死ぬまで連れ合い酒~
♪だららん!
わし「ご拝聴、ありがとうございました(ぺこり)」
ヨジン「なんじゃそのとってつけたよおな終わり方?」
わし「なんじゃて、自分のソロデビュー曲やないか」
ヨジン「はぁあああ? なんでウチがそんな妙ちくりんな歌でソロデビューせにゃあかんでやんすか?」
わし「妙ちくりんとは失敬な! プロデューサー自ら曲を作ってやったのに。ちっとは感謝せえ」
ヨジン「いやいやいや。ウチらのプロデューサーはSMEの絶対頂点偉い人イ・スマン先生やから」
わし「ふっふっふ…」
ヨジン「な、なに?」
わし「ただのおっさんにこんな名曲が作れる思うたか?(ぺりぺりぺり)」
ぬぅ
ヨジン「げぇ、ス、スマン先生!(どっすん)」
スマン「ぬははは! 神よおののけ、悪魔よひれ伏せ。これが天才プロデューサー、スマン・リーの真骨頂じゃ」
ヨジン「なんちゅう昭和な登場の仕方…」
スマン「『さらば愛しきルパンよ』みたいてゆわんかーい! さぁ、これからワシの指導のもと、たーっぷりと新曲をたたき込んでやるで!」
ヨジン「ひえ~。せめてユ・ヨンジンさんに頼みたかった~でやんす(泣)」