第815話 I & S
スマン「Red Velvet初のユニット出陣まで残すところ2週間あまりであ~る」
アイリーン「あい」
スルギ「楽しみですわ~。もおその時が待ち切れんと、一日30時間全力でダンスの稽古してますわ」
テヨン「アホや(呆)」
ソニ「張り切り過ぎやがな。ちっとは体力計算しやんと、デビューする頃にはジャック・ハンマーみたいに身体ガタガタになってまうで」
スルギ「そやけどもおCDもプレスにまわっとるし、おしゃれなロゴまでこしらえて貰いましたよって、どないしたって張り切りますがな」
ソニ「お、ええやん」
アイリーン「ウチの“I”とクマちゃんの“S”で“&”にも見える憎いデザインですねん」
ユリ「ウチの“Y”&“R”もそやけど、こおゆうイニシャルを組み合わせるロゴ、SMは得意よね~」
テヨン「貴様はロゴ負けしとるけどな(笑)」
ユリ「ぎゃふん」
スルギ「てことで、こっちの準備は万端。2週間後のデビューが待ち遠しくて仕方ありまへんねん」
ソニ「前回の曲がスンワンの事故でイッコも活動出来てへんかったからなおさらやろ」
スルギ「そーですねん(コクコク)」
スマン「張り切るのは結構やが、ひょっとしたら活動時期がちとばかりずれ込むかも知れん」
スルギ「ええっ?」
スマン「実は重大な手落ちにさっき気づいてなぁ」
ソニ「手落ち? さっき??」
テヨン「出た出た(笑)」
アイリーン「手落ちて何ですのん?」
スマン「自分らのユニット名、まだ決めてなかったんじゃ(なっはっは)」
全員「(がたがたーん!)はらほれひれはら」
ソニ「なんでそんな大事なことに誰も気づかへんかったの?」
スマン「ホンマ不思議」
ヒョヨン「巨大組織あるあるやなぁ」
ユリ「とにかく急いで名前決めてプレス各社に根回しせんと間に合いまへんで」
スルギ「そ、そ、そおですわ。ねえさん方、なにかええアイデアはありまへんか?」
テヨン「て、ゆわれても、ウチらも“テティソ”とか酷い名前つけられた口やからなぁ」
ヒョヨン「ロゴセンスと裏腹にネーミングセンスは最悪なんよ、この会社」
ユリ「あ、そや。今流行ってるから“Red Velvetーコロナ”ってのは? めっちゃタイムリーやん(げらげらげら) …あれ?」
ソニ「マジメにゆうてんのか?(怒)」
ヒョヨン「社会から抹殺するど」
スマン「まぁまぁ。もうとっくに抹殺されてるよおなもんやがな。あんまり目くじら立てるなや」
ユリ「し、しどい(涙)」
スマン「そおゆうたら今年デビューさせる予定の娘らな、あの仮の名前が空いとるっちゃ空いとるけど、どおする?」
アイリーン「仮の名前?」
ヒョヨン「例の“ハッピー・コリー”とかゆう奴か」
テヨン「ださっ」
スルギ「そ、それだけは勘弁を(泣)」
スマン「あかんか?」
ソニ「逆に何を根拠にそれがええと思うねん(呆)」
ヒョヨン「仮とはゆえ、そんな名前を選んだセンス、だだ者じゃねぇな」
スマン「これ思いついた時は小犬が流行っててん」
ソニ「コリーは小型犬ちゃいますよ」
ユリ「それに今は猫ブームやし」
スマン「ほな“ハッピー・キティ”ちゅう…」
スルギ「ホンマに許してくださ~い!(土下寝)」
テヨン「ほやねぇ(ほじほじ) そんじゃ、ウチが考えたろう。ん~…“ミー&ケイ”ちゅうのは?」
ヒョヨン「どっかで聞いたよおな」
アイリーン「(検索)えーっと、それって女子二人組で曲が『モンスター』ちゅう繋がりで?」
テヨン「ポンピーン! ご名答。昭和歌謡ペン大喜び(笑)」
スルギ「(号泣)雑すぎますって」
アイリーン「ウチらミーでもケイでもあらしまへんし」
ソニ「そもそも“Red”ゆうてるのになんで“Pink”に寄せるねん」
テヨン「“Black”ゆいながら“Pink”を名乗る奴らもおるで」
ソニ「そらまぁ」
テヨン「今度出る“REDSQUARE”ゆう新人なんか、“Red”てついてるのにデビュー曲は『ColorFull』で、スクエアゆうてるのに5人組や。もお自己否定自己矛盾の塊。それでも売れてしまえばそんな細かいこと誰も気にせんよおになる」
スルギ「元祖投げやりネームの“テティソ”さんからそおゆわれると心強い限りですけど、ウチらそこまで売れる自信が…」
テヨン「パボ野郎!」
ドゴーン!
スルギ「あごわ~っ」
テヨン「貴様はそこの年増ダンサーを差し置いてSM三大ダンサーに選ばれた実力者。もっとオノレを信じるんや!」
スルギ「は、はひ…」
ヒョヨン「誰が年増ダンサーじゃ(ぶつぶつ)」
ソニ「あっ」
ユリ「どしたん?」
ソニ「“スーパーガール”ゆうんは?」
全員「(がたがたーん!)懐かしさ通り越して読者のみなさん忘却の彼方やで」
ヒョヨン「ほな“チャミスルとコンバース”では?」
アイリーン「ウチはもおチャミスルのCMやってまへんで」
ヒョヨン「ちぇ。ほな今は誰が?」
アイリーン「ジウンちゃんが再起用されました」
テヨン「うへぇ、また街中があやつの等身大看板だらけになるんか」
スマン「確かにサシ飲みするのはチュヒョンよりIUの方がええもんな。なんか間違いが起きそうやし(涎)」
ヒョヨン「そおでんな。チュヒョンじゃお堅すぎて口説く気にならへん」
スマン「ともかくその名前は企業の許諾とるのが大変やし、スポンサーによっては番組出れへん可能性もある。却下や」
ユリ「桃頬思春期ってのは?」
ソニ「ピンクに寄せるなっちゅうてんねん」
テヨン「そもそも思春期って歳でもないし」
スルギ「しゅ~ん」
ユリ「(ピコーン)ロゴが&に見える二人組! これはもお“&15”以外ありえへんで」
全員「なんでやねん!?」
ユリ「わ、総突っ込み」
スマン「JYPと一緒にするなんて(むかむか)」
スルギ「あんなブスと一緒にするなんて(ニガニガ)」
ソニ「ほんじゃデンマーク・ランドリーでは?」
スマン「なにそれ?」
アイリーン「オリジナルが地味すぎてパロディにもなってまへんよ」
ヒョヨン「野良っちょなんかいかがでげす?」
スルギ「コミックバンドじゃねえっつーの!」
スマン「よしいっそ二人組ちゅう枠を外してみよう」
アイリーン「余計悪くなる気がするなぁ」
わーわーがやがや
ヨンミン「(がちゃ)なんやなんや賑やかやのぉ。お、これは先生もおられたんでっか?」
スマン「おお、ええ所へ来た。自分もこやつらのユニット名を考えてくれや」
ヨンミン「どのユニットでっか?」
スマン「アイリーン&スルギやがな」
ヨンミン「はぁ? てか、それがユニット名ですやん」
全員「えっ? …(空白)」
ヨンミン「“IRENE & SEULGI (Red Velvet)”ゆう名前でもおプレス関係には告知してまっせ」
スマン「マジで?」
ヨンミン「梨泰院の米兵クラブでベロベロに酔うて、明け方頃『アイリーンとスルギで“IRENE & SEULGI”や。まんまやけど変にひねるよりはええやろ』てゆわはったん、忘れたんでっか?」
スマン「知りまへんなぁ」
ヨンミン「そんでロゴもIとSと&を組み合わせたデザインになったんでっせ」
ソニ「なんや、名前ありきのロゴやったんかい」
テヨン「相変わらず雑な記憶力やのぉ。自分らも聞いてなかったんかい?」
アイリーン「いやー、アイリーン&スルギとはよおゆわれてましたけど、まさかそれがユニット名やったとは」
スルギ「普通にウチらのこと指してるんかと思い込んでましたわ」
スマン「まぁ、そんな訳で、SMの伝統に則り、自分らはこれからアイリーン&スルギじゃ。今後アイリーン&スルギと呼ばれたら自分のことと思え」
アイリーン「いや、とっくにそお思てますけど」
スルギ「かえってややこしいですわ(困惑)」
テヨン「ホンマ、適当な名前付けよる会社やなぁ(呆)」
※とか言ってる矢先に…
daebak.tokyo
ユニット名変えるならこの機会に(笑)