関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第719話 リアルドキュメンタリー『バトル・ロワイアル』

ヨンミン「あえて言おう、カスであると!」
テヨン「(ずっこけ)ど、どないした、急に?」
ヨンミン「判らんのなら、こう言い換えてもええで。“それは既に形骸である”…つまりババァってことや」
ヒョヨン「(怒)なぜ急にギレン・ザビの演説口調でいとうあさこ扱いされにゃらならんのや?」
ヨンミン「いやー少女時代デビュー10周年記念のイベントをいろいろ企画しとってな、昔の映像を見る機会が多いもんやから、つくづく老けたなぁと実感してもおて」
ティパニ「放っとけや」
ユナ「老けたんやない。成長や。って口を酸っぱくしてゆうとるやないか」
ヨンミン「どおゆうたところで生化学的には同じ事。自分を誤魔化すのはやめれ」
ユナ「わ、マジやん」
ヨンミン「女の子グループとしては前例のない10年連続現役やから老けるのは仕方ないけど、このままあと何年も続けていくには厳しいなぁて動画を見て気づいたんよ」
テヨン「あと600年くらいいけるやろ。平気平気」←本気
ヨンミン「ポーの一族か、自分ら!」
スヨン「社長はそおゆうけど、日本にはモーニング娘。とかAKBとか長寿グループおるやないの」
ソニ「そーだそーだ。モーニング娘。なんて前世紀の97年から活動しとるんやからな」
ソヒョン「ウチらの倍、20年の歴史があるんやで」
ティパニ「その年に生まれたアイドルかて珍しくない訳で、そんなモー娘。と比べればウチらなんて若い若い」
ユリ「まだひよっこゆうてもええくらいじゃ」
ヨンミン「アホか。今のモー娘。に当時のメンボなんて一人も残っちゃおらんわ」
ソニ「うっ」
ヨンミン「最初期のメンボ中澤裕子が今いくつか知っとるか? 44歳やで。現役の訳がない」
ソヒョン「ひえー。もお生理あがってるやん」
ソニ「それはさすがに失礼やろ」
ヨンミン「ええか、モー娘。やAKBが長く存続できるのは、奴らに“卒業”ちゅうシステムがあるからや」
ヒョヨン「た、確かに…」
テヨン「♪Hello darkness, my old friend〜
ティパニ「なんでサイモン&ガーファンクル?」
ソニ「歌わんでええ!」
ヨンミン「日本のアイドルグループはフェニックス。卒業という名の炎でオノレを焼きつくし、灰の中から新たに生まれ変わるんじゃ」
テヨン「♪燃える炎の中でその身を焦がして 生まれ変わる小さな鳥のように〜
ソニ「やめれっちゅうのに」
ヨンミン「年老いたメンボをグループから外し、代わりに若くて活きのええメンボを入れることで、グループそのものは永遠に生き続けることが出来る賢いシステムと言えよう」
スヨン「そ、そやけど、それはもはや同じグループやと言えないのでは?」
ヨンミン「ほな、どんどんシワが増えて化粧が濃くなり、声にもダンスにも切れを失い、一曲ごとにゼイゼイ肩で息をするようになったグループが、オリジナルメンボやからって理由だけで同じグループと言いきれるんか?」
ヒョヨン「そ、それは…」
ヨンミン「今は無敵を誇る指原莉乃かてあと何年現役でいられるか? もっとも彼女の場合実績が大きいから、殿堂入りゆう形での名誉の除隊も考えられる」
ソニ「除隊ゆうな」
ヨンミン「自分らはこれを対岸の火事やと思うとるかもしれんが、そうやないで。
 ……Twice(ぼそり)」
テヨン「ぎくっ」
ヨンミン「そしてBLACKPINK」
ティパニ「ぎくぎくっ」
ヨンミン「今や我が国の女子アイドル界は、すっかりこいつらに牛耳られとる。すなわちJYPとYGじゃ」
少女時代「…(しーん)」
ヨンミン「奴らの人気はすでに社会現象。いつまでもこれを許しておいては業界最大手としてのワシらの矜持が許さん」
ユリ「キョージてなに?」
ヒョヨン「アホは黙っとれ」
ユリ「しゅーん」
ヨンミン「奴らに対抗してSMも新しい女子グループを出そうかと思うたんやけど、今はどーにもタイミングが悪い。生半可なグループでは、Twiceに勝つどころかLOOΠΔにも敵わんやろう。そこで浮上したのが少女時代の存在や」
テヨン「ウチら?」
ヨンミン「奴らに対抗出来るのは同じ社会現象を起こし続けてきた少女時代しかないっちゅうことで上層部の意見は一致した」
ティパニ「(ほっ)なんだかんだ、ウチら頼みやないの」
ヨンミン「たわけ、ババァ化した今の貴様らでTwiceに勝てるか! 必要なのは伝説のアイドルとしての器、少女時代ゆうブランドなんじゃ」
ユリ「つ、つまり、それって…?」
ヨンミン「そおじゃ。少女時代も今後卒業システムを導入する! Twiceに勝てるまで、順次メンボを更新していくさかい」
少女時代「がーん」
スヨン「私、少女時代スヨンは結婚します」
ヒョヨン「こおゆう時にタチの悪いボケは止めとけ!(ばちーん)」
スヨン「ぴゃー(ごろごろごろ)」
ユリ「ど、ど、どおゆうこと?」
ソニ「つまり、この内の誰かが卒業とゆう名のクビになるってことや」
ユリ「だ、誰かって、誰や?」
ヒョヨン「そらやっぱり日章旗掲載女やない? 奴のせいでグループの好感度がだだ下がりや」
ティパニ「やめてやー。はるばるアメリカからやって来たんはここでクビになるためやないで。ウチにはもお少女時代しかないんやから」
スヨン「確かに、ソロデビューでしくじった以上、ピンでの活動は今後無理。そんな可哀想なメンボをクビにしたら逆にグループの好感度が下がるかも」
ソヒョン「うむ。かの篤姫も大奥の女中をクビにするときは美人から先に選んだてゆうさかいな」
ユリ「なんで?」
ソヒョン「美人やったらシャバに出ても、すぐ仕事が見つかったり嫁に行ったりしやすいからや。逆に再就職の困難な醜女はクビにせんかったちゅう訳や」
スヨン「なるほど。となるとピンでも仕事出来て生きて行きやすいのは…(ジロ)」
ユナ「テ、テヨンねえちゃう? 一番年上やし、ソロ歌手でも十分喰うて行けるやん」
テヨン「アホ抜かせ。ウチがおってこその少女時代やないか。自分こそドラマやCMで山ほど稼いどるやんけ。みんなのために潔く身を引けや」
ユナ「いややー」
ヨンミン「ふっふっふ、予想通りの展開になってきたな」
少女時代「…?」
ヨンミン「このグループはすっかり駄目になってしまいました。 そこで今日は皆さんに、ちょっと潰し合いをしてもらいます」
少女時代「バ、バトル・ロワイアル?!」
テヨン「潰し合いてどおゆうことやねん?」
ヨンミン「単独でも誰かと結託してもなんでもええ、自分以外のメンボを陥れて強制的に“卒業”させるんや」
テヨン「殺してもええってこと?」
ユナ「ぶ、物騒なことゆうなや(ぶるぶる)」
ヨンミン「暴力はあかん。あくまでテレビで放送出来る範囲の手段にしとき。まぁ好感度を下げるようなチクリとか、罠にはめるとかそういった類いやな」
ユリ「そんなんやったらマンネが一番有利やないか」
ソヒョン「うっふっふっふ」
ソニ「てか、テレビで放送出来る範囲てなんやねん?」
ヨンミン「Mnet向けの新企画でな、自分らの潰し合いをリアルドキュメンタリーにして放送する。“幼い頃から一緒に育った仲良し少女が凄惨な潰し合い。あの少女時代から、毎週必ず誰かが卒業していく。ジェシカの脱退は予兆に過ぎなかった! 掟破りの逆オーディション。キミは生き延びることが出来るか?” な、受けそうな内容やろ?」
ティパニ「(ひえー)おとろしいこと考える会社やな」
ヨンミン「今週は誰が卒業するのか? それを決めるのは視聴者や」
ユナ「し、視聴者?」
ヨンミン「それこそこの企画のキモ。番組終了後、インターネット投票でその週の卒業生を決めるシステムを導入するんや。そして卒業した(クビになった)メンボの代わりには数百人おる練習生の中から最上位の者を入れていく。この上位争いの模様もスピンアウト企画としてネットで放送する。
 そんなことを数ヶ月繰り返せば、いつかはTwiceに勝てる最強グループが出来るはずや。話題性豊かやから番組も高視聴率を獲れるやろうし、少女時代の知名度ももっともっと上がる。まさに一石三鳥の企画やないか(喜)」
ティパニ「アホな。そんな若いピチピチの娘と比べられたらウチらひとたまりもないど」
ソヒョン「ハンバーガヒルアメリカ兵みたいにズタズタにされるだけやがな」
ヨンミン「安心せい。貴様らは死んでも少女時代の名前は残る。名誉一期生として殿堂入りさせてやってもええで」
ユナ「なに勝手なことゆうてるねん。事務所のために犠牲になるなんて絶対いやや」
ソニ「ほうじゃほうじゃ。こうなったら全員団結して、潰し合いなんか阻止してやる。なぁみんな?」
少女時代「…」
ソニ「どーしたみんな?」
テヨン「(ピポパポ)ヨボセヨ〜。あ、餅ゴリ社長でっか? キム・テヨンでっけど、ウチがJYPに移籍するっちゅう話、まだ生きてまっか?」
ソニ「(ずっこけ)抜けがけすんなよ」
ユナ「だーめだこりゃ(呆)」





※TwiceとBLACKPINK…Twiceが大人気なのは知っていたが次点はヨーチン辺りとばかり思い込んでいた。
 ところが6月23日にカムバックしたBLACKPINKがわずか100時間でMVの閲覧数3000万回を越えると言うアホみたいな最速記録を叩きだして驚いた。これはTwiceよりずっと速い。もちろん少女時代よりはるかに速いのである。これなら現時点で無敵状態のTwiceとガチ勝負が出来るのではないか?
 結局ルックスがいいグループが強いのである。ババァは苦しいのである。


サイモン&ガーファンクル…すいませんなぁ。『卒業』ちゅうと自動的にこれが出てくる世代なもんで。

The Sound of Silence