関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第168話 CM、裏の裏

IU「またCM? 今度は何?」
マネージャー「住建会社」
IU「アホかいな。ウチみたいな小娘が住宅関係のCMやって説得力出るか? もっと身近な物件持って来いや」
マネージャー「と言うとチキンとか?」
IU「そうそう。卑近なだけにな…て、アホー!」
マネージャー「でもアイユちゃん、日本じゃ美少女はみんなリハウスのCMやって成長していくんよ」
IU「え、そうなん? たとえば?」
マネージャー「宮沢りえとか坂井真紀とか池脇千鶴とか」
IU「その後ヌードになる率、ものすご高いんですけど」
マネージャー「げっへっへ」
IU「…(こいつの趣味か)」


IU「またCM? 今度は何?」
マネージャー「スポーツメーカー」
IU「ウチ、運動苦手なの知ってるやン。フライング気味にスタートしてもKARAの奴らにすぐ抜かれるぐらいやど」
マネージャー「まぁあいつらはおつむがKARAっぽやから身が軽いんや」
IU「くだらん!」
マネージャー「それはともかく、今度の商品は膝や肘につけるプロテクターなんよ」
IU「プロテクター?」
マネージャー「業界一運痴な自分でも安心してスポーツできるゆうコンセプトでな、そのプロテクターつけて銀盤の上をへらーっと…」
IU「二度とやらんわ、あんなこと」
マネージャー「可愛いかったのに(しくしく)」


イ・ジア「CM? ウチにでっか?」
代理店「はい。ジアさんの宣材写真見せたら先方は一発で食いついてきましたで」
ジア「ぴゃー、今のウチにCMなんて、奇特な会社もあったもんやな」
代理店「日本のメーカーですよって、ジアさんのスキャンダルは関係ないみたいです。
  なんちゅうてもヨン様とベストカップルゆう実績が決め手でした」
ジア「日本かぁ(納得)。デリヘル時代を思い出すなぁ」
代理店「は? 今なんと?」
ジア「なんでもありません」
代理店「相手は大手酒造メーカーで、今度発売するマッコリのイメージキャラクターにぴったりやそうです。
  ここで韓流の大物を起用して、どうしてもチャン・グンソクのソウルマッコリに勝ちたいらしいんですわ」
ジア「大物なんてそんな。で、どんな内容ですの?」
代理店「大人の男と女が、しゃれたマンションの一室で過去を思い出しながら、マッコリを酌み交わす。
  微炭酸の泡に浮かぶ、若さ故の過ちの数々。
  流れるBGM…
  ♪マッコリがお好きでしょ? もう少ししゃべりましょ、法廷で
  ふたりの最後の夜をマッコリの優しい酔いが癒していく。
  キャッチコピーは『酔ってすべてを忘れましょう』」
ジア「ん−?」
代理店「大物過ぎてペ・ヨンジュンさんはキャスティングできなかったので、別の大物ソ・テジさんを用意しました」
ジア「スキャンダルありきのCMやないか!(ぐわーっ!)」
代理店「出演料は55億です」
ジア「(ぴた)やりましょう!」
代理店「(ジンバブエ・ドルでな、けけけ)」


スマン「申し出はありがたいが、ウチの子らは高いでっせ。なにより超忙しくてな」
代理店「それはもお重々わかっております。そやけどクライアントがどうしても少女時代さんをイメージキャラクターに使いたいゆうてききまへんのや」
スマン「ほんなら、これが料金表ですわ(すっ)」
代理店「拝見します…ぴゃー、こ、これはまた法外な」
スマン「法外とは失敬な。それが今の少女時代の価値でっせ」
代理店「し、失礼しました。そやけどこれではクライアントも諦めるしか…」
スマン「ご期待に添えんとすんまへんなぁ」
代理店「あ、そや、少女時代全員でなくてもええかも。ひとりとかふたり、バラ売りやったらもう少し融通が利くんやおまへんやろか?」
スマン「バラ売りねえ。あんまり積極的やないんですけど、一応企業のスタイルに合わせて単独契約させていただくことはあります」
代理店「はあはあ」
スマン「単独契約の場合はこちらの料金表になります(すすっ)」
代理店「どれどれ…うひゃー、ユナさんとテヨンさんはめちゃ高いでんな」
スマン「やっぱり少女時代の顔ですからな。テヨンなんかぶっちゃけブスやのに値が張るもんやから、デビュー直後をのぞいて単独で出たことありませんのや」
代理店「いやいや、可愛いやないですか」
スマン「(ちっ、こいつもテヨンペンかよ)ユリはよくピンで出演しますよ」
代理店「ユリさんは比較的リーズナブルやと思いますけど、それでもクライアントの希望よりはまだ…」
スマン「タイアップの線は? 森永乳業さんとかはコンサートを全面支援していただくゆう条件で、ずいぶんお安くしましたけど」
代理店「すんまへん。こっちはそうゆう一般向けの企業やないんで…おや、この方々は単独やとずいぶんお安いんですね」
スマン「ああ、ソニ、スヨンは投げ売りですよ。今なら一回2万ウォン、年間契約でも5万ウォンでよろしおます」
代理店「はぁ、安過ぎて逆にちょっと…」
スマン「まぁ何の取り柄もない奴らですからな。
  ほんならヒョヨンはいかがですか? ちょっと厚手の下唇が宇宙ギルドの航法士みたいでキュートでっしゃろ?
  そんでダンスとスタイルはピカイチ、ヨーロッパじゃJJの韓国版ゆうて大人気なんでっせ」
代理店「ヨーロッパで? ほえー」
スマン「奥ゆかしい性格やから少女時代の中におるとなかなか前に出て来まへんけど、最近ますます美人度が増しとるし、家事も得意で家庭的なイメージが強い。
  来年グループが解散したら一番の売れ株になるでしょうな」
代理店「か、解散? 少女時代、のうなるんでっか?」
スマン「おっと、口が滑った。…これは極秘でっけど、その予定ですねん。そやからいまグループ全体と契約するより、ヒョヨンと複数年の個人契約する方がずっとお得ですよ」
代理店「わ、わかりました。日本に持って帰って前向きに検討してみますわ」
スマン「へえ、色よい返事をお待ちしておりますう」

スマン(ヒョヨン)「やーれやれ。(ぺりぺり)おっちゃんに化けて交渉するのも結構大変やなぁ。
  まぁでもこの契約がうまくいったら、今後日本の脱脂粉乳業界はすべてウチのものや。
  へっへっへ、ユナめ、今頃必死こいてグランドキャニオンをよじ登っとるやろうが、負けへんぞ」


JOO「(ハタハタ)はぁ、暑いなぁ」
マネージャー「いくら待ってても、自分にはCM来えへんぞ」
JOO「判っとるわい! そやけど、ウチがオトさにゃ終わらんからしゃあないやろ」
マネージャー「不憫な奴(うるうる)」







※ishimochさん、k2atwebさん、使わせていただきました(平伏)


イ・ジアの謎…イ・ジアがデビュー当時私生活をまったく明かさない謎めいたキャラであったために、
 ソ・テジとのスキャンダルで却って彼女個人への好奇心が刺激されたのか、さまざまな風評が流れている。
 まぁあれほどの美人で、演技も出来、度胸もあり、美術にもファッションにも堪能、英語も日本語もペラペラと言う人が出て来たら
 誰だって驚くから、無理はないけど。
 彼女の本名や家族関係など次々に私生活が暴かれている。
 最初裕福と思われていた家庭も、実はかなり経済的に切迫しているなど、裁判劇の動機を窺うような記事が多い。
 それはまだいいとしても、『太王四神記』で彼女の子供時代を演じたシム・ウンギョンがイ・ジアの隠し子であるなどの噂も流れ、
 ジアだけにとどまらず第三者まで巻き込んだ騒ぎとなった。これにはさすがに眉をひそめざるを得ない。
 シム・ウンギョンは『太王四神記』の他『春のワルツ』や『ファン・ジニ』など
 日本でも人気の高いドラマに立て続けに出演していたのでご存じの方も多いだろう。
 今度アメリカに留学するそうだが、こんなくだらない騒動に巻き込まれるなら、早くそうした方がいいと思う。
 子役と思っていたら、f(x)のクリスタルやソルリと同い年なんだなぁ。
     『太王四神記』のシム・ウンギョン


ジンバブエ・ドル…激しいインフレのため世界で一番安い通貨と言われており、よく冗談のネタにされている。
 インフレ率は3年前の段階で2億3000万%(公式)、実際には6.5×10の108乗%と言われており、あまりにも非現実的なので貨幣価値はまったくない。
 アンサイクロペディアでの解説は結構おもしろいので、興味のある方はどうぞ。
 http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%96%E3%82%A8%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AB


※宇宙ギルドの航法士…毎度おなじみ『DUNE/砂の惑星』から
    
    趣味が悪いのは作者のせいではなく、デビッド・リンチのせい