第１３５話 黒アメちゃん

　　　　
ヴヴヴヴヴヴヴ…
ティパニ「はっ？　ウチは死んだはずじゃ…」
気がつくとそこはマンションの一室。
異様な黒い球体『黒アメちゃん』がその中央に存在していた。
ソヒョン「ウチが黒アメちゃんに頼んで生き返らせた」
ジェシカ「ウチも生き返らされたんや」
ヒョヨン「以下同文」
ティパニ「なに勝手な真似しとるんや。ウチ、もお戦うのはイヤなんや。そっとしといて」
ソヒョン「新たなミッションや。おねえたちがおらんとクリア出来ん」

マンションに召喚された人々は、パステルローズピンクの戦闘スーツを身をまとい、黒アメちゃんから下されるミッションをクリアする他に生きる道がない。
彼女らはこれまでもさまざまな敵と死闘を繰り広げてきたのだ。
ティパニ「今度もウサギ星人か？」
ソニ「ウサギはやっかいやな。まだまだ無数に潜伏しとるようやし」
ジェシカ「いつ新曲と共に大量復活するか判らんもんな」
テヨン「そこいくとジア星人はもうほぼ殲滅済みらしいで」
ティパニ「それはよかった。女優系星人はウチらとフィールドがちゃうからやっかいやもん」
ジェシカ「先週のヌルヌル星人はしんどかったからな」
ヒョヨン「別のチームはまだヌルヌル星人と戦ってるらしいで。『オンエアー』戦線から『ハッピー・トゥギャザー』戦線へ移行しつつあるらしい」

そんな過去を回想する間もなく、黒アメちゃんの表面にひとつの像が浮かぶ。
最大の強敵…新たなミッションである。
ティパニ「こ、これは、カニ星人！？」
　　　　
　特徴：わかい せいじゅん
　好きなもの：おはなばたけ　かざぐるま
　口癖：あぁー（ぶーすたーもどき）
　５点
ソヒョン「おねえたちを生き返らせた意味が判ったやろ？」
ジェシカ「生き返ったところで、勝てるか、こんな奴らに！」
ソニ「自分自身と戦うようなモンやないか？」
ソヒョン「それでも、やるしかないんや！！」
ティパニ「くっそー、黒アメちゃんの奴、何考えてるねん？」
ジェシカ「別に黒アメちゃんがもの考えてるわけやないやろ」
ソニ「ただひとつの希望はテヨンや。テヨンがハンドルガンを日本から持って帰れば、ひょっとしたら対抗できるかも」
ヒョヨン「限りなく絶望的やが、その時のためにハンドルダンスでも練習しとくか」
全員「おおーっ！」
少女たちの戦いは終わらない。