関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第134話 テヨン拉致事件

その壱
♪You better run run run…
男「(つかつか、むんず)ワシと来るんや!」
テヨン「あっ…(はっ!)じ、自分は…」
ヒョヨン「ひえーっ! …ウソやん」
ぐいぐい、ずりずり
テヨン「ちょっと、やめてえな。正気か?」
オ・ジョンテ「なにしとるんや、本番中やで…」
ソニ「放しなさいよ、この変態!」
男「(むかっ)ワシに向かってよお変態とかゆえるな?」
ソニ「え? …ま、まさかあんたは…?」
観客「きゃ〜っ!」


クッキーマン「(バン!)一体何考えとるねん、ええ? 問題ばかり起こしおって」
男「(ぶす)そやけどテンたんがちっとも約束守ってくれへんのやもん」
クッキーマン「自分、なんか約束したんか?」
テヨン「なんもしてへんわ、ボケ」
男「えー、そりゃあないぜ。ワシとテンたんは、一緒に頂点目指そうゆうて誓い合った仲やん」
テヨン「キッショイからその名で呼ぶんじゃねえ!」
クッキーマン「とにかくこの件はスマン先生にも報告して、事務所間で然るべき処置を取るからな」
テヨン「ちょ、ちょっと待ってくれよ、チェ〜ン」
ティパニ「似てへんて」
テヨン「それはウチが困るわ」
クッキーマン「なんでやねん」
テヨン「だってスキャンダルが…」
クッキーマン「そやかて衆人注視の状況下で拉致未遂が起きたんやで、事件にせえへん方がおかしいやろう。
  会場にはカメラ持った客も大勢おったし、すぐにでもYoutubeに動画が上がるはずや。隠してはおけん」
テヨン「そやけど犯人の顔がはっきり映ってるとは限らんやろ。
  ここはひとつ、心の広いテヨンちゃんが寛大な処分を望んだゆうことで不問にしてはいかがかな?」
男「そんなことゆうて、結局ワシを愛しとるんやな。もお、照れ屋さんなんやから」
テヨン「(ぞおお)やっぱり厳正な処分を…い、いや、もう二度とこの男がらみで紙面を賑わせたくはない。ここは我慢や」
ユナ「おねえはどう思う?」
ジェシカ「あんな奴を一時でもにいさん呼んでたかと思うと自分が情けなくなるわ」
ヒョヨン「ちゅうか、作者がペンからなぶり殺しにされるんちゃうんの?」
ユリ「奴らのペンは情け容赦がないからなぁ(ぶるぶる)」
ばーん! どかどかどか!
クッキーマン「あ、これは先生。お手数を取らせまして」
スマン「なんやなんや。ワシ、エリザベスちゃんの新曲プロモーションで忙しいんやで。つまらんことで手ぇかけさせるなや」
クッキーマン「申し訳ありまへん」
スヨン「エリザベスちゃんて?」
ソニ「f(x)のコードネームや」
男「お、おっちゃん。ひさしぶりやね」
スマン「(無視)とにかくシージェスとは話がついた。そこの若者、あー…」
クッキーマン「キムです」
スマン「キムくん、キミはもう帰ってよろしい。みんなもこの件はなかったことにするように」
全員「えー?」
テヨン「やれやれ(安堵)」
クッキーマン「ええんでっか?」
スマン「仕方ないやろ、我社にとってはなんもメリットのない事件や。それどころか犯人の正体がバレたら、なんて書かれるか判ったもんやない。なかったことにするのが一番。
  そんなことより今回の警備担当は誰や? そいつをクビにした上でマネージャー全員理事室の前に2時間正座な」
クッキーマン「だひゃー!」
男「せっかくふたりの仲を公認にするええチャンスやったのになぁ。ほたらテンたん、またね。今度は自分がワシのステージ襲いに来てね」
テヨン「二度と会わんわ、ボケ!」
男「バイバイキーン!」
がちゃ
クッキーマン「ふう、謎の多い回やったな」
スマン「しゃあない、読者の中には奴のペンもおることが判ったし、おおっぴらに名前を出すのは抵抗がある」
スヨン「じゃ最初から書くなよ(苦笑)」
ユナ「作者が幽体離脱して男に取り憑いたゆうもういっこのオチの方が絶対面白かったな」
ジェシカ「取り憑く根性があったら東海の向こうでねちねち妄想小説なんか書いてへんわい!」
ティパニ「駄目な奴(笑)」



その弐(本筋とは全く関係ありません)
クッキーマン「(ばたーん!)テヨン、大丈夫かぁ!」
ソヒョン「銀河的増量拳(ギャラクティカマグナム)!!」
バゴーーーーン!!
クッキーマン「どわっひゃーーー!(くるくるくる〜)」
ソヒョン「静かにするんや、出崎統監督が亡くなられたんやで。おねえの拉致ぐらいで騒ぐんやない(黙祷)」
テヨン「拉致ぐらいて、なんじゃこら」
ティパニ「出崎監督追悼なら何故にギャラクイティカ?」
ソヒョン「意外に必殺技は少ないお人やったもんで」
ユリ「サイコガンがあるやないか」
ソヒョン「そうやったな。ほたらそれで(さっ)サイコガン…」
クッキーマン「あーっ!」
ユナ「ど、どないしたん?」
クッキーマン「そうやって構えると、ほら二の腕が(ぷにぷに)。ウギョル終わった思うて油断したな」
ソヒョン「…!(真ッ赤)」


JOO「そう言えば最近ねえさんらのマネージャーはん見かけまへんね、異動でっか?」
ソニ「いや、別に」
ジェシカ「見よう思うたらいつでも見れるで。月夜の晩にな」
JOO「…?」
ティパニ「兵器収集が趣味なのは知ってたけど、まさかあんな伝説的な槍まで持ってたとは」
ソヒョン「(ふふふ)望遠鏡で雨の海辺りをターゲットしたら、もがいてる奴を見ることが出来ますよ」
JOO「なんか怖いんですけど、えへへ。ジョ、ジョークですよね」
スヨン「気をつけや。ウチらのメンボで本当に怒らせたらアカン奴は誰か気づかへんと、自分も月に串刺しゆうことになるで」
ソヒョン「わーっはっはっはぁ!」
テヨン「結局、出崎監督関係ないやんか!」



その参

テヨン「あっ、なにするんや?」
男「ワシと来るんや!」
オ・ジョンテ「(だだだ)キミ、やめたまえ!」
男「わっ!」
テヨン「あーん、助かりましたぁ!」


ジョンテ「ほな、本人も反省しとるさかい、このまま帰らせますわ」
クッキーマン「未成年やし、仕方ありまへんね」
男「すんまへんでした!」
テヨン「ひっくひっく」
クッキーマン「ほら、いつまでも泣いてへんと帰るで。舞台最後まで演りきったんは偉かったな(なでなで)」
テヨン「はい…ぐす。それじゃあ、お先しますぅ」
少女時代「お疲れさまでしたー!」
ばたん!
ジョンテ「やれやれ、みんな帰ったか。ご苦労やったな。これ、礼金や(ぱさ)」
男「こんなに? ええんでっか?」
ジョンテ「構へんて。おかげでワシの株は鰻登りや。明日の朝にはこのニュースで持ちきりになるやろ。
  ”英雄オ・ジョンテ、少女時代を救う”なんちゃってな。日本でもニュースになるかもしれへんで」
男「そらもお、絶対話題になりまっせ」
ジョンテ「『オ・ジョンテって奥さんも若くて綺麗やし、勇敢やし、以前からただの芸人やないと思ってたで。
  今度始まるウチの局のバラエティ、司会はジョンテに決定や! 題して”オ・ジョンテの最強英雄ショー!”』…なんてな、なんてな(爆笑)」
男「ちょっと”英雄豪傑”とダブってる気もするけど」
ジョンテ「ほな”助ける大会ガードキング”は? 毎回アイドルを襲いに来る一般視聴者からワシが守るゆうバラエティや」
男「元横綱のカン・ホドンなら守りきれる気もするけど、にいさんじゃなぁ…」
ジョンテ「正直な奴やなぁ。ほな”スター・ガーディング・ベル”ゆうんは? 大事な鐘をワシが必死で守って叩かせないとゆう…」
男「それじゃ意味ありまへんがな。鳴らしてなんぼでしょうが。…それより次は誰を襲えばええんでっか? Apink? それともダルシャ?」
ジョンテ「似たような事件が続くのはまずいやろ。当分は様子見や」
男「ちぇーっ。せっかくいろんなアイドルに会える思て楽しみにしとったのに。
  そやけど、ま、ええか。あのテヨンの手を触っただけでも充分や。今夜はこの手であんなことやこんなことを…」
テヨン「するんじゃねえ!(バーン!)」
ジョンテ/男「わーっ!」
クッキーマン「話はドアの外で聞かせて貰いましたよ、オ・ジョンテさん」
ジョンテ「か、帰ったんじゃ…(汗)」
クッキーマン「ようもウチのタレントを売名行為に利用しようなどと…。ウチのイ・スマンが業界にどれほどの影響力を持っとるか知らん訳やおまへんやろ?」
ジョンテ「そ、それはもお(ぶるぶる)」
テヨン「地雷踏んじゃったねえ」
ジョンテ「ど、どうすれば…(がたがた)」
クッキーマン「会社にはもお報告したから、いずれ連絡があるでしょうが、多分あんたにはSMの工作員として働いて貰うことになると思いまっせ」
ジョンテ「とゆうと?」
ソニ「SMファミリーと仕事するときは、とにかく大絶賛ね。それは判るやろ?」
ジョンテ「へえ」
ジェシカ「逆に他所の企画社芸能人と仕事するときはちょこっとずつ悪いイメージを持たれるようコメントに毒を含ませてな」
ユナ「お、アイユのその服ええやん。日本のおっさんペンが好きそうで似合てるわ、とか」
ヒョヨン「ジュって頻繁にツイッタープロフィール画像変えるよね。顔に自信ないん?、とか」
ユリ「ハン・スンヨン、テ・ジナ先生の介護に通うてるんやて?、とか」
ティパニ「ルナのシルエットって、全体にガンダム似だよね、とか」
ジェシカ「f(x)を貶めてどないするんじゃ(どか!)」
ティパニ「キャインキャイン」
スヨン「ま、ヒ素の毒のように、じわじわ効いて来る奴がええんですよ」
ジョンテ「そ、そんな高度な話術、ワシにはとても…」
ユリ「出来ますて、にいさんなら。ホドンにいさんやソクジンにいさんの地位を狙っとるんやモン(笑)」
クッキーマン「カン・ホドンやチ・ソクジンは今まで上手くやって来てくれてますで」
ソニ「最近じゃノ・ホンチョルもね(笑)」
ジョンテ「ま、まさか、連中みんなSMの手先なんか…?」
クッキーマン「ワシらが業界最大手なのはそれなりに理由があります。ただ切り株に腰掛けてアホなウサギが頭ぶつけるのを待ってるなんてワシらの流儀やないんですよ」
ジョンテ「(がーん!)」
ソニ「働きが良ければどんどん仕事斡旋するけど、アカン場合は裏から手ぇ回して干すで。自分に逃れる道はない」
ジョンテ「うう…(よろよろ)。ちょっと考えさせて下さい」
ふらふら、がちゃん
ユナ「(ふん)考えても一緒やけどな」
クッキーマン「よおやった、これは謝礼な(ぱさ)」
男「毎度おおきに(笑)」
ソニ「これからも名を売りたがってる芸人おったらうまいことひっかけてや」
男「へい。そやけどこの調子で味方につけていったら、業界中SMの味方になってしまいますね、えへっえへっ。オセロみたい」
クッキーマン「いやぁ、敵も同じ調子で他のタレント味方につけたりしとるからな。油断は出来へんで」
ソヒョン「それはそうと、ルナのシルエットってガンダムゆうよりガンキャノンちゃうかなぁ」
全員「どうでもえええわ、ボケ!」






※テヨン拉致未遂事件…2011年4月17日午後2時30分、ソウル市松坡区ロッテワールドアイスリンクの特設舞台で行われた『エンジェルプライスミュージックフェスティバル』の2部に少女時代が出演。
 『Run Devil Run』がおおむね終了しかかった時点で、ひとりの男が舞台上のテヨンに近づき手を引いて舞台を降りようとした。
    
 不審に思ったイベントMCのコメディアンのオ・ジョンテが慌ててこれを制止、またソニも歌の途中ながら隊列を抜けて男を追った。
 不審者は一歩遅れてやってきた警備スタッフに抑えられ最悪の事態はまぬがれたが、テヨンはショックを受けて涙を流したようだ。
 しかし、事態の整理後、再び舞台に上がり残りのステージをこなしファンから大きな拍手を浴びた。
 関係者は取材に対し「あまりにも自然に上がったため関係者や警備員などのスタッフかと思った」と当時の状況を説明。
 会場の目撃者は「オ・ジョンテがいなかったらテヨンはもっと危険だっただろう」「現場にいた警備員や関係者たちはなにやってたんや」と危険な状況を語っている。
 SMエンターテインメントによると男はその後関係者が身元を確認した後、警察には引き渡さずに帰された。
 高校生だったという説もある。またテヨンが寛大な処置を嘆願したからだとも伝えられているが、そこまでいくと美談過ぎる気がする。
 このハプニングで一躍株を上げたオ・ジョンテのミニホームページには、少女時代ファンからの賛辞が殺到下という。
 オ・ジョンテは取材に対し「たまたま早くテヨンさんを最初に発見しただけ。ヒーロー扱いは恥ずかしいです」とコメントしている。 
     オ・ジョンテ
 この事件に関し主催者側は全面謝罪、イベントチケットを販売した代理店はチケット代金を全額返金すると発表、
 公式ホームページに『今日の事件で少女時代少女時代を愛するファン、そしてお客様にご心配ををおかけした点、頭を下げてお詫び申し上げます』など謝罪文を掲載した。
 金の問題ではないぞ。韓国の至宝を失うところだったんだから、関係者は全員猛省して二度と同じ過ちを繰り返さないようにしていただきたい。
     


出崎統監督…2011年4月17日、肺がんのため死去。享年67歳。冥福を祈ります。
 <その弐>の後半、かなりわかりにくくなってますが、結局出崎監督から庵野秀明になっちまったという…(笑)