関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第32話 レッドカーペット

JOO「むぅうう…」
テヨン「なんやなんや、尺が足らん時の有田哲平みたいな顔してから」
JOO「あ、ねえさん、こんにちは。最近ジェシカさんがえらい売れとるもんやから、つい考え込んでもうて」
テヨン「おー、『冷麺』か。ついに来たって感じやな。自分も応援したってな」
JOO「え? ねえさんはそれでええんでっか? ねえさんの方がずっとお上手なのに…」
IU「そやそや、ねえさんより目立つなんてとんでもない。あんなアメリカ帰り、ウチがシメたりますわ」
テヨン「自分もおったんかい。『あのね(イッチャナ)』なかなか、ええやんか」
IU「おおきに。…いや、そうやのーて!」
テヨン「まぁ落ち着けや。ウチは出せば必ずヒットすることがわかっとるさかい、シカのヒットひとつで目くじら立てることはない。
  むしろそこそこ売れる歌手に育ってくれた方が後々利用価値があるちゅうもんや」
JOO「さすがねえさん、器がデカイ」
IU「悪代官みたいな台詞ですな」
テヨン「悪は余分や。それにしても最近はミョンカに限らず女性時代やらブルマパーティーやらコラボ流行りやな。
  ウチらも3人でなんかやってみるか?」
JOO「ほ、ほんまでっか!? ねえさんと一緒に…(うるうる)」
IU「ほな、得意のバラードでいきまっか?」
テヨン「う〜ん、なんか当たり前やな。…そや、ウチ近々女優活動しよ思てんねん。『思いっきりハイキック!』みたいなコメディで。
  その主題歌やったら話題性も充分やないか?」
JOO「歌とDJだけでも忙しいのに、女優までやるんでっか?」
テヨン「この先芸能界をシメるためにはあらゆる方面に顔がきかんとな。それにウチ、グラミーとアカデミーを同時にとるのが夢やねん」
IU「さすがにクソ田舎から出てくるだけあって根性がちゃいますなぁ。野望の塊やな。
  そやけどコメディの主題歌やったらバラードのイメージやないですね」
テヨン「うん。やっぱノリのいいダンス曲やろな」
IU「ダンスか…、ねえさんとウチは踊りながら歌うの慣れてますけど…(チラッ)」
JOO「…な、なんやその目は?」
テヨン「アイユは知らんの? ジュはめっちゃダンス上手いねんで」
IU「えええっ?」
JOO「そない驚かんでも(苦笑)」
テヨン「以前エムカでBoAねえさんの曲踊ったやろ? 酒もタバコも断って、ちゃんとレッスンしとらなあんだけ踊られへんで」
JOO「ね、ねえさん! ウ、ウチ、もうその言葉だけで充分ですわ(おーいおい)」
テヨン「案外一番練習が必要なんはアイユちゃうか?」
IU「ちぇーっ。わかりました、ふたりの足を引っ張らんよう努力しますがな。ほんで、曲は誰に頼むんでっか?」
テヨン「最初は確実にヒットさせたいからなぁ」
JOO「やっぱKenzieねえさんとか?」
IU「E-トラとか?」
テヨン「うーん、ウチ的には松本隆筒美京平の黄金コンビがええんやけど」
IU「誰でっか、それ?」
テヨン「シカは今度大瀧詠一に頼むゆーとったからなぁ。全然違う方向で山崎ハコとか佐井好子とかもありかな」
JOO「その曲で踊れるんでっか?」
テヨン「いっそ井上大輔…、いや加藤和彦に…」
JOO「死んでる死んでる」
IU「ユニット名も決めなあきまへんで」
JOO「そやった。ウチ”フルーツサンド”がええなぁ」
IU「センスなさ過ぎ」
JOO「ほな”勇ましいチビの3人組”は? 文学的やろ」
IU「SFネタはわかりにくいでっせ。それにウチはチビちゃいますよ」
テヨン「よしウチが決めたる。3人とも小学生みたいな顔しとるから…」
JOO「まさか…」
テヨン「『もう中学生』でええやろ」
JOO「やっぱりやぁ(泣)」
テヨン「よし、がんがん売ってゴールデンディスク賞とるで! 年末にはレッドカーペットや」
IU「違うレッドカーペットに乗ってる気がする…」







※尺が足りないときの有田哲平   
    



※2009年7月17日のMBC『枚挙震源』で、テヨンは今後演技にも挑戦したい、
 『思いっきりハイキック!』みたいなシチュエーションコメディなら楽しいと思う、と語った。


※2008年5月8日の「Mカウントダウン」(Mnet)でJOOはバラード歌手のイメージを覆し、
 BoAの『My Name』の歌とダンスを披露した。
     『My Name』



※Kenzie…SM専属のソングライターで、本名はキム・ヨンジョ。BoAや少女時代などの曲を手掛けるヒットメーカー。
 上記のBoA『My Name』も彼女の曲。少女時代の曲では『タシマンナンセゲ』『ヒムネ』『Oh!』などが有名。
 Kenzieと言う芸名は小学校時代の日本人の友人の名前から。