関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第220話 君と私は

がやがや
スタッフ「お疲れ様でしたー、お疲れ様でしたー」
ソニ「やぁ終わった終わった。シンガポール、無事制覇やな」
ソヒョン「♪シ〜ンガポールをぉ、陥しぃてぇも〜 ま〜だ進撃は、こ〜れかぁらぁだ〜」
ヒョヨン「やめろって」
ジェシカ「海賊船は難破したままやったけどな」
ソヒョン「♪う〜み〜ゆ〜かば〜」
ソニ「しつこいなぁ」
スヨン「さぁ飯やぞ(うきうき)、シンガポールと言えばなんやろう?」
ティパニ「やっぱカニちゃうか? チリクラブ」
ユリ「カニは大阪でも食うたで」
ティパニ「ほんなら焼鳥かな。スパイスの効いたサテーゆう奴」
スヨン「サテーそれは美味いのかな?」
ジェシカ「そんな、サテーなギャグゆうとるとボーナスのサテーに響くで」
スヨン「オヤジか」
(ブブブブ)♪髪をかきあげる合図から スベテが始ま〜るの(爺い)
ティパニ「iPadに電話? 一体誰や」
ぽちっ
IU『ごらぁ、見たかババアども! 約束通り髪の毛剃りやがれ!』
ティパニ「うわぁガキんちょだ。それもご丁寧にテレビ電話かけてきよった(げんなり)」
ジェシカ「テヨンが軽はずみな約束するからや」
テヨン「ほー、ちゅうことは奴が今週のミュティズンやったんか」
ティパニ「そうみたいやな」
ジェシカ「どないする?」
テヨン「どないて、素直に祝ったろうやないか。貸しぃ」
ティパニ「はいよ(ポイ)」
テヨン「やぁ、アイユやないか? わざわざシンガポールまで電話して来て、どないした?」
IU『どないもこないもあるか。さっきウチが1位とったんや。おねえらがステージの上でへこむ姿見て大笑いしてやろう思うとったのに、海外公演なんて卑怯やないか』
テヨン「そらスマンかったな。公演はだいぶ前から決まってたもんで。それはともかくミュティズンおめでとお」
IU『あ、ああ…これはご丁寧に。…は、またそうやって煙に巻いてうやむやにする気やな。もお騙されへんど』
テヨン「子どものくせに疑り深いなぁ。自分が多分1位になるやろう思うて(ぱかん)ほら、髪切っといたで」
IU『う、うわーーーーっ! マ、マジでスキンヘッドにしたん?』
テヨン「自分はもうミュティズンクラブの常連。K−Pop界の重要人物や。そんな人間と適当な気持ちで約束なんかせんで」
IU『そ、そう?(どきどき…まさか本当に切るとは。芸能界激震必至やん)』
テヨン「今回は負けを認めよう。そやけど、自分の将来を考えると、多少苦言を呈したいことがある」
IU『苦言? 年上にもっと敬意を払えゆうても無駄やで。ウチは少女時代ねえさんを見習ってやっとるんやからな』
テヨン「そうゆうことやない。自分の歌い方、曲の解釈についてや」
IU『え…急に真面目な顔して、どないしたん?』
テヨン「自分の歌は、まだ甘い!(どーん!) くまのプーさんの右手くらい甘い」
IU『な、なんやてぇ?!(がーん!)』
テヨン「ウチの考えでは『自分とウチ』は、あんなキャピキャピ歌う曲やないで」
IU『そんなはずないわい。イ・ミンスのおっちゃんとチョ・ヨンチョル監督とで話しおうて、ベストな方針を決めたんやから』
テヨン「作曲家と監督がやれゆうたら、その通りやるんかい? それでも自分は歌手か? 猿回しの猿ちゃうんか?」
IU『そ、そうやないけど…(熊ゆうたり猿ゆうたり、なんやねん)』
テヨン「だいたい自分、今度の曲をどお解釈しとるねん?」
IU『どお、て…年若い女の子が、好きな男と一緒になるために、タイムマシンでプーッて』
テヨン「それはMVのストーリーやんか。元の歌詞からMVの作家がインスパイアされて作った物語や。自分が歌うのはあくまでそのオリジナルの歌詞なんやぞ。そこをキチンと理解せんかい」
IU『はぁ…』
テヨン「まずこの曲のテーマはなんや?」
IU『えーと、えーと、”幼い恋”かなぁ』
テヨン「その程度かよ(がっくり)。まぁええ。そやけど、”幼い恋”なら『ええ日』と同じや。『自分とウチ』はどこが違う?」
IU『前回は悲恋やったけど、今回はハッピーエンドですぅ』
テヨン「こ、このバカチンがー!」
IU『ひえっ』
テヨン「ハッピーエンドの訳があるか。冒頭の二行で、”秘密の、心の中の物語”ゆうてるやろ。総ては叶わぬ恋を前にした少女の想像なんや」
IU『ええー?』
テヨン「『ええ日』の続編と思うてみい。ただし今回のテーマは”時間”や。
  男よりずっと幼いこまっしゃくれたガキの片思い。そのガキが大人になる頃には男も同じように成長しとる。
  ふたりが釣り合うためには、時間を操作するしかないとゆう少女の妄想が生み出した偽りの物語、それが『自分とウチ』や」
IU『も、妄想…(よろよろ)』
テヨン「すぐその後に”今はガキやとバカにして傷つけてもええ 早く大人になれと急かされれば(脈ありやから)かえって嬉しい”とゆうとるしな」
IU『ほ、ほな、”ウチの名前を呼んで”ゆうのは?』
テヨン「まともに女扱いされとらんから、ちゃんと名前も呼ばれたことがないんや。いつも”おい”とか”チビ”とかゆわれとるんやろうな。
  その証拠に”ウチの名前はなん?”とか最後にも”名前を呼んでな”とか、やたら名前にこだわっとる。
  ドラマの『シンデレラのお姉さん』でもムン・グニョンがチョン・ジョンミンに名前を呼ばれただけで号泣するシーンがある。恋する少女にとって、名前を呼ばれるゆうんはそれほどときめくことやねん」
IU『はぁ』
テヨン「自分、彼氏が出来た時に”アイユ”呼ばれたいか? それとも”ジウン”ゆわれたいか?」
IU『それはまぁ”ジウン”ですかね』
テヨン「それでも彼氏がいっつも”アイユ、アイユ”言い続けてたらどうや? 結婚してまで”アイユ”ゆわれたら」
IU『”ウチの名前はなん? ウチの名前を呼んでや”言いますね…はっ!』
テヨン「そおゆうことや」
IU『な、なるほど』
ソニ「うひひひ、出た出た、テヨン得意のお為ごかし戦法や」
ティパニ「アイユごときじゃひとたまりもないな」
ジェシカ「いくらミュティズンとっても、まだガキやからな(笑)」

テヨン「…そんな訳で、この歌の主題は”決して成就しない恋に望みのない夢を抱く少女の切ない心情”とゆうことになるな」
IU『なるほどぉ、さすが歌に気持ちを乗せることでは定評のあるテヨンねえさんや。よお判りました』
テヨン「やったら、歌い方も変えていかにゃ。こんな哀しい話を、あんな爽やかに歌うとってはあかんぞ」
IU『そうですね。そやけど、なんでイ・ミンスのおっちゃんやチョPDは”可愛く歌え”ゆうたんやろ?』
テヨン「そ、それは、アイドルとしての自分をアピールするため。歌以前に、あくまで”無邪気で清純なアイユ”ゆう商品を売るためや」
IU『…』
テヨン「それから先は自分の問題。アイドルとして生きていくのか、ホンマもんの歌手として歌に人生を捧げるのか」
IU『ウチはもとからアイドルになりたい訳やなくて…そやから歌をとります!』
テヨン「ほお、それでええんか? 事務所や大勢のペンをがっかりさせることになるで」
IU『そうかもしれまへん。そやけど、もっと成長したウチの姿を見せれば納得してくれるはず。日本デビューをきっかけに、アーティストとして生まれ変わります。
  この曲も藤圭子の”圭子の夢は夜ひらく”ぐらい情念を込めて歌ってみせます!』
テヨン「…(ぐすっ)よおゆうた、アイユ。成長したなぁ」
IU『ねえさん…』
テヨン「もともと自分の声はちょっと切ない心情を歌うに適したハスキー具合やねん。それを生かさんなんて勿体ないわ。
  ああ、これでもおK−Pop界は安泰や。ウチも安心してカツラを脱げるで(パカ)」
IU『わっ(何回見てもインパクトあるなぁ)』
テヨン「これからは山奥で”源氏物語”でも訳しながらひっそり生きることにするわ」
ティパニ「瀬戸内寂聴か!」
ソニ「しー」
IU『ね、ねえさん、それはあきまへん。どうぞカツラを被っておくんなまし』
テヨン「そやけど約束やし」
IU『あの時のウチは、意固地になってどうかしてたんです。今週はたまたまミュティズンやったけど、総売り上げでも放送点数でもまだまだねえさん方には敵いまへん。
  なによりねえさん方がおらんよおになったら、今後誰を目標にやっていったらええんです』
テヨン「…アイユ」
IU『どおか、あの約束は忘れてください。第一、日本に頻繁に行っとるねえさんがつるっパゲになったら国際問題になります』
テヨン「そお? ほなそうするわ(装着)」
IU『え、えらいあっさりですね?』
テヨン「禅は急げゆうやないか」
ティパニ「瀬戸内寂聴天台宗や。禅宗ちゃうぞ」
ジェシカ「その代わりテヨンが全州やけどね」
ヒョヨン「つまらん。座布団全部ボッシュートや」
テヨン「ほなアイユ、ウチらこれから反省会あるから」
IU『は、はい。長々と失礼しました。ほなまたソウルで』
テヨン「バイバイキーン!」
ぽち
テヨン「あーやれやれ、面倒くさいなぁもお」
ユリ「なんだかんだ相手してやるところがえらいわ」
ヒョヨン「これでアイユが妙な歌い方してランク下がるとええけど(けけけ)」
ユナ「ありえるんちゃうか? あっこの事務所はアホ揃いやからな(笑)」


………
……


IU「♪ウチのぉ名はぁなんやね〜ん(ネバ〜)
イ・ミンス「ちょっとちょっと、その歌い方はなん? 一体どないしたん?」
IU「止めんでください。真のアーティストを目指すためにウチが解釈した結果、この歌い方がベストなのです(きっぱり)」
ミンス「ワシの作曲意図と全然ちゃうやんか(むきーっ!)」
マネージャー「言い出したらきかない子ですよって。勘弁してください(ぺこぺこ)」
IU「ほんならみんな、もっかい最初から演ろかー?」
ダンサー「踊りにくいわ、ボケ!」







※MVの正式な解釈はこちらにあります。
 http://weheartiu.com/forums/topic/4286-you-and-i-mv-officially-explained-111129/


※念のためもっかい載せるであります
     아이유『너랑 나』


※”シンガポールを陥としても”…日本海軍の軍歌『親友の遺骨を抱いて』より
    
    さすがにこれは解説つけないと知らない人が多いかも。
    70年前にはこんな時代があったと言うことです。