関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

ミニそにょ70

JOO「こんちゃー。おっちゃーん、おるの?」
わし「お…(ごそごそ)ええところに来た」
JOO「わー、またなんやらぎょうさん買い込んで来たな」


    


わし「パソコンのパーツやねん。2月に山ほど仕事したギャラがやっと出たよって、ようやく修理が出来るわい」
JOO「へー、パソコンって修理出来るんやね。ウチなんかお店で買って来たままの状態で使うてるから、裏蓋開けたこともないわ」
わし「そやな。女の子は特にそうやろうけど、大体の人はパソコンといえばノートやおしゃれなリビングタイプのものを思い浮かべるやろう。
  電器店で売ってるのはその手のパソコンばかりで、ハナから中身をいじれないように作ってある。
  が、遠い昔シャープのX68000ゆうパソコンに大枚叩いて裏切られた経験のあるワシは、家電メーカーの作るパソコンなんか信じないと決めたし、余計な金をかけるのもいやなのだ」
JOO「要するにケチってこと?」
わし「違う! パソコンは家電にあらず、がワシの信条や。だからアップルとスティーブ・ジョブスが大嫌いや。
  家電とかユビキタスとかユニバーサルデザインと言う言葉は、思考能力のないアホを量産する国家の陰謀に決まっとる」
JOO「屈折してるなぁ」
わし「でも『アメトーーク』の家電芸人はおもしろいけどね」
JOO「がくっ」
わし「ただ修理してもつまらんから、時代遅れやった手製マシンを最新スペックにするべく、心臓部を総取っ替えしてやるで。
  全部で76万ウォンもしたんやぞ」
JOO「パソコンに金かけないんやなかったの?」
わし「必要以上はかけんゆうだけや。このスペックのものをメーカー製で買うたら200万ウォンでも買えんよ」
JOO「ぴゃー、そんなにすんの?」
わし「価格対性能比で自作の方が圧倒的に安上がりなのじゃ。
  これまでのCore2DuoDDR2メモリ4Gに換えて、Ivy Bridgenのi7CPU、H77チップセットマザーボードDDR3のメモリ8Gに、高速起動を約束するSSDまでつけてやったで(うひょ〜!)」
JOO「なんのことかさっぱりわからんけど、速くなったってことなの?」
わし「そう。ガンダムがマグネットコーティングしたどころやないど。一気にZZに進化したようなものや」
JOO「なおさらわからんわ」
わし「わかる必要はない。ワシのゆう通りに組み立てればそれでええから」
JOO「は?」
わし「まさか老眼のワシに、こんな細かい作業をやれと…?」
JOO「(トホホ)ええところに来たって、そうゆうことやったんかぁ」
わし「まぁプラモ作るようなもんやから」
JOO「プラモなんか作ったことないわい!」


などと言いつつ…
トンテンカン、トンテンカン
JOO「おっちゃん、この端子はどこに嵌めるん?」
わし「ん〜? あー、それはマザボの右下の…ここんとこやな」
JOO「えー? そんなとこ指が届かへんよ」
わし「うーむ、HDDを取り付けるのが早すぎたな。よし、一旦このHDDとマザボを筐体から外そう」
JOO「マジかよぉ」
トンテンカン、トンテンカン
JOO「おっちゃーん、HDD外すにはまずブルーレイドライブを外さないとあかんみたいやで」
わし「ならそれも外せや」
JOO「これ外したらいっちゃん最初の状態に戻るんですけど」
わし「まぁ最初からやり直しってことですな、わはは」
JOO「…(コロス)」


JOO「ぽちっと…はぁ…やっと出来た」
わし「何時間かかっとるんや。マハーポーシャの達人は15分か20分で1台組んでたらしいぞ」
JOO「(むかむか)ほんなら自分でやれや!」
わし「ピーピー」
JOO「とりあえずちゃんと組み上がったか起動してみようで」
わし「アホか、ただ起動したって動作確認は出来へんがな。まずWindowsをインストールせねば」
JOO「(げぇ)まだ手順があるのかよ」
わし「安くあげようと思うたら、それなりの労働は必要やぞ」
JOO「ほんなら差額分バイト代でくれや」


わし「よし。OSのインストール完了」
JOO「わーい」
わし「起動するぞ(ぽち)」
JOO「どきどき」
シャキーン!
わし「わぁ、もう起動した。さすがSSDやな」
JOO「ぴゃー、ウチのノーパソより全然速い」
わし「当たり前や。最新スペックやぞ…あ、あれ?」
JOO「どないしたん?」
わし「ネ、ネットにつながらん。モデムを認識せん」
JOO「そらまずい。ブログの更新が出来へんやん」
わし「(ウキーッ)貴様、組み立てミスしやがったな!」
JOO「ウ、ウチはおっちゃんのゆう通りにしただけやん」
わし「やかましい! 自分のミスしか考えられん!(パーン!)」
JOO「あうっ(がちゃーん!) 痛いなぁもお……ん? おっちゃん、これなに?」
わし「おや? それはマザボに付属しとるドライバソフトのCD−ROMやないか。
  …わはは、そおゆうたらまだ各種ドライバをインストールしてなかったな。これじゃモデムを認識しないのも当然やわ」
JOO「(ぴきっ)ふざけんなよ、おい」


ぽちん
シャキーン!
JOO「はや!」
わし「うむうむ、これは超速。ひょっとしたら電源ボタン押すより先に起動するかもしれんな」
JOO「なにベタなことゆうとるねん」
わし「おおっ、フォトショップが2秒で立ち上がった。
  7.9点満点のパフォーマンス試験でも7.7点を叩き出したし、充分以上の性能やな。これで数年間は大丈夫やろう」
JOO「さぁ、それじゃパソコンが故障してた間滞りがちになってたブログを更新してくださいよ」
わし「え?」
JOO「え、やないやろ? 読者さんがみんなミャンマーの首長族みたいになって待ってますよ」
わし「えーと、今日はもう疲れたから明日ね」
JOO「作業は全部ウチがやったやないか。なんで疲れるねん」
わし「自分みたいな素人を監督したからや」
JOO「(ムッキーッ!)やかましい、さっさとやれ!(ドッカーン)」
わし「あべしっ! …うう、仕方ない。面倒やけどブログ更新しよ」
JOO「ふん、いやならブログとか始めるんじゃねえ」
わし「…おや? ブログ用のファイルが見当たらない」
JOO「えー? 一体どないしたん?」
わし「わっはっは、こらあかん。どうやら今度はHDDが壊れたみたいや」
JOO「(がくっ)ええ加減にしなさい!」