関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第539話 二重唱(デュエット)

葬儀屋「えー、ご参列の皆さんは、こちらからお入りくださーい」
ジェシカ「はいはい」
IU「あれ、シカねえさんも来とったんでっか」
ジェシカ「ん? 北乃きぃ?」
IU「北乃きぃはへチョルのおっさんの葬儀には来んでしょう」
ジェシカ「なんやIUかい」
IU「なんやとはまたご挨拶な。
  しかしこの度はまことに持ってごにょごにょごにょ(ぺこぺこ)」
ジェシカ「まったく急なことでごにょごにょ(ぺこぺこ)」
  それにしても、さっそく告別式に駆けつけるとはさすがやな」
IU「さすがって、なにがです?」
ジェシカ「大御所や売れっ子とすかさず寝ちゃあデュエットしちゃあ1位を掠め取る女K.Willらしいなぁと思うて」
IU「誰が女K.Willや!(ぷんすか)」
ジェシカ「そやけど、ソテジの後はイ・スンチョルのおっさんかへチョル先輩を狙うてたんやろ?」
IU「ぶーっ。ウチが狙うてたのはチョー・ヨンピル先生です」
ジェシカ「さ、さすがや(汗)」
IU「ふん。
  それにしても、こんな所に出て来てええんでっか? あっちには少女時代の奴らがいまっせ」
ジェシカ「知っとる。さっきすれ違うたし」
IU「ええっ? それで向こうはどんなリアクションを?」
ジェシカ「完全無視やがな。まるでウチのことが見えてへんようやった」
IU「ぴゃー、シカト? こないだまで仲間やったのに、強烈やなぁ」
ジェシカ「ひょっとしたら、ホンマに見えてへんのかも」
IU「そう思いたくなる気持ちは判りまっけど。
  …実際ねえさんが抜けても、連中さして困った様子は見受けられまへんね」
ジェシカ「そやねん。それどころか各方面で絶好調やもんな」
IU「スヨン(呼び捨て)なんかドラマが受けたのをええことに、ソロデビューしそうな勢いやし」
ジェシカ「まったく。これじゃあウチのレゾンデートルを疑いたくなるわ」
IU「冷蔵庫から出とる? なにが?」
ジェシカ「レゾンデートル…つまり存在意義や。そんなことも知らんのかいな」
IU「歌手には必要のない知識ですな(けっ)。それとも知ってたら人気が上がるんでっか?」
ジェシカ「人気には関係ないけど…。
  うーむ、さすがやな、そのブレのない上昇志向」
IU「ねえさんがブレ過ぎなんですわ。歌手だったりデザイナーだったり」
ジェシカ「そやけど、ウチ、まだSMのタレントやし、歌手辞める気ないしなぁ」
IU「まさかソロで出直そうとか思てまへんよね?」
ジェシカ「思うとるけど?」
IU「あきまへんあきまへん(ぶんぶん)。こっちはもお一杯でっせ。インドの列車並に超満員ですわ」
ジェシカ「またまたぁ。競争率下げよう思うて、嘘ばっかり」
IU「ホンマですって。
  ソロなら、活動に金がかからず当てたら大きい、売れへんでも潰れるタレントはひとりですむし、ローリスクハイリターンやと、どこの事務所も勘違いして、ソロデビューさせよるんですわ。
  まぁそれもこれもウチが売れたからですけど(えっへん)」
ジェシカ「はいはい」
IU「今じゃ、若手だけでも、ウチを筆頭にAilee、JUNIEL、NC,A、アヨン、イ・ハイ、デブ猫、ハン・グル、ROO…最近じゃニコル」
ジェシカ「あー、確かに多いな」
IU「それに昔から業界に巣くってるヒョリとかBoAユンナ…」
ジェシカ「敬称つけろよ、聞かれるぞ」
IU「イ・ジョンヒョン、イ・ウンミ、チャン・ナラ、ペク・チヨン、パク・ジュンヒ、ジア、ユンソル、キルミ、ヤンバ、リン…」
ジェシカ「後半、誰やねん?」
IU「最近じゃグループ内からソロで売り出す子も多いし」
ジェシカ「あー、奴らね」
IU「ヒョナ、ヒョリン、ヒョミン、ヒョソン、ヒョータン…」
ジェシカ「ヒョータンてなんや? 手塚治虫か!」
IU「とにかく女子だけでも数え切れないくらいですわ」
ジェシカ「うーむ」
IU「そんだけおっても、確実に売れるレベルなのはBoA、ヒョリ、ホン・ジニョン、Aileeくらいですかねぇ」
ジェシカ「自分は?」
IU「ウチも売れるとは思いまっけど、念のため大御所や人気モンに寄りかかって保険を掛けております」
ジェシカ「嫌らしいなぁ」
IU「まぁそんぐらい大変やと」
ジェシカ「それは困ったなぁ。ソロ活のことしか考えてなかったし」
JOO「(ひょい)デュエットはいかがですか? 今流行ってますで」
IU「わぁっ。消えていったソロ歌手や」
JOO「消えてへんわい。昨日もBTOBのコンサートに出て来たわ」
IU「弟頼みの人生。まるで中川家やな(笑)」
JOO「やかましい!
  あ、この度はまことに持ってごにょごにょごにょ(ぺこぺこ)」
ジェシカ「いやまったく急なことでごにょごにょ(ぺこぺこ)。
  それよりデュエットが今流行ってるって?」
JOO「へえ。世はまさにデュエットブームとゆうて過言ではないでしょう」
IU「ウチはどっちかとゆうと『ロマンス』の方が好きやな」
ジェシカ「そんなことゆうたらウチは『万華鏡』や」
JOO「えー? あれは後半お化けの声が入っとるよってよお聴きまへんわ…って、誰が岩崎宏美の話をしとるかっ!(がおーっ)」
IU「どおどお、ちょっとふざけただけですがな」
ジェシカ「デュエットってどんなのがおる?」
JOO「今は一も二もなく悪夢ちゃんでしょう」
ジェシカ「あー、出す曲出す曲1位をとるというモンゴル人か」
JOO「あとDavichとかAs One、ソユとチョンギゴ、うちとこでゆうたら15&とか。
  まだ数は少ないけど、安定感、ヒット率は高いっすよ」
ジェシカ「ゆわれてみればそうかも。ウチもテヨンと組んでれば大ヒットしたと思う」
IU「ユニット名は『個人主義』でしょうね(笑)」
ジェシカ「自分にゆわれたかぁないわ。そやけど、その道も当分絶たれてしもうたし、一体誰と組めば…」
JOO「クリちゃんがいるやないですか。姉妹で組むのもええもんでっせ。ウチも今回イルフンと一緒に…」
IU「クリスタルはありかなぁ。同じ事務所だし、見た目も綺麗だし、女子人気が高いコンビになりそう」
ジェシカ「いや、それは」
JOO「そおですとも。ユニット名も『清潭洞姉妹』とかゆって」
IU「姉の江里子です、妹の美穂です!」
ジェシカ「『阿佐ヶ谷姉妹』ぢゃねー!」
IU「よく見ると似てないところが『阿佐ヶ谷姉妹』っぽい」
JOO「確かに、ユナとクリスタルとガッキーは同じ系列の顔やけど、シカねえさんはいしだあゆみ似やからな」
ジェシカ「誰がブルーライトヨコハマや!」
JOO「シカクリは、顔はともかく声の響きはよお似とるで。まるで双子みたいに」
ジェシカ「双子?」
IU「ほんならコンビ名は『ザ・たっち』か?」
ジェシカ「ウチらは野球もやらなきゃ漫才もせんわ」
IU「じゃあ『いちごミル…』」
ジェシカ「やめろ!」
IU「ちぇ」
JOO「『道端三姉妹』ゆうのは?」
ジェシカ「ジェシカに寄せただけじゃねーか? ウチらは二人姉妹」
JOO「そこはまぁ、二人でも手裏剣トリオってこともあるし」
ジェシカ「売れへんやったやないか」
IU「『Wink』は?」
ジェシカ「韓国にも、すでにそんな双子デュオおるわ」
JOO「『t.A.T.u.』とか? そんで全部の仕事ドタキャンするんですわ(かっけー)」
ジェシカ「売れる前に干されるわ!」
IU「『あみん』は? 将来アフリカの大統領になるかも」
ジェシカ「誰が黒いヒトラーや!」
IU「結局しっくり来るのは『いちごミ…』」
ジェシカ「言わせねーよ!
  そもそもスジョンとウチがコンビを組むのは無理や」
JOO「え? なんでです?」
ジェシカ「スジョンは先月のモデルに抜擢された」
JOO「あの人気ファンションブランドの?」
ジェシカ「そやから、ウチの商売と競合する」
IU「ねえさんところは眼鏡屋でしょ?」
ジェシカ「これから総合ファッションブランドに成長する予定じゃ!(がおー)」
JOO「そーゆーことなら仕方ないか」
ジェシカ「いっそIUと組んでみようかなぁ」
IU「あいにくやけど、ウチは売れっ子としか組まないので(ぱたぱた)」
ジェシカ「ち…」
どたどたどた
ミョンス「シカがデュエットの相手を探してると聞いてやって来ました! パン・ミョンスです!」
ジェシカ「…お呼びじゃねーよ」






※二重唱(デュエット)…岩崎宏美のデビュー曲(1975)。最高19位。