第３０９話　ショートショート１０

０１　ＡＯＡ
どたどたどた
クッキーマン「（バーン！）た、大変です。ＦＮＣからデビューした新人ガールズグループが…！」
ヨンミン「どないしてん？」
スマン「てゆうか、新人が出たくらいでオタオタすんの、もおやめへん？　毎週驚かなあかんようなるで」
クッキーマン「で、でも、この子らのコンセプトが、あまりにも少女時代寄りで…」
ヨンミン「そんなんダル☆シャーベットの時もＡＰｉｎｋの時も言われたけど、ホンマに少女時代級のグループは未だ出てきてないで」
スマン「んだんだ」
クッキーマン「と、とにかく、これを見てください」
　　　　　ＡＯＡ『ＥＬＶＩＳ』
ヨンミン「わ、いきなり天使が降ってきた！」
スマン「エマニュエル・ベアールの『天使とデート』コンセプトか？」
クッキーマン「古いなぁ。ビクちゃんが生まれた年の映画ですよ」
ヨンミン「こんな格好なら、多岐川華子の方が似合うと思うな」
クッキーマン「『ＣＲフィーバー創聖のアクエリオン』のＣＦか！」
スマン「あなたと合体したい（エコー）」
クッキーマン「すぐのっかるの、やめなさい。とにかく少女時代のコンサートビデオのパクリやと思いまへんか？」
スマン「そおかな？　よおあるコンセプトやろ」
ヨンミン「このグループの名前は？」
クッキーマン「ＡＯＡ…ＡＣＥ　ＯＦ　ＡＮＧＥＬＳです」
ヨンミン「グループ名に天使がついてるならむしろ当然の画像なんやないの？」
クッキーマン「しかし…」
スマン「おお、これは…」
ヨンミン「どないしました？」
スマン「結構ちらちらスカートの中が見える（笑）」
ヨンミン「ホンマや。これじゃ脚ばっかり見て、メンバーの顔いっこも憶えられへんわ」
スマン「ＡＯＡて”アソコおがませてもろうてありがとう”の略かもしれんな」
クッキーマン「真面目にやれ！（ぱこーん！）」
スマン「ああっ、気持ちいいっ！（エコー）」
クッキーマン「だめだ、こりゃ」

０２　イヌパラ
ユナ「ドラマの調子はどうやねん？」
ソルリ「大変やけど、楽しくやらして貰ってますわ」
ヒョヨン「そらまぁ周りがあれだけイケメンだらけなら楽しいでしょうよ」
ソルリ「男なんてどうでもええんです。犬が可愛いんですよ」
ヒョヨン「ええっ、男より犬？　自分まさか獣か…（どげしっ）わーっ！」
ソニ「品のない発言は控えるように。少女時代の一員ゆう自覚を持て」
ヒョヨン「す、すびばぜん」
ソルリ「ウチとミンホにいさんの間を取り持つ役で、サモエド犬が出てるんですけど、ホンマにええ子で。毎回撮影が楽しみなんです」
テヨン「サモエド、あれは柔くて美味い（じゅる）」
ソニ「やめろって」
ＪＵＮＩＥＬ「サモエド種といえばぁ、日本では大分県筋湯温泉のマスコット、エンジェル君が有名ですよぉ（きゃぴ）」
ユリ「わっ、一時期のＪＯＯばりに湧いて出た」
ＪＵＮＩＥＬ「温泉の話題ですからね」
ティパニ「いや、温泉の話題は自分が勝手に始めたことやろ。てか、完全にＪＯＯに成り代わるつもりやな」
ＪＵＮＩＥＬ「そんなぁ。私みたいな駆け出しがＪＯＯ先輩に代わるなんておこがましいですぅ（げっへっへ）」
ティパニ「発言内容とは対称的に悪い笑み浮かべとるなぁ（呆）」
ユリ「とにかく、貴様の日本通はわかったからひっこんどれ」
ＪＵＮＩＥＬ「はぁい（でも隙あらばまた出ますけど）」
ソルリ「ウチは最初このサンチュ君に襲われるんですけど、なかなかちゃんと襲ってくれなくて、その度につい笑っちゃうんですよ」
　　　　
スヨン「（うんうん）自分が襲われてるところをミンホにいさんが助けるって展開やな」
ソヒョン「けっ、当たり前すぎてつまらんな」
スヨン「男装の女の子が学校の中で巨大な犬に襲われるのが当たり前とは思えんけど？」
ソヒョン「世の中には、女みたいなマゾ男の主人公が第１話でいきなり野犬に襲われるってガンダムかてあるんやで。それに比べれば全然普通や」
スマン「（ずる）またアニメかよ」
ユナ「女みたいなマゾ男が主人公で、そのガンダムよう成立したな」
ソヒョン「うーん、成立したのだろうか？」
ＪＵＮＩＥＬ「富野総監督はお気に入りみたいでしたよ（ぴょん）」
ソニ「またお前かっ！」
ユナ「日本がらみやからゆうて、なんにでも顔を突っ込んでくるな！」
ソルリ「てか、もおウチのドラマ関係なくなっちゃったし（涙）」

０３　ＯＮＥＳＵＭＭＥＲＮＩＧＨＴ
ティパニ「日本ゆうたらＢＥＧねえさんたちの新曲ＭＶ、いきなり逗子の映像から始まってビックリしたな」
　　　　　Brown eyed Girls 『한 여름밤의 꿈(One summer night)』ＭＶ
ユナ「ウチらが自転車走らせた場所のすぐ近くやもんね」
テヨン「日本では海ゆうたら自転車なのかな？」
ＪＵＮＩＥＬ「そんなことはありません。むしろ韓国側がそう言う意識を持ってるのでは？」
ティパニ「（無視）このＭＶってナルシャねえさんがイラスト見ながら想像してる恋物語なんだよね」
ジェシカ「そうやで。そのイラストはウチが頼まれて描いたんやけどな」
テヨン「すぐばれる嘘をつくなよ」
ユナ「描いたのはウチや。（サラサラ）こんな感じで」
ソニ「アイドルがエロ画を描くなって（ぱかーん）」
ユナ「キャインキャイン」
テヨン「それにしても素敵な恋を体験した美少女の正体がジェアねえさんやったとは（げろげろ）。この監督は美的センスなさすぎやろ」
ティパニ「そやな。せめてガインねえさんにして欲しかったな」
ソヒョン「想像と現実の違いってこんなもんやないの？　むしろリアリティを追求した意欲作なのかもしれへんで」
テヨン「ＭＶにリアリティなんかいらんわ」
ジェシカ「そんなこと言い出したら、ＢＥＧねえさんたち、一生ＭＶに出られへんがな」
テヨン「いっそそうなって欲しいわ」
ソニ「こらこら」