関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第585話 ビリギャル

    


NC.A「ええっ? ウチが映画に出演?」
パク・スンファ(ユリサンジャ)「うむ。しかも主演やそうや」
NC.A「な、なんで、『応答せよ1994』にちょっと出ただけのウチにそんな…はっ、まさか日活ロマンポルノか、新東宝。…大蔵映画かも!」
スンファ「昭和のポルノ業界かっ! そもそもそんな内容なら自分やなくてEXIDのハニとかSecretのヒョソンに話が行くやろ」
NC.A「そ、それもそおですね。ポルノやないとすると、ほなマトモな映画?」
スンファ「マトモもマトモ、日本で65万部以上を売り上げたベストセラーが原作や」
NC.A「(うそーん)ひょっとして宇能鴻一郎の『濡れて打つ』?」
スンファ「よおそんな古い官能小説知ってるな。てか、なんでそっち方向に行きたがるねん? マジでAV主演さしたるぞ」
NC.A「いやーん、冗談ですやん(えへへ)」
スンファ「日本でも映画化してて、そっちの主演は今をときめく有村架純ゆう話題の原作やねんで。おちゃらけとるとえらい目に遭うど。
  とにかく、来週は映画会社の偉い人と顔合わせや。気合い入れとけや」
NC.A「アイアイアイサー!」
スンファ「大丈夫かなぁ」


NC.A「初めまして。ニュー・クリエイティブ・アンゴラウサギちゃんことNC.Aと申しますぅ」
スンファ「やめろ、ボケ」
偉い人「ほぉ、NC.Aにはそんな意味が? 今後ともよろしゅう」
NC.A「日本での主演は有村架純ゆう話でっけど、なんでウチに白羽の矢を立てはったんです?」
スンファ「こら、自分が質問する場違うど」
偉い人「まぁええですわ。NC.Aはんの金髪が主人公にピッタリ思いましてん」
NC.A「はぁ」
偉い人「他にも、『ビリギャル』ゆう話にふさわしい、アホっぽい顔つきとか、何やってもこけそうな雰囲気とかですな」
スンファ「お言葉ですが、この娘はアホっぽいのではありまへん。アホなんです」
NC.A「おいっ(怒)」
偉い人「アホゆうても、床に落ちた爪楊枝を一瞬で正確に数えるとか、なんか特技はあるでしょう?」
NC.A「ウチはダスティン・ホフマンか! サヴァンぢやねーわ」
偉い人「切り返しはまぁまぁですね」
スンファ「それだけが取り柄で。
  日本ではアホブームゆうから、いずれ韓国がそうなった時に備えて、菊地亜美鈴木奈々的ポジションに育てようかと思うとりましたが、今回主演のお話しをいただきまして、歌も演技も出来るマルチタレントの路線が復活しそうですわ」
偉い人「歌はどれぐらいやってるんでっか?」
スンファ「2013年に『私の教育実習先生』ゆう歌でデビューしまして、そこそこ話題になりました」
偉い人「ああ、あれはよかったですな」


     『私の教育実習先生』


NC.A「知ってくれてはったんでっか?」
偉い人「あの頃はずいぶん可愛らしいお嬢さんやと思うたが、今アンパンマンなのはどおして?」
NC.A「MVに出演してるのはウチやなくて、Gilr's Dayのヘリねえさんです」
偉い人「あ、そおなの? なるほど、どおりで。ほんなら今回の話もヘリさんに…」
NC.A「ま、待って下さいー(すがり)。もうちょっと話を聞いてくださいよー」
偉い人「でも原作が坪田信貴からやなせたかしに変わっちゃうからなぁ」
NC.A「いや、『アンパンマン』はやりたくないです。あくまで『ビリギャル』でお願いしますよ」
スンファ「そもそも『ビリギャル』の原作本の表紙も、本人の小林さやかやなくてモデルの石川恋やないでっか。
  そのくらいのイメージ操作は認めてくださいよ」
偉い人「うーん。じゃ、もうちょっと質問するけど、デビューの後はどうやったの?」
NC.A「同じ年に『Oh My God』ゆう曲でカムバックしまして。この時はMVもウチ本人が出ました」


     『Oh My God』


偉い人「自分で出て、そんで、売れたの?」
NC.A「んー、はてー…どーなんでしょー」
偉い人「つくつくやったんか…、で?」
NC.A「2年目も同じ路線で『ウチはちょっと違うから』ゆう曲で活動して」


     『ウチはちょっと違うから』


偉い人「あ、パンツ見えてる。パンツ見せるのは平気なの?」
NC.A「まぁ商売でっから」
偉い人「ほな別の映画に出る? いま『宇能鴻一郎の濡れて打つ』ゆう企画もあるど」
スンファ「(どっしゃー)マジで企画してはったわ」
NC.A「んー、そやけど、今回は『ビリギャル』やりたいですぅ」
偉い人「さよか。…で、その『ウチはちょっと違うから』は売れたん?」
NC.A「…あはは
偉い人「”あはは”?」
スンファ「まぁその程度の売れ行きで」
偉い人「なるほど。その後は?」
NC.A「『Comming Soon』ゆう曲でヤクルトのつば九郎と踊ったり、園児と踊ったりしました」


     『Comming Soon』


偉い人「ヤクルトかぁ」
NC.A「あれ、ヤクルト嫌いでっか?」
偉い人「ヤクルトゆうか広岡監督がね」
スンファ「…(いつの話や)」
偉い人「それで、この曲の評判は?」
NC.A「あ、あはは
偉い人「あかんかったのね」
NC.A「でも、活動曲の合間にも『Hellow Baby』とか『Crazy you』とか『Hoo Hoo Hoo』とかデジタルシングルもマメにリリースしてましたし、事務所には期待されてたと思います」
偉い人「そおなんすか?」
スンファ「…。ほほほ
偉い人「(かくん)シャレで返す程度やないか」
NC.A「まーなかなか個性が浸透しなかったのは確かですわ。
  そやから一番新しい『門限(シンデレラ・タイム)』ゆう曲はバラードで、IU先輩張りのハイトーンに挑みました」
偉い人「ほお、実力のあるところを見せようと思うたんですな」
NC.A「そおなんです」


     『門限(シンデレラ・タイム)』


偉い人「で、結果は?」
NC.A「…。あっはっはっはっは!
偉い人「(ごろん)あかんやないか!」
NC.A「このままじゃウチのアイドル生命に門限が来てしまいます(お願いっ)」
偉い人「そうゆう上手いことだけはちゃんとゆうんやね」
スンファ「根っから芸人体質でして」
偉い人「うーむ…気に入った」
NC.A/スンファ「は?」
偉い人「歌も顔もパンチラもさして悪くないのに、一向に売れへん。
  芸能界広しといえども、ここまでビリギャル感あふれるアイドルはおるまい。
  そのビリギャルが我が映画に出ることによってスターダムを駆け上がるんや。
  宣伝材料としてはバッチリ、リアルビリギャルとして、是非主演をお願いしますぞ!」
NC.A「こ、こちらこそでごじゃりますー(へへー)」
偉い人「よーし、明日から特訓じゃ!」


スンファ「は? クビになった? もお?」
NC.A「へえ。あまりにも台詞を憶えなくて撮影にならへんからって」
スンファ「うひゃー、自分マジでアホやからなぁ」
NC.A「でもでも、ウチの台詞が一番多いんですよ。不公平やわ」
スンファ「それが主役じゃ、ボケ。で、代わりは決まったんか?」
NC.A「イェリムねえさんが抜擢されましたぁ」
スンファ「Lim Kimが? 奴が最近金髪にしたのはそんな訳やったんか…」
NC.A「うえーん、イェリムねえさんに負けるなんて、ウチ、もおプライドビリビリギャルやわ(にたっ)」
スンファ「(むか)上手いことゆうてやったみたいな顔すんな!」





※金髪のLim Kim…
     Lim Kim『知ったら怪我するで』
    楽曲もダンスもエロさも素晴らしい。この初夏一押しの曲です。