関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第277話 Number

スヨン「なに? パティスリー・ヒゲハチでクッキーマンを見かけた?」
ユナ「うん。なんか身振り手振りで(こ〜んな)注文してた」
スヨン「そ、それは明らかに巨大なケーキ(はぁはぁ)」
ユナ「まぁそうかな? (こ〜んな)…まぁそうかも」
ヒョヨン「クッキーのくせにケーキ発注やて? 生意気な」
ジェシカ「そこはええやろ、別に」
スヨン「(ボタボタ)そ、そんな大きなケーキを、ウチひとりで食うてええんか?」
ヒョヨン「涎、よだれ!」
ティパニ「セントバーナードか(呆)」
ソヒョン「アホやな。なんでそんなケーキを、クッキーマンがスヨンねえに買う必要あるねん。
  どう考えても来週のソニねえの誕生日用やろ」
ソニ「え、ウチ? いやーん、クッキーマンたら、サプライズならちゃんとバレないようにしてくれへんと(笑)」
ユリ「すげー期待してる顔になってるな」
ソニ「そやかて、幾つになっても誕生日を祝われるのは嬉しいものやって」
ジェシカ「…(憮然)前回のウチの努力はなかったことにされてるんか?」
ヒョヨン「その方が自分のためやし、黙ってな」
スヨン「む…(浅知恵、ピーン!)そうゆうたら、自分、来週で幾つになるんやったけ?」
ソニ「24」
スヨン「今までは?」
ソニ「24」
スヨン「(へへへ)誕生日ちゃうやんけ。よってケーキはウチのものとなります」
ティパニ「どんな理屈だ(呆)」
ソニ「実際には、まだ22歳なんやけどな」
ユナ「そうかぁ、数え年やから2歳老けちゃうんか」
ソニ「老けるゆうな。そやけど、確かにこれは、満年齢が常識の日本や欧米の歌手に対して不利やな」
ユリ「(ぴゃー)ホンマや、マズい。『ファッション王』のDVDの売れ行きに影響するかも。
  そもそも、なんでこの国は、数え年なんか採用してるねん?(プンスカ)」
ティパニ「ウチも常々それは疑問に思うとった。美国に帰ればウチはまだ22歳やのに、ここでは24歳ゆわれるのがマジで腹が立つんや」
ソヒョン「それは数に対する考え方の違いや」
スヨン「お、たまに作者の意見を代弁する冷静キャラのソヒョンちゃんやないか(笑)」
ソヒョン「(無視)一般に数ゆうても、ふたつの性格があるねん。数え上げるものと量を表すものや」
全員「はあ…?」
ソヒョン「例えば1+1=2ゆうのは誰でも知っとる。ただし、これは2/2+2/2=4/2と表すことも出来る」
ヒョヨン「そうなん?」
ユリ「中卒は黙っとれ」
ヒョヨン「くそー、一浪のくせにえらそうな」
ソヒョン「学校では1+1=2と2/2+2/2=4/2は等価やと習うけど、例えばこの食パンを(むりむり)半分に割ると…」
スヨン「ああ、ウチの朝飯が…」
ソヒョン「情けない顔せんでや。ほら、半分に割ってもふたつ合わせれば、元の食パンや」
スヨン「気分の問題じゃ(ぷんぷん)」
ソヒョン「つまり食パン1枚と食パン1枚で2枚だったのが、半分に割ったことで食パン2枚と食パン2枚で4枚という数え方が出来るようになった訳や」
ヒョヨン「バカにすんな。それくらいは判るぞ」
ソヒョン「ところがいくら4枚と数えてみたところで、パン全体の量は変わらんよね」
ヒョヨン「あ、そうやね」
ソヒョン「つまり1+1=2と2/2+2/2=4/2は、個数は違うけど量は同じゆうことや」
ヒョヨン「数は倍なのに、量は同じ? (ピーン)それが数のふたつの性格か」
ソヒョン「その通り。ヒョヨンねえ、学歴なくても頭ええやん」
ヒョヨン「はっはっは、食ってばかりの大学生とは違いますよ」
スヨン「むか」
ソヒョン「これを年齢に当てはめてみると、東アジアでは年月の個数を計り、日本や欧米では年月の量を量る。
  ソニねえが生まれたのが1989年。この年をひとつとして数えていくと2012年で24個の年がカウントされる」
ユナ「(はー)まさに数え年って訳やな」
ソヒョン「そう。一方、生まれた瞬間をゼロとして歳月を量っていくと、来週の15日で丁度23年になる。これが満年齢」
ヒョヨン「なるほど!(スッキリ! スッキリ! スッキリ!)」
ティパニ「いや、そんなボタンはないから」
ソヒョン「ひと口に年齢と言っても、数え年と満年齢では、数字が示している意味が全く違うんや。
  数え年は量やなくひとつの記号。そう思えばええんやない?」
ソニ「なるほど、判った。これで気兼ねなく誕生日を迎えられるで」
ティパニ「数え年であっても、誕生日はちゃっかり祝うのが、なんか卑怯やけどな(笑)」
ヒョヨン「良いではないか! めでたいことに洋の東西はない。胸を張ってクッキーマンのケーキを食べようではないか」
スヨン「そうだそうだ!(わっはっはっは!)」

クッキーマン「よぼせよ〜。
  はい、はい、先日直径1メートルのバースディケーキを発注した…ええ、私です。
  …いえ、そんな気色の悪い卵はトッピングせんでええです。ただ白い板チョコに”お誕生日おめでとう”と書いて貰えれば。
  黒板チョコの方には名前を…へえ”IU”です。いや、ハングルちゃいます。アルファベットで”I”と”U”!
  あのアイユですよ。テレビとか見てへんのかな?
  はいはい…カードには”SMエンタ、男子社員一同”と…はいはい、請求先はそれで結構です。ほんならよろしくお願いします(ぽち)。
  うふふ…アイユたん、驚くやろうなぁ。SMの男子全員が自分のペンて知ったら、あの可愛い顔にどんな笑顔を浮かべて喜ぶやろう。楽しみやなぁ(笑)」







※数にはもう一つ記号数と言って、他と区別するための役割もある。


※「中卒のくせに」…ヒョヨンはデビュー当初中学までの学歴しか判っていなかったため、”高校行ってないんじゃないのか”という噂があった。
 実際にはテヨン、ソヒョンと同じ全州芸術高校を卒業している。
 まぁこの学校は出席しなくても実績があれば卒業できるので、実質中卒みたいなものだが。