関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第57話 単独コンサート

テヨン「い、今、何とゆうた?」
ヒョヨン「(にやにや)単独コンサート、決定しました」
テヨン「マジか? たちの悪い冗談やったら一生後悔さすで」
ティパニ「ホンマやて。あんたがチンチン行っとる間に、クッキーマンが来て教えてくれたんや」
テヨン「ふぇーん! コンサートはウチの夢やったんや。ウチそのために歌手になったんや(おーいおい)」
ジェシカ「そやな、わかるで」
テヨン「グスン、ウチがんばるで。みんなも絶対観に来てな」
ユナ「へ?」
ユリ「…あ、あの、ウチらも一緒に出るんやけど」
テヨン「え…? なんや、少女時代の単独コンサートってことかい」
ヒョヨン「当り前やんか」
ジェシカ「なんでソシ飛ばして、いきなりソロコンサートやねん」
テヨン「しゃあないな、それで我慢するか。で、場所は? 蚕室(ソウル・オリンピック・スタジアム)か?」
ティパニ「ソウル・オリンピック…アーチェリー場や」
テヨン「はあ? ア、アーチェリーてなんや。宝くじの抽選会とちゃうねんど!」
ソニ「あ、ほんでも二日連続やし」
テヨン「納得いかんわ。最初のコンサートが武道館ゆう伝説作りたかったのに」
ティパニ「まぁええやん。初コンサートがワールドツアーなんや、恵まれとる。
  さぁ祝いや、パァーとやるで」
スヨン「待て待て、その前に会議や」
ユナ「会議てなんの?」
スヨン「どうゆうコンサートにするか決めなあかんやろ。はい、みんな集合!」
全員「(出た出た、掛け声番長や)」


スヨン「コンサートが2時間半から3時間として、ウチらにそんだけもたせるだけのネタあったか?」
ティパニ「それなりにあるやろ。ウチらは飴とGeeだけやないし。没になった2集の曲とか入れたら充分持つ」
ユリ「発表出来へんから没になったんやないか」
テヨン「ウチはなんでも歌えるで。チンチンのスタジオにカラオケマシン導入したぐらいや。
  そや、いっそ演し物決めずに、客のリクエストでどんな曲でも歌うゆうんはどうや?」
ユナ「初コンサートから藤山寛美の舞台みたいにしたらあかんやろ」
ティパニ「そやけど、それぞれが個人芸を見せる時間は充分あるな」
ジェシカ「ウチ、ミョンスにいさんをゲストに呼んで『冷麺』歌うわ」
スヨン「嬉しそうやな。自分、ホンマに不倫しとるんちゃうか?」
ジェシカ「残念。悲しいかな、ウチは面食いやねん。ううん、麺食いゆうべきやね」
ユリ「言い直すほどの洒落か?」
ヒョヨン「シンドン呼んで『ウルジマ』でも演っとけや」
テヨン「なるほど、ゲスト呼ぶ手もあるか。ならウチはアイユ呼んだろかな。奴に伴奏させたろ」
ソヒョン「え? そこはジュねえさんちゃうの、今までの付き合いからゆうて」
テヨン「ジュて誰?」

全員「(…売れへんから切り捨てよったで、怖い奴や)」
スヨン「ゲストは禁止や、単独コンサートやねんから。そこでウチなら…」
ヒョヨン「自分には2分やるから、舞台の袖でホームショッピングでも交通情報でも好きなだけやっとけ」
スヨン「くっそー(涙)、お前の告別式で思う存分やったるわ!」
ユナ「3軍は1人ずつやのうてええんちゃう? まとまって毒にも薬にもならへんクリスマスソングでも歌ったらよろしいいわ」
スヨン「3軍てどゆことや、え?」
テヨン「そやなぁ、1軍2軍3軍で時間配分変えないかんやろな」
ヒョヨン「ほな、テヨンとユナとウチがひとり20分ずつもらおか。残りは2軍が3分ずつ、3軍がまとめて30秒てとこか」
ユリ「すみません、まったく意味がわからないのですが。どうゆう割りですか?」
ヒョヨン「つまりテヨンが歌の1軍で、ユナがお芝居の1軍、ウチが踊りの1軍なわけやから…」
ユリ「ジャンルで分けとるんやないわ!」
ヒョヨン「冗談やんか。わかっとるわ、テヨンが1番人気なことぐらい(グス)」
テヨン「いやいや、1番人気はやっぱりユナやろ」
ユナ「なにゆうてるの、テヨンねえにはかなわんわ」
テヨン「謙遜せんでええて、ふふふ」
ユナ「だってホンマのことやもん、ははは」
全員「(…嫌な奴らやな)」
ティパニ「ウチはソロ曲あるし、ひとコーナー欲しいわ。英語の歌もいっぱい歌いたいし」
ソニ「ウチかてソロあるで。それにココマと『愛ですねん』歌うんもタイムリーやろ」
テヨン「ウチはいやや」
ソニ「なんでぇ?」
テヨン「ウチのソロやったら絶対1位とった曲やのに、デュエットやったおかげでそこそこの順位までしかいかへんかった。ウチの中じゃ黒歴史や」
ソニ「ぶー」
ユナ「ウチはなんかお芝居したろ。『どてらい男(やつ)』とかどうやろ?」
ヒョヨン「そんなんひとりで出来るか! 第一長いわ」
ティパニ「花登筺好きやなー」
ジェシカ「芝居かぁ。『キューティ・ブロンド』の一場面やろうかな」
ユナ「著作権料は自分で払ろてや。ハリウッドやから目の玉飛び出るで」
ジェシカ「…やっぱ『冷麺』でええわ」
ユリ「ウチはやっぱダンスやね。『ユリのセクシーダンスコーナー』は絶対作ってや」
ティパニ「ストリップ小屋の匂いがするな」
ヒョヨン「ウチは『500ウォンから出来るサバイバル料理教室』をやる。オタマジャクシは使わへんで」
ソニ「ダンスちゃうんかい!」
ソヒョン「『20世紀が生んだ大量殺人鬼10傑〜アルバート・フィッシュからビンラディンまで』ゆう講演を演りたいんやけど」
ユナ「そんなダークな企画、誰が喜ぶねん、アイドルのコンサートなんやで」
テヨン「全然まとまらへんやん! スヨン、自分が言い出したんやから、ちゃんと仕切りぃ」
スヨン「んー?(むんぎゅむんぎゅ)」
ジェシカ「あかん…いつの間にか反芻モードで居眠りしとる」
ティパニ「さすが掛け声番長」
ヒョヨン「(はっ)あかん、起こすなや!」
ジェシカ「なんで?」
ヒョヨン「こいつが起きたら、ウチらの単独コンサートも夢オチになってまうやろ」
ティパニ「落語やあるまいし(笑)」
テヨン「(ヒソヒソ)少女時代の単独コンサートやのうて、実はキム・テヨンちゃんのソロコンサートやったんやでぇ…」
ヒョヨン「なに耳元で囁いとる? 起きるやないか」
テヨン「チッ、ばれたか」
スヨン「ん、んん…、あかん、寝とったわ」
全員「(ま、まさか?)」
スヨン「妙な夢見たで。ウチら単独コンサートやるゆうて舞い上がっとるんやけど、実はそんな話は嘘っぱちで…」
全員「(ギクッ)」
スヨン「世界的に有名な外国人アーティストの前座で出るだけやってん」
ソニ「誰やそのアーティストて?」
スヨン「えーと、たしかビートルズやったな」
全員「ウチら、ドリフターズかッ!?」






※2009年11月11日、少女時代の初コンサートがソウルオリンピック公園フェンシング競技場で12月19,20日の二日間に渡って
 開催されることが発表された。
 更にこのコンサートはワールドツアーの一環であり、今後、上海、バンコクなどでも行われると同時に発表されている。


※飴…『Kissing You』のこと。片手にキャンディを持って踊る振り付けになっている。
 第1集の活動終了から『Gee』までの8ヶ月間新譜が出なかったため、メンバーは延々飴を持って踊り続け、
 さすがにファンの間からも「飴はもういい」という声が聞かれた。
 通称暗黒時代の逸話である。


※発表出来へんから没になった…2008年10月に少女時代の正規第2集(セカンドアルバム)が発表される予定だったが、前記の通り没になっている。
 そのうちタイトル曲(活動曲)と目されているものは、大勢のファンを集めてMVの撮影まで終了していた。
 その曲には有名アーティストの曲がサンプリングで使用されており、その使用許可が最後までおりなかったことがお蔵入りの原因のひとつと言われている。
 ちなみにそのアーティストとはABBAだという噂(ABBAは自分たちの曲をサンプリングさせないことで有名)。
 あくまで彼の国の噂だけど。


※シンドン呼んで『ウルジマ』…2008年3月27日、それまでMnetの音楽番組『M!Countdown』の司会を担当していた
 スーパージュニアのイトゥク、シンドン、ウニョクが降板した。
 そのスペシャルステージでイトゥクとシンドン、ジェシカが『울지마(泣くな)』を歌った。


※『愛ですねん』…2009年秋のMBCドラマ『地面にヘディング』の挿入歌で、テヨンとサニーが歌った。
 東方神起のユンホ主演だったが、視聴率は今イチで『愛ですねん』の評判もツクツク。
     『愛ですねん』