関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第442話 熱愛

仲宗根「よーし、全員揃うたな? ほんなら新曲の練習するでえ」
ジェシカ「えー、もお? 今来たばっかりやのに」
ユリ「新曲てアレか?」
テヨン「ウチ、タイトルが気に入らんなぁ。『GALAXY SUPERNOVA』なんてダサ過ぎやん」
ユナ「宇宙のことイッコもわかってない奴がつけたの見え見えやな」
ソニ「まぁまぁ、日本向けやから仕方がないがな。
  あの国はトラブルにトラブルを重ねた小惑星探査機を何とか帰還させただけで映画作るほど狂ってるんやぞ」
仲宗根「ん?(ぴくん)」
ユリ「うむ。そんなトラブル機を設計した奴が、非難されるどころか英雄扱いなんやから、本末転倒も甚だしい」
ソニ「本来の目的も達成したんだかしないんだか。なにやってもあの国特有のグレーゾーンに持ち込みよるからなぁ(やれやれ)」
ティパニ「つい最近も新型ロケットの打ち上げ失敗したし」
ジェシカ「宇宙民度、低過ぎやわ」
仲宗根「…(こいつら、ウチがどの国出身かわかってて、わざとゆうとるんちゃうやろな?)」
テヨン「だいたい銀河系とスーパーノヴァじゃスケールが全然違うっちゅーねん。なんで横並びでタイトルにするねん」
ヒョヨン「(ぽん)アイユが今度は超新星のメンボと噂になるって予言かも」
ソニ「GalaxyのCMはもうアイユやないやろ」
ヒョヨン「そうやったっけ?」
仲宗根「無駄話はええから!(怒) さっさと始めよう」
ジェシカ「やれやれ」
スヨン「(はいっ)マンネがまだ来てませーん!」
仲宗根「あ、ソヒョンはええねん。今日からドラマの稽古に行ってるから」
ジェシカ「ドラマ? まさか、あのSBSの週末ドラマが決まったんか?」
仲宗根「なんかそうみたいやな」
ユナ「えー、もお稽古に入ったん? せっかくウチが、演技の先輩として、手取り足取り教えたろう思うてたのに」
ユリ「うむ。以下同文」
テヨン「以下同文」
ユナ「(チャッカンマン)おねえがなんで芝居を教えるん?」
テヨン「なんでて、ウチとマンネは立派な映画女優やで」
ユナ「女優て…声優やん」
テヨン「黙らっしゃい! この、低視聴率ドラマの再編集映画で、やっとスクリーンデビューした3流女優めが!」
ユナ「えらい言われようやな」
ユリ「え、そうなん? ウチが『ノーブレッシング』撮ってる間に、そんな映画が?」
ソニ「日本向けにね。それも二部構成やで」
ユリ「ちゅうと『接触編』と『発動編』みたいな?」
ヒョヨン「『Death』と『Rebirth』みたいな?」
スヨン「『劇場版BUCK−TICK 〜バクチク現象〜』のⅠとⅡみたいな?」
ソニ「いちいちマニアックすぎるが、そう言うことらしい」
テヨン「どうせコケるのに、ご苦労なこった」
ユナ「やかましい!」
テヨン「とにかく、ウチのは『ラブレイン』みたいなウナギ向けの詐欺まがい商法映画やなく、家族で楽しめるハリウッド製一流映画や。格が違う」
ユナ「うう、言い返せないのが悔しい」
仲宗根「でも、『怪盗グルー』はヒットしなかったんやない?」
テヨン「民度の低い日本ではコケたようですが、世界的には大ヒットですよ(えっへん)」
仲宗根「そ、そう?」
テヨン「この映画でウチとソヒョンは主役級の姉妹役を演ってますが、ウチの評判は大変よかったのです」
ソニ「もともと自分のイメージに合うてた役やったしな。その点マンネは男の子っぽいやさぐれたキャラやったから苦労したと思うで」
テヨン「相性なんか関係ない(うきーっ!) 演技力があればどんな役でもこなせるはず。
  全州芸術高校時代に”韓国の北島マヤ”とあだ名されたウチの実力が、やっと陽の目を見たのがこの『怪盗グルー』なんや。
  その演技のすばらしさは、今ではブルーレイに載って世界中に知られておるわ」
ティパニ「はいはい」
ヒョヨン「で、その世界級の演技力を、マンネにみっちりと仕込もうと思うたんか?」
テヨン「そや」
ヒョヨン「それは災難な(笑)」
スヨン「ウチもポッポの仕方教えよう思うたのになぁ」
ジェシカ「はぁ? 自分ごときがなに先輩風吹かせてるねん?」
スヨン「そやけど『熱愛』ゆうタイトルやから、初回から熱のこもったポッポシーンが連続するのではないかと」
ティパニ「AVか! そんな常軌を逸したドラマがゴールデンに放送されるか!」
ヒョヨン「まったく、こないだ初めてポッポしたからってのぼせ上がりおって」
ユナ「自分にポッポ演技できるなら、マンネにもちゃんと出来る。心配すんな」
スヨン「そおかなぁ」
ソニ「それにマンネは主人公の初恋の相手らしいから、あくまで憧れの対象。ポッポはないやろう」
仲宗根「そおゆうてた。出演も最初の4回だけで、すぐ死んじゃうらしいで」
ユナ「マジっすか? そんならなおさら時間がない。限られた登場機会に強烈な印象を残すべく、ウチがみっちり演技指導したらんと」
ユリ「いや、ウチこそが映画女優としての正道を教えてあげねば」
テヨン「だから映画ゆうたら世界が市場のハリウッドなんやって」
スヨン「もしその4回の間にポッポシーンがあったらどうしよう。やはり、ウチが指導してやらなくちゃあかんのではないか?」
ユナ「あー、気になる。ちょっと覗きに行ってみよ」
ユリ/テヨン/スヨン「ウチも!」
ぴゅーん
仲宗根「あ、こら、新曲の練習をせんか! こらーーー!」


ギュイーーーーン! ドッガッガッガッガ!
ぶっしゅーーーっ、びちゃびちゃびちゃーーー!
スタッフ「うひゃー(蒼白)」
ばたーん
ユナ「おーい、指導に来てやったぞ」
テヨン「調子はど…わぁ!
ユリ「ス、スプラッター…(がくがく)」
スヨン「こ、これはあかん…(汗)」
スタッフ「あ、少女時代の方ですね。何とかしてください」
テヨン「何とかって、なにを? だいたい、この惨状は?」
スタッフ「獣医師の役やから、まず解剖を極めないと演技が出来んと、ソヒョンさんが…」
スタッフ「稽古場に着くやいなや、ああやってチェーンソウを振り回して…」
ソヒョン「わぁーっはっはっは! 次や! 次のマルタを早う持って来ーい!」
スタッフ「ひえー(がたがたがた)」
ユナ「うーむ、これは限られた登場機会に間違いなく強烈な印象を残すやろうな」
ユリ「うん。もはやウチが教えることはない」
スヨン「すでにマンネはウチを超えた」
テヨン「奴の演技への熱愛、よくわかったで」
スタッフ「上手いことゆうてないで、なんとかしろ!」






※『熱愛』…2013年8月27日のニュースによると、ソヒョンがSBSの週末ドラマ『熱愛』に出演を決めた。
 主演はソンフンとチェ・ユニョン。
 ソヒョンはソンフンが憧れるチュ・ユニョンの姉で、若き獣医師を演じるのだが、子役時代に限られた出演ながらドラマ全体にとっては重要な役らしい。
 放送が始まる9月28日には彼女の分の収録は終わっているはずなので、日本での活動には影響しないと思われる。
 ユリの『ノーブレッシング』もこの頃には撮り終わっているだろう。


※『GALAXY SUPERNOVA』…少女時代が2013年9月18日に日本でリリース予定の新曲。
 『LOVE&GIRLS』の延長線的イメージだと思われる。


※『ラブレイン映画版』…ユン・ソクホ監督監修のもと、映画『君に届け!』、『おと な  り』ほかヒット作を多数手がけている熊澤尚人監督が特別編集を施し、
 『ラブレイン<劇場ver.>運命の恋』と『ラブレイン<劇場ver.>禁じられた愛』の二部構成で制作される。
 もともとのドラマが2部なので、構成は楽だったはずだが、二つの時代が交錯するようなスリリングな展開にはならないようだ。
 ユン・ソクホ監督まで自殺したら目も当てられないので、せめてDVDを売り上げて黒字を出して欲しいものだ。