第７６７話 怒りの薔薇
ジェシカ「うきーっ！！ なんじゃこの記事は！（バリバリ）」
タイラー「こらこら、タブレットを噛み砕いたらあかん。身体に悪いで」
ジェシカ「そやけど、めっちゃ腹立つんやもん」
タイラー「そないに逆鱗に触れるよおな記事がネットニュースに載ってたんか？」
ジェシカ「そおなんよー。これみてこれ」
タイラー「どれどれ…（うへぇ、液晶割れてるからめっちゃ読みにくいわ〜）」
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タイラー「Rose Motel? 聞いたことないなぁ」
ジェシカ「NORAZOをものすご田舎臭くしたよおなコミックバンドで、そこそこの中堅なんやけどね。その記事にある通り、この度解体となった訳や」
タイラー「それは判るけど、なんでそれが腹立つねん？」
ジェシカ「あんたアホか？ こいつら、７年一緒にやってきた仲間に突然“出て行ってくれ”ゆわれたんやで。むきゃー！（バリバリ）」
タイラー「噛んだらあかんて。…なるほど。クビを宣告された3人に我が身を重ねてしもうたんやな。それで、そん時の怒りがぶり返したと」
ジェシカ「はぁ？ なんでこんなブサイク3人連れと美しき薔薇のよおなウチを重ね合わせにゃならんの。テキトーなことゆうとったら髪の毛全部ひっこ抜くで」
タイラー「いやーん、ミョンスみたいにせんといて」
ジェシカ「ウチがむかついとるのは記事の最後の部分や。こんなポンコツ3人にすら1億の手切れ金を渡そうとしたユク・ジュンワンとカン・ジュヌは実に立派である」
タイラー「そこ？」
ジェシカ「そこなの！ ウチなんて一切の金銭的提示もなく放り出され、しかもあやつらは未だに少女時代の名前を使い続けてるんや！（うきーっ） あれほど献身的にチームを支えてきたのに、ウチに対する敬意がなさ過ぎる（バリバリバリ）」
タイラー「本格的に壊れるからやめなさいって」
ジェシカ「せめて1万₩くらい払って欲しかったわん（泣）」
タイラー「安っ」
