関西ソニョシデ学園

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第750話 そに散歩 〜日南編〜(その4)




03:鵜戸神宮




ナレーション:飫肥からクルマで約30分。3人がやって来たのは日向灘に面した海岸です。


ユナ「うわー、山の中からいきなり海じゃ」
アイリーン「宮崎ちゅうとこはあんまり平地がないんで、だいたい山か海岸なんですわ。ほんでこれがウリナラでは決して見ることが出来ない太平洋でおま」
ユナ「韓国では見れんでもロスで見たことあるわ」
アイリーン「それは太平洋の東っ側でしょーが。西から見たことはないと思いまっせ」
ユナ「お台場で見たもん」
ソニ「お台場は東京湾の中じゃ。太平洋ちゃう」
ユナ「細かいのぉ。そんなことやから彼氏出来んのや。…しっかし、なんじゃこりゃ? 気色の悪い岩やな」



ザッパーンッ


アイリーン「これが日南名物“鬼の洗濯岩”ですわ」
ユナ「トッケビのコインランドリー?」
ソニ「スウェーデンの洗濯屋?」
アイリーン「(ずるっ)どんな耳してまんねん。
 “鬼の洗濯岩”はこっから北に20kmくらい行った青島ってところが有名なんすけど、まぁここも大して違やしまへん。日南海岸は日本で初めて設置された海中公園で、こんな風にいろんな奇岩や変化に富んだ海岸線が続いております」
ユナ「ほー」
ソニ「ここに来た目的はなんとかっちゅう神社にお参りするためやと聞いてるけど?」
アイリーン「へえ。もちょっと歩くと鵜戸神宮ゆうのがありまして、海に面した崖の中腹、洞窟の中に社がある大変珍しいところでございます」
ソニ「ウド神宮?」
ユナ「あーまのくーん!」
ソニ「またまた0点や。口に出す前に察しろや」
ユナ「えー、判りやすいやん。これがソヒョンなら『ボトムズ』とかゆいだすで」
ソニ「あり得るなぁ。妙なアニメネタよりはキャイーンの方がマシか」
ユナ「そうやでそうやで」
ソニ「ほな2点」
ユナ「(かくん)ケチ」


ナレーション:などと使えない無駄口を叩きながら、一行は海岸沿いの坂道を登って鵜戸神宮へ向かいます。その間にも歩くウィキペディア、アイリーンから日南海岸についてのウンチクが…


アイリーン「沖を黒潮が流れていることもあって、宮崎市からこの日南にかけては日本の中でもずいぶんと温暖な地域なんですわ。フランスでゆうたらコート・ダジュールみたいな」
ユナ「それは褒めすぎやろ」
アイリーン「そのため昭和30年代から40年代にかけて国内旅行が盛んだった時代には、新婚旅行のメッカとして年間37万組ものカップルが訪れたそおですわ」
ソニ「昭和でゆわれても」
ユナ「Wiki丸読みやから仕方がない」
アイリーン「んーと…(演算中)…韓国でゆうと、テヨンねえさんの実家が眼鏡屋始めた頃ですかね」
ユナ「(こけっ)どんな例え方や」
ソニ「さっぱり実感出来へんわ」
アイリーン「新婚旅行の聖地となったのは朝ドラの『たまゆら』がここを舞台にしとったからで…」
ユナ「また朝ドラかい。NHK好っきやなぁ」
アイリーン「『たまゆら』はかのノーベル賞作家川端康成がわざわざドラマのために書き下ろしたお話でえらい流行ったよおですわ。
 それに加えて、その頃の日本は高度成長期で、国内航空便の発達と相まって飛行機で宮崎へってのが一種のステータスやったよおです。生活にも余裕が出て来たせいか、ゴルフ遊びも盛んになって来たし、日本で一番人気のあるプロ野球チームが毎年宮崎でキャンプしてたこともあり、とにかくレジャー・観光ゆうたら宮崎・日南みたいな時代があったんですな」
ソニ「ふぅん」
アイリーン「で、新婚旅行のカップルにとりわけ人気があったのがこの鵜戸神宮でした。何故かとゆうと…お、着きましたよ」
ソニ「ん?」



ソニ「おおっ、赤い」
ユナ「京都みたいやな」
アイリーン「ここはもお小京都ちゃいますけど、伏見稲荷っぽいのを想像してるんならそれらしいのが楼門の先にありまっせ。中に入ってみまひょ」



ソニ「ホンマや。鳥居がいっぱい」
アイリーン「ここは鵜戸稲荷神社ちゅうとこですな。境内には本殿の他に皇子神社、住吉神社、九柱神社、波切不動などがおます」
ソニ「なんで神社の中に神社があるのか、そのシステムが判らんけど、どうせ聞いても判らんから突っ込むのはよしておこう」
アイリーン「そおでんな。あんまり検索を繰り返すと電池早よ減りますし」
ソニ「用心せえや。電池上がると図体でかい分スマホより始末に困るから。終いにゃ野ざらしにして置いてくど」
ユナ「なんやったらモバイルバッテリー繋いで活動したらどおや」
アイリーン「えー、それはイヤですわ。みっともない」
ユナ「(かくん)なんでやねん。ステージではいつもトランスミッターふたつ下げてパフォーマンスしとるくせに」
アイリーン「それはそれ。これはこれ」
ソニ「ブリキ人形の美意識はよお判らんな(呆)」



ナレーション:奇岩を眺めながら進んでいくと…


アイリーン「さぁ、ここを下りると本殿ですわ」
ユナ「ぴゃー、なんじゃここは?」



アイリーン「普通神社の本殿は森の奥とか山の上にあるんですが、ここは崖の中腹。本殿まで階段を降りていく“下り宮”ちゅう珍しい作りになっております」
ソニ「なんでこないな所に作ったん?」
アイリーン「こういう険しい地形でっから、元々修験場として利用されとったそおで、西の高野とも呼ばれ栄えたよおです」
ユナ「西の高野ゆうにはしょぼい本殿やな」
アイリーン「あの緑の屋根は本殿ちゃいます。左手の鳥居をくぐった洞窟の中ですわ」
ソニ「そんくらいすぐ察しろや、ボケ」
ユナ「そやかて神社なんて興味ないもん」
アイリーン「まぁとにかく降りましょう。なぜここが新婚旅行客に人気があったかというと、子授けや安産に霊験あらたかと言われとるからで…」
よっこらしょっこら…
アイリーン「その謂われは、日本の神話に伝わっておって、山幸彦(やまさちひこ)が海宮(わたつみのみや)から戻って産屋(うぶや)を建て、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)がこの地で御子(みこ)を生んだという…」
ユナ「あー、判らん判らん。ちんぷんかんぷんじゃ」
アイリーン「ねえさん、大丈夫や。ゆうてるウチも完全に意味不明状態やから」
ソニ「(かくん)さすがWiki情報の垂れ流し」
しょっこらよっこら…



アイリーン「これが本殿でおま」
ソニ「ほー。確かに洞窟の中や」
アイリーン「洞窟の中に社を建てる例は少なくありまへんが、ここのはなかなか大きいですね。お参りした後、社を時計回りに裏手に行くと、神話に出て来た御子誕生の時に使われたとされる産湯の跡や、出産後に海宮に戻る豊玉姫命が、我が子への愛情と健やかな成長を願って両乳房を岩に貼り付けたとされるお乳岩などがあります。どないだす、ひとつお参りしますか?」
ユナ「アホか。ウチらが日本の皇族に頭を下げてる所を放送されてみぃ。大スキャンダルになって芸能人生命一巻の終わりやで」
ソニ「うむ、間違いない。うかつに大統領府国民請願文に同意したペ・スジより激しく叩かれるであろう」
アイリーン「そ、そんなに?」
ユナ「そもそもなんで神社なんかロケ先に選んだんや?」
ソニ「ここのスタッフは粒ぞろいのアホやから、奈良でも神社仏閣ばっかり行かされたし、釜山では日本式家屋見学もやらされた。よお放送出来たと思うわ」
ユナ「日本大好きなんやな。ソヒョンと同じでアニメヲタに違いない」
アイリーン「じゃあお参りはやめて、差し障りのないことでもやりまひょ。まずはそこの売店で玉を買って…」
ソニ「玉?」



アイリーン「これは運玉ゆうて、粘土を素焼きにして作ったもんですね。5個セットで100円です。これを崖の下にある亀石のくぼみに投げて運試しをするんですわ」
ソニ「なるほど。それならネチズンにも文句ゆわれることはなかろう」
ユナ「亀石…なんとなく淫靡な響きがあるな。亀石はどこや? (きょろきょろ)お、あれか?」



どんっ!

どどんっ!


ユナ「雄々しく天に向けてそそり立つあの姿。まさしく亀石に違いない」
ソニ「おおおおーっ。ありがたやありがたや(南無南無)」
アイリーン「全然ちゃいまんがな。あれはただの奇岩のひとつ。天下の少女時代のこんなエロトーク放送されたら、それこそ大炎上しまっせ(呆)」
ユナ「そお? どう見ても亀と思うたのにな」
アイリーン「ねえさんが思うてる亀は頭でしょうけど、こっちの亀は甲羅を指してるんです」
ユナ「甲羅?」
ソニ「つまり?」
アイリーン「足もとに見える、これが亀石っす」



ユナ「えー、これ? あっちの岩の方が断然カメやけどなぁ」
ソニ「つまり元カレのフォルムに近いんやな?」
ユナ「いやーん、放送出来んくなるからそーゆー質問はやめてーな(朱)」
アイリーン「…(今回全面的にボツちゃうか?) とにかく、亀石の背中に枡形のくぼみが見えまっしゃろ? あっこに運玉を投げて入れるんだす」
ソニ「するとどーなる?」
アイリーン「願いが叶うんやそおです。女子は右手で男子は左手で投げるのが習わしやとか」
ソニ「マジで? 結構遠いで。風も吹きつけてくるし」
アイリーン「難しいから運試しになるんでしょ。前田健太ゆうプロ野球選手も失敗したそおでっから」
ソニ「前田健太ゆうたら絵心ない芸人の?」
アイリーン「芸人じゃないですけどね」
ユナ「絵心ない奴は投げるのも下手なんじゃ。シカの始球式見たらわかる」
アイリーン「でもマエケンは投手が本業でっから」
ユナ「(ふん)どうせ大したピッチャーやあるまい。ウチは絵心あるし、上手いことくぼみに入れたるで。うりゃ(ポイ)」
ぐにょーん
ユナ「うわ、えらい曲がった」
アイリーン「大はずれー」
ソニ「どうやら四半的以来曲射ちのクセがついたよおやな(笑)」
ユナ「くそー、なんか悔しいな。残り4発、いっぺんに投げてやる」
アイリーン「願いはなんでっか?」
ユナ「あ、そやったな。えーと、スジのスキャンダルがもっともっと国家的な騒動になって、一生ドラマに出れませんよおに」
ソニ「ゲスいなぁ(呆)」
ユナ「うりゃーーーーっ(びゅん)」
スカカカカッ
アイリーン「全弾、超はずれーっ」
ユナ「うひゃー」
ソニ「スジ安泰やな(笑)」
アイリーン「次はねえさんの番でっせ」
ソニ「ウチはええわ。自分、代わりに投げぇ」
アイリーン「へ?」
ソニ「ゆうたってアンドロイドなんやからウチより上手く投げれるやろ。願いはウチが掛けたるさかい」
アイリーン「そおでっか? ほんなら」
ユナ「おねえの願いてなんやねん?」
ソニ「叔父はんが早よくたばって、SMEがウチのものになりますよおに(真剣)」
ユナ「それこそゲスの極みやんけ(呆)」
アイリーン「ほな投げまっせ。まずひとーつ(ひゅん)」
から〜ん、ころころ
ソニ「あ、惜しい」
ユナ「左に15センチばかしずれたな」
アイリーン「風に煽られましたかね。大丈夫、次ので修正しますよって…(演算中)よし、修正完了。ではふたつ目、とおっ」
こんころころりん
ソニ「今度は右過ぎ」
アイリーン「うーむ。サーボを効かせすぎたか。次こそは(しゅっ)」
ユナ「ハズレや」
アイリーン「たあっ」
ソニ「あかーん」
アイリーン「ふんがっ」
ひょろろろ〜ん
ソニ「全部ハズレや。どんどん誤差が大きゅうなっていったやないか。貴様に運命を預けたウチがアホやったわ(怒)」
アイリーン「こ、こんなはずでは」
ユナ「すんげー人並みの運動能力やな(呆)」
アイリーン「いや、ウチのせいやおまへんて。ねえさんに運がないから…そうや、きっとねえさんがSMをクビになる前兆ですわ。現に大阪のSMTownに呼んで貰えへんし、ラジオのDJくらいしか仕事ないし」
ソニ「やかましいわ! スクラップにするど、ポンコツめ!」
アイリーン「あ、図星やった(笑)」







※スジのスキャンダル…
 2018年5月17日、元MissAで女優のスジのInstagramに大統領府国民請願文に同意する映像が掲載された。この請願文は人気ユーチューバー、ヤン・イェウォンや女優志望のイ・ソユンらが違法ヌード写真の撮影被害に遭ったという内容が含まれている。
 どういうことかというと、これより先にヤン・イェウォンが自身のSNSを通して、「過去にフィッティングモデルに志願したところ、望まないヌード写真を強要され、スタジオで男性20人から集団セクハラを受けた」と告白したためのようだ。撮影の際彼女は性器が写る様な写真まで撮られたと言われている。またその画像が成人向けサイトに流出しており、損害賠償の要求脅迫も受けたとのこと。これに乗っかる形で女優志望のイ・ソユンも同様の被害に遭ったとSNSに文章を掲載した。請願文はこれを受けて加害者(とされる写真スタジオ)の処罰を要求したものである。


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 この時点でヤン・イェウォンの主張および国民請願はあまり多くの注目を集めていなかったが、スジがInstagramを通じて同意を示したことから、支持者はたちまち10倍に膨れ上がった。スジは同意の理由として「私が助けられることは何もなかったが、写真が流出してしまった女性の勇気ある告白に対して力を貸したかった」と語っている。
 大統領府国民請願文とは何かというと、韓国大統領府が2017年8月から公式サイトで運営している匿名の掲示板「国民請願と提案」に投稿するもので、これを読んだ国民から多くの推薦を受けた請願には国家的注目が集まり、青瓦台としても放っておけなくなる。これまでもピョンチャンオリンピックで仲間を置き去りにしてゴールしたキム・ボルム選手やパク・ジウ選手の資格を剥奪し、スケート連盟に対して厳重な処罰を要求する内容には2日で50万人以上の同意が集まっている。こんな請願は大統領府の権限外であり、政策によって叶えることは出来ないのだが、このような管轄外の請願も非常に多い。しかしながら世間の注目を集めることは、世論に対して影響力を持つことなので全く無意味ではないだろう。大統領府以外の組織が動く可能性もあるからだ。今回の請願もそうした効果を狙ったものと思われる。
 と言うことで、ここまでのスジの行動は美談と言っても良いものだったが、この後事態はその思惑から大きく外れていく。
 まず請願文が処罰を望んだ写真スタジオはすでになく、同じ場所で経営者も会社名も違うスタジオ(ワンピクチャー)が営業していたのだが、そのスタジオが厳しい非難に晒されることとなった。ワンピクチャーはスジの同意より先に無関係である旨を掲載していたのだが、スジはその確認を怠った。ワンピクチャーは世間的非難により営業活動が著しく阻害され、廃業の危機に直面しているという。これに対しスジは直ちにSNSで謝罪と訂正を行ったが、ワンピクチャー側はスジに対し民事・刑事上の措置をとると明かしている。
 スジはこの謝罪文の中で「それとは別に今回の件の真実が明らかになることを願っている」と依然ヤン・イェウォンの主張を鵜呑みにしている様子だったが、これに関しても新たな事実が判明する。
 5月25日、セクハラ加害者とされているスタジオA室長がヤン・イェウォンと3年前に交わしたとするカカオトークのデータを公開した。その内容はヤン・イェウォンの主張とは大きく違っていて、彼女の方から撮影を願い出たことになっている。相当金に困っていた様で3ヶ月足らずの間に13回も撮影を行っている(ヤン・イェウォンの告白では5回だった)。また「写真が流出しないようにだけ気をつけて欲しい」と言っていることから恐らくヌード撮影であり、そのことを承知していながら何度も行っていたと思われる。


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 これに対するヤン・イェウォンのリアクションは曖昧としながらも、全体としては狂言を認めている(と受け取れる)。


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 思うに違法なヌード写真であるため、それが流出してしまって慌てた彼女が今は所在不明なスタジオを加害者に仕立てようと画策したのではないか? そうであるならスジは彼女の迫真の演技に騙された訳で、女優が素人の演技を見抜けないと言うのもいかがなものかと思うが、問題はそこではない。騙されたスジも被害者だという声があるが、スジは自分が有名人であり、その影響力を充分意識した上で請願文に同意したはずである。Instagramに公表することで世論が動くことを期待していたことは間違いない。にもかかわらず基本的な事実確認を怠ったこと、結果的に世論詐欺の片棒を担いでしまったことは非難されてしかるべきだろう。テレビ番組ではスジの法的責任がどれくらいか法律専門家を呼んで検証している。ある専門家は「スジの書き込みが当該スタジオに対する誹謗中傷目的よりは、性暴力犯罪者を処罰してほしいという文に同意する旨の書き込みなので、名誉毀損成立可能性は低い」と見ている一方、他の専門家は「一般刑法上名誉毀損の可能性もある。また民法上の損害賠償責任の成立も可能」と語っている。いずれにしても道義上の責任はそれなりにあると思う。望むと望まざるを問わず、有名人であることは社会的責任が一般人より重いのだ。
 一方、写真を最初に流出させたと見られる人物は先日逮捕されている。