関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第727話 夢スヨ日記

クッキーマン「おーい、パニから国際便で荷物届いたどーっ!」
ドタバタバタ
スヨン「パニやて?(驚)」
ユリ「あの3年前に突然女優になるゆうて美国に帰ったウチらの元チームメイトか?」
クッキーマン「えらい説明的な台詞やけど、その通りや」
ユナ「で、そのパニねえが何送って来たん?」
ソニ「うむ、どうせろくなモンやあるまいが、一応確かめてみよう(べりばり、ストッ) …お、なんか手紙入ってる」
ヒョヨン「げ、英語じゃあるまいな」
ソニ「大丈夫や、一応ハングル」
ユナ「読んでみて読んでみて」
ソニ「えーっと“オーホホホホッ、少女時代のミナさーんお元気デースカー? This is ステファニー・ファンやで”
ソヒョン「なんか第721話と同じような…」
テヨン「アメリカ娘の手紙はいちいち高笑いから入るシステムなんか?」
ヒョヨン「アホな大統領選ぶくらいやから、それぐらい失礼でも不思議はないな」
ソニ「“ウチがLAに帰ってこちらの時間でやがて3年になりますね”
ユナ「世界中どこでも同じやっての」
ソヒョン「(けっ)やっぱりアホの国や」
ソニ「“ウチにとっては、短いよおで長いよおなとても3年とは思えない時間でした”
テヨン「どっちやねん!」
ソニ「“その間ウチはスピードラーニング for Actressで勉強して女優になったんよ。映画やドラマを見流すだけで演技の勉強が出来るからとても楽やったで”
ヒョヨン「あからさまに詐欺商法やん(呆)」
ユナ「よくそんな雑な詐欺がまかり通るなぁ」
ソヒョン「アホの国やからや」
ソニ「“絶対だまされてるで、ってみんなが叫んでいるのが聞こえるわ(笑)。でもね、ウチはもお本当に女優なの。だって何度も映画に出演しているから。受けるオーディションのほぼすべてでキャスティングされてるんやで”
ユリ「うそーん」
ソニ「“そんな大活躍の一部を紹介しようとDVDを送りました。ウチの成長の証です。みんなで観てね。with love,T”
テヨン「そこは“T(iffany)”なんやな。“S(tephanie)”でも“M(iyoung)”でもなく」
ソヒョン「女優としてはなんて名乗ってるんかな?」
クッキーマン「映画を観たらクレジットされてるんやないかな。何作かあるけど、どれから観る?」
ユナ「どんなんがあるねん?」
クッキーマン「えーっと、どれどれ…ほな、まずは『鮫肌ジョーズVSメカ・マンボウ』」
ヒョヨン「ださっ(呆)」
スヨン「そもそも鮫肌じゃないジョーズとかおるんか?」
ソニ「メカ・マンボウてのもなんか緊迫感に欠けるライバルやなぁ」
クッキーマン「まぁまぁ。パニック映画はB級C級の作品が多いのは確かやけど、女優の登竜門でもある。それにキラーシャーク物はパニック映画の中でも伝統的なジャンルやで。それに出られただけでもすごいやないか」
スヨン「そおかなぁ」
クッキーマン「お、チラシも同封や。“大人気、鮫肌ジョーズシリーズ第4弾! あの肌質の悪いヒーローが4度帰って来る。今度の敵は最凶の生物兵器ロボット魚だ。やられたらやり返せ、倍返しだ鮫肌ジョーズ。そのロバート・ミッチャムみたいに割れた顎でメカ・マンボウを刺身にするのだ。仕上げは本わさびの鮫肌おろしだ。うーん、デリシャス! ボーノボーノ!”
ヒョヨン「頭ワルそおなコピーやな(呆)」
ソヒョン「ロボットやのに生物兵器?」
テヨン「そんなとこ気にし始めたら、突っ込みどころ10億コあるで、この映画」
ユナ「B級C級どころじゃないんやないの?」
クッキーマン「待て待て。あのジェームズ・キャメロンかて『殺人魚フライングキラー』ちゅうD級映画撮ってる訳やし。観る前から中身は判らんて」
スヨン「『殺人魚フライングキラー』は観ても駄作やったで」
クッキーマン「とにかくパニがハリウッドで頑張ってるんや。観てやろうで(ぽち)」
ジー♪パンパカパーーーーン!
ユリ「ワーナーブラザーズ? ほー、大手やん」
ソヒョン「よお観てみれ。ワーナーやない。Wannaone brothersや」
ユリ「げー、やな名前」
ユナ「しーっ」
テヨン「…」
ソニ「…」
ヒョヨン「…」
クッキーマン「…(どきどき)」
♪ぺろりん
ユナ「………終わってもーたやないか!(うがーっ)」
ソヒョン「これはつまらんどころの次元やなかったな。人生で一番無駄な80分やった」
スヨン「で、パニはドコに?」
ユリ「そこや。半分寝ながら見た限りじゃ出てへんかったよおな」
ソニ「うむ」
クッキーマン「クレジットにもそれらしい名前は出てなかったで。もっかい観てみるか」
ユナ「えーっ?」
クッキーマン「そやけど、パニを見つけんことには意味がないやんけ(ぽち)」
ヒョヨン「もー。どおせなら主役になってからDVD送ってこいや」
ジー♪パンパカパーーーーン!
ユリ「ワーナーブラザーズ?」
テヨン「ドタマすりつぶすぞ、この野郎(イライラ)」
♪ジャージャン、ジャージャン、ジャジャジャジャ…
群衆「きゃーーーーっ!」
ソヒョン「あっ!」
クッキーマン「どおした? 見つけたか?」
ソヒョン「い、今のところ、もっかい見せて」
クッキーマン「へい(きゅるきゅる…ぽち)」
♪ジャージャン、ジャージャン、ジャジャジャジャ…
群衆「きゃーーーーっ!」
ソヒョン「そこや! ストップ!」
クッキーマン「(ぽち)」
ソヒョン「ほら、ここ。逃げ惑う群衆の中にピンクの水着の…」
ソニ「こ、これ?」
スヨン「シミやん」
ソヒョン「確かにシミに見えるけど、こんなちっちゃな遠景でもなんとなく判る寸胴具合。そしてこの悲鳴」
群衆「きゃーーーーっ!」
スヨン「あ、ホンマや。言われてみればパニの声やな」
ユナ「昔から声と胴回りだけは太かったからな」
ソヒョン「そのでかい声のおかげで悲鳴担当として採用されたんやないの?」
ソニ「あーなるほど。それでクレジットもなしか」
ユリ「そんならアフレコでええやろ」
ユナ「今はビデオ収録やから、同録ですめばその方が安上がりなんやないの?」
スヨン「とにかく、とんでもなくグレードの低い映画やと言うことは判った」
ヒョヨン「まさか開始2分で殺される役やったとは(とほほー)」
クッキーマン「ほな次の映画観てみる? 『笑う気狂いピエロ』やて」
スヨン「お、今度はコメディ?」
ユリ「気狂いってタイトル、ありなんか?」
ソニ「テレビ放映を眼中に入れてないみたいやな」
クッキーマン「ほな、いきまーす!(ぽちっと)」
♪ぶっしゅーーーーっ!
女性「ぎゃーーーーーっ!」
テヨン「シリアルキラー物やないかい!」
ソヒョン「なるほど、ジョン・ゲイシーをモデルにしたからピエロなんか。古いなぁ」
ユナ「てか、パニねえ、今度も出てきてすぐ殺されちゃったで」
ソニ「え、あれ、パニなの?」
スヨン「背中しか見えへんかったで」
ユナ「だってピンクの服着てたし、悲鳴がバカでかかったから」
ソニ「なるほどー」
ヒョヨン「すると再び悲鳴要員としての起用か」
テヨン「でかい声出すためにアメリカに帰ったとは思わんかった(呆)」
クッキーマン「次の映画は『Two Balls Nator』ちゅう…」
ソヒョン「どおゆう意味や」
クッキーマン「よお知らんけど、なんやSFみたいや」
ユナ「なんで判るん?」
クッキーマン「だって、添付のチラシのイラストが(ほれ)」
ソヒョン「わぁ、あからさまに元カリフィルニア州知事的顔が一部剥けてあからさまにロボット的な質感があからさまに」
テヨン「判った!(ぴーん) その原題を訳すと『玉2(たまに)ネーター』ってことやな」
ユナ「(ズコーッ)く、くだらねぇ」
クッキーマン「とにかく観てみよう(ぽち)」
テヨン「どうせ開始早々に殺られちゃうんだって」
♪タララーラララー
ティパニ「ぎゃーっ!(ばったり)」
テヨン「な?」
ユリ「ホンマや。自分、予知能力者か?」
テヨン「マジでドタマすりつぶすぞ(怒)」


ナレーション:その後も一行は、ゾンビが馬を駆ってスペンサー銃で美国原住民を襲う『騎兵隊オブ・ザ・デッド』や、SFだかホラーだかよく判らないが人は死にまくる『プランプラン9』、異界から涌いて出る魔物を必殺技の名前を叫びながら殴ると言うけったいな映画『けったい戦線』などを我慢して観たが、いずれもパニ(とおぼしき登場人物)が開始早々に絶叫と共に殺されると言うパターンであったのだったのだった。


ユナ「あかーん(ひぃひぃ)。これは拷問や。貴重な休日を無駄に潰してもおた」
ソニ「まぁ救いは、パニが比較的早めに出てきて死ぬから、出番もすぐ終わるところやな」
ソヒョン「はたして、ウチらはそんなおねえの姿を観たかったのやろうか?」
ユリ「もおなんでもええ。この苦行が終わるなら」
クッキーマン「まだもう一本あるで」
ユリ「ひーっ」
テヨン「仕方ない、ココマで来たら最後まで見届けよう。それが奴との友情の証」
クッキーマン「偉い、さすが夫婦とゆわれた仲や。えーと、最後の映画は…『サナより男子(だんご)』やって。変なタイトル」
ソニ「タイトルはずっと変やったけどな」
ヒョヨン「そやけど、サナより男の方がええのは間違いないで」
ユナ「そおゆう問題か?」
スヨン「とにかく、このタイトルで人が死にまくることはないやろ。ちっとは安心して観てられるかも」
テヨン「どーだか」
クッキーマン「(ぽちっと)」
♪ちゃららら
テヨン「(けっ)軽薄な音楽やな」
しゃなり、しゃなり
ユリ「わ、いきなり出た!」
ユナ「か、顔出し!」
スヨン「足下からパンアップしたと思うたら、どアップやんか」
ソニ「マジか」
ティパニ「Hey,Boy!」
少年「わ、綺麗なお姉さん(ドキ)」
ティパニ「ちょいと道がわからんのやけど、教えてくれへん?」
少年「ボ、ボクで良かったら」
ユナ「なんと、ラブコメの予感」
クッキーマン「当然や。タイトルから推して知るべしやろう」
ソヒョン「顔出しも初なら、殺されも喰われもせんパターンは初めてやな」
ティパニ「じゃあ、助手席に乗って。ウチのクルマで行きましょう」
少年「は、はひー(どっきんどっきん)」
テヨン「なんか、やっすい洋ピンの匂いがして来たで」
ソニ「そおゆうたらスカート短すぎやな」
クッキーマン「いや、パニのスカート短いのは韓国おった頃からやから」
ソヒョン「それって映画の役には関係なかろう」
ティパニ「うふーん、なんだか暑いわぁ。脱いじゃおうかしら」
少年「うひーん、もお我慢が!(がばっ)」
ティパニ「Oh My Girl❤(ああーん)」
テヨン「やっぱり洋ピンや(がっくり)」
ヒョヨン「食べられる代わりに食べ始めちゃったで」
ユリ「男子(だんご)ってゆうからには食べないとな(笑)」
ソヒョン「最低や。何しにアメリカ帰ったんだか(呆)」
クッキーマン「いや、パニの男喰いは韓国おった頃からやから」
テヨン「余計あかんやないか!」
ユナ「とにかく、主演おめでとう、パニねえ」
ソニ「喜べ〜ん」


がばっ
スヨン「はっ…」





※内藤先生、重ね重ねすいませんm(__)m