関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第614話 ゆるキャラ時代

01
ティパニ「ん? 自分、なに抱えとるん?」
ソヒョン「なにて、ぬいぐるみやがな。ほれ」


    

テヨン「わ、くまモンや! 可愛ええ!」
ソニ「くまモン? 『妖怪ウォッチ』の新キャラか?」
テヨン「違うわ! 日本のゆるキャラや」
ソニ「ゆるキャラ?」
ユナ「あー、日本じゃそうゆうのが流行ってるらしいなぁ。なんでも3000種から4000種類もおるらしい」
ユリ「ぴゃー」
ソヒョン「その中でも、頂点に君臨し続けておるのがこの馬刺しの国の守護神くまモンなんや(えっへん)」
ヒョヨン「馬刺しの国なのに、なんで熊?」
ソヒョン「それは知らんけど、可愛ええから許す」 ←漢字が読めない人たち
スヨン「馬刺しに熊…美味そうな所やな(涎)」
テヨン「くまモンかぁ。今度日本に行ったらウチも買おうっと」
ティパニ「相変わらず、ぬいぐるみ好っきやなぁ」
テヨン「そやかて3〜4000種もの妖怪の頂点に立つ存在やで」
ソヒョン「妖怪ちゃうって」
テヨン「まさにアイドル界の頂点にたつウチにふさわしいやないか」
ソニ「あー、そこに帰結する訳?(溜息)」
テヨン「そうや。ゆるキャラのキングオブキングがくまモンなら、アイドルのクィーンオブクィーンがテヨンさま。
  両者がタッグを組むのは必然とゆえるやないか」
ユリ「どんなタッグやねん(呆)」
スヨン「馬刺しの国はプロレスへの出場許可、出さんと思うで」
テヨン「プロレスの話じゃねーわ!」
ユナ「むっ(ピカーン) くまモンやなくともゆるキャラとタッグ組んでステージに上がるってアイデアは悪くないで」
ヒョヨン「そお?」
スヨン「例えば?」
ユナ「例えば、おねえのソロステージ、ラップやってるのカントのガキやん?」


     テヨン『I』@SBS Inkigayo 20151018


ユナ「どうひいき目で見たってオリジナル音源のヴァーバル・ジントにいさんとは格が違いぎる。
  自ずとおねえのソロステージの価値も下がる」
テヨン「うむ、それはウチも気にしとった。そやけどヴァーバルにいさんのギャラが高くてなぁ。折り合わへんねん」
ユナ「そやからヴァーバルにいさんの代わりにヴァーバルにいさんっぽいゆるキャラを出したらええんや」
ソニ「は?」
ヒョヨン「その論理の飛躍はいかがなものか?」
ユナ「そやかてカントなら出たとたんに格下感が否めへんけど、ヴァーバルにいさんっぽいゆるキャラならそうゆう風には受けとられんはず。
  ラップの部分でオリジナルの音源を流せば、同格の可愛ええ奴ってくらいですむ。
  ヴァーバルにいさんのカートゥーン兄弟やって言い張ればええだけや」
スヨン「そんなんに視聴者が騙されるか?」
ソヒョン「いや、嘘と判ってて乗っかるのがゆるキャラの世界の礼儀。その手はありかも」
ティパニ「そんなもんかなぁ? 自分はどお思う?」
ユリ「小難しいことは判らんけど、カントのガキよりはええんちゃう? ステージ映えするし」
ソニ「ほなパク室長に稟議上げてみるか」
ソヒョン「ええなぁ、ゆるキャラとステージに立つなんて、羨ましすぎるで。
  ほんで、名前どおする? くまモンとかふなっしーとか、可愛い名前つけようや(わくわく)」
ヒョヨン「やっぱヴァーバルにいさんにちなんで“ヴァーちゃん”やろ」
ユリ「年寄りか!」
ソヒョン「センスなさ過ぎ(呆)」
スヨン「ジントの方からいただいて“ジントちゃん”、いやいっそ“ジンたん”とかは?」
ユナ「なんか苦そうやなぁ」
ユリ「いや、今は苦いだけやなく梅味やレモン味もあるらしいで」
スヨン「ほな“レモンジンたん”て名前にする?」
テヨン「するかっ(げしっ!) ええ加減にしなさい」
ソヒョン「怒りないな。みんなおねえのためを思って提案しとるんやで」
テヨン「…(うそつけ)。みんなの気持ちはありがたい。そやけど、ウチがタッグゆうたんは、おマメ3兄弟の時みたいに一緒に持ち歩いて話題にしようゆうことや。
  ステージのことはもうええねん」
ユナ「なんでや? ゆるキャラと一緒のステージ、きっと話題になるで」
テヨン「そうかも知れんけど、ウチのソロ活動はもお終わったんや!」
少女時代「あっ…(がーん)」
テヨン「そやから“仁丹”だか“正露丸”だかはもおいらんのや」
ユナ「そ、そやったかぁ」
ソニ「IUとの直接対決を避けたんやな」
テヨン「違うわ!(げしっ)」


02
IU「なに? ゆるキャラとステージに?」
参謀「そおなのよぉ(げっへっへ)。今度の新曲、そうやってステージパフォーマンスすれば、IUちゃんのプリチーな魅力は際だつし、苦手なダンスもあんまり踊らなくてすむでしょ?」
IU「なーるほど。よお考えたな。
  そんで、どんなゆるキャラになる予定や?」
参謀「もおデザインは出来てるのよ。(ぱらりん)ほら、これよ」


    


IU「…懐かしいな、おい」
参謀「マシマロくんってゆうのよ。倉庫の奥に眠ってたから再生利用させて貰おう思うて」
IU「そんな暗黒時代の遺物、漢江に捨ててこい!(がおーっ)」


03
NC.A「へ? ゆるキャラとステージに?」
パク・スンファ「うむ。今度の新曲、そうやってステージパフォーマンスすれば、自分の曖昧な魅力は際だつし、へろいダンスもあんまり踊らなくてすむやないか」
NC.A「曖昧な魅力てどおゆう意味やねん」
パク・スンファ「それはともかく、ゆるキャラはこんな奴や」


    


NC.A「…」
パク・スンファ「つば九郎って名前にしようかな」
NC.A「こいつでこないだ失敗したん、忘れたんか、この認知症めっ!(うきーっ)」


04
スマン「え? ゆるキャラ使うと失敗する?」
ヨンミン「へえ。少なくともこの国では失敗例の方が多いッスね」
スマン「えーっ? 誰と誰が失敗したんだよぉ?」
ヨンミン「IUとかNC.Aとか」
スマン「IUはともかく、NC.Aなんかゆるキャラいなくたって失敗したんじゃねーの?」
ヨンミン「そうかもしれまへんが」
スマン「JUNIELかて、ゆるキャラ関係なく売れてへんし」
ヨンミン「そうですけど、とにかくゆるキャラはあきまへん」
スマン「ちぇー。せっかく少女時代にぴったりのゆるキャラ考えたのに」
ヨンミン「少女時代にゆるキャラの助けなんかいりまへん」
スマン「そやけど、今の少女時代に欠けてる要素を補う、すんばらしいゆるキャラなんやで」
ヨンミン「少女時代に欠けてる…?」
スマン「うむ。“ジェシカちゃん”ゆうキャラクターでな、高音がステキなの」
ヨンミン「誰か会長を漢江に捨てて来い!」


05
ユナ「…そおかぁ、せっかくええアイデアや思うたのに、おねえのソロ活動はもお終わりか」
ソニ「IUとの直接対決を避けたんやな」
テヨン「しつこいな(怒)。
  …これが最後のステージで当然のごとく1位をゲットした瞬間や」


    


ティパニ「おおっ、脅威の新人iKONも敵やなかったか」
テヨン「まぁね(えっへん)」
ソニ「てか、イム・チャンジョンのおっちゃんには気の毒やったな。せっかく13年ぶりに1位になったのに、すぐその座を奪われたし」
テヨン「そんなことゆわれたって知らんがな」
ヒョヨン「どれどれ…げー、ユジョンのガキの方がずっと背が高い!」
ユリ「わぁ、ホンマや! テヨニ、ちっこいわー」
テヨン「そんなところに注目せんでよろしい」
ティパニ「腰の位置が全然違うなぁ(笑)」
ソニ「こないだ中学を卒業したばっかりやのに、最近のガキは恐ろしい」
テヨン「そいつ、本物のユジョンと違うねん。“ユジョンちゃん”ゆうゆるキャラやねん」
ソニ「嘘つけ」
スヨン「てか、となりのソンジェはなにしとるの? 自分の背ぇでも測ってるんか?」
テヨン「違うわっ! ウチが所見を述べてる間、紙吹雪が口に入らんように傘代わりになってくれてるんや」
ユナ「おー、優しい。さすが年下殺しのテヨン、今度はソンジェを惑わしたか」
ヒョヨン「ぴーぴー」
テヨン「惑わしてへんわ。向こうが勝手に惚れただけや」
ティパニ「(かくん)仲を否定しろよ」
スヨン「それにしても傘代わりになるとはまるでゆるキャラのような奴」
ソヒョン「てゆーと?」
スヨン「唐傘お化け」
ソヒョン「(ずるん)それは妖怪やって」





※取り上げるのが遅きに失した感が否めないが、テヨンがソロ歌手としてデビューした。2015年10月7日、1st mini album 『I』リリース(拍手)。
 このアルバムの爆発的な売れ行き(特に活動曲『I』)や私の感想などは、SPICEさんに書かせていただいたのでそちらをご覧いただきたい。
 http://spice.eplus.jp/articles/17831
 手抜きと誹られても仕方ないが、同じものをもう一度書く気力はないし、そもそもあちらと同じ内容のものをここに載せる訳にはいかない。ご容赦ください。
 テヨンは翌8日から音楽番組に出始めたが、この週はスポーツ特番などで「Mカ」と「ミューバン」に登板したのみ。
 翌週は賞対象となり、「Show! Champion」「Mカ」「ミューバン」「インキガヨ」などで1位、4冠に輝いた。
 本文にある通り、脅威の新人iKONやベテラン歌手イム・チャンジョン、Aileeを抑えて、まさに横からかっさらって行ったかのような1位だった。
 個人的には全治4週間の骨折にもかかわらず精力的に活動したAileeには気の毒だった。が、これがこの業界なのだ。
 Aileeの活動及び骨折についてはこちらをどうぞ。
 http://spice.eplus.jp/articles/16505 ←マジ手抜き(笑)
 爆発的な人気にもかかわらず、なんとテレビでのテヨンのソロ音楽活動はこれで終わり。
 この後はソロコンサートやリアルドキュメンタリー放映などで姿を見ることが出来ると言うが、私には関係ないのだった(とほほ)


※カント…2014年にデビューした4人組ヒップホップグループTROYのメンバー。
 本名チェ・クワンリョル。1994年5月23日生まれで、TROYでは年の離れた末っ子になる。
 TROY合流以前に高校時代から様々なミュージシャンとコラボし、2013年10月にはINFINITEのソンギュの助けを借りて『말만해』でソロデビューしている。
 アイドル系ラッパーとして、現在注目されているひとりである。
 ちなみにテヨンはカントに不満がある訳ではないらしく、inkigayoでの受賞の際にはちゃんと彼に対する謝辞を述べている。


     칸토『말만해(Feat.김성규)』
  

※パク室長…パク・ジュンヨン。SMエンターテインメント・プロデューシング・デパートメント室長。
 プロデューシング・デパートメントはイ・スマン直轄の部署であり、アーティストの売り方や、楽曲制作、CDやグッズのデザインなどを行っている。


※iKon…YGエンタの新人グループで、男子7人組。
 BIGBANGの弟として知られる鳴り物入り新人。サバイバルプロジェクト「WIN:Who Is Next」で惜しくも敗北した「WIN TEAM B」のメンバーや、練習生から選抜し、デビュー前から注目度は高かった。
 公式なデビュー曲の前にリリースした先行曲『趣向狙撃(MY TYPE)』が音源チャートを席巻、7ヶ国のiTunesで1位を記録したのだが、正式な活動曲ではないという理由で音楽番組では賞対象にならなくて大騒ぎとなった。


     iKon『취향저격(MY TYPE)』


 本国デビュー前から2016年の日本デビューが決まってるとか、デビューと同時に単独コンサートを開催するとか、とにかく派手な話題で連日マスコミを賑わせた。
 10月1日に正式アルバムをリリース、当然1位候補となったが、実は『趣向狙撃(MY TYPE)』ほど受けなかった(笑)。
 新人がテヨンに勝ったらどうしようと思っていたのだが、杞憂に終わってなによりである。