関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第612話 テヨンの特別な1日

01
こんこん、がちゃ
JUNIEL「あにょはせよー(おどおど)」
テヨン「おお、自分か。ギター持って来た?(もぐもぐ)」
JUNIEL「へえ、何度も念を押されましたからぁ」
テヨン「そんならええ。ま、入れや」
JUNIEL「失礼しまぁす。あら、いい匂い(グ、グゥー)」
テヨン「ええ赤犬が手にはったもんでな。コンサートの稽古は体力使うから、精つけんと(ばくばく)」
JUNIEL「…(その鍋、食わしてくれるつもりで呼んだんやなさそうやな)
  あのぁ、それで私はなにを?」
テヨン「ウチのソロコンサートのゲストとして出て貰う」
JUNIEL「ええっ? そんな光栄な!」
テヨン「ふん(陰じゃウチのことクソミソにゆうとるくせに)。
  ホンマならIU呼んでギター弾かせるんやけど、奴も忙しゅうてな。自分で妥協した」
JUNIEL「…ア、IUちゃんの代役なんて、も、勿体ないですぅ(むかむか)」
テヨン「そおか、ほなこの譜面通りに弾いて伴奏せえ(ばさっ)」
JUNIEL「この譜面ですね(拾)…あ、こ、これは…」
テヨン「なんや?」
JUNIEL「これは、ちょっとプライドが…」
テヨン「パボ野郎ーーー!」
JUNIEL「きゃっ」
テヨン「プライドで飯が食えるか! 奢ってくれる男がおらんよおなったらすぐ腹すかす貧乏人のくせしおって」
JUNIEL「ひ、ひどい」
テヨン「今現在、韓国の女子アイドル界トップに君臨しとるのは誰や?」
JUNIEL「しょ、少女時…テヨンおねえさんですぅ」
テヨン「その通り。ここ7年不動のトップ。まさに女帝! 先祖はハプスブルグ家かロシア皇族やったに違いない。
  …で、自分は何番目や」
JUNIEL「えーと、何番目かは判らないけどぉ、NC.Aちゃんのすぐ下で、ミンジュおねえさんのちょっと上くらいかなぁなんて(あはは)」
テヨン「つまり目くそ鼻くそってことやな」
JUNIEL「ううっ」
テヨン「その目くそ鼻くその自分が、恐れ多くもテヨン様のコンサートに出して貰えるだけありがたいと思えや。
  プライドなんぞ、弁当がらと一緒にコンビニのゴミ箱に捨てて来え」
JUNIEL「でもぉ」
テヨン「ギター弾いたら、このポシンタン、食わせてもええで」
JUNIEL「やります! すぐ弾きましょう!(グゥー)」

テヨン「この歌を素直になれないすべての男に捧げます」
♪じゃんじゃかじゃんじゃか
テヨン「もしかしてだけど」
JUNIEL「もしかしてだけで」
テヨン/JUNIEL「それってワタイを口説いてるんやないの?」
♪じゃんじゃかじゃんじゃか
JUNIEL「…(ひー、くだらないよぉ)」


02
チョン・チャンファン「えー、もお一枚やて?」
ユナ「頼むわー、これこの通り(土下寝)。
  ヨンギル(延吉)に住んどるハトコがめっちゃテヨンねえのペンでなぁ、どおしてもコンサート観たいゆうてるんや」
チョン・チャンファン「そんな遠くから?(驚)」
ユナ「わざわざ飛行機で来るねんで。そやからどおしても叶えてあげたいんや」
チョン・チャンファン「そやけど、会社が持っとる席は6日間とももお予約でいっぱいなんや」
ユナ「ほえー、さすがテヨンねえさん。えらい人気やな」
チョン・チャンファン「この過熱ぶりやったら、来年にでも追加公演あるかも知れん。ハトコにはその時来て貰えや」
ユナ「それがもお飛行機のチケット買うてもおたんやて。なぁなぁ、1枚くらいなんとかならへんの?」
チョン・チャンファン「むちゃゆうなって」
ユナ「…へっへっへ、部長、先週の土曜日、論峴洞のTake Urbanでデートしてた女の人、誰?」
チョン・チャンファン「ギックゥ!」
ユナ「あれ、どお見ても奥さんやな…」
チョン・チャンファン「し、仕方ない、1枚だけなら融通したるわ」
ユナ「おっ、やっぱりあるんやないの」
チョン・チャンファン「会社のちゃう、ワシの個人持ちの分や。そやからその…土曜の…(汗)」
ユナ「判ってますがな。誰にも言いまへんて」
チョン・チャンファン「たまらんわー、ホンマ。これっきりにしてや(ぐったり)」
ユナ「うしし」

ユナ「(ぽぴぽぴ)よぼせよ〜。ウチやで〜。
  …うん、1枚手に入ったわ。50万でなら都合するで。
  …はぁ、舐めてんの? 天下のテヨンねえさんのソロコンサートやで、そんなはした金で売れるかいな。
  他にも欲しいゆう人、仰山おるねんから…うん…うん…」


03
テヨン「それにしても2時間ひとりってのは想像以上に疲れるなぁ。
  歌うのは半分くらいの時間でええん違う?」
チョン・チャンファン「ほな残り半分はなにして埋める気ぃや?」
テヨン「第一部ってことで、股旅もんの時代劇かなんか。派手なチャンバラいれてさ」
チョン・チャンファン「新宿コマか! 自分のペンがそんなステージ観たがる訳ないやろ」
テヨン「観たないかな?」
チョン・チャンファン「うーん…観たいかも知れんが、芝居は歌の倍疲れるで」
テヨン「げー、ほなやめよ。IUとかどおやってもたしてんのかなぁ」
チョン・チャンファン「IUはペンと会話したり、写真撮影したり、そんな時間を設けとるようや」
テヨン「写真撮影?」
チョン・チャンファン「ほら、普通ならコンサートって撮影禁止やん」
テヨン「そやな」
チョン・チャンファン「そこで逆に、好きなだけ撮ってええでっちゅう撮影タイムを設けて、ペンに撮らせるねん」
テヨン「なるほどー。するとペンも喜ぶ、こっちもサボれて喜ぶゆう訳やな」
チョン・チャンファン「その通り」
テヨン「よーし、それやろう。さっそくビキニ5着くらい発注して」
チョン・チャンファン「は?」
テヨン「で、撮影出来るペンを選ぶのは抽選? 入札? 撮影料最低いくらにしようか?」
チョン・チャンファン「着エロの撮影会じゃねーっての!(トホホ、こんな奴ばっかり)」


04
♪じゃかじゃかじゃんー、じゃかじゃかじゃんー! 
テヨン「男 男 男 男 男 男、男 男 男 男!
  コンサートでソニって書いた団扇を振ってる男は〜 ツメ汚い」
JUNIEL「ツメ汚い!」
テヨン「男 男 男 男 男 男、男 男 男 男!
  ラジオでDJやってる二枚目の男は〜 すぐデブになる」
JUNIEL「すぐデブになる!」
テヨン「男 男 男 男 男 男、男 男 男 男!
  会社に文句つけて脱退する男は〜 ホテル建築で揉める」
JUNIEL「ホテル建築で揉める!」
テヨン「よーし、乗ってきた! 続いて『○○な女』いきまーす!」
♪じゃかじゃかじゃんー、じゃかじゃかじゃんー!
テヨン「女 女 女 女 女 女、女 女 女 女!
  全州生まれのキレイな女は〜 歌が上手い」
JUNIEL「歌が上手い!(マジでくだらねぇ)」
テヨン「女 女 女 女 女 女、女 女 女 女!
  ファンションブランドを立ち上げて脱退する女は〜 男運がない」 
JUNIEL「男運がない!(それはなんとなくわかるけど)」
テヨン「女 女 女 女 女 女、女 女 女 女!
  清純キャラのくせにラジオで会社の悪口をゆう女は〜」
JUNIEL「…(どきっ)」
テヨン「売れなくて当然!」
JUNIEL「売れなくて当然!(シクシク)」
クッキーマン「どーゆーコンサートにするつもりや(呆)」


05
クリスタル「おねえ、居間の柱に打ち付けた呪いのわら人形、片付けてもええ?
  なんか怖いし、もお釘刺すとこ残ってへんで」








※第610話でも簡単に触れているが、テヨンがソロコンサートを開催する。
 2015年10月23〜25日と10月30〜11月1日の全6回、ソウル三成洞にあるCOEX ARTIUMのSMTOWN THEATREで開催される。
 SMEのコンサートシリーズブランド『THE AGIT』として、SHINeeのジョンヒョンに続いて2度目の公演ということだが、グループですら単独コンサートを開催するのが難しい女子アイドルのなかで、グループの一員がソロでコンサートを開くのはK-Pop史上初となる快挙だ。
 テヨンがすでに少女時代の枠を越えたアイドルブランドである証とも思われる。
 チケット販売は9月23日午後8時からインターネット予約サイトYES24で行われたが、そうそうに全席ソールドアウト。すぐに闇で不当な取引が行われ始めたようである。
 これまでも闇取引の問題は関係者を悩ませてきたが、今回の問題を受けてSMEは
 「SM歌手らの公演と関連し、不当な利益を得る目的で売買行為が行われていることを発見した場合、口座番号および取り引きと関連した証拠を確保して通報すれば、予約先およびコンサート企画会社で同チケットの予約をキャンセルし、消費者の被害を減らす措置を取っている」と一歩も引かない態度を明らかにした。
 

※チョン・チャンファン…SMエンターテインメント・メディアプランニング部・統括部長。
 コンサートやイベントの企画、製作、運営、管理などを担当している。