第５８２話 夜ノ石直行（便）

テヨン「よーし、野郎ども。念願叶っての日本初ペンミじゃ。気合い入れてリハーサルするで！」
少女時代「おーっ！」
テヨン「点呼！　イル！」
ソニ「イ！」
ティパニ「サム！」
ヒョヨン「サッ！」
…
…
テヨン「ん？」
スヨン「大変です、ユリが見あたりまへん」
テヨン「なにー？」
スヨン「そおゆうたらこの会場についてすぐ、どっか走って消えたな」
ソヒョン「どうやらさいたま到着直後、新幹線に乗って西へ逃亡した模様です」
テヨン「し、しまったー！　大宮駅に新幹線が乗り入れてたのを見過ごしとったわ」
ヒョヨン「てことは、今頃奴は大阪に向かっている…？」
ソニ「（うひゃー）石直球の元に直行…石直行や！」
ユナ「上手いことゆうとる場合か」
ティパニ「待て待て、（くりくり）あかん、今日の阪神はMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島でカープと試合や」
ヒョヨン「大阪どころか広島か」
ソヒョン「うわー、遠いなぁ」
ユナ「そら急ぐはずやな」
ティパニ「デーゲームやから、夜はたっぷり逢瀬を満喫できるでぇ」
テヨン「明日は？」
ティパニ「明日もデーゲームや」
ソニ「てことは、阪神戦を応援してからペンミに参加しようとしてるのかも」
テヨン「むきーっ！　そんな勝手は一山、蔚山、許さんで！
　　ジェシカ亡き後、すべての稽古に全員で参加し、誰にも後ろ指さされない最強のアイドル集団になると、あれほど誓ったやないか。
　　それやのに…男が出来るとすぐ裏切りやがる。奴も破門したるど！」
ソニ「がーん！」
スヨン「お、終わりやぁ…ウチが大事に育ててきた少女時代も、もおこれまでやぁ」
ヒョヨン「誰が自分に育てられたかっちゅうの（げし）」

ぴりりり、ぴりり
ユリ「うひー、腹痛いわぁ。さすがに食い過ぎたなぁ。ウチはパニヤンやスヨンちゃうんやから、どか食い出来へんてこと気付くべきやった。
　　しゃーけどスンファンにいさんが送ってくれた551蓬莱の豚まん、美味いからつい…ううっ
　　さいたまスーパーアリーナ着いたとたん、トイレにこもっとるけど、これでリハーサルとかちゃんと出来るんかなぁ。なんか不安…
　　お腹の中の汚物たち出て来いやぁーなんちゅうてね…いてて」

※２０１５年４月２６日（日）、意外にも日本では初となるファンイベント『SONE LIMITED PARTY』がさいたまスーパーアリーナで行われた。
　芸人の今田耕司をＭＣに、パフォーマンスやトーク、ゲームと２時間強のステージが昼夜２回あった（らしい）。
　このステージでは『Catch me if you can』が初披露されたが、予想どおり素晴らしいパフォーマンスだったようである。
　作者は申し込んだつもりだったが、何故か当落のお知らせがなく、どうやら申し込んだつもりで申し込んでなかったと言う認知症状態だったようだ。
　ＷＯＷＯＷでこの模様が放送されるか、ＢＤが発売されるのを待つしかない。残念だ（涙）。
　ちなみに、このステージではユリの熱愛については一切触れられなかったと言う。