関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第532話 GGのレコンギスタ

テヨン「みんな揃うたか?」
スヨン「(ひぅふぅ)…たぶん」
ソヒョン「はーい、シカねえがいません!」
テヨン「(ピキ)………わしゃーそげなボケは大嫌いじゃ」
ソニ「ぜ、全州弁…(怖) あかんぞ、まじおこモードや」
ソヒョン「ご、ごめんなさい、みんな揃ってますぅ(ぺこぺこ)」
テヨン「(けっ)わかりゃーええんじゃ。
  最近、みんな実家に戻ったりして集まりがよおない。
  デザイナー事業家の一件が起きたんも、こうしたコミュニケーション不足が原因や思ーちょるんじゃが、自分らどお考える?」
ヒョヨン「いや、おっしゃる通りで」
ユリ「一切異論はございません」
テヨン「ほんなら冷静になって標準語に戻すけどな、今年はえらい年やった。
  この国にとっても、K−Pop界とっても、SMEにとっても、いろいろ屋台骨を揺るがすような事件が起きた。
  そやけど、そんな中でも、少女時代だけは常に波風立たず、いつも仲良く、いつも平和で、いつも1位をとり続けてきたのに…(うきーっ!)思い出したらまた腹立って来た!」
ティパニ「どおどお、落ち着いて」
テヨン「自分らの男関係のだらしなさから、スキャンダルに次ぐスキャンダル…」
ユナ「え? そやかて、それはおねえも…」
ソニ「しーっ、逆らうたらあかん」
テヨン「自分らがそんなことやから、ソルリまで活動中止に追い込まれるんや。…まぁあっちのグループはどおでもええけど」
ヒョヨン「ええんかい?(こけ)」
テヨン「そしてついには1枚岩にヒビが入り、脱退ゆう最悪の事態が起こった。
  K−Pop界最優良物件の少女時代のイメージは著しく悪化したんや!(どん)」
ソヒョン「でも、シカねえに辞めろゆうたんはおね…(ふがふが)」
ソニ「黙ってろって。死ぬ気か?」
ティパニ「ポジティブに考えれば、こうもゴタゴタに巻き込まれるってことは、イコールSMEが大企業になったってことやない?
  アメリカなんて、大きな企業にゴタゴタはつきもの。そやから必ず法律関係のセクションがあるし、弁護士も大勢雇うとる」
テヨン「それはアメリカに清純やモラルゆう概念がないからや。
  この国では清純さや敬老精神…道徳観念が重要視されるよって、そっち方面でのイメージの失墜は致命的なんや。
  そんなことも理解しとらんから、軽々しくベトナム人とくっつくんやないのか?」
ティパニ「ベトナム人違う。タイ人や!(ぷんすか)」
テヨン「とにかくこうゆう時こそ、初心に還れっちゅうことや。
  以前のように、1日一度は集まってコミュケーション不足を補わねば」
スヨン「それは確かに」
テヨン「幸いこうした中でもテティソは1位をとり続けてるし、シットコム専用と思われたスヨンもシリアスドラマ初挑戦でまぁまぁええ結果を出しておる」
スヨンシットコム専用?(むか)」
ユリ「シン・セギョンやワールドスターに勝ってるのは立派やね」
ユナ「そやけどその分クリスタルが…」
テヨン「気にするでない。同じ事務所ゆうたかて所詮あの女の妹やぞ。いずれ下着屋かなにかに転職するに決まってる。
  気を遣うだけ無駄や」
ヒョヨン「酷い言い様やな(呆)」
テヨン「ソニもラジオにバラエティになかなかの人気と聞いたで」
ソニ「御意(へへー)」
テヨン「残りは万年低視聴率女優の貴様と(ピシッ)」
ユナ「ん?」
テヨン「野呂佳代と(ピシッ)」
ユリ「だれ?」
テヨン「暴力ギャルが(ピシッ)…なんとかなれば、少女時代の失地回復も不可能やない」
ヒョヨン(暴力ギャル)「それに関しては、ウチも多少は考えとる」
ユナ「マジ?(ぱちくり)」
ヒョヨン「なにも歌の上手い奴らだけがユニットを組むゆう規則もあるまい。
  ウチとユリとユナで、高いスキルと美貌を兼ね備えたダンスユニットを組もうと思うとるんや」
ユリ「おお、それはええかも!」
ユナ「そやなぁ。『フイチン再見!』に出演する前に、もひとつ話題を作っておくのはええ手かも」
ソニ「例の映画って、そんなタイトルやったっけ?」 
ヒョヨン「名付けて少女時代−ヒョヨヨ(HYY)!」
ユリ/ユナ「(コケ)いややー、そんな名前!」
ティパニ「名前なんかどーだってええ! ウチらがテティソちゅう名を喜んでると思うなよ!」
ソヒョン「そやそや。悔しかったらヒョヨヨが広辞苑に載るくらい活躍せえや」
テヨン「よし! これで方向性は見えた。
  失った名声を取り戻し、再び少女時代が世間から拍手で迎えられるように、それぞれ頑張るんや。
  8人体制の少女時代によるK−Pop界の再征服(レコンキスタ)こそ、SMEの、延いてはこの国全体の活性化に繋がるんや!」
8人時代「おー! みんな、頑張ろう!」
どたどたどた、ばーん!
クッキーマン「た、大変やぁ! 今度はルハンが会社を訴えたでぇ!」
8人時代「…」
テヨン「えー、今日は解散しまーす」
8人時代「お疲れ様でしたー」





レコンキスタスペイン語で”再征服”。
 歴史的には西暦718年から1492年まで800年近くに渡って行われたキリスト教国によるイベリア半島(スペイン・ポルトガル)の再征服活動。
 判りやすく言うと、イスラム勢力に乗っ取られたイベリア半島を武力で取り戻した。
 タイトルになっている『GGのレコンギスタ』は、もちろん冨野総監督が15年ぶりに手がけるガンダムの新作『ガンダムGのレコンギスタ』からパクったもの。
 総監督自身が言っているように『レコンギスタ』は『レコンキスタ』を元にした造語である。
 ロボットアニメのタイトルには濁音と「ん」の発音が入らないとヒットしないという持論によるものだ。
 『ガンダムGのレコンギスタ』には思うところはいろいろあるが、とりあえず軌道エレベーターがちゃんとそれらしく描かれていてさすが。
 あとキャラデザが吉田健一なので一見エウレカっぽく見えるけど、まぁ慣れるだろうな。
 ガンダム20周年の『∀』の時は私もメイキング特番をやらせていただいて、感慨ひとしおだったけど、
 35周年の『レコンギスタ』はすぐ来ちゃった気がして、感慨もなにもない。
 「もお?」と言うだけである。老けた証拠だな。