関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

ミニそにょ238

            


わし「毎度お馴染み、IUの『ピエロは私たちを見て笑う』なんやけど」
JOO「はぁ…」
わし「この曲の冒頭、ハンドクラップのあとにピアノと共にチーンと言うベルの音が入る」
JOO「あー、ゆわれてみたらかすかに聞こえるね」
わし「そう、かすかなの。そやからこのベルの音が、実は微妙に揺らいでいることには、なかなか気付きにくい」
JOO「震えて聞こえるってこと?」
わし「そうやなくて、ワウフラみたいに周波数が上下するんや。思わずワシ、LP聴いてるのかと思ったモン」
JOO「…(ワウフラてなんや?)」
わし「あと、歌が始まる直前の”たわわわわわ…”ゆうコーラスが、一聴すると左から右に移動しているだけのようやが、実際はリスナーを取り囲むような円の動きをしておるのじゃ」
JOO「へ、へー」
わし「いやー、これは発見やったなぁ。素晴らしいで(涙)
 とにかく恐ろしいばかりの分解能、広大な空間提示能力。恐れ入ったで」
JOO「あのー、なんとなくその場しのぎで合わせて来たけど、さっきからなんの話をしてるん?」
わし「ワシの新しいDMPの話やがな」
JOO「DMP…松本?」
わし「ドアホ! ダンプ違う、デジタル・ミュージック・プレイヤー、略してDMPや」
JOO「判りやすくゆうと?」
わし「ヘッドフォンステレオやな」
JOO「(かくん)そやったらそうと、最初からゆうてぇな。iPodのことやんかぁ」
わし「そやけど、今やいろんなメーカーから出てるから、十把一絡げにiPodと呼ぶ訳にもいかんやないか。
  そもそもこの分野の先駈けはSonyウォークマンやし」
JOO「そうだったっけ?」
わし「うむ。思い起こせば35年前、ワシもウォークマンⅡを持っておったぞ」


    


わし「初代より格段に小さくなって、オシャレやったなぁ(遠い目)」
JOO「出た出た、ジジィの昔話。下ネタ話よりもっとやっかいや」
わし「その頃は赤坂の焼鳥屋でバイトしてたけど、今と同じくらい貧乏でなぁ、ウォークマンⅡも年の半分は質屋に入っておったわ、がっはっは」
JOO「つまり人生ずっと貧乏やったってことやね。
  で、ウォークマンてまだ作ってんの?」
わし「あるともさ。カセットからCD、MDの時代を経て、今はiPodと同じくデジタルプレイヤー。
  そんでMP3の時代になっても、ワシはウォークマンを貫いておる。iPodよりずっと音がええからな」
JOO「貧乏なくせにそこはこだわるんやな。イヤフォンもえらい高いの買ったみたい」
わし「はっはっは、シュアーのSE-846ね。すごい音がするよ。
  ただ、貧乏故の悲しさか、その分ウォークマンは一番安いのしか買えへんかった(涙)」
JOO「一点豪華主義やんか」
わし「それでもiPodiPhoneより音はいいモン。と無理矢理自分に言い聞かせて来たんやが、今回訳あって最高級ウォークマンを手に入れまして」
JOO「訳あって? 万引きしたん?」
わし「欲求不満の主婦か! そんなことせ−へんわ!
  とあるお方から譲っていただいたんじゃ」
JOO「うそーん」
わし「世の中鬼ばかりやない。ええコにしてたら、たまにこんなご褒美があるねん」
JOO「ほ、ほー(そんなええ人おる訳ない。絶対盗んだか、拾ったかやな)」
わし「そんで、この最高級有機質肥料…じゃなく最高級ウォークマンとSE-846で音楽を聴いたらもおあなた、天国の調べですよ」
JOO「死期が近い?」
わし「そうそう。”もっと光を…”ってアホ!
  とにかく、今までもそこそこええ音と思うてたのに、それを遙かに上回る高音質なんです。
  SE-846の性能と相まって、超ワイドレンジな周波数特性。フラットすぎて少し中域が薄い気もするけど、全体の見通しがいいので音楽の構造がよくわかる。あ、この曲はこれを意図してたんだ、とハッすることも多い。
  もお、持ってるCD片っ端からFLACに変換して、聴きまくりですよ。これぞオーディオの醍醐味!」
JOO「なるほどねー。なんの不満もないオーディオ生活、よおございましたねー」 ←興味なし
わし「いや、それが、この機械をくださった方には申し訳ないのだが、不満は多少ある」
JOO「贅沢な奴」
わし「たいしたことじゃないけど、このウォークマンAndroid OS搭載で、Wi-Fiにも繋がるようになっている。つまりPCがなくても、これ単体で音楽をダウンロードして管理できる訳やな」
JOO「電話機能のないスマホみたいなものですか?」
わし「まさに! 今時のスマホ世代には馴染みやすかろう。
  そやけどワシは全部PCで管理する派やし、いろんな機能のほとんどが不要。
  純粋に音楽プレイヤーに特化したシンプルなDAPが理想なんじゃ」
JOO「ただで貰ったんだから我慢しなさいよ」
わし「そうなんやけどね…実はワシにこれをくれた奇特なお方は、後続機として韓国製の高級プレイヤーをこっそりお買い求めになっていてな。
  それがまさに音楽プレイヤーに限定した機能しか持っておらんのじゃ」
JOO「え…まさか、おっちゃん…」
わし「その方は最近ちと病気で、いろんなDAPやイヤフォンを次々と買い求めておられる。真性DAPスパイラル病や。
  昨日も”今度は中国のあの会社のあのプレイヤーが欲しいなぁ”などとおっしゃっておった。
  するとどうなる? それ以前につかっていた高級音楽専用プレイヤーが余るやないか!(へっへっへ)」
JOO「ぴゃー、外道や。外道の発想やぁ(ぶるぶる)」
わし「も、もちろん、いただいた最高級ウォークマンは大事にしますよ。そやけど、他の機械も聴いてみたいかと言われれば、イヤというはずがないやんけ」
JOO「言いなさい、嘘でもいいから言いなさい! それが礼儀です」
わし「どーしよーかなー」 ←捕らぬ狸のなんとやら
JOO「そんな物欲にまみれた話なら興味ない。ウチ、もお帰るで」
わし「まぁ待ちなさいばあさんや。本題はこれからや」
JOO「(こけ)えらい長い前置きやったなぁ」
わし「話は最初に戻るけど、新しい高級ウォークマンとSE-846で聴くIUたんの『花しおり』は実に素晴らしかった。
  大人のIUたん、最高!(ひゃっほー!)」
JOO「えー? 普段はIUは『夢色パティシエール』の頃が一番よかった、とかゆうてるのに」


     『夢色パティシエール


わし「それも嫌いやないけど、アルバムとして非常に評価が高い、てことや。
  何故なら韓国のCDの中では音質もいいし、ミニアルバムとは言え選曲のセンスやアレンジ、歌唱の全てが高次元。アルバムとして密度が濃い」
JOO「わー、べた褒めー」
わし「貴様の、Jの曲をカバーして誤魔化したようなミニアルバムとは比較にならんのだよ」
JOO「ひどーい。ウチは力入れたがな。師匠が手ぇ抜いたんやって」
わし「で、さっきもゆうたように、他のCDも片っ端から聴いていると、去年から今年にかけて、『花しおり』のようにええアルバムが増えてきてるなぁってことに気付いた」
JOO「ウチの『Heart Made』とか?」
わし「…(無視)。
  Basker BaskerやAKMUちゃんのアルバムが全曲チャートインしたのは記憶に新しいところやし、Lim Kimの『GOODBYE 20』も2枚のアルバムを合体させただけと思えない完成度やった。
  あとCheezeの『Recipe!』ね、もちろん」
  K−Popと言えばデジタルシングルのイメージが強いけど、実はコンセプトや音質にこだわった良質のアルバムも結構あるんじゃないか、と最近思った訳」 
JOO「ふーん」
わし「ワシの若い頃、LPの時代にはアルバムは単なる曲の寄せ集めやなく、一枚でひとつの作品やった。アルバムごとにテーマがあった。
  そんな時代を思い出させてくれる、K−Popの名アルバム、ここに注目したい!」
JOO「ラジオのパーソナリティみたいなことゆうけど、おっちゃんの立場で具体的にどお注目するねん?」
わし「そこですよ。次の『関ソ歌謡祭』ではアルバム部門を設定します!(ばーん!)」
JOO「おおっ! その手があったか」
わし「アルバム単位で買わない人は仕方ないけど、マメに通販でCD買っている人の中には、お気に入りのアルバムや、忘れられないCDがあると思います。
  そんなアルバム談義をやってみようでってことで。こうゆう試みはまだ何処にもないんじゃないかな?」
JOO「そおね。割と曲単位、アーティスト単位になりがちやから。
  するとコンピレーションアルバムもありってことですか?」
わし「コンピレーションもOSTもありです。ミニアルバムまでは認めますが、例え4曲入りでも半分はカラオケみたいな実質シングルCDは却下です」
JOO「なるほど画期的」
わし「ワシなんかキム・ハヌルの『SKY』に投票しちゃうモンね(へへへ)」
JOO「で、それってオールタイム対象なんすか? それとも2014年発売限定?」
わし「そこが難しいところなんやけどね。オールタイムにしたらこのブログの性格上、1位はあのアルバムに決まってくるやろうし…」
JOO「『Heart Made』やね?」
わし「…しつこいなぁ(呆)。でもやっぱ最初だからオールタイムかなぁ」
JOO「まだ開催まで4ヶ月もあるし、みなさんの意見も聞いてみようで」
わし「そやな。まぁ今回はご提案てことで」
JOO「…(『幼い女』の復刻版出ないかなぁ)」