関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第518話 サニーのFMデート(クレーマー篇その2)

    


ソニ「さぁ今夜も始まりました『ソニのFMデート』。これから2時間、よろしくお願いします!(ぺこりん)
  先ほどMBCに来る途中に、弘大駅の近くで女優のシム・ウンギョンさんを見かけました。
  グラビアの撮影中らしく、たくさんのスタッフや記者に囲まれてましたよ。
  以前ソニ散歩でムン・グニョンさんにお会いしたときも感じたんですが、やっぱり女優さんてオーラがすごいですね。
  ウンギョンさんも子役の頃から見てるのに、その半端ないオーラに圧倒されました。もうすっかり一人前の女優さんだと思いました」


ポルルル、ポルルル…
AD「電話っす」
ディレクター「わかっとるわい。自分、出てみぃ。くだらない内容やったらすぐ切れよ」
AD「へえ。あー、よぼせよー…」


ソニ「シム・ウンギョンさんゆうたら最近は映画『サニー』や『怪しい彼女』で大ブレイクしましたよね。
  ウチも観ましたけど、本当に完璧な演技でした。
  特に『怪しい彼女』では主役と呼ばれるにふさわしい風格も備えていて、物語を堂々と牽引していました。これでまだ20歳なのかと思うと空恐ろしい気がしましたよ」


ディレクター「誰からやった?」
AD「イム・ユナゆうてます」
ディレクター「(ぶーっ)ユナて、あの少女時代の?」
AD「へえ。今すぐソニさんに繋げと、えらい剣幕で」


ソニ「庶民的で親しみのある顔をされてますから、おばあさんの役どころやなかったら新『国民の妹』と呼ばれてもおかしくない、それぐらい印象的でしたね。
  そやから、彼女に『のだめカンタービレ』のオファーがあっても全然不思議じゃないちゅうか、韓国で一番『のだめ』にふさわしいのは彼女やと…え? 電話?
  今日はえらい早いなぁ。
  えーと、リスナーの方から電話が入っているようです。さっそくお繋ぎしましょう。
  …よぼせよ〜」
ユナ「こらーっ!」
ソニ「わーっ、でかい声や!(びりびりびり)」
ユナ「イ・スンギュ! 貴様にひと言もの申す!(どーん)」
♪ジャジャジャジャーン Baby Baby Baby…
ソニ「なんやねん、番組開始早々!? スタッフもいちいち布袋の『スリル』とか流さんでええから! どうせ大した内容違うって」
ユナ「大した内容や! 女優はオーラがすごいゆうたやろ?」
ソニ「ゆうたで」
ユナ「それをシム・ウンギョンに感じ、それ以前は誰に会うた時感じたと?」
ソニ「ムン・グニョンさんやね」
ユナ「(うきーっ)おねえが毎日顔を合わせてる少女時代の永遠のセンター、イム・ユナの職業はなんじゃ? え、ゆうてみろ?」
ソニ「えー? ダンサーのちCMモデル、時々シンガーかなぁ」
ユナ「そんな天気予報みたいなシステムで働いてへんわ! オールタイムで女優やっちゅうねん!
  20も年の離れたイ・ボムスとの恋愛を演じきったウチからは、女優オーラを感じないゆうんか?」
ソニ「感じへんなぁ。そもそも『総理と私』ではボムスさんが上手くリードをしてくれたとゆうべきやろ。何故なら彼の奥さんは実際に14歳下やしな」
ユナ「うぬぬぬ。あと『のだめ』にふさわしいのはウンギョンやともゆうたやろ?」
ソニ「ゆうたゆうた」
ユナ「『のだめ』のオファーはウチにも来てたんじゃい! 『のだめ』に向いてないみたいな言い方するんじゃねー!」
ソニ「そやけど、その話、結局ことわったんやろ?」
ユナ「断った。『のダメ』よ〜、『のダメ』『のダメ』ゆうてな」
ソニ「…(ひゅ〜)」
ユナ「ツッコめよ」
ソニ「『のだめ』の話はもともとウンギョンちゃんにあって、彼女がスケジュールがとれんゆうて断ったから、いろんな女優に話が行って、そのうちのひとつが自分や。
  つまり、最優先はウンギョンちゃんで、自分は所詮3番手、4番手、少女時代での歌い出し順みたいなもんや」
ユナ「所詮とかゆうなよ(とほほ)」
ソニ「それにウンギョンちゃんには、またオファーが行ってるらしい。1度断っても、2度3度とお願いする。これぞ三顧の礼。制作サイドの本気がわかるゆうもんや」
ユナ「確かにウチにはその後話は来てへんけど」
ソニ「そうゆうことや。自分が逆立ちしたって、演技力で彼女にかなう訳あらへん。半端に女優なんか目指さんと、ヘラヘラ笑うとったら金になるモデル業で大金稼げや」
ユナ「くそー。あんな三谷幸喜の元ヨメみたいな顔した女に負けるのは、ウチのプライドが許さへんのに…(ぶつぶつ)」
ソニ「プライドゆうのは実を伴って初めて成立するんや。とにかくそんな個人的なことで電話掛けて来るなよ」
ユナ「ふん。今後も他の女優の話題が出たら毎回電(ぶち)」
ソニ「バイバイキーン!
  ふぅ。まったくここはクレームの電話を掛けてくる番組やないんですけどねぇ。前回からどーも…え? また電話? 誰? …出れば判るって?
  仕方ない…よぼせよ〜ソニでーす」
ソヒョン「こらーっ!」
ソニ「わぁ、自分もかい!(ごろんごろん)」
ソヒョン「イ・スンギュ! おねえにひと言もの申す!(どーん)」
♪ジャジャジャジャーン Baby Baby Baby…
ソニ「そやから、いらないって、こんなジングル」
ソヒョン「デビュー当時、ウチがハマっていた番組はなんや? ゆうてみろ!」
ソニ「『ケロロ軍曹』やろ」
ソヒョン「…ま、まぁ、それもあったけど、実写や実写、ドラマ」
ソニ「実写ドラマでハマっていた? 『濱マイク』かな?」
ソヒョン「そんな横浜日劇の2階に住んでるハードボイルドな私立探偵なんかどうでもええんじゃ」
ソニ「詳しいやんけ」
ソヒョン「ダジャレで手軽に済ますんじゃねえ! ウチが好きやったんは『のだめ』や『のだめ』!」
ソニ「(はて)そうやったっけ?」
ソヒョン「そうじゃい。当時のプロフィールにも”玉木宏が好き”って書いてあるし、いつも『のだめバッグ』持ってたやないか」
ソニ「あー、なんかそうやったような(岩本虎眼状態)」
ソヒョン「そんなウチを差し置いて、ウンギョンやユナねえが『のだめ』にオファーされたとかなんとか、片腹痛いわ」
ソニ「ちゅうても、それは事実やからな」
ソヒョン「何故ウチにオファーが来ないんじゃ! ウチ以上に『のだめ』にふさわしい女優はおらんちゅうのに!」
ソニ「自分…女優やったん?」
ソヒョン「女優でしょーが。『熱愛』ではポッポも済ませたし。なんなら『のだめ』ではキム・ゴウン張りに全裸ベッドシーンとか体を張ってもええんやで」
ソニ「いや、『のだめ』にそんなシーンないから」
ソヒョン「とにかく『のだめ』はウチがやりたいの! 自薦で立候補するから。公示はいつ?」
ソニ「選挙違うし。そもそも韓国でドラマになっても『のだめカンタービレ』てタイトルにはならないと思うで」
ソヒョン「マジで? 『のだめカンター前足』とかに変わっちゃう?」
ソニ「なんで『ヒレ』の部分を置き換えようとする?」
ソヒョン「陸に上がって進化するのかなぁ思うて」
ソニ「まぁ確かに韓国上陸やけれど。ウチがゆうとるのは『のだめ』の部分や。韓国の物語に変わるから、野田恵っちゅうタイトルロールが使えなくなるねん」
ソヒョン「ああっ、ゆわれてみれば(愕然)」
ソニ「『カンナさん、大成功です』の主人公がハンナさんになって、タイトルも『二百听美女』に変わったように、『のだめ』も別の名前になってタイトルも変わる」
ソヒョン「オードリーがオ・ドゥリになるみたいに? トゥース!」
ソニ「自分、最近キャラがおかしいで(呆)。
  とにかく『のだめカンタービレ』は『カンタービレロマンス』ちゅうタイトルに変わるようや」
ソヒョン「(がーん)『のだめ』が『のだめ』やなくなった。残る『カンタービレ』にはなんの興味もない。
  ここは涙をのんで前回の発言の撤回に同意します」
ソニ「そんな発言誰も気に止めてやせんわ」
ソヒョン「でもSTAP細胞はあります!」
ソニ「やかましい!」


ソニ「さぁ、ここで気分転換に一曲ご紹介しましょう。
  今週発売されたばかりの新譜でチョン・ミンジュ&ユナキムの『Good bye Rain』…あれ、JOOの奴カムバックしたんですね」



    



ソニ「JOOの芸風が変わって格好良くなりましたね。見た目もよくなったと思います」
ポルルル、ポルルル…
ソニ「ん、また電話か? …よぼせよ〜」
JOO「こらーっ! イ・スンギュ! ねえさんにひと言もの申ーす!(どーん)」
♪ジャジャジャジャーン Baby Baby Baby…
ソニ「ええ加減にせぇ! 今度はなんのクレームじゃい!」
JOO「そのチョン・ミンジュはウチやない。『K−POPスター2』出身の新人やがな」
ソニ「あ、ホンマ? 道理で加齢臭がしないと思った」
JOO「誰が老人じゃい!(おこ) そのくらい、ちょっと観たら判るやろう」
ソニ「いやー、そやけど長いこと自分のこと見かんかったから、整形でもしたんかなぁ思うて」
JOO「まぁちょこちょこしてるけど。それにしたって、こんだけ別人なら気付くっちゅうねん」
ソニ「へえへえ。わざわざそんなことゆうために電話して来たんかい。ご苦労様」
JOO「あ、違うねん。それはついでで、ねえさんさっき『怪しい彼女』の話題してたやろ?」
ソニ「してたけど?」
JOO「シム・ウンギョンと面識あるなら、ちょいとウチのこと紹介して欲しいねん」
ソニ「なんで?」
JOO「だってウンギョンちゃんが『のだめ』に決まったら、音大生役の出演者が大勢いるやないの。そやけど音大生ゆうのは実際音楽やってないとなかなか上手く演じれないもんや」
ソニ「なるほど。そこで自分を出して欲しいと」
JOO「そ、そ。ウチ、『ドリームハイ』で実績あるし」
ソニ「自分、『ドリームハイ』出てた?」
JOO「出てました!(おこ)」
ソニ「しゃーけど音大生なんて弘大あたりで仰山見つかるやろう。しかもノーギャラで出るゆう奴らが」
JOO「そ、そんなら『怪しい彼女』でもええねん。
  ちょいと売れた映画はすぐ舞台化されるのがこの世の習い。それに『怪しい彼女』は歌やバンドの出番が多いよって、ミュージカルには最適。
  ウチ、オ・ドゥリの役をウンギョンちゃんとダブルキャストでやってもええで」
ソニ「やってもええで? 上から来たなぁ。いきなり主役とは、いくらなんでも図々しいんやないの?」
JOO「ほんなら孫娘の役でええから」
ソニ「うーん(渋)」
JOO「お願い、ソニお姉様。ウンギョン先輩によろしく伝えて(土下寝)」
ソニ「ウンギョン先輩て(笑)…そおゆわれても、ウチ、シム・ウンギョンとなんの接点もないし」
JOO「は?」
ソニ「会うたことすらない」
JOO「そやけど、さっき弘大駅で会うたて」
ソニ「車の窓から見かけただけや(笑)」
JOO「むきーっ! この役立たずのチビ野郎が!(激おこ)」
ソニ「さぁさぁ、判ったらさっさと電話を切って。進行の邪魔や」
JOO「あ、待って待って。だったらディズニーの偉い人知らないかなぁ。『アナと雪の女王』を舞台化する際には、神田沙也加に代わってアナ役をやる用意があるんやけど」
ソニ「たぶん向こうに受け入れの用意がないやろ。
  それにウチが声優やったアニメ(Rio2)は20世紀フォックスやからディズニーには知り合いはおらん。
  いつも半分裸のK−Pop界の偉い人なら知ってるけどな」
JOO「じゃあこの際その人でもええかなぁ。紹介して」
ソニ「…落ちぶれたなぁ、チョン・ミンジュ(哀)」







※『のだめカンタービレ』騒動…日本の二ノ宮知子が原作漫画を描き、2006年に上野樹里玉木宏が主演でドラマ化され、
 アジア全域で大きな人気を博した『のだめカンタービレ』は、もちろん韓国でも大ヒットし、少女時代のソヒョンが熱烈なファンだったのは有名な話である。
 その『のだめ』が2014年10月からKBSで放送されることになり、タイトルロールの『のだめ』役は誰か、注目が集まった。
 なにしろ一筋縄ではいかない強烈な個性の主人公であり、上野樹里がはまり役だったことから、彼女と比較されるのは目に見えている。
 やりやすい役ではない。
 当初映画『怪しい彼女』でものすごい演技を見せたシム・ウンギョンが、美人過ぎない、適度に可愛い、変態役も軽くこなせる、などの条件を満たして適任とされたが、
 すでに出演が決まっていた映画とスケジュールが合わないことを理由に、所属事務所側がキャンセルした。
 そのため、急遽少女時代のユナに『のだめ』役に話が回ってきて「ほぼ当確」などと報道されたが、結局これもユナ側がキャンセルすることになった。
 回り回って、7月20日現在、映画のスケジュールが延びたシム・ウンギョン側がオファーを受けそうな気配である。
 リスクの高い役だが、『怪しい彼女』を観た私としては、彼女の演技や役作りに不安は持っていない。
 ただ脚本と演出が凡庸なら、せっかくの逸材を生かし切れないことになるので、そこは心配している。