関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第505話 めでたくもあり、めでたくもなし

★於:チョン家
ぽんぴーん
シカ母「はーい、どなたはん?(どすどすどす)」

シカ母「スヨン〜! 自分にお客はんやで〜」
ジェシカ「ん〜(むにゃむにゃ)だれ〜?」
シカ母「スンギュちゃんやがな。はよ降りて来ぃ。…えろうすまんねぇ、あがって待ってたらよろしがな」
ソニ「いえいえ、そこまでの用やないさかい」
シカ母「さよか。…ちょっとスヨン、早よて! スンギュちゃん待ってるで〜!」
ジェシカ「(ぺたぺた)判ってるがな。玄関先で大声出して、恥ずかしなぁ」
ソニ「やぁ、おはやう」
ジェシカ「おはやう。どないしてん、こんな朝から? どうせあと2時間もしたら稽古場で会うやん」
ソニ「う、うん。そやけど、稽古場は人の目があるさかい…これ(にぎっ)」
ジェシカ「ん? なにを握らせて…て、これは飴ちゃん?」
ソニ「ウチの好きな黄金糖や。パチンコの景品の帳尻あわせに貰うたもんやないで。ちゃんとイオンで買うて来たんや」
ジェシカ「はぁ。しゃーけど、その割にはイッコなんやな」
ソニ「今のところそれが精一杯な気持ちや。許してや!(脱兎)」
ジェシカ「あっ、ソニ…」
シカ母「(うるうる)スンギュちゃん、泣いとったがな。ええ娘やなぁ。板挟みになりながらも、気持ちだけは伝えに来てくれたんやな」
クリスタル「(じゃーん)気持ちならウチかてあるで!(抱きつきっ)」
ジェシカ「ス、スジョン!」
クリスタル「(バックハグハグ)これが気持ちや」
ジェシカ「お、おおきに」
クリスタル「えへへ。かとゆうて10月24日は気持ちじゃすまさんからな」
ジェシカ「も、もちろんや。毎年あげてるやん」
クリスタル「わかっとりゃええんや」
シカ母「ええ姉妹に育ったなぁ(うるうる)。ほな、朝飯食おか」


★於:SME社屋
ジェシカ「おはよー」
女子事務員「あっ…(すっ)」
ジェシカ「はよーんす」
男子社員「む…(さっ)」
ジェシカ「(うーむ)気持ちはわかるけど、そおまであからさまに目を反らさんでも…。お、向こうからユリとヒョヨンが来たで。奴らならどうする?」
ユリ「るんるーん…うっ(ばったり)」
ヒョヨン「どきんこ!」
ジェシカ「おはやう」
ユリ「う、うう…(くねくね)♪そんなの関係ねえ! そんなの関係ねえ!」
ヒョヨン「オッパッピー!」
ジェシカ「どないした、急に踊り出したりして?」
ユリ「言葉に出せない気持ちを躍りで表現してるんや。誰かさんに捧げる踊りや」
ヒョヨン「ソシダンス班2トップの舞踏やで。今では滅多に見れない貴重な光景」
ユリ「珍百景に認定されてもええ位や」
ジェシカ「そんなに?」
ユリ「それっ♪そんなの関係ねえ! そんなの関係ねえ!」
ヒョヨン「そやから、これで勘弁したってぇな。な?」
ジェシカ「そんなの関係ないゆうんやったら、素直に祝うてくれればええのに(ぶつぶつ)」


★於:テレビ局ロビー
JOO「(ぬっ)シカねえさん」
ジェシカ「わっ、こんな場所で会うなんて、近頃珍しいな」
JOO「へえ、ねえさんに届け物があってわざわざ出向きました」
ジェシカ「届け物?」
JOO「はいこれ。ウチお手製のフルーツサンドです」
ジェシカ「おおっ、それはありがたい。ちょうど腹減って…て、これはどゆこと? やっぱ4月18日の…」
JOO「違います、違います!(ぶんぶん) 今そんなことしたら吊し上げられちゃいますよ。
  ウチはただ、シカねえさんとお友達になりたいなぁと思うて作ってきたんです」
ジェシカ「今更か?」
JOO「あとは、まぁ気持ちです」
ジェシカ「はぁー、気持ちばっかやな」


★於:テレビ局トイレ
ばたーん!
ジェシカ「わぁっ、なんやなんや!? ウチがもう入ってるんやで」
テヨン「わかってるわい。んー(ぶりぶり)」
ジェシカ「ぴゃー、人の個室で用を足すな! 中国のトイレか!」
テヨン「(拭き拭き、ぽい)これがウチの気持ちや。受け取ってや」
ジェシカ「き、汚いわっ。なんて最低の奴や」
ティパニ「(ぬ)まぁそうゆわんと、貰うておけや。ババはテヨンにとって最高の気持ちの表れやから」
ジェシカ「クレヨンしんちゃんかっ! ええ大人のアイドルがやること違うやろ!」
テヨン「ちぇ。いらんゆうなら仕方ない。今回の気持ちは水に流そう(じゃー)」
ジェシカ「自分のために忠告するけど、ええ加減下ネタはやめろや」


★於:おしゃれなバー
ジェシカ「(イライラ)遅いっ! ポチのくせに遅刻するとは生意気な!」
ぶぶぶぶ、ぶぶぶぶ…
ジェシカ「お、メールや。なになに…”今は時期が悪いので会うのはやめよう”やと?
  そういうことは家を出る前にゆうて来いや!
  (ぽつぽつ)”ああ、ええとも。その代わりもお二度と会うてやらへんからな。自分なんかパク・ボムとデートしてりゃええんや”送信と(ぽつ)」
ぶぶぶぶ、ぶぶぶぶ…
ジェシカ「もう返事かえって来たで(笑)。たぶんしつこいくらいのワビの言葉と土下座の絵文字が…
  ”今もうデートしてるもんヾ(@⌒¬⌒@)ノ でも祝う気持ちだけはあるからさー”
  うきーっ、コロス! 二人重ねてこの胴太貫で4つに叩き切ってやる!」
店長「ちょっと、ほかのお客さんが怖がるから、物騒なことゆうのやめてくださいよ」


★於:福岡マリンメッセ
ユリ「ユリでーす。私はぁどて焼きがだーい好きですぅ!」
観客席「わーっ!」
ジェシカ「ジェシカでーす! 福岡のみなさん、コンバンハ」
観客席「…(しーん)」
スヨン「おお、一発で会場が気まずい雰囲気に」
ジェシカ「またかよ(ちっ)」
観客席「…(チカ、チカチカ)」
ユナ「あ、ペンライトを使って、観客席に文字が…」
ソニ「なになに…? ”ジェシカ! こんな時期だから祝えないけど、気持ちだけはあるから!”」
ソヒョン「うーむ。日本でも自粛か」
テヨン「まぁ気持ちだけはあるそうやから、よしとせえや」
ジェシカ「バカ野郎! もういっそ誕生日とか無視してくれた方がよっぽどええわい!(うきーっ)」






※2014年4月16日、修学旅行の高校生ら457人を乗せた旅客船セウォル号が、韓国南西部珍島沖で沈没した。
 船は2日かけてゆっくり沈み、18日段階で174名が救出、28名が死亡、268名の安否が不明となっている。
 不明者の多くは船内に閉じ込められていると見られ、救出が遅れれば目の前で犠牲者が増えていくという深刻な状況である。
 当然状況はテレビやネットを通じて刻々と伝えられ、韓国内では娯楽系の番組やイベントが一斉に自粛されることとなった。
 一方4月18日はジェシカの誕生日であり、例年であれば新聞記事に祝いの広告が出され、ファンが奉仕作業をし、メンバーが内々にパーティをするはずであるが、今回に限りそんな情報は一切伝わっていない。
 逆に「おめでとう」というのも憚られる国内ムードであり、ジェシカにははなはだ間が悪かったというしかない。
 26日からに控えている3rdコンサートは行われると思うが、そこでも「おめでとう」という表現は自粛されるかもしれないな。


※「ウチお手製のフルーツサンド」…もちろん元ネタは”Bobpers”から。未だに動画が観れることを最近知りました。