第４０８話 太王仕分記（後編）
のっしのっし
ファヌン「ぷわー、気持ちよかった」
ジェシカ「（三つ指）おはようございます、ファヌン様」
ファヌン「おはよー。なぁなぁ、ワシが朝シャワの時に使うとる清涼クリームやけど」
ジェシカ「バスクリンのクールシャワーがなにか？」
ファヌン「白くてドロドロしてて、見かけがまるでアレみたやない？」
ジェシカ「…（呆）」
ファヌン「アイドルがみんなこれを風呂上がりに肌に塗りつけてると想像するとゾクゾクするなぁ」
ジェシカ「何をおっしゃりたいんです？」
ファヌン「芸能界（この世）に子種をばらまきましょう！ はっはっは」
ソニ「（ずい）アホなことゆとらんと、さっさと仕分けしてや。まだまだヨジャアイドル、仰山おるんやから」
ファヌン「えー？ ワシ、今日は休んでパチンコ行こう思うてたのに。
そろそろ新台入れ替えで『ＣＲ梅ちゃん先生』が入荷してるはずや（わくわく）」
ティパニ「このぐうたらめ。やることやってから遊びに行けや」
ユナ「神様が運頼みのギャンブルやってどおするねん？」
ヒョヨン「さぁさぁ、座って座って。仕分け仕分け」
ファヌン「ちぇー。そのうち自分らも仕分けしてやるからな（ぶつぶつ）」
テヨン「面白い（ギラン）。出来るモンならやってみろや、若ハゲ」
ファヌン「（ぞー）じょ、冗談やがなぁ。ほんまシャレの通じん娘らやなぁ」
テヨン「ふん。シャレになってへんのじゃ、ボケ」
ソニ「それでは、今日の仕分けを始めまーす。まず手始めにＡＯＡですが」
ファヌン「アオア？」
ソニ「エーオーエー！ エーオーエー！（イライラ） 小学生並のボケで行数稼ぐのやめて貰てええ？」
ジェシカ「ファヌン様はあそこも小学生並なんですよ」
ユナ「ぴゃー、ほんなら老けてるのは額だけかい」
ファヌン「暗にハゲを示唆する発言はやめて貰おう。
神様やぞ。もっとワシをリスペクトしろや」
ユリ「やったらリスペクトされるような言動をとれ。ＡＯＡは、どおすんの？」
ファヌン「そーねー、SistarとかRainbowとかはどおしたっけ？」
ジェシカ「不要ドル判定されました」
ファヌン「ほんならＡＯＡも同じでええかぁ。ＡＯＡだけ生かす理由ないモンな」
ジェシカ「それでは不採用とさせていただきます（ぽい）」
ヒョヨン「お、夏目ちゃんみたい」
ＡＯＡ「ぴゃー、せめて天弓アタックで散りたかったぁ」
ソニ「次は大物やな。ＫＡＲＡ」
ファヌン「ＫＡＲＡはもう我がチュシンのアイドルや無うなったはずや」
テヨン「確かに。日出ずる国に特化してまいましたね」
ファヌン「よって聖徳太子預かりとする」
ジェシカ「へーい、ペタンと（スタンプ）」
ソニ「あと、ダビチですが」
ファヌン「右だけ死刑（きっぱり）」
ユナ「おお、快刀乱麻（笑）」
テヨン「だいぶ前から決めてやがったな」
ジェシカ「では今後カン・ミンギョンのみ歌手として活動するように」
ミンギョン「へへー」
イ・ヘリ「ぴゃー、神も仏もありゃしない」
ジェシカ「いいえ、これこそ神の裁きなのです」
イ・ヘリ「なんて罰当たりなブログや（ぶつぶつ）」
ソニ「新人のＣｒａｙｏｎ Ｐｏｐは？」
ファヌン「新しいメンボ次第かなぁ。ちょっとペンディングにしとこう」
ユナ「あー、アリサちゃんかぁ」
ソヒョン「こいつらも完全に日本目線やし、どう転んでもＫＡＲＡと同じククリになりそうな」
ソニ「あとBrown Eyed Girlsさんがまだ残ってたな」
ユリ「ビッグネームやん」
ファヌン「ＢＥＧね、年齢的にはＳｕｇｅｒと同じククリやけどなぁ」
ヒョヨン「Ｓｕｇｅｒ姐さんて…そこ行く？」
ファヌン「でもあれだけ歌が上手くて、色気があって、素顔の判らないグループは他にないからなぁ」
スヨン「確かにあのメイクは覆面被ってるようなもんやな」
ファヌン「いっそ南野陽子と同じククリか」
ユリ「おいおい」
ソヒョン「判りづれー」
ファヌン「よお判らんよおなったけど、唯一無二の魅力ゆうことで、今回は”あり”で」
ジェア「やったー（マンセー！）」
テヨン「あかんやないですか、勝手に抜けてきたら。さぁバレる前にさっさと見せ物小屋に帰って」
ジェア「ウチはエレファントマンとちゃうわ！ もうちょっと人間寄りや」
ソニ「Wonder Girlsもお裁きがまだですね」
ファヌン「あー、ＪＹＰの偉大な失敗作やな」
ティパニ「ぴゃー、あのワンゴルを失敗作やて。手厳しいなぁ」
ユリ「そやけど、確かにＰＳＹの成功の後じゃ、そういいたくなるよね」
ファヌン「そもそもアイドルのくせに結婚するとか言語道断。お前は日本人アイドルかっつーの（ぷんすか）」
スヨン「日本人だって現役で結婚するアイドルはそお多くはないで」
ファヌン「あとTEEN TOPのNIELに告白したソヒも言語道断」
ユリ「それ、本人は否定してるけど」
ファヌン「（いーえ）そういう疑いをもたれること自体、アイドルとして乱れている証拠や。
そもそも一番のボスがすぐ裸になる事務所って時点でＮＧです。天弓アターック！」
ＷＧ「うひゃー！ なんか八つ当たり気味に消されたー！」
ソニ「ぼちぼちピンアイドルに行きますか」
ＩＵ「芸人みたいな言い方すんな」
ソニ「まずジュ…」
ＪＯＯ「おっ（すっく）」
ソニ「ニエル」
ＪＵＮＩＥＬ「はーい（ピョーン）」
ＪＯＯ「あらら（こけっ）」
ファヌン「まぁＪＯＯも一緒でええわ。自分ら同じククリやから」
ＪＵＮＩＥＬ／ＪＯＯ「えーっ？（ぱちくり）」
ＪＵＮＩＥＬ「どうしてジュニとＪＯＯねえさんが同じなんですか？
年齢も経歴も方向性も全然違うと思うんですけど」
ＪＯＯ「そうやそうや…はっ、まさか名前がＪで始まるゆうだけの理由で…」
ファヌン「そんな理由ならじゅんとネネも同じククリになるやん。でも、それは違うやろ」
ＪＯＯ「そ、そうゆうたらそうやね」
ファヌン「自分らの共通点は、積極的にパンツを見せないとことや。
ＩＵやイ・ハイやエイリのような１位常連でもないくせに、なにお高くとまってるんや？
そんな実用性のないアイドルに用はない。天弓アタックや！（ズバーーーー！）」
ＪＵＮＩＥＬ／ＪＯＯ「うひゃー（ごろごろ）」
テヨン「おお、ミンジュの奴、忠武路まで転がっていったで」
ユナ「それがええ。今後は映画界で生きる運命やったんや」
ソヒョン「ジュニは？」
ファヌン「あいつはいずれミナミのキャバクラあたりで見かけそうな気がする」
ソニ「こらこら。…てかジュニまで消されるんやったらアンダミロとか確実に天弓アタックやん」
ファヌン「アンダミロ…ああ、あの地獄のメイドか。奴はこのままにしておこう」
ソニ「（ぴゃー）マジで？」
ファヌン「いずれドＳ女教師の役でアタッカーズからスカウトされるかもしれんし。
『鬼畜輪姦！ アンダミロ先生』（ぞくぞく）これは売れるかも」
ユナ「自分の方が鬼畜じゃ、ボケ」
ソニ「さっきのパンツ理論からゆうと、ＩＵやエイリは現状維持でええですか？」
ファヌン「おお、ええともええとも。この二人はピン芸人の鑑や。
清水ミチコと野沢尚子みたいなモンだろう」
ユリ「古ぅ」
ソニ「そしたらイ・ハイは？」
ファヌン「イ・ハイと１５＆は同じククリやね」
スヨン「それはなんとなく判るけど」
ファヌン「この子ら家に呼んだら、覗き穴から確認した時点で”チェンジ”って言っちゃうよね」
スヨン「（ずこ）そこ？」
ティパニ「基本的にアイドルに対して失礼なおっさんやな」
ファヌン「神やからね（ふっふっふ）」
ティパニ「くそ、むかつくわー」
ファヌン「文句あるんなら自分も天弓アタックで消えて貰ってもええんやで」
ティパニ「うきーっ」
ジェシカ「まぁまぁ、ウチらは９人でひとつ。ひとりだけいなくなられても困るから」
ティパニ「そ、そやけど」
ソヒョン「One for all,all for oneやで」
ジェシカ「おお、マンネがラグビー用語を口にするとは」
ソヒョン「いや、これは『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』ゆうアニメの第１話に出てくる台詞や」
ジェシカ「マニアックすぎるわ（こけっ）」
ソニ「あーっ！」
スヨン「どないした？」
ソニ「大事なグループ忘れてわ、２ＮＥ１や」
少女時代族「ざわざわ…それは確かに大物…」
テヨン「奴らは危険や。この際抹殺した方が」
少女時代族「賛成、賛成」
ジェシカ「では天弓アタック…」
ファヌン「待て待てーい。２ＮＥ１はアイドルやない、アーティストや。よってお裁きはなしとする」
少女時代族「えーっ？ そんなアホな」
ジェシカ「（ぴーん）もしや、ファヌン様、パク・ボムねえさんと浮気でも？」
ファヌン「え？ …ち、ち、ちがうがな。そ、そ、そんなことしてないもん」
ジェシカ「その動揺がなによりの証拠。（うきーっ）あんな年増のどこがええんや！
くそーっ、暴れてやるーーー（ボヒューン！）」
ティパニ「ああっ、炎が！」
ソヒョン「火の巫女の力が暴走する。黒朱雀に変化するでー」
ファヌン「こ、これはあかん。雲師（ウンサ)、風伯（プンベク)、雨師（ウサ)、朱雀を鎮めよ」
テヨン「ん？ でもたいした炎やないで」
ユリ「ほんまや。それに触れても全然熱くないし」
ヒョヨン「なるほど（ポン）、さすが氷姫、自らの冷気で朱雀の炎を相殺したんやな」
ジェシカ「あー、眠い。ちょっと横になろっと（ごろん）」
ソニ「はぁ？」
ファヌン「（ぴゃー）一番無駄な奴に力を渡してもおた」
少女時代族「さすがファヌン様。やることなすこと、ダメダメですなぁ（わっはっはっは）」
ジェア「笑てる場合か！」
ナレーション「こうしてチュシン国は平和が訪れたのだった」
ＪＯＯ「ウソつけ」
※作者愛用清涼材…
http://www.bathclin.co.jp/products/ofuro/coolshower/
※おまけ…オテンキ
