関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第295話 『I AM』

パターン
進行「お疲れ様でしたー。次の舞台挨拶は16時からになりまーす」
クッキーマン「へえ、わかりました」
ジェシカ「ウキーッ、腹立つなぁ。なんやねんあのエルプども」
ユナ「ホンマやなぁ。映画は静かに観ろっての」
クッキーマン「どないした? マナーの悪い客でもおったか?」
ジェシカ「おったおった。若い女の2人連れで、SJが映るたび”キャーキャー””カッコイイー”とか喚いて、スクリーンに手ぇ振りよるねん」
ユナ「振ったって、コンサートやあるまいしSJに見える訳ないのになぁ」
ジェシカ「そんで他のグループが映ったとたん、ピタッと静かになりやがって」
ユナ「ウチらやf(x)だけやないで。トンバンにいさんやSHINeeが出てきても全然反応せえへんのや」
ジェシカ「偏執的なSJマニアや。ああゆう奴らが沈黙事件を起こしたんやで、きっと」
クッキーマン「こらこら、やっと沈静化したんやから、エルプを刺激するようなことゆうたらあかん」
ジェシカ「ともかく、SJの奴らにもっかい『エルプはペンの手本になるように』てゆうてもらわにゃ」
ユナ「出来れば映画の始まりのところにそうゆう注意書きを入れて欲しいわ」
クッキーマン「えー、ちゃんとマナーの指導はあったやろう?」
ユナ「それは多部未華子が好きな”映画泥棒”さんや。エルプ向きの注意書きちゃうわ」
ジェシカ「エルプのアホども、ウチが舞台上がったとたん”なにしに来た”みたいな眼で見やがって(ウキーッ)」
ユナ「それに関してはエルプに限らず、ソウォン以外みんな同じリアクションやったで(笑)」
クッキーマン「映画の中での扱いがほぼゼロやったからな」
ジェシカ「ユナなんか何回も出てくるのに、ウチとスンギュはほんの数秒。扱いが悪すぎる!
  何時間もインタビュー録ったくせに、使うたのはたったのひと言かい!(わなわな)」
ユナ「テヨンねえも出番少なかったで」
ジェシカ「そやけど最後を締めたやないか」
ユナ「わはは、眼鏡ですっぴん顔やったのにな」
ジェシカ「笑い話にもならんがな」
謎のオヤジ「(ずい)それはたぶん、出演者が多すぎるからやな」
ジェシカ「わっ、おっちゃん誰?」
オヤジ「ワシは映画の評論を生業としておるものじゃ。今日の上映に呼ばれてな、記事を書くことになっとる」
ユナ「ふーん。そやけどアイドル映画やで。そっち方面のことはわかるん?」
オヤジ「パボにすんな。それなりに詳しいぞ。たとえばテヨンたんとみるきーと大木アナの共通点はなにか知っとるか?」
ユナ「いやまったく」
オヤジ「3人とも右頬の同じ場所にホクロがあるんじゃ」
クッキーマン「ほぉー、それはマニアックな情報ですな」
オヤジ「ふふふ、なんちゅうてもJOOを中心としたブログをやっとるくらいマニアックなんやで。ワイルドやろう?」
ユナ「すげー。ある意味貴重な存在や」
オヤジ「ただ、悩みがあってな」
ジェシカ「なに?」
オヤジ「JOOの『悪いオトコ』に歌詞をつけた動画をアップしたんやが」
ジェシカ「またえらいヒマなことを(呆)」
オヤジ「同時に遊びでアップしたガッキーの動画の方が視聴数が多いねん」
ユナ「そら仕方ない。最初から結果が見えてる勝負やわ」
オヤジ「蒼井優新垣結衣では新垣結衣の方が人気があると思われる」
クッキーマン「いや、片っぽは偽物ですから。真面目に比較したらあきまへん」
ジェシカ「それよりおっさん、さっきゆうとった『I AM』のことやけど、出演者が多すぎるて?」
オヤジ「そうや。この映画はアイドルが芸能の世界に足を踏み入れた瞬間から、厳しい訓練を経てデビューし、ニューヨークのMSGで栄光をつかむまでを描いたもの。
  『I AM』とゆうタイトルから察するに、そうした過程から見えてくるアイドルの素顔・本音、あるいは虚飾…アイドルのアイデンティティを探ることがテーマと思われ勝ち」
クッキーマン「そうですね」
オヤジ「しかし、いくらなんでも登場するアイドルが35人は多すぎるやろう。117分の上映時間を単純に35で割ると1人あたり3分20秒にしかならん。
  実際にはMSGでの完成されたステージングを見せるのもこの映画の大きなテーマのひとつやから、各人の持ち時間はもっと短くなる。そんな短い時間に全員のアイデンティティなど探れる訳がない」
ユナ「確かに」
オヤジ「さらに作り手(監督)としては、1人あたりの時間を均等割することで印象をぼやけさせたくはない。だから面白くないエピソード、重要でない発言はどんどん削っていくことになる」
ジェシカ「つ、つまり、ウチのインタビューはつまらなかったと(ガーン)」
ユナ「おねえ、なにを喋ったんよ?」
ジェシカ「いやー、ウチのことはたいして。その代わりスジョンの子供時代とか、スジョンがどれだけ練習生時代に頑張ってきたかとか、そんなことを仰山喋ったわ」
クッキーマン「訊かれてもないのに?」
ジェシカ「うん」
ユナ「そらぁあかんわ、カットされるはずや」
クッキーマン「はて、ソニはなんでカットされたんやろうな? インタビューではそつのない子やのに」
オヤジ「テーマを考えたらわかるやろ、あの子には語るべきSMEでの練習生生活がほとんどない」
ユナ「あー、なるほどぉ」
オヤジ「それに唯一映ったデビュー前の画像が超ブスやったし」
ユナ「そやったそやった。ヘンに整形疑惑が出ても面倒やから切ったんやろうな」
クッキーマン「それにしても”成長前”のソニはスマン先生によお似とったな(笑)」
ユナ「ホンマ。あの顔で芸能人になろうなんて、イ一族はどうかしてるぜ(笑)」
ジェシカ「そんで最後にスマンのおっちゃんがみんなと抱き合って、一番いいところ持って行ったんやからなぁ」
オヤジ「そう。あのラストはこの映画の本当のテーマを象徴しとる」
ジェシカ「本当のテーマ?」
オヤジ「うむ。わずかな持ち時間でひとりひとりのアイデンティティなんか描ききれるものやない。
  そやけど、それを35人分も重ねていくことで、見えてくるものがひとつある。それはSMEの芸能社としてのアイデンティティや」
クッキーマン「…! なるほど」
オヤジ「小学生くらいの子がSMEの育成方針に沿って、スターに成長していく。その過程にある個人の悩みも挫折も喜びもすべて飲み込んで、世界中に愛される宝石を生み出し続けるのだ、と言うSMEの強烈な意志だけが最終的に残るんや」
クッキーマン「それであんなラストに…」
オヤジ「まぁスマン氏やからあれですんだけど、JYPの映画やったら最初から最後まで半裸師匠が映ってたと思うで」
ユナ「それは間違いない」
ジェシカ「いや、出来てるらしい、JYPの映画」
全員「は?」
ジェシカ「日本でやけどな。『熱血男子』でのオーディションから2PMと2AMの結成秘話、両グループの活躍とインタビュー満載ゆうドキュメンタリーらしい」
クッキーマン「それは危険な臭いがするなぁ。どうせ師匠も仰山映るやろうし、けっこうな裸祭りになるんちゃうか?」
オヤジ「ある意味オトコの着エロビデオやな(笑)」
ユナ「ほへー(どきどき)」
ジェシカ「よだれ垂らすなよ」
オヤジ「JYPの映画ならJOO出ないかなぁ」
クッキーマン「それは無理でしょうね。観客動員数が落ちるからカットです」
オヤジ「不憫な奴(シクシク)」







※てな訳で『I AM』を観てきました。
 DVDが出たら資料としても買いですよ。


※SMEの7つのグループと2人のソロ歌手、総勢35人が登場するドキュメンタリー映画『I AM』はアジア各国で先行上映され、2012年6月21日より韓国内でも上映が始まった。
 当初は10日に上映開始の予定だったが、音響作業が遅れて延期になっていた。
 6月29日にはユナとジェシカが空港CGV(金浦空港に隣接)とサンアムCGV( ソウル特別市麻浦区城山洞)を訪れ舞台挨拶を行っている。
 CGVは韓国の三大マルチプレックスチェーン店のひとつ。


※映画泥棒…
    


※JYPの映画『Beyond the ONEDAY』は6月30日よりTOHO系にて上映予定。
 『I AM』と違って日本の企画・制作、監督も日本人である。