関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第284話 ドラマ事情

グンソク「ハナ! ご両親がお許しを下さったよ。ボクたち、晴れて結婚出来るんだ!」
ユナ「ジュン!」
グンソク「さあ、ボクの胸に飛び込んでおいで」
ユナ「はいっ!(ドーン!)」
グンソク「ぐ、ぐえっ…こ、これはナイフ…?」
ユナ「(キラリ)ふっふっふ。実は私とあんたは兄妹やったの。ハナから結婚は無理やったんよ」
グンソク「そ、その名にはそんな伏線が…?」
ユナ「今頃気付くとはおめでたい奴。(ドカッ)ハーハッハ!
  これで両家の財産はウチの独り占めやー!」
グンソク「さ、三秒で、地獄に堕ちた…(ガクッ)」


ユン・ソクホ監督「カット、OK! クランクアップや」
ユナ「お疲れ様でした、お疲れ様でした」
スタッフ「お疲れ様ー」
グンソク「(むくっ)そやけど、こんなニッチェのコントみたいな幕切れで視聴者は納得するのかしら?」
監督「しゃあないやんか。主人公がラストで死ぬのが、今時の流行りやねんから」
オ・スヨン作家「視聴率対策で、各メディアにも“衝撃のラスト”って宣伝しちゃったから、ここは大人しく死んでよ」
ユナ「ウチは楽しく演らせてもらいましたで(笑)」
グンソク「まあそんなことなら仕方ないわね」
監督「よっしゃよっしゃ。ほなこれから輸出向けの最終話撮るから、みんなよろしくな」
スタッフ「はーい!」
グンソク「ちょ、ちょっと、“輸出向け”ってどうゆうこと?」
監督「こんなラスト、韓国以外のどの国で通用するゆうねん?
  いま撮ったんは、あくまでこの国の事情に合わせたセンセーショナルで間に合わせな最終話や。
  ドラマのクォリティには日本なんか特に厳しいんやから、まっとうな視聴者が納得する甘くてハッピーなエンディングでじっくり撮り直す」
作家「ディレクターズ・カットゆう奴ね」
監督「泣く泣く切った70年代のイナとユニのエピソードもたっぷり入れて、全26話で輸出するもんね」
作家「これが売れたら、韓国版も“もうひとつのエンディング。衝撃のラストがあなたの日常を破壊する! ラブレイン・オリジナルバージョン“ゆうてDVD-Boxで売りさばくもんね」
グンソク「ホラーかっ! そんな詐欺まがいの商売、ボクは俳優とし…(ばかーん!)アイタタ」
ユナ「やかましい! 寝とっても二次使用権料が転がり込む生活こそ、俳優の夢。
  くだらねえプライド振りかざしてガタガタぬかすんじゃねえ!」
グンソク「ハ、ハナチン…」
ユナ「とっとと血糊拭いて準備しやがれ(ゲシゲシ!)」
グンソク「うう…三発で…地獄に墜ちた…(ガクッ)」


おまけ
スタッフ「お疲れ様でしたー!」
ユリ「お疲れ様でした、お疲れ様でした(ペコペコ)」
監督「ふう、なんとか『ラブレイン』に追い付かれずに最終回を迎えられそうやな」
ユリ「ウチがユナなんぞに負ける訳あらへんがな(ガハハ)」
ユ・アイン「ユリは初めてのシリアスドラマやったのに、よお頑張ったな。
  次回作はもお決まっとるんやろ?」
ユリ「へえ。大阪を舞台にした『タコヤキ王』ゆうドラマですわ」
アイン「ほー、どんな内容?」
ユリ「中身はまだこれから。そやけど、主人公がタコヤキピックで刺されて死ぬラストだけは決まっとるそうです」
アイン「あー、韓国品質ね」
ユリ「目指せ視聴率ふた桁、ですわ(笑)」