第２８２話 友近のひとりＫ-Ｐｏｐ芸（リサイタル篇）

　　　　　ＩＵ『一日の終わり』

（拍手）　←ＳＥ
おおきに、おおきに。ニューシングルから『一日の終わり』お聴きいただきました。
今日はね、こうやってウチの芸能生活四周年記念リサイタルゆうことでね、やらせて貰うとるわけですけど、
例によって事務所はな〜んもしれくれまへんで、へえ、
この会場おさえるのも、楽団やダンサーのブッキングするんも、全部うち一人でやったんですよ。
終いにゃ、チケットも手売りで…
「買うたでー！」　←仕込みの声
おおきにー！　あら、あの人は高田馬場駅前で買うてくれた…明日のチケットも余っとるからよろしゅうねぇ（笑）

ところでね、ウチ、ラジオもやらして貰うとるんですよ。
『どんまいアイユのよっこいしょラジオ』ゆうて、へぇ、釜山のね、シティFMなんですけど…
シティFMゆうてパボにしたらあきまへん。
なんとＢＩＧＢＡＮＧのＳＯＬにいさんや、２ＰＭのウヨンにいさんもゲストに来てくれる豪華な番組なんですよ。
そのラジオに、先日少女時代のデベソ、あ、デベソちゃうわ、テティソね、そのお三方がお見えになりまして…ええ、ウチの直接のライバル。
厚かましいことに、アイツらそのライバルの番組でＣＤの宣伝なんか始めて…
それどころか３人の中で、誰が可愛いか喧嘩まで…
「アイユが一番可愛いど！」
まぁおおきに！　てか、当たり前ですけどね。
世界で一番可愛いのはアイユちゃん。さぁ、皆さんご一緒に！
「世界で一番可愛いのはアイユちゃん！」
はい、ありがとうございます。
それでね、ウチ、３人にゆうてやったんですよ。
あんたらなんかテティソハナクソや、ってね（笑）
「わはははは！」
♪チャンチャン

てことで、次の曲に参りたいと思います。
２ｎｄアルバム『Ｌａｓｔ　Ｆａｎｔａｓｙ』からユンサンにいさんをフィーチャリングした『眠れる森の王子』をお聴きいただきます。
これは少女時代のジェシカねえさんとキム・ジンピョさんが歌った『もしかしたら』にサビの部分をパクられた歌で…
あれ、こっちがパクったんやっけ？　（舞台袖に）なぁ、どっち？
…まぁ、どっちでもええ、どっちでもええ。聴く人に罪はないさかいな（笑）

　　　　　ＩＵ（Ｆｅａｔ.Ｙｏｏｎ　Ｓａｎｇ）『眠れる森の王子』

（拍手）
アルバム『Ｌａｓｔ　Ｆａｎｔａｓｙ』から、世紀の盗作『眠れる森の王子』、お聴きいただきました。
♪ピンポ、ピンポピポ、ポッピンピン！
おっと、このチャイムが鳴りますと、ウチが皆さんにええもんを紹介する”アイユセレクション”のお時間です。
スジちゃん、ワゴン持って来てちょうだい。ワイルドに持って来るんやでぇ…て、それはスギちゃん（笑）
（ゴロゴロ）
はい、おおきに。
このスジちゃんもね、アイドルなんかやってますけど、歌の評価はツクツクで、演技ばっかり注目されるんですよ。
まぁその演技もたいしてほめられたモンやないんですけどね（笑）
あはは、真っ赤な顔して”ねえさん、余計なことゆわんといて”て顔してるで。
”ねえさん、余計なことゆわんといて！”（ぴゃーっぴゃっぴゃっぴゃ！）
ええやないか、視聴率も観客動員数もええんやから。文句ゆうな（ペチン）！
えっへっへ、スジのお尻をペンペン出来るのはウチだけ。
（さっ）まずは、こちら！　マスクでございます。
そう、ウチが日本に行く時につけていた黒いマスク。
なんで黒にしたかって？　だってリップの跡がつくのが嫌やから。
マスクするのはええけど、なんかべったりキスマークみたいに残るの、嫌ですやん。
「それがええんやんかー！」
誰やねん、それがええなんてゆうとるのは？　そんな奴がおるから黒にしたんや。
そやけど、これつけたまま機内で寝とったらヨダレの跡がべっちょりついてもうてね（てへへ）
黒やとかえって目立つねんな。
「うぉー、そっちがもっとええ！」
欲しがってもあげません！　ウチは清純派アイドルやねんから。
続いてこちら（さっ）
これはウチの商売道具の中でも一番大事なアンスコでーす。
どんな短いスカートでも、絶対に生パンは見せてはいけない。そんな清純派アイドルの心強い味方がこのアンスコなんですね。
ハンディカメラやオヤジのエロい視線をシャットアウト、あなたのパンツを確実に守ります。なんてね。
ウチが使うとるのは、エロ可愛い犬印のアンスコ。それを衣装に合わせて、白、黒、赤、ベージュ、銀と使い分けてます。
いま手にしとるのは白（ペロン）、ここのレースが可愛いやろ？
「欲しー！」
欲しい、て男の人がこんなん買うてなんに使うねん。
「欲しー！　欲しー！」
わかりました！　そんな声もあるかと思い、犬印さんのご好意で、このたび少量ですが、このアイユモデルのアンスコ、販売することになりました！
「うおーっ！」
リサイタルが終わりましたら、正面エントランスで販売会を行います。買っていただいた方にはウチがサインしますよって、ぜひお買い求めください。
なお、アイユソックス、アイユブーツもこれまで通り販売しますよっと。
♪ピンポ、ピンポピポ、ポッピンピン！
はい、以上”アイユセレクション”でしたぁ。
スジちゃん、これ下げてちょうだい。
なに？　”ウチもJYP師匠Ｔシャツ売ろうかと思てる”やて？
アホか。ウチの髪の黒いうちは、絶対そんなもん売らせんからな。人体解剖模型Ｔシャツでも売った方がまだましや。
そして、ウチは当分髪を染める予定はございません（つん）

さて、みなさま、アイユ芸能生活四周年記念リサイタルも、いよいよ次の演目で最後となりました。
「えーっ？」
実はウチ、みなさんに内緒である踊りを習っておりました。
湖南舞踊。
湖南地方のある名産を使って、コナンのように舞い踊る。それでございます。
その湖南舞踊で、本日のリサイタルお開きとさせていただきます。

　　　　　ＢＧＭ（羽賀研二『ネバーエンディングストーリー』）

でででで
「わー、クサッ」
「ホ、ホンオフェやぁ」
よっはっほっ、ホンオフェを咥えたまま、アーノルド・シュワルツェネッガーのように踊る…なかなか難易度の高い伝統芸能やでぇ！
「コナンてそっちかよぉ」
「まさにラストファンタジー」　←意味不明
よっほっは…（終わり）