関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第280話 桃

IU「(そー、キョロキョロ)いないみたいやな…(ほっ)やれやれ」
ティパニ「なにキョロキョロしとんねん?」
IU「わーっ、パ、パニねえさん(どきどき)」
ティパニ「自分、売れっ子やろ? テレビ局でなにをおどおどする必要がある?」
IU「テ、テヨンねえさんは?」
ティパニ「奴なら収録が終わったとたん、次の現場にすっ飛んでいったで」
IU「え? テティソ以外にも活動してはるんでっか?」
ティパニ「そらもお、ソロ曲の『おかしゅうなるほど逢いたいねん』も7週連続OST部門1位やし、仕事は山ほどあるで。
  なんや、テヨンに顔を合わせたない理由でもあるんか?」
IU「だってぇ、ウチが新曲出す度に”歌い方がなっとらん”ゆうて難癖つけてきて、なんでかその次に友近が”ひとりK−Pop芸”をやるゆう変な流れが出来てるから…」
ティパニ「このドアホッ!(アメリカ式張り手)」
IU「あうっ!」
ティパニ「難癖とはなんや。あいつはあいつなりに、真剣に自分のことを考えてアドバイスしてるんやで」
IU「うそーん」
ティパニ「アイユこそ自分の後継者、そう思うて、自分の音源が発売された夜なんか、繰り返し繰り返しひと晩中聴いとるんや」
IU「マ、マジっすか?」
ティパニ「ゆうても視聴可能部分だけやけどな」
IU「買えよ(がっくり)」
ティパニ「まぁ自分を認めとるのは間違いない」
IU「そやけど、変な解釈を聞かされるのはありがた迷惑です。
  今度の『桃』かって、ウチの歌い方が間違っとるゆわれそうで…」
ティパニ「そら、ゆうかもな」
IU「でもでも『桃』はウチが作詞作曲した歌ですよ。誰よりもウチがこの歌のこと知ってるんです」
ティパニ「思い上がるんじゃねぇ!(アメリカ式ゲンコツ)」
IU「うぎゃぁ!」
ティパニ「ほんなら自分のOST、一度でも1位になったことがあるんか?」
IU「えーと、『ロードナンバーワン』のOSTは評判良かったけど」
ティパニ「(ぬぅ)1位になったことがあるんか、て訊いとるんや」
IU「い、1位まではさすがに(か、顔でかぁ)」
ティパニ「テヨンのOSTはみんな1位やぞ。
  奴の歌が何故あれほど愛されるのか? 歌に込める想い、感情表現が誰よりも深いからや。
  その解釈の掘り下げは、往々にして作者の意図するところより深いとゆわれておる。作詞家が録音現場で涙することもしばしばや。
  その神のごとき解釈に文句たれるなぞ6500万年早いわ」
IU「そ、そんなに?(いつの間に神になったんや?)」
ティパニ「本来なら奴に成り代わり、ウチが指導してやりたいところやが…」
IU「ぎくっ」
ティパニ「ウチのOSTも1位になったことないから遠慮しとこう」
IU「ふぃー、助かった」
ティパニ「その代わり、ひとつ助言を与えよう」
IU「助言ですか?」
ティパニ「MVを観て感じたんやけど、自分、いよいよエロ路線に進出する気やな」
IU「は?」
ティパニ「MVの出だしがパジャマで起き抜けなんて、英知出版社的お菓子系路線を狙っとるんやろ?」
IU「お菓子系ってなんですか?」
ティパニ「またまたとぼけちゃって(笑)。
  タイトルの『桃』からしてもういやらしいし、ベニスでリコーダー吹いてみたり、エロ符牒満載やないか。言い逃れはでけへんで」
IU「え、えーと…」
ティパニ「そやけど、それならそれであの衣装はなんやねん! まったくプロ意識に欠けとる」
IU「衣装?」
ティパニ「露出がなさ過ぎや。水着になれとはゆわんけど、せめて学生服着るとか、ホットパンツにするとか…
  そや、ウチがコンサで着た『レディー・マーマレード』の衣装、貸してやろうか?
  ステージであれ着てリコーダー吹いたら、国中のおじさんペンがドーンッ!(江頭2:50の真似)って、拳でスパッツの股間を突き上げまくりやで」
IU「そ、それはちょっと…(あはは)」
ティパニ「アイユゆう名前も可愛いけど、もうちょっとエロ足しとく? アイブとか? アイジルとか?」
IU「あ、あの…もう出番なんで、失礼します!(脱兎)」
ティパニ「あ、こら、まだ助言の半分も終わってへんで! おーい!」

IU「はぁはぁ、危ない危ない。また少女時代の奴らにペースをかき乱されるところやった」
どんっ
スヨン「わっ!」
IU「キャッ! すいません」
スヨン「なんやアイユやないか? 廊下を走ったらあかんで。それより、どお、最近パスタ巻いてる?」
IU「巻いてませんけど、それ、ギャグですか?」
スヨン「しー、みんな何処が面白いのか首をひねっとるんやから、そんなことゆっちゃダメ」
IU「はぁ」
スヨン「そおゆうたら、新曲出したんやてね。おめでとう」
IU「お、おおきに」
スヨン「早速聴いてみたんやけど、ウチも作詞するから判る。この歌詞は、まだまだ甘い!」
IU「わー、結局似たような展開に…」
スヨン「ます出だしの”時々目がいくねん その白い顔に”てなんやねん?
  タイトルが『桃』ゆうとるのに、のっけから外してくれるやんけ。ここは”ピンクの顔”が正解やろ」
IU「も、もう勘弁してー(泣)」







※IU『桃』…
    
    これは果たしてMVなんだろうか?


※『ロードナンバーワン』OST…
     IU『女やから』
    キム・ハヌルによる梅ちゃん先生の物語
    『ロードナンバーワン』は韓国と北朝鮮を貫いて走る国道1号線のこと。
    MBCが朝鮮戦争60周年記念にあわせ製作した、大作ドラマ。ソ・ジソプキム・ハヌル、ユン・ゲサン主演。
    放映前にシナリオが完成し、インターネットの評判や視聴率に左右されることなく作られた。
    が、視聴率は4〜5%に低迷した。