関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第271話 ショートショート08

★Take Me Out To The Ball Game
ジェシカ「稽古終了っと。さぁ、ファッションショーでも覗いてくるか」
スヨン「あれ、今日は自分、始球式やったんちゃうの?」
ジェシカ「中止になったんよ」
ヒョヨン「あー、この雨では仕方ないか」
ジェシカ「そやねん(ニコニコ)。いやー、ちっとも気が進まんかったからホッとしたわ。
  クッキーマンの奴、野球よりファッションショーの方が100倍も大事やてわかってるのに、くだらない営業ねじ込んで来るんやモンなぁ」
クッキーマン「(どーん!)くだらないとはなんや、こら!」
ジェシカ「わ、おったんかい!?」
クッキーマン「野球はこの世でもっとも神聖なスポーツやぞ。その開幕戦の始球式を任せられたゆうのが、どれほどありがたいことか、貴様にわかってるんか?」
ジェシカ「げえ、野球ヲタや」
クッキーマン「野球よりチャラチャラした洋服やアクセサリーの方が大事やと? 中止になってよかったやと? 許せん!」
ジェシカ「だってぇ女の子にとってはファッションの方が重要なん、当たり前やんか」
クッキーマン「当たり前の訳あるかーーーーっ!(ピカー、ゴロゴロゴロー!)」
ジェシカ「ひゃーっ」
テヨン「お、今日は負けてないな(笑)」
スヨン「これやから野球バカは(溜息)」
クッキーマン「どうせ野球なんて、球を投げて打ってぐるぐる走るだけで、何がおもろいねんて思うとるやろ?」
ジェシカ「よ、よくおわかりで」
クッキーマン「貴様らオシャレ族の考えてることなんかお見通しなんや。
  そんな貴様に今日はとことん野球のすばらしさを教えてやる!」
ジェシカ「いやいや、堪忍してえな。ファッションショーの時間が…」
クッキーマン「やかましい! まず、自分がどの程度野球を知っているのか確かめてやろう」
ジェシカ「え、えーと、ひとチーム9人で、ピッチャーが投げて…」
クッキーマン「アホか。そんなことはThe law of nature、この世が出来た時から決まっとる。
  そうやな…(ポン)例えば、投球がファウルチップとかでなく、捕球ミスで捕手または球審のマスクに挟まってしまった場合、塁上の走者はどうなる?」
ジェシカ「えーっ、ど、ど、どういうこと?」
クッキーマン「その通り、ボールデッドなので、進塁を許される訳やけど」
ソニ「その通りてゆわれてもなぁ(呆)」
クッキーマン「…さて、打者の方はどうなるでしょうか?
  この場合、3ストライク目か4ボール目かそのいずれでもないかによって打者の扱いは変わって来ることになる。
  また2アウト未満で走者が1塁上にいた場合にも…」
ジェシカ「わー、ウチが悪かった。許してくださーい!(号泣)」
スヨン「うーむ。シカを泣かせるとは、恐るべし野球バカ」
ティパニ「もてない男の典型やな」
ユナ「でもF1を語る奴よりマシじゃね? あんなクルマがグルグル回るだけの遊び、何が楽しいのか」
ユリ「目くそ鼻くそやがな(笑)」


Kpop star 01
観客「わーっ!」
観客「ブラボー!」
パチパチパチ
ペク・アヨン「テヨンさん、ティパニさん、ど、どうもありがとうございました(ドキドキ)」
テヨン「へっへっへ、緊張したか?」
アヨン「それはもお…そやけど、おふたりのおかげでええステージになりました」
ティパニ「ほー、(ボリボリ)どの辺がよかったと思う?」
アヨン「それは、ティパニさんの中盤のラップもテヨンさんの終盤のシャウトも、とても見事で…」
バシッ!
アヨン「あうっ!(コケッ)」
ティパニ「ふん、自分、よおそれでプロになりたい思うたな。ウチやテングが一番気をつかうたのは、そんな素人でも判るところやないんやで」
アヨン「え?」
テヨン「(ボリボリ)そもそも、あの程度の個人技なら朝飯前にケツ掻きながらでも歌えるっちゅうねん。
  ウチらがプロ中のプロゆう所以、それは未熟な自分の声に合わせて自然なハーモニーを奏でたことやないか!(どーん!)」
アヨン「あっ…ああ!(ガーン!)」
ティパニ「ウチらが自分のキー、声質、溜め食いの微妙な揺らぎに合わせて微調整をしながら歌ったからこそ、あのハーモニーが生まれ、気持ちよく歌えたんやろう?」
アヨン「お、おっしゃるとおりです。(ぶるぶる)プ、プロの技って、なんて奥が深い…」
ティパニ「まぁ、おかげで客は大受けや。自分がチャンピオンになる可能性はグッと出て来たで」
アヨン「あ、ありがとうございます!」
テヨン「ほんなら半分な」
アヨン「え、なにがですか?」
バシッ!
アヨン「あうあうっ!(コケッ)」
テヨン「優勝賞金の3億に決まってるやろ。ウチらがタダで加勢してやったとでも思うてるんか?」
ティパニ「そうでなくともこの世界、嫌になるほどライバル多いんや。金が絡まへんかったら、自分なんか蹴落としてるところやで」
テヨン「ま、ギャラを頂くためなら、持てる技術は出し惜しみせえへんけどな(笑)」
アヨン「そ、そやけど、このステージは審査に関係ありまへんよ」
ティパニ「なんやて?」
アヨン「ウチの審査曲は2AMの『悪かった』で、もう歌い終わりましたし」
ティパニ「オモ。エキシビジョンやったんか」
テヨン「ちょっと待てや。会場にアヨンのおかん来とったな。こうなったらおかんから金をしぼるか?」
ティパニ「そやな。3億は無理としても、なにがしかにはなるはずや」
アヨン「わぁ、勘弁してくださいよぉ」
テヨン「やかましい! 芸を披露した以上は御足をいただく、それがプロちゅうもんや」
アヨン「うう、プロって怖い…」


Kpop star 02
BoA「と、今頃は妹たちがアヨンにプロの洗礼を与えているところですわ」
JYP「うーむ、さすがSME。もう教育を始めているとは」
BoA「アヨンも本選で選曲ミスったのは失敗やったけど、このエキシビジョンは素晴らしかったですからね。きっとプロになれますわ」
キム・ヒョンソク「チニョンくんもノリノリやったもんな」
JYP「うむ、今の『レディ・マーマレイド』はよかったですよ。そやけどアヨンより他のふたりが目立ちすぎやないすか?」
ヒョンソク「そうやな。どっちかゆうたら、あのふたりのための特別舞台みたいやった」
JYP「ワシがプロデュースするなら、絶対アヨンよりテヨンとティファニーやな」
BoA「(ぴゃー)マジで? 番組の主旨変わって来てますやん」
JYP「そんな固いことゆうなよ。どや、あのふたり、ワシに預けてみん?」
ヒョンソク「ははぁ、韓国のアミユミにでも育てる気か?」
JYP「どっちかとゆうとチャンファ、ホンリョンみたいやけどな(笑)」
BoA「とり憑かれても知りまへんよ」


★TaeTiSeo
スマン「少女時代のユニットは、少女時代と同じ路線では意味がない」
テヨン「そらそうやね」
スマン「それを最初のユニットであるテティソで世間に知らしめる訳やから、今回は思い切った計画を立てた。
  テティソからSMっぽさを抜くために、よその事務所からプロデューサーを招聘した」
ティパニ「よその事務所から?」
ソヒョン「やな予感がするな」
スマン「さ、入りたまえ」
JYP「どもー、パク・ジニョンと申しまーす(ぱちぱちぱち)。初めての方は名前だけでも覚えて帰ってくださいねえ」
テヨン「わー、出た!(がくっ)」
JYP「えへへ、BoAちゃんに頼んで、キミらをプロデュースすることになりましたよん」
ティパニ「くそー、姐さん、ウチらを売りやがったな」
JYP「ワシがプロデュースするからには、キミらもワンガやMissAみたいなアメリカンなセクシーさ溢れるユニットに仕上がるで(脱ぎ脱ぎ)」
ティパニ「いや、アメリカンなセクシーさなら、ウチが別路線で追求してますから」
ソヒョン「ちゅうか、もう半裸になってるし(呆)」
テヨン「某グラビアカメラマンみたい」
JYP「さぁ、遠慮することない。キミらもどんどん脱いでいこう。ワンガもMissAもこうやってビッグになったんやで」
テヨン「そうゆわれても、現状でウチらの方がビッグやしなぁ」
ソヒョン「そもそもおねえらはともかく、ウチはエロキャラやないよって」
テヨン「ウチかてエロキャラやないわい!」
ソヒョン「それはおねえがチンチクリンなせいでエロく見えんだけや。ウチが『レディ・マーメイド』の衣装着たら、とんでもなくセクシーになるっちゅうの」
テヨン「アホ言え、この時代錯誤アイドルめ。貴様なんか清く正しすぎて、ドリス・デイの『マーメイド作戦』ほどもエロくないわ」
JYP「話はええから、足を開いて。そのまま股間の膨らみを強調するように腰を突き出してぇ。はい、ワン、ツー」
ティパニ「膨らみなんかあるか、ボケ」
ソヒョン「いややー、こんな下品なダンス」
スマン「うむうむ、さすがチニョンくんや。ユニットに関しては、他事務所の血を入れる…これで少女時代に喝が入るで。
  T−araみたいに脅さんでも、いくらでもグループのモチベーションを上げるやり方はあるんや」
JYP「お任せください、先生。ワシが手がけた娘らは間違いなく売れますよってね(ははは)。
  さぁティファニーちゃんも、脱ぎたくなったら遠慮なく脱いでええんやで!」

JOO「だから、まずウチの面倒を見ろよ!」







ジェシカは2012年野球の開幕戦で始球式を行う予定だったが(蚕室球場)、結局この試合は雨天で中止された。
 そのかわりJardin de couette 2012-2013 F/W Collectionの会場に姿を見せ、フォトタイムを持った。
 始球式があっても、このコレクションに参加していたかどうかは判らない。
    


※『私は歌手だ』の成功以来、韓国ではオーディション番組が盛んだが、SBSの『日曜日が好き、第2部サバイバルオーディションKpop Star』はその中で最も人気がある番組のひとつだ。
 これはまさに『スター誕生』のような番組で、素人を数ヶ月に渡って選抜していき、最終的な優勝者には即デビューを約束するとともに、3億ウォン(CD制作費含む)もの賞金を授与すると言う破格の条件を持つ。
 SM、YG、JYPと言う3大芸能社が協賛しており、審査員もBoA(SM)、キム・ヒョンソク(YG)、パク・ジニョン(JYP)と言うビッグネームが名を連ねている。
 2012年4月22日の放送はライブで、セミファイナルが行われ、パク・チミン、ペク・アヨン、イ・ハイの3人が決勝進出を賭けて競った。
 3人の競演の後、セミファイナル進出者が3大芸能社のトップスターと特別舞台を披露すると言うエキシビジョンもあった。
 パク・チミンはGD&TOPと、イ・ハイはmissAと、そしてペク・アヨンは少女時代のテヨン、ティファニーとそれぞれ曲を披露した。
 テヨンたちが歌ったのはジャパンツアーでおなじみの『レディ・マーマレード』。映画『ムーランルージュ』でクリスティ−ナ・アギレラが歌った名曲である。
 元がエロいので、彼女たちもエロ可愛い衣装なのだが、アヨンがまだIUと同じ年齢と言うことで、今回露出は控えめになっている。この衣装は、ティファニーが行きつけの店に発注して作らせたそうである。

 
     SBS K-pop Star Taeyeon & Tiffany & Beak A-Yeon 『Lady Marmalade』 Special Stage


     アヨンと練習するテニィ


 おまけ
     Christina Aguilera, Lil' Kim, Mya, Pink 『Lady Marmalade』


     Taeyeon Tiffany 『Lady Marmalade』
    こうやって観るとダンサーも一流だな。


     Baby Vox 『Lady Marmalade』
    ついでにベビボによるほぼ10年前のパフォーマンス。
    この頃はまだ露出に対する抵抗が強かったのか、口パクを誤魔化すためか、ヒキの画ばっかりである(笑)。
    客のヒキっぷりも見事なものだが。
    どれがユン・ウネだかもよくわからないぞ。


 ちなみに、ペク・アヨンは本選で2AMの『잘못했어』を歌い、決勝進出を逃した。