関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第264話 ふたりの先生

ユリ「ねえさん、いやテヨンさん、いえいえテヨン先生(すりすり)」
テヨン「なんやねん、きっしょく悪い」
ユリ「先生の新しいOST曲、あっという間にほとんどのオンラインチャートで1位だそうですね。さすが”皆殺しのテヨン”やゆうて記事になってましたで」
テヨン「”オールキル”や。皆殺しゆうな」
ユリ「それほど先生のOSTを世間が望んでいるゆうことですよ。そこで、いかがでしょう、先生。もう1曲ほどOSTを歌うつもりはございませんか?」
テヨン「もう1曲?」
ユリ「そうですそうです。例えば、うーん、(ぽん)『ファッション王』のOSTなどでは?」
テヨン「なんやそのわざとらしい芝居は? ははーん、視聴率がひと桁止まりなもんやから、ウチを担ぎ出そうゆう魂胆やな」
ユリ「さすが先生、察しがよろしい(拍手)」
テヨン「誰かてわかるわ、そんぐらい」
がばっ!
ユリ「(土下寝)なぁ頼むわ、OST歌うてや」
テヨン「自分で歌えや、一応歌手なんやから」
ユリ「い、一応やと…(いや、怒ったらあかん、冷静に冷静に)
  それはまぁウチかて立派に歌える自信はあるけど、先生のドラマ界での影響力はハンパやありまへん。
  まさに野球界における広岡達郎、プロレス界における上田馬之助、F1界におけるゲルハルト・ベルガーゆうても過言やありまへん」
テヨン「古いし微妙すぎる」
ユリ「もちろんタダとは申しません。こんなものを用意いたしました」
ぱかん
テヨン「お、これは…!」
ユリ「ウチの得意料理を先生好みにアレンジいたしました。きっとお気に召していただけると思います」
テヨン「これは最近のウチのトレードマーク”お豆タン”。
  そやけどこの香りは(くんくん)…なんと、たこ焼き!
  たこ焼きの舟を上下向かい合わせにして包むことで、枝豆の莢を表現したんか。
  そして、莢もそこから覗く3個のジャンボたこ焼きも鮮やかな緑色。  
  莢は青のりで色づけし、たこ焼きは…そうか、生地にホウレンソウか何かを練り込んでこの緑色を再現したんやな。
  さらに切り海苔でお豆3兄妹の顔が再現してあるではないか。
  なんと愛らしい、食べるのが勿体なく思えるほどの出来映えや」
ユリ「そんな料理漫画みたいな臭い解説はせんでええです」
テヨン「これほどのたこ焼きを作るんやから、味も普通のたこ焼きのはずがない」
ユリ「ご明察デース」
テヨン「い、いったいどんな工夫をしたんや、将太くん(汗)」
ユリ「いや、別に寿司職人やないし。まぁ食うてみて」
テヨン「では遠慮なく(ぐちょん)…う、こ、これは!」
ユリ「うふふ、見かけは枝豆ちゃんやけど、中身は小豆やねん。豆の中にまた別の豆。サプライズ感バッチリのビーンズ・イン・ビーンズや」
テヨン「たこの代わりに入っているのは…ウチの大好物の小豆羊羹やないか!(ぴゃー)」
ユリ「これぞたこ焼きの常識を覆す新感覚”豆タン焼き”」
テヨン「ううむ。外はカリカリ、中はトロトロの絶妙な食感、小麦粉の焼けた香ばしい香り、踊る鰹節と青のり…そして小豆の羊羹が濃厚なソースと口の中で混ざり合って…」
ユリ「…(どきどき)」
テヨン「すっげえ、不味い!(ぺっぺっ)」
ユリ「(がくん)あら?」
テヨン「おえーっ(げろげろ)。貴様、試食してみたんか?」
ユリ「する訳ないがな、そんな気色の悪い食いモン。そやけど小豆の羊羹入ってるから、自分は喜ぶやろう思うたんや」
テヨン「このドアホ! いくらウチが小豆好きでもこんなモン食えるか!」
ユリ「えー? するとOSTの話は?」
テヨン「最初からないわい、そんな話!」
ユリ「がーん! ”歌うでぇ豆タン!””、”はいな、あんさん!”みたいにふたつ返事で引き受ける思うたのにぃ(がっくり)」
テヨン「”女どあほうファッション王”やな(笑)」


  CM
  IU「えへ、えへへへ」
  スジ「あれ、ねえさん、今日は機嫌がよろしゅうおますな」
  IU「そうやねん。日本でコケたよって会社にめっちゃ怒られる思うてたけど、会社側では最初から期待してなかったんやて。
    なんか肩の荷が下りた気がするわ」
  スジ「それはよかった。これで安心して日本ですべり倒せますね」
  IU「ホンマ、ホンマ。あはははは!」
  スジ「うふふふふ」
  IU「わははははは…て、これが笑うてられるか、どあほ!(がっちゃーん!)」
  スジ「ね、ねえさん!(おろおろ)」
  IU「事務所にも期待されてへんかったらなんのために日本デビューしたんや!? (号泣)かえって不眠症になるわ、おーいおいおい!」
  ソヒョン「なんて経験、あなたにはありませんか? そんなときソ製薬のミンジュSゴールド錠があれば安心です。
    韓国を代表する売れない歌手から特殊な製法でエキスを抽出したこのミンジュSゴールド錠(特許出願中)、ひと粒飲めば、どんなに売れなくてもまったく気にならなくなります。
    不調なあなたの心の友、それがミンジュSゴールド錠です」
  IU「へー、これはええかも。(ゴクン)おお、なんか一気に気が楽になった。
    まー売れへんゆうてもTOP10には入ったし、デビュー曲やからこんなもんやろ。『迷子』の時より100倍ええ」
  スジ「あ、なんか前向き」
  IU「世の中なるようにしかならん。CD売れへんかったらミュージカルに出ればええだけやしな(がっはっは)」
  スジ「よおわからんけど、よかったよかった(笑)」
  ♫ピンポ〜ン
  ソヒョン「お求めはケロロのマークの薬局で」


ユナ「うふふ、ユリねえの奴、テヨンねえに直談判したみたいやけど無駄な事や。
  現場のテヨンねえにも歌う歌わへんの選択権くらいはあるかもしれんけど、プロジェクトを動かすのはもっと上層部やゆう事がわかってへん。
  馬を欲せんとすればまず将を射よ、やで」
こんこん、がしゃ
ユナ「失礼しまーす」
スマン「お、なんかめんこい子が来たで(うひょーい)。自分、だれ?」
ユナ「ユ、ユナですがな、少女時代の」
スマン「ユナ? 少女時代? …はて?」
ユナ「ぴゃー(あかん、呆けて来てはる〜)」
スマン「まあ誰や知らんけどヒョナたんやなかったら出て行って。ワシの部屋に入ってええ女子はヒョナたんだけやから」
ユナ「ヒョ、ヒョナです。ウチ、4ミニッツのヒョナ言いますう(とほほ)」
スマン「ええ、ホンマ(喜)」
ユナ「ホンマですホンマです」
スマン「そんならお入りなさい。そやけど、ヒョナたんゆうたらちっちゃいお口にぽってり唇が特徴のはずやけど、えらい口でかなったなぁ」
ユナ「あ、あははは。こ、これは…えーと」
スマン「わかった、ワシを食べるためやな。いやーん、狼さんのエッチ♡」
ユナ「(ずこ)つ、ついていけん。
  そんなことより先生、ウチのためにOSTを一曲仕込んで欲しいんでっけど」
スマン「なに、OSTやて? それではヒョナたんのエロエロダンスが見れへんやないか」
ユナ「いえ、ウチが歌う訳やなくて、テヨンねえに『ラブレイン』の主題歌歌うて貰えへんかなぁ、なんて。あは、あはは」
スマン「テヨン? …だれ?」
ユナ「(ずる)じゅ、重症や」
スマン「まぁワシがひと声かければOST程度どうにでもなるけどな」
ユナ「お、お願いします(平伏)」
スマン「それはそうと、ヒョナたんの3サイズ教えてくれへん?」
ユナ「ええ? えらい直球ですな」
スマン「OSTの件、どーしよっかなぁ?」
ユナ「あはは、教えます、教えます。たしか…83・58・86くらいだったような」
スマン「それにしちゃあ、自分、胸も尻もぺったぺたやなぁ。70・50・70くらいに見えるで」
ユナ「そんなマネキンみたいな奴はおらんでしょう」
スマン「初体験はいつ?」
ユナ「はぁ…(なんやこれ? AVのインタビューか?) えーと、高1の夏休みにクラブの先輩と(適当)」
スマン「うひょひょひょ、可愛い顔して大人なんやなぁ。男性経験は何人?」
ユナ「200人です(もうやけくそ)」
スマン「ぴゃー、ヒョナたん食いまくってるやんか。そしたら今日もう一人くらい経験人数増えても問題ないやろ(ずい)」
ユナ「ちょ、ちょっとおっちゃん、なにを…」
スマン「ええではないか、ええではないか(ぐい)」
ユナ「あーれーっ!」
スマン「む、タトゥーがない! ヒョナたんの肩には”My mother is the heart that keeps me alive”ゆうおかんへの感謝の言葉が彫り込んであるはずやのに。
  貴様、何者や?」
ユナ「(むかーっ)ウチらのことはすぐボケ忘れるくせに、ヒョナのことはそんな細かい事まで覚えとるんかい!」
スマン「ヒョナたんやないんやったら、一発やらせんかい!」
ユナ「どっちにしても犯る気なんやないか、このエロボケめ!(キーン!)」
スマン「キャイーン! …ん?(ぱちくり) ユナやないか」
ユナ「(こけ)金的破食ろうて正気に戻ったか」
スマン「自分、なんでワシの部屋におるんや?」
ユナ「なんでって…まぁええわ、実はかくかくしかじかで…」
スマン「なるほど、確かに『ラブレイン』の視聴率は低すぎる。(きりっ)わかった、ワシに任せい。テヨンにフルアルバム出せるくらいぎょうさん挿入歌歌わせてやるから」
ユナ「マ、マジで?」
スマン「『ラブレイン』はこれから大金稼がにゃあかんからな。本国でツクツクな数字じゃ日本でのセールスにも影響するさかい」
ユナ「よ、よかった。貞操の危機やったけど、頑張った甲斐があった」
スマン「そんな訳で、自分は安心して演技に集中するがよい」
ユナ「へい。それじゃおっちゃん、くれぐれもよろしゅうに(バイバイキーン)」
ぱたん
スマン「…(どよ〜ん)ん、今ここにヒョナたんがおらんかった? なんか約束したような気もするけど、はて?
  ま、ええか。どうせ、たいした用やないやろ(笑)。それよっかAVでも観よっと(ルンルン)」