関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第223話 炎のさだめ

ソヒョン「はーい(ぱんぱんぱん)、忘年会の余興練習を始めるで。おねえたち、集まってー」
ジェシカ「えー? 寝かせてくれよぉ」
ヒョヨン「今年の寸劇は自分が監督やったけ?」
ソヒョン「だってみんなな〜んも考えてへんから、ウチの意見が通っちゃったやんか」
スヨン「ウチのパイパニック号は完全に無視されました(涙)」
ソニ「あー、シンガポールに行く機内で決めたような。で、自分の意見てなんやったけ?」
ソヒョン「今年はロボットアニメの舞台化です。『ボトムズ』演ります。くー、渋いわぁ」
ユリ「ボトムズ?」
ヒョヨン「パンツのことかな…(ガン)ひでぶっ!」
ソヒョン「くだらないボケとか必要ない。『ボトムズ』ゆうたら『ガンダム』と並ぶリアルロボット物の一方の雄。
  鉄の質感丸出しの男臭い戦争アニメじゃ」
テヨン「なんでそんなもんを忘年会で…」
ソヒョン「『ボトムズ』を観ると思わずジュンてなっちゃうからや(作者が)」
ユナ「訳わからんなぁ」
ソヒョン「とにかく、これが台本(はい、はい)。主人公のキリコ役はソニねえに演って貰うわ」
ソニ「なんで?」
ソヒョン「髪型が似とる」
ソニ「(がく)そんだけの理由かよ」
ソヒョン「ヒロインのフィアナ役はテヨンねえ。これも髪型が同じやから」
    
テヨン「スキンヘッドやないかい!」
ユリ「なんで熊テウがオシメしてた時分の古いアニメを真似せにゃならんねん(ぶつぶつ)」
スヨン「はーい(さっ)、この台本では主人公が乗るロボットが出て来ますね」
ソヒョン「ATゆうて」
スヨン「AT?」
ソヒョン「アーマード・トルーパー(機甲歩兵)のことや。アストラギウス銀河では二足歩行型搭乗兵器のことをそう呼ぶのであーる。以後ロボットは禁句にする」
ジェシカ「『宇宙の戦士』に出てくるパワードスーツ(戦闘強化服)みたいなもんですか?」 ←読書家
ソヒョン「まったく違う(ゲシッ)」
ジェシカ「あべしっ!」
ソヒョン「パワードスーツは個人用戦車で非常に繊細、高価な兵器や。一方ATは気軽に乗り捨て出来るジープのようなものと考えるがええ。
  実際ATの機構の多くは工事用機械からアイデアをいただいておる。この辺、原作者の高橋良輔先生のこだわりやから」
スヨン「(どーでもええ)じゃあその機械…主人公が乗るATはどうやって寸劇で再現するんですか?」
ソヒョン「ATM-09−ST”スコープドッグ”のこと?」
スヨン「えー(めくり)ああ、そうです。そう書いてありますね」
ソヒョン「それならもお手配済みや。(パチン)入って」
外人「ハーイ!」
クイックイックイッ
ティパニ「おお、踊りながら外人が入って来たで」
ソニ「お前が外人ゆうな」
ヒョヨン「あの身のこなし、ただモンやないな」
外人「あにょはせよ、よろぶん」
ソヒョン「ミスター、セルフイントロダクション・プリーズ」
外人「オーケズル。ワッタシィハ、コレカラ皆サント一緒ニィオ仕事スル”すぬーぷ・どっぐ”イウズル。ドゾ、ヨロシュウズル」
全員「(ずるん)ダジャレかよ!」
ソニ「結局、それが言いたかっただけで『ボトムズ』を選んだんじゃ…」
ソヒョン「ちゃうがな。他にもゲストがおる(ぱちん)」
パク・サンダラ「♪2ne1 힙합쟁이 미치광이 무대체질 완벽쟁이 연습쟁이 새침쟁이 센스쟁이 새침쟁이 센스쟁이 외쳐 같이 2NE1 BABY!(くるくる)」
ユリ「わー、2NE1のダラや」
ダラ「(スチャ)ウチも寸劇に出させて貰いますぅ。よろしくね」
ソヒョン「ダラねえさんにはATベルゼルガの役を演っていただきます」
    
全員「似てるのは髪型だけじゃねーか!」
ばたーん!
クッキーマン「なんや、また稽古サボって遊んどるんか? 自分ら年末は日本で紅白に出演するんやぞ。忘年会の練習やってる場合か!」
ソヒョン「ちっ(ぷっ)」
プス
クッキーマン「う…、ふ、吹き矢?(ヨロ) おのれ、ソヒョン、ワシに毒を使ってまで忘年会をやるゆうんか」
ソヒョン「そのとおり。年末には忘年会で寸劇、年が明けたら新年会で牝鹿刑事ユナ、それが関ソニョの恒例行事や」
クッキーマン「(はぁはぁ)な、なぜ、そこまで固執する…(ガクッ)」
ソヒョン「それがウチらの”炎のさだめ”やからや!(ばーん!)」
全員「…(アホらしすぎてついていけん)」






※『炎のさだめ』…
     『炎のさだめ』
 1983〜84年にかけてテレビ東京で放映されたサンライズのロボットアニメ『装甲騎兵ボトムズ』の主題歌。
 作詞は原作・監督の高橋良輔、作曲は乾裕樹、歌はTETSU(織田哲朗)。
 上に載せた映像は時刻表示さえなければ非常に綺麗で出来が良いが、オリジナルのOPではない。
 キャラクターデザイナー作画監督の塩山紀夫氏の画と谷口守泰氏の画が一緒になると、さすがに差が大きすぎて違和感があるなぁ。


※戦争アニメ…こだわる人への解説。
 実際には『装甲騎兵ボトムズ』正篇のストーリーは、第3次銀河大戦(百年戦争終結から始まり第4次銀河大戦勃発で終わっているので、
 厳密な意味では戦争アニメではない。


スコープドッグ
    
 鉄で実物大のオブジェを作ってしまう人もいる。
 全高4mくらい。


スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)…アメリカ西海岸のヒップホップMC。
 少女時代がアメリカでリリースするマキシ・シングル『The Boys』に収録されるRimixバージョンに参加すると言われている。
 ビッグネームだが、麻薬や銃刀法違反の常習者でもあり、少女時代にとってマイナスイメージにならないか、ちょっと心配。
     スヌープ・ドッグGangsta Luv
    クルマの後部座席でラップってるのがスヌープ・ドッグ
    映像的にはパク・ミョンスの『海の王子』とあんまり変わらない気もする。


ベルゼルガ…ヘビー級のAT”ATH-Q63-BTSベルゼルガ”のこと。
 写真は外伝小説『青の騎士ベルゼルガ物語』に登場する機体で、アニメ本編とは異なるが、これが一番ちょんまげが立っていたので(笑)。