関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第217話 鬼ヶ島

プロデューサー「(ペラ)こいつは?」
PD「そいつは京畿道の矢吹丈ゆわれとる奴です。野性的な戦い方では他の追随を許しまへん」
プロデューサー「ほお、よさそうやな。(ペペラ)これは?」
PD「済州の夕焼け番長です。スポーツ万能、喧嘩百段ですよ」
プロデューサー「ふ〜ん。これに先週のオーディションで合格した釜山の戸川万吉、月の輪の雷蔵、ユチ里のロード・イを加えれば、なるほど無敵の不良グループゆうわけやな」
PD「へえ。こいつらが暴れたら、海兵隊でも鎮圧するのはひと苦労でっせ」
プロデューサー「ええんやないの? このくらいの札付きやないと番組として面白うない。
  少女時代には気の毒やが、リアルに泣いていただくことにしよう(へっへっへ)」
PD「悪すぎて番組として成立するかどうかが心配ですけどね」
プロデューサー「それは自分の腕やろう? とにかく日曜の夜、強力すぎる裏番組に対抗するためにはなにより話題性が重要やからな」


クッキーマン「どーにも心配です」
スマン「なにがや?」
クッキーマン「以前テレビで観たことあるんですが、闘犬横綱をライオンの檻の前に連れて行くと、あのでかい土佐犬が一発で駄目になってしまうんですよ」
スマン「戦意喪失するんか?」
クッキーマン「はぁ。ライオンは別に吠えもなにもしてないんですけどね。ただ”誰やねん?”て犬の方を見るだけなんですけど、それだけでもお犬が勝手に腰抜かしてチビリまくっちゃうんですわ。
  生物としての格ゆうか、強弱の序列が桁違いなんですな」
スマン「へえ。動物の世界っておもろいなぁ」


PD「ほな、あのロケバスから少女時代が降りて来るよって、いっぱつカマしてビビらせたってや」
不良少年「犯っちゃってもええんかのお?」
PD「放送出来る範囲内にしといてや」
不良少年「へっへっへ。任せときな」
AD「少女時代さん、入られまーす!」
ぷしゅー、がちゃ。
ぞろぞろ
ソニ「おっ?」 ←どんな生物も手掴みする女
ティパニ/ユリ「こいつらは?」 ←悩殺のプロ
ヒョヨン/スヨン「悪そうなのが揃うとるなぁ(喜)」 ←なんでも(生きたまま)食うコンビ
ソヒョン「タフそうや。いろいろ実験に使えるかも(ふふふ)」 ←大量虐殺魔
ジェシカ「ふ〜ん(正色)」  ←無気力の女帝
テヨン「…(チラ)」  ←生物界最強童顔
(ただの)不良少年「ぴゃ〜!(ジョジョジョジョーッ)」


クッキーマン「…案の定、1話で番組終わってまいましたわ(トホホ)」
スマン「不良どもめ、なまじ喧嘩慣れしとる分、生物間の序列には敏感やったようやな。もおティラノ級の奴を連れてくるしかないんやないか?」
クッキーマン「そんな連中はソシを除いたら、ワンゴルと2NE1くらいしか思いつきまへんよ」
スマン「いっそ、無人島にソシを放して、その島を探検するゆう番組に変えたらええのに」
クッキーマン「判りました。スピルバーグに打診してみます」
スマン「真に受けるなよ。はぁー、それにしてもソシ主演の番組作りて難しいなぁ」
クッキーマン「”ドリームチーム”みたいに連中同士で競わせておくのが一番無難かもしれませんね」
スマン「そやな。桃太郎不在の現代、鬼は鬼同士やっとればええんや」
クッキーマン「御意(本来おっちゃんが桃太郎の役どころなんやけどなぁ)」







※『少女時代と危険な少年たち』…2011年11月23日のニュースによると、12月に開局予定の総合編成チャンネルjTBCで少女時代が主演する番組が始まるとのこと。
 このニュースはそれ以前にも伝えられていたが、バラエティ番組とだけ知らされていて詳細は判っていなかった。
 この日詳しく判った内容だが、番組タイトルは『少女時代と危険な少年たち』で少女たちが5人の不良少年のメンターとなり、今後の進路や生き方を指導していくというもの。
 12月4日をスタートに毎週日曜日午後7時30分から9時10分まで放送される。
 このニュースに大方のファンは、「結局少女時代が主役ではなかった」「スマップ×スマップのような番組を期待していたのに」「少女たちと不良を共演させて大丈夫なのか?」
 など失望と心配の声を上げている。
 そうでなくとも総合編成チャンネルという新しいテレビ局形態、裏番組の強力さから、視聴率的に苦戦することは必至なので、もっと思い切った企画を立てて欲しかった。


※総合編成チャンネル…韓国の地上波放送局はチョン・ドゥファン政権時代の言語統廃合政策によって、KBS、MBCの2局に統合されているため(SBSは法律上はローカル放送)、
 日本よりはるかにケーブルテレビや衛星放送が普及している(加入率90%以上)。
 この分野に2011年12月1日に5局が加わることになった。
 毎日経済新聞「MBN」、朝鮮日報「TV朝鮮」、中央日報「jTBC」、東亜日報「チャンネルA」の総合編成チャンネル4局と、報道専門チャンネル「ニュースY」である。
 これらは今後、地上波放送局3社(KBS、MBC、SBS)と同様に、報道・教養・娯楽などの多様な番組を制作し放送することができる。
 また既存のCATVや衛星放送、IPTV網では、これら5チャンネルの放送が義務化される。また各網は視聴者との基本契約に、これら5チャンネルの視聴を含めなければならない。
 新規チャンネルでの国内制作割合は全体放送時間の2割から5割に軽減されており、海外制作コンテンツや共同制作コンテンツ、または地上波局や制作会社からの版販が多くなると思われる。
 例えば日本の民放番組の場合、中間CM枠があるのは普通だが、これまでの韓国番組では中間CMはなかった。その中間CMも新規チャンネルには認められることになる。広告時間も拡大される。
 ただ、増加したチャンネル分を賄えるほどスポンサーがつくのか、不透明な部分も多い。


※鬼ヶ島…
     平山みき『鬼ヶ島』