関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第195話 悪魔の発売延期

ユン・ソクホ「カーット! ユナや、そこはもっと清楚に、遠慮がちに。70年代の女性は、今よりずっと目上に気を使うたもんやで」
ユナ「へ、へえ」
ソクホ「ほなもっかい行くで。レディ…アクション!」

ユナ「ぴゃー、疲れるわー。まだ買い取り先も放送日程も決まってへんのに、なんでこんなにタイトなスケジュールなん?」
グンソク「それはね、今の内に秋のシーンを撮り溜めておきたいからよ。季節感にはことさら敏感な監督やもの、これから雪、菜の花、桜と、景色のいい時期に集中してロケが入るわよ」
ユナ「1年がかりやなぁ」
グンソク「監督のドラマはいつもそうなの。そやから美しくて、世界中で人気があるのね」
ファン「あ、グンソク様よ。きゃー、撮影頑張ってー!」
グンソク「(ぱっ)オレ様、やってやるぜ!」
ファン「きゃー、きゃー!」
ユナ「はぁー。そんな監督の凝り性のせいで、こっちは拘束期限伸ばされて大迷惑や」
グンソク「(ひそひそ)ほな、新曲の発表が延期になったのって、実はこのドラマのせいやの?」
ユナ「それも理由のひとつかな。1年ぶりの活動ゆうのに、センターのウチが欠ける訳にはいかへんし。
  そうでのおてもスヨンねえが影武者なんやから…」
グンソク「スヨンちゃんが影武者? まさか治りきってないの?」
ユナ「あ、しもた…」


ヨンミン「なに、スヨンがカムバックに間に合わへん? 骨折は治ったて聞いとったが?」
クッキーマン「休んでる間にカールを食べ過ぎまして、今では背の高い渡辺直美みたいになってしまいました」
ヨンミン「背の高い渡辺直美?」
クッキーマン「わかりやすくゆうと、外国人力士のような体型ですかね」
ヨンミン「うわ、足の長いデブは最悪やな。元の体型に戻るのにどれぐらいかかるねん?」
クッキーマン「体型はともかく、心の方はそう簡単に治らない病やそうです。カール中毒患者は、どんな曲でも”♪それにつけてもおやつはカ〜ル”と歌うてしまうそうで」
ヨンミン「ほな当分は使い物にならんと?」
クッキーマン「今本人を日本に送って、明治製菓の専門家に診せていますが、かなり重傷やとゆう話です」
ヨンミン「なんで日本に送る? 医者の目を盗んでまたカール食うてまうやんけ。コンビニにシュールストレミングしか置いてないスウェーデンかどっかで治療させろや」
クッキーマン「そんで今度シュール中毒になったらどうします? 奴は食神、いざとなったらなんだって食いますよ」
ヨンミン「はぁー困った困った」
クッキーマン「いっそ全員太らせてピギー時代として売り出したらどうですかね(笑)」
ヨンミン「ふざけんな。ピロリ菌の異常繁殖で胃潰瘍にでもなりやがれ」
クッキーマン「冗談ですがな。ワシかてアホやおまへん…」
ヨンミン「充分アホやないか」
クッキーマン「日本で、治療の傍ら、こんな奴を見つけてきました(パサッ)」
ヨンミン「なになに、青木隆治?」
クッキーマン「日本で話題のものまねタレントですが、女性歌手の真似も見事なものです。試しにスヨンの真似をさせたらそっくりでした」
ヨンミン「つまりこいつを影武者に?」
クッキーマン「へえ。今ダンスの練習をさせてますから、3週程度の発売延期で間に合うはずです」
ヨンミン「うーむ、いつ治るか判らんスヨンを待つよりはマシか…」


ユナ「…とか」


スマン「なに? テディ・ライリーの楽曲が間に合わない?」
クッキーマン「へえ。編曲までは出来たんですが、伴奏のレコーディングが押してるみたいで」
スマン「なんでやねん? アジア人思うてなめてるんか?」
クッキーマン「いやぁ、ワンゴルのペンを自認してるくらいやから、それはないかと。むしろ韓国人の歌手と仲がよすぎて、それが問題のようですわ」
スマン「どゆこと?」
クッキーマン「熊テウ…元godのキム・テウがテディとコラボを提案しまして、テディがそれに乗っかっちゃったんです。テディと熊テウで”テディ・ベア”ゆうユニットで」
スマン「怒られるやろ、そんな名前」
クッキーマン「大貫妙子の名曲『テディ・ベア』をリメイクして活動するらしいんですが、ここ数週間テディがそっちにかかりっきりなため『The Boys』の方がすっかり遅れているようです」
スマン「なんちゅうアホな理由や」
クッキーマン「他に作曲の出来るテディはいないかと探したところ”テディ竹千代”くらいしかいなくて」
スマン「それはダディ竹千代や! 大体なんで”テディ”で探すねん? 名前なんかどおでもええ、テディに変わる実力者を捜せや」
クッキーマン「じゃ、TKは?」
スマン「あかんあかん。ワシは前科者とは組まへん」
クッキーマン「自分が前科者なのに?」
スマン「コロス!」
クッキーマン「冗談ですがな。実は先日、日本でこんな奴を見つけてきまして(バサッ)」
スマン「なになに、青木隆治?」
クッキーマン「日本で話題のものまねタレントですが、何でもそっくりに真似できる天才です。彼ならテディ・ライリーの真似も出来るんやないかと」
スマン「おお、それはええ。さっそくこいつを韓国へ呼びよせろ…ってアホ! 歌真似が出来てもプロデューサーの才能まで真似できるか!」
クッキーマン「うーん、となるともお発売延期しかありまへん」
スマン「うひゃーっ!」


ユナ「…て、悲鳴上げてたくせに」


スマン「へ? よその事務所がドタバタしてる?」
クッキーマン「へえ。ソシが電撃カムバックを発表した時点で、10月に活動を予定していた歌手たちが2週ほど延期したんですが、今度こちらが延期するゆうたら、また慌ててスケジュール調整してるようです。
  それにKBSもMBCも歌謡番組に誰を呼んだらええのか、余波を食らって大騒ぎですわ」
スマン「そんなに少女時代と一緒に活動したくないんかなぁ」
ヨンミン「そら嫌でしょう。ソシは今や歌謡界のチェ・ミンシク。一緒に活動して得なことはなにもありまへん」
スマン「ソシが出ると視聴率は上がるで」
ヨンミン「視聴率が上がった歌謡番組で、ソシに負けるところをみんなに観られるんやからやっぱり嫌でしょう」
スマン「そうかぁ。いひ、いひひ…そしたらしばらくはソシのカムバック時期、伏せとこうか?」
クッキーマン「ええ? 世間はもお首を長くして待ってますよ」
スマン「『Gee』の前かて1年休んでたで。ソシペンは焦らされるのが大好きなドMばかりやから大丈夫や。
  それよりいつカムバックするか、ずっと伏せといて他の事務所を精神的に消耗させる方が面白い。そんで突然ソシやなくて東方新起をカムバックさせたりして(爆笑)」
ヨンミン「悪代官やなぁ(笑)」
スマン「とりあえず、ソシはいつでもカムバックできるで、ゆう意思表示にティーザーだけは作って流せ。新曲とはまったく関係ない、訳わからない映像にしろや」
クッキーマン「御意」
スマン「わっはっは、この国の歌謡界はワシのもの。ソシ、東方、SJ、シャイニーがある限り、ワシの意志は神の意志じゃ!(どーん!)」


ユナ「ま、そんないきさつで、当分カムバックすることはないやろ(はぁ)」
グンソク「へー、いろいろあるのねえ」
ユナ「歌の世界は水商売やからな。需要と供給のバランスを読み切った人間だけが勝利する。スマンおっちゃんはその辺だけは悪魔的な才能があるねん」
グンソク「それは映画やドラマの世界も同じよねぇ。このドラマかてまだ買い手も決まってないんやから」
ユナ「そやけどソクホ監督、グンソクにいさん、少女時代のウチ、このメンボ揃えて売れへん訳はないやん。確実に売れるから、こうやってどっしり撮ってられるんやないの」
グンソク「そうね。季節には追われるけどね」
プロデューサー「(てててて)監督〜、大変です。制作資金が底をつきました」
ユナ/グンソク「(がく)あちゃ〜」
ソクホ「そら困ったな。東京12チャンネルからあと何億か引き出せんのか?」
プロデューサー「そら出来ると思いますけど、入金まで2〜3週間はかかるでしょう」
ソクホ「となると、紅葉の時期には撮りきれんか…わかった、この先のシーンは1年待とう」
プロデューサー「は?」
ソクホ「第1話の完成は1年延期するわ」
ユナ「うひゃー、来年まで飼い殺しや」
グンソク「所詮ボクら俳優は監督のペットよねぇ。わんわん」







※少女時代の正規第三集となるCD『The Boys』は当初2011年10月5日に発売される予定だったが、
 9月30日の午後になってSMEが発売を延期すると発表した。
 その理由として、テディ・ライリーによる新曲『The Boys』をアメリカでも発売することが決定したことにより、
 全世界同時マーケティングを強化するため日程などを戦略的に再調整する予定だから、としている。
 この時点では正式な発売日は発表されていなかったが、恐らく10月下旬になるのではと噂された(実際には10月19日に発売された)。
 長いことソシペンをやっていると、このくらいの延期はもうなんとも思わなくなってくるから不思議だ。
 ただ最近ソシペンになった人は注意が必要かも知れない。J−Popとは違い、ケンチャンナ主義で進められるのがK−Popなのである。
 

大貫妙子の『テディ・ベア』…
    


※少女時代のティ−ザー…
    
    多分このサウンドは『The Boys』とはなんも関係ないと思うな