関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第163話 浮気しちゃった

♪スジペンで恐妻家の友達に誘われて
 浮気しちゃった ワシは浮気しちゃったで
 キュキュキュー!
トレーナー「まぁ、こんなところですかね。いったん休憩にしましょう」
ミョンス「た、助かった。(ぜいぜい)ちょっとちょっとジヨンくん。2NE1のコンサートは下旬なのに、今からこんなハードなトレーニング必要なん?」
G-ドラゴン「今からやっとかんと、にいさん本番で体が動かへんでしょ? ウチの妹たちのコンサートですさかい、先だっての『西海岸高速道路歌謡祭』みたいなグダグダなステージは見せられまへん」
ミョンス「あれ評判良かったのに、厳しいなぁ。…それにしてもクソ暑いわ。なんぞこう、一気に涼しくなるようなことないかなぁ」
カツン、カツン、カツン…
G-ドラゴン「…ん?(げげえ)」
トレーナー「ぴゃーっ!(な、なんで、ここに?)」
ジェシカ「あんにょん、みなさん(ニコニコ)」
ミョンス「…! か、韓国に戻っとったんか(ゾクーッ)」
G-ドラゴン「ジェ、ジェシカさんほどのスターが、こんなむさ苦しい稽古場にお越しとは、一体どないしたんですか?」
トレーナー「い、椅子をどうぞ」
ジェシカ「あら、どうも(すとん)。敬愛するジヨンにいさんとミョンスさんが稽古してはると聞いて、陣中見舞いに来たんですよ。
  はい、これサーティワンのアイス(← SPCグループ)」
G-ドラゴン「そ、それはおおきに(なんや、部屋の温度が2〜3度下がったような)」
ジェシカ「先日の『歌謡祭』、ビデオで拝見させてもらいましたけど、とてもよかったですわ。特にパク・ボムねえさんがシークレットメンバーとして登場なさったところなんか最高でしたよ(うふふ)」
ミョンス「(ドキーン)」
G-ドラゴン「ああ、ポムねえさんの加入はミョンスにいさんたっての希望で…」
ミョンス「しー! しー!(ア、アホかこいつは。わざわざゆわんでもええやろ)」
ジェシカ「そうらしいですね。ポム(春)ねえさん、ホンマさわやかなお人やわぁ。そこいくとウチは夏女。クソ暑い歌謡祭の季節には見たくもない汗臭い女なんです」
G-ドラゴン「いやいや。ジェシカさんはクールそのもの。まさに暑い夏の一服の清涼剤みたいな存在ですよ」
ジェシカ「おおきに。ホンマにそうなら嬉しいけど、世間の殿方はやっぱり清楚な春を求めてらっしゃるんですねえ。今年の歌謡祭で痛感いたしましたわ」
ミョンス「そそそ、それは自分がずっと日本に行ってて…」
ジェシカ「(かぶせ)おまけに今月は2NE1のコンサートに参加して、歌謡祭の楽曲を披露なさるとか。気合いが入っていらっしゃること」
G-ドラゴン「それはほら、ボクがYGのメンバーとして花を添えたいゆうことで…」
ジェシカ「でもそのコンサートでは『冷麺』も一緒に歌われるんでしょう?」
ミョンス「(ギクギクギク)」
G-ドラゴン「そ、そうゆう予定もありますね、はは(なにがいいたいんやろ、この娘?)」
ジェシカ「あれはウチにとって思い出の曲やったのに。誰かさんが”氷姫のテーマ”ゆうてくれたのを素直に喜んでいたのに。しょせん”数多い”ヒット曲のひとつに過ぎなかったんやなぁ(ハラハラ)」
G-ドラゴン「あの、ジェシカさん?」
ミョンス「(泣く? こんなとこで泣くか?)」
ジェシカ「そうゆうたら、以前KARAのニコルとデュエットしたこともあったなぁ。アメリカ帰りの女なら誰でもよかったのかも。ニコルとウチは名字も同じやし」
G-ドラゴン「はあ(これはどおも、ワシには関係なさそうな。ちゅうても知らんふりして逃げるわけにもいかんし)」
ジェシカ「『鯨』やったっけ? さすが海の王子やなぁ」
ミョンス「(チクチク、チクチクなんやねん、もお)」
トレーナー「むー(このハゲ、どおゆう関係か知らんけど、ワシのジェシカちゃんを泣かせやがって。後で思いっきりしごいたるからな)」
ジェシカ「そおいえばオッパ、ジヨンにいさんとのユニット、なんてゆう名前なん?」
ミョンス「(オッパゆうなよ)えーと、”GG”やったっけ?」
ジェシカ「まぁ。ウチら少女時代と同じイニシャル。やっぱりウチのこと、気にかけてくれたてたんやね。嬉しいわ(さめざめ)」
ミョンス「(また泣くし)」
ジェシカ「それで歌のタイトルは?」
ミョンス「(ギックー)えーと、えーと…」
G-ドラゴン「『浮気しちゃった』です」
ミョンス「そそそ、そう。そんなタイトルやった(あかん、なんちゅうタイムリーなタイトル)」
ジェシカ「どおゆう歌詞なんですの?」
G-ドラゴン「えーと、中年男が友達の誘いで浮気をして、何度も浮気をして、夏が来たぞと喜んでる内容です」
ミョンス「わーわー(あかんてジヨンくん)」
G-ドラゴン「(狙いがワシやないとわかった以上知ったことやないもん)」
ジェシカ「まぁ! 最低ですね」
G-ドラゴン「最低です」
トレーナー「最低やとも」
ジェシカ「ウチやったら、亭主が浮気したら絶対許しまへん」
G-ドラゴン「えー? 生皮剥いで木に吊したりするんでっか?(笑)」
ジェシカ「いいえ。一生責めもせず気づかない振りをします。ただ時々悲しい目をして”ウチが至らないからなのね”って言います」
G-ドラゴン「一生?」
ジェシカ「ええ」
G-ドラゴン「そらたまりまへんな」
ジェシカ「あら。でも亭主が死ぬ間際に、にっこり笑ってあげますから」
ミョンス「(ぞー)」
G-ドラゴン「にいさん、浮気はあきまへんよ」
トレーナー「ホンマやで。ジェシカちゃんは耐えても、ワシが成敗したるからな」
ミョンス「なんでやねん! ワシはもお嫁がおるっちゅうねん。可愛い娘もおるっちゅうねん」
ジェシカ「なら、ウチのことはどう思ってるん? ウチが”オッパ、好き”ゆうたらどうする?」
ミョンス「えー? …だったら浮気しちゃおっかな(でへ)」
G-ドラゴン「…(これはひどい。軽蔑しますわ、にいさん)」
トレーナー「…(恥を知れ)」
ジェシカ「うふふ。あらもおこんな時間。お邪魔して申し訳ありませんでした(すく)。お稽古がんばってください。…オッパ、またいつでも電話してね」
ミョンス「うん(でれ)」
全員「あんにょーん」
ジェシカ「バイバイキーン!」
ミョンス「えへへ(なんやかんやゆうてシカの奴やっぱり) …あれ、どうしたのキミたち、機嫌悪そうやね?」

ジェシカ「よし、種まき完了。あとはコンサートの直前にもう一回顔出せば完璧やろ」


8月下旬の2NE1のコンサートでのパク・ミョンスのパフォーマンスは、コンサートそのものをぶちこわすほどグダグダな出来だったという。







※『浮気しちゃった』…MBCの人気バラエティ『無限挑戦』で2年に一度行われる名物企画が歌謡祭。
 これまでも2007年”江辺北路歌謡祭”、2009年”オリンピック大路デュエット歌謡祭”が行われており、
 2011年7月には第3回となる”西海岸高速道路歌謡祭”が開催された。
 そのなかでパク・ミョンスは女性人気の高いG−Dragonと”GG”と言うユニットを組み、
 さらに2NE1のパク・ボムまで引き入れるという卑怯な戦術で話題となった。
 『浮気しちゃった』はG−Dragonの作詞作曲。
     『浮気しちゃった』