関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第161話 ホンマは二枚目芸人楽団

オ・ジョンテ「ミョンスさん、ミョンスさん」
パク・ミョンス「ん? オ・ジョンテくんやないか? どないしたん?」
ジョンテ「最近ツイッターで話題になってるんやけど、ミョンスさんが少女時代のジェシカさんと不倫してるてホンマでっか?」
ミョンス「バ、バ、バカゆうたらあかん。あれは虚構と現実の区別もつかんドアホが書いた妄想や。
  そんな噂広まったら熱狂的なペンに殺される…ちゅうかその前に嫁はんに八つ裂きにされるわ」
ジョンテ「あー、そうやったんですか。いや『無限挑戦』でも、ずっと昔からの知り合いみたいな息の合ったコンビネーションやったし、ついホンマかなぁ思うて」
ミョンス「そお? うへへ(思い出し笑い)。まぁ、あんな若くてキレイな娘と噂になってもおかしくないほど、ワシの男性的な魅力は隠しきれへんのやけどね)」
ジョンテ「へえ。精力があり余ってるのは、そのカラテカのおでこでわかりますけどね」
ミョンス「カラテカやのうてテカテカやろ。突っ込みづらいボケ方すんなや」
ジョンテ「えろうすんまへん」
ミョンス「そうゆうたらジョンテくんこそ、暴漢からテヨンさんを救った英雄ゆうて話題になっとたやないか」
ジョンテ「いやぁ、あんなんタマタマですわ。
  暴漢がワシの甥っ子によお似とったよって、”アレ、自分こんなところでなにしとるん?”ちゅうて一歩前に出たら、なんやら上手いこと暴漢の進路を塞ぐ形になりまして(笑)」
ミョンス「またまたぁ。テヨンさんにえらい感謝されたんやないの?」
ジョンテ「えー、どうでっしゃろ? あの後テヨンさん、楽屋で暴漢をボコボコにしてはりましたけどな」
ミョンス「マジで?」
ジョンテ「どうも少女時代て、見かけは天使でも中身は悪魔のような気がしてしょうがないんでっけど」
ミョンス「そやなぁ(身に覚えがあるような)」
ノ・ホンチョル「アレは間違いなく悪魔でっせ。霊長目ヒト科ヒト属悪魔種ですわ」
ジョンテ「おや、ノ・ホンチョルくん」
ホンチョル「奴ら、目的を達成するためなら手段を選びまへんのや。いつぞやもワシがDJやっとる現場をSMGや手榴弾で襲撃しよりまして」
ミョンス「んな訳ないやろ。白日夢でも見たんちゃうか?」
ホンチョル「ホンマですて。今年の年末も襲われるんやないかと思うて、不眠症になるほどですわ」
ジョンテ「キミはゲイやから女性に対する見方が厳しいね」
ホンチョル「(むか)ゲイちゃいますわ」
ミョンス「そや、キミもかつて精神分裂症の暴漢に冷静に対処して話題になったことあったな」
ホンチョル「いやいや、ワシは普通に話しとっただけで、後で病んだ人やと判っただけです」
ミョンス「謙遜せんでええて。なんやキミら、そんな顔しとるけど、実は常人以上に危機管理能力に長けた立派な人物なんやないか?」
ジョンテ「そおゆうたらミョンスさんかて、美少女に惚れられる世界一のハゲでしょう」
ミョンス「ハゲゆうな。女の子なんか、一回叱った後すぐスリッパ買うてやって”ワシのこと好き?”て訊いたらすぐメロメロや、大したことない」
ジョンテ「うひょ〜。美少女殺し!」
ホンチョル「ひゅーひゅー」
ミョンス「なぁ、どうやろ? いつも笑われてばかりおらんと、ワシらのそうゆう二枚目的側面を世間にもっとアピールしてもええと思わんか?」
ホンチョル「とゆうと?」
ミョンス「そうやなぁ。どんな変な顔でも音楽やってるときは二枚目に見え勝ちやし、バンドでも組むか?」
ホンチョル「そらええですな。『無限挑戦』の歌謡祭でも、そう思うときありますもんな」 
ミョンス「うん。今年は『純情マッチョ』歌うとるヒョンドンくんすらカッコよお見えたもんな」
ホンチョル「ほなヒョンドンにいさんも誘いまっか?」
ジョンテ「やめとき。奴の素顔に二枚目の要素はない。テヨンさんと結婚しとるときも、グダグダやったし」
ホンチョル「そやけど、リアル嫁のハン・ユラさんはめっちゃ可愛いですよ。ぶっちゃけテヨンさんより可愛いと思う」
ジョンテ「ああ、確かにあの娘は戸田恵梨香を美人にしたような感じやな」
ミョンス「テヨンさんと戸田恵梨香が気ぃ悪うするがな。
  しかし、そおかぁ、『純情マッチョ』がよかったんは、ひとえにチョン・ジェヒョンのおかげや思うてたけど、あんな豚でも美人をゲットしたんやなぁ」
ホンチョル「なら、ヒョンドンにいさんにも声かけてみますわ」
ジョンテ「ついでにジェヒョンさんも誘いまっか?」
ミョンス「奴は芸人ちゃうし、なんかアイユちゃんの情夫みたいな印象が強いからやめとこ。第一陰気や」
ジョンテ「なら、オ・ダルスさんはどうでっか? 誰が見ても笑うしかない、生まれついてのバカボンのパパ顔。陰気さの欠片もありまへん。その割に音楽にも達者でいらっしゃる」
ミョンス「ダルスさんが? いつ音楽活動なんかしてはった?」
ジョンテ「この春に『世界でいっちゃんぬるいラップ』ゆう曲を歌うてはりますよ」
ミョンス「うーん。でもあの人芸人やないしなぁ」
ジョンテ「なにゆうてますねん。バラエティに出てへんだけで、やってることは完全にお笑いの人ですやん」
ミョンス「そぉかぁ、ほな今度声かけてみるわ。そんでバンド組むとなったら、キミらなにやる? ワシはヴォーカルしかでけへんけど」
ホンチョル「いやいや、ヴォーカルはワシでしょう」
ジョンテ「ワシこそヴォーカルやがな。他やれゆわれたって楽器出来へんのやからな」
ミョンス「マジでか? ホンチョルくんも楽器出来へんの?」
ホンチョル「ギターくらいなら。そやけどワシかてヴォーカルやりたいですわ」
ミョンス「えー、あかんやん。伴奏が誰もおらん」
ジョンテ「いっそ全員でヴォーカルやります? 伴奏はイ・ジアチャン・グンソクに任せたらええでしょ。指揮はキム・ミョンミンで」
ミョンス「そしたら第九しか歌う曲なくなるわ、バカバカバカバカ、バカー!」
ホンチョル「出た、東京突っ込みや(笑)」
ジョンテ「さすがミョンスさんや。勉強になる(メモメモ)」
ミョンス「いや、東京ゆうより福岡のコンビやけどな。…そんなんどうでもええ。もおキミらにはまかせておけん。楽曲の提供に関してはワシがE-トラに交渉してみるわ」
ホンチョル「おお、E-トラ。さすがにええコネ持ってはりますなぁ」
ミョンス「(シカに頭下げてお願いしてもらおうっと)奴らは基本打ち込みやから、全部バックバンドなしでカラオケでいけるはずや」
ジョンテ「そのぶん、ワシら全員で歌と踊りに専念できますな」
ミョンス「そうや。よし、決定。”ホンマは二枚目芸人楽団”の旗揚げや」
全員「おーっ!」


ネットニュース記事:『実はハンサムだった芸人たち(疑問符)』
 『無限挑戦』などで人気を博しているお笑い芸人パク・ミョンス、チョン・ヒョンドン、ノ・ホンチョルとオ・ジョンテ、さらに個性派で知られる俳優のオ・ダルスらがポップスユニットを結成した。
 彼らは「ワシらはホンマは二枚目なんや」をコンセプトに、真面目に音楽に取り組んでいる。ユニット名は”リアル・ハンサム”。
 楽曲提供がヒットメーカーE-Tribe、チョン・ジェヒョン、Hichhiker、ユ・ヨンジン、kenzie、ユ・ヨンソクと聞けば、彼らの本気度が伺われる。
 その旗揚げ公演が、去る30日、こともあろうに蚕室オリンピックスタジアムで行われた。
 が、巨大なステージに所在なげに立ち尽くす”リアル・ハンサム”。さらに広大な客席には我々取材陣を入れて総勢103人の観客。
 旗揚げというにはあまりにも寒々としたライブだった。
 また、彼らのパフォーマンスも二枚目というにはほど遠く、声は出ない、音程は外す、ダンスはぐだぐだ…。2曲目が終わる頃には、観客席に残っているのは仕事熱心な我々数社のプレスだけであった。
 だがリーダーのパク・ミョンス氏はあくまで強気だ。
 「今日は顔見せ程度。これからもっともっと活動の場を広げ、年末にはメロンミュジュージックアワードの大賞を狙う」と鼻息だけは荒い。
 ミョンス氏と親交が深く、当日会場にも姿を見せた少女時代のジェシカさん(ライブが始まってすぐ席を立ったので、慌ててトイレでつかまえた)に感想を聞いてみた。
 「アホですね」
 そのシンプルな一言がなにより彼らの存在を語っている。





※おっさんばっかですんまへん


※「虚構と現実の区別もつかんドアホが書いた妄想」…関ソニョのことではなく、韓国のファンが書いたミョンスとジェシカが愛し合っているという内容の小説である。


※『世界で一番ぬるいラップ』…
     『オ・ダルスロウ』
    デジタルマガジン『シネ21』のために映画監督パク・チャヌクとバク・チャンギョンが作ったプロモーションビデオ。
    オ・ダルスのパフォーマンスで『世界で一番スローなラップ』とサブタイトルがついている。
    さまざまな映画のパロディが登場するが、作者も全部はわからない。