関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第148話 カニ焼き姫

わいわい、ごちゃごちゃ
全員「お疲れーした−。したー」
ユリ「よし、初日、無事終了。さぁたこ焼き食いに行くでー」
監督「出演者全員集合! 反省会するで」
ユリ「(ずるっ)別にええんちゃう? 特に問題なかったし」
ティパニ「ないこともないやろ。自分2,3回進行方向間違えたがな」
ソニ「ダンスの振りも間違えてたで」
ユリ「自分に指摘されとおないわ。(じたばた)あーん、早うせんとたこ焼き屋が店仕舞いしてまうがな」
監督「貴様、舞台よりたこ焼きが大事か?」
ユリ「い、いやそんな。ただ、せっかく大阪来てるんやから、名物味わいたいゆうのも人情やないですか」
監督「(ふん)なんなら徹夜で修復予定のPA&装置含め、スタッフ全員集めて総合反省会にしてもええんやぞ」
ユリ「ひゃー、それはご勘弁を」


監督「…まぁそんなもんかな。ほなら以上の点を守って、明日もいいステージにしましょう!」
全員「はーい!」
ユリ「はぁ(脱力)、もおこんな時間や。さすがに閉まってるやろうなぁ」
制作「打ち上げやりまーす。場所は道頓堀のA−Pink道楽でーす。
  予約してあるので行ける人からどんどん行って下さーい」
ティパニ「やった、カニや!」
ユリ「AP道楽にたこ焼きあるのかなぁ」
ユナ「あるんちゃうの? 同じ甲殻類やし」
スヨン「タコは甲殻類ちゃうで。頭足綱・鞘形亜綱・八腕形上目・タコ目に分類される軟体動物や。
  カニは甲殻綱・十脚目・短尾下目やから全然違う」
ジェシカ「普段大雑把なくせに食いモンになると細かいな(呆)」
ティパニ「そやけど、みんなAP道楽でええんか? 甲殻類苦手な人おらんかったのかなぁ」
ソヒョン「ウチは結構好きやで。ただソリッドステートサバイバーの3Dはちょっと期待外れやったな」
ティパニ「誰が攻殻の話をしとるかっ!(サマーソルトキック)」
ソヒョン「どひゃー!」
ユリ「AP道楽にたこ焼きあるのかなぁ」
ヒョヨン「こいつ、他人のボケを華麗にスルーしやがったぞ」
ソヒョン「しくしく…(あえてベタで攻めたのに)
ジェシカ「まぁ、たこ焼きくらいAP道楽でも言えば出てくるやろ。それが大阪や」
ユリ「(ぱっ)ホンマ?」
ジェシカ「多分な。どんな店でも売ってるゆう話しやから」
ユリ「よし、ほな行こ、すぐ行こう! AP道楽ばんざーい!」
ヒョヨン「ステージメイクのまんま行くなよ」
現地スタッフ「(こいつら大阪をなめてやがるな)」


ざわざわざわ
制作「タラバの活き作りとカニスキは頼んであるよって、ドリンクや一品料理は各自発注でよろすこ」
全員「へーい!」
従業員(男)「ご注文はお決まりですか?」
スヨン「生ビール!」
ジェシカ「ホッピ!」
テヨン「生マッコリ」
ソニ「あるか、ボケ」
従業員(男)「ありますよ、マッコリ」
テヨン「ほらみろ」
従業員(男)「ソウルマッコリなら(マッコリ)」
テヨン「いらん。いくらにいちゃんがマッコリ笑うたからてグンソクには見えん。見えたら見えたで殴るし」
ソニ「ただのヤカラやな(呆)」
ユリ「ウチ、たこ焼き下さい!」
従業員(男)「は?」
ユリ「たこ焼き。(発音悪いのかな)た・こ・や・き」
従業員(男)「ここはカニ料理専門店ですで。たこ焼きはおいてまへん」
ユリ「ええっ?(がーん!)」
ジェシカ「んなアホな。韓国ならどんな店に行ってもキムチは必ず置いてる。たこ焼きもそれと同じちゃうんか?」
従業員(男)「無茶ゆわんといてください。韓国かて西洋料理屋にはキムチないでしょう」
ジェシカ「ある!(きっぱり)」
従業員(女)「お客さん、そないにたこ焼き食べたいんでしたら、ウチが買ってきましょうか?」
ユリ「えっ?(バラ色)え、え、ええの?」
従業員(女)「近くの大たこやったら夜11時まで開いてますさかい、ちょっと走って行ってきますわ」
ユリ「お、おおきに(すがり)、あんたは女神や、Mr.Taxiや」
ティパニ「Mr.Taxiは関係ないやろ」
従業員(男)「ほな頼むわ。すまんなぁ」
従業員(女)「けんちゃなよ(ててて)」
ジェシカ「なぁなぁ、今の子、なんか見覚えないか?」
ユナ「ない! 大阪のカニ料理やなんぞに知り合いはおらん」
ティパニ「そういわれればどっかで見たような気もするけど、多分気のせいやろ」
ジェシカ「そうかなぁ」
ユリ「たこ焼き、たこ焼き(どんどんどん)」 ← 聞いてない

従業員(女)「お待たせしましたぁ!」
ユリ「ひゃっほーう!(スタンディングオベーション)。
  舟形の容器、踊る鰹節、ソースの匂い、これや、これがたこ焼きや。The たこ焼きや!」
従業員(女)「(ふふふ)」
クッキーマン「すんまへんなぁ」
従業員(女)「ええんですよ。これ食べて、明日の公演も頑張って下さい!(ててて)」
ソニ「ええ子やなぁ」
テヨン「韓国からの留学生か? きっとウチらのペンなんやろな」
ユリ「ほなさっそくいただきまーす!(ぱくんちょ) …んげぇ…こ、これは!?」
スヨン「美味い? うちも1個もーらおっと(ぱくぱくん)」 ← 秘技”1個に見せて実は2個食い”
ぐにゅ
スヨン「…? ん? この食感は?」
ユリ「これはタコやない。なんや、この気持ち悪い舌触りは?」
スヨン「こ、こりゃあ、甲殻綱・十脚目・短尾下目…カニや」
ユリ「(うきーっ!)A−Pink焼きやないか! 誰やわざわざ手間かけてこんなたちの悪いイタズラ仕込みやがって!」
テヨン「(ひょいパク)わ、こりゃあ不味いわ」
ユリ「いややー、こんなん食わされたらモチベーションだだ下がりや!(半べそ)」
スヨン「ホンマや。明日のステージまともにやる気おきへん」
ユナ「別にかまわんのちゃうか? 明日は作者のジジイとかそんなんしか来えへんらしいし」
テヨン「マジで? ならウチも手ぇ抜こっと。喉を労って蚊の鳴くような声で歌ってやるねん」
ジェシカ「ウチも。ジャージ姿でピアノ弾いたろ」
監督「真面目にやれ、ボケ!」
ユリ「(ぐたー)はぁ、ウチのたこ焼き…」


従業員(女)「くすくす。日本にダンス留学に来て、バイト先のこの店で奴らを見かけたときはまさかと思うたけど、これで多少腹の虫が治まったわ。
  これからも奴らのツアー先に先回りして、ずっと嫌がらせしてやろうかな(ルンルン)」






※2011年5月31日(火)、大震災でスケジュールが大幅に変更された日本初のコンサートツアー”GIRLS' GENERATION アリーナツアー 2011”が大阪城ホールを皮切りに始まった。
 追加公演も含めて全国6都市14公演、14万人の動員を見込む大規模なもので、アジアのトップスターとしての貫禄を見せつけた。
 で、少女時代研究家として知りたいのは、ツアー初日からカニ屋で打ち上げをするだろうかと言うことではなく、
 スタッフの規模、その国籍の内訳、レギュラースタッフと現地調達スタッフの割合、美術・装置・音響・照明などの準備・撤収・移動の状況、ケータリングの規模、
 全体予算とその出資内訳、収益の配分など、言ってみればツアーの裏側全部なのだが、今のところさっぱりわからない。
 スタッフの結構な割合が韓国から来てると思うが、スタッフ同士の意思の疎通などどうしているのだろう?
 非常に気になるが、日本ではこれまでも多くの外国人アーティストによる大規模なコンサートやツアーが行われており、
 そっち方面のノウハウに長けたイベント屋(代理店)があることは間違いない。
 いずれ、つてを辿って訊きだしてみたいと思っている。