関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第145話 メルトダウンガールズ

グンソク「(ててて)お待たせしました!」
ハヌル「遅い! たかが小便に何分かかっとるんや」
グンソク「すんまへん。そやけど手ぇ洗とったら、ちょっと髪の毛の乱れが気になりまして。えへへ」
ハヌル「えへへやない! 自分の髪型なんかどおでもええんじゃ。ホラ急がんと、次の取材に遅刻するで」
グンソク「はーい、おねえさま(ててて)」
どーん!
ヒョヨン「わっ」
グンソク「きゃん!(ごろごろごろ)」
ヒョヨン「痛ってーなぁ! こら、どこに目えつけてんねん!」
グンソク「ご、ごめんなさぁい」
ヒョヨン「あ! き、貴様はチャン・グンソク!? おのれ、ウチらの邪魔をしたにっくきイケメンめ(わなわな)」
グンソク「あ、少女時代ちゃん? わーん、実物も可愛い(ぽ)」
ヒョヨン「な、なんじゃこいつ?」
全員「どうしたどうした(ぞろぞろ)…ああ、チャン・グンソク! …とキム・ハヌル
ハヌル「ついでみたいにゆうな。それに呼び捨てするんじゃねえ」
ユナ「す、すんまへん」 ← 演技界の先輩には腰が低い
ハヌル「テレビ局のロビーは自分らだけのもんとちゃうぞ。大人数で広がって歩くんじゃねえよ。ウチの可愛いペットが怪我したやないか」
ユナ「ペット?」
グンソク「やーね、ホンマのペットとちゃうんよ。ハヌルねえは役に入ると没頭するタイプやから」
ソヒョン「あー、『きみはペット』か」
グンソク「先週までは『ブラインド』の撮影で眼の見えない役やったから、あっちこっちに豪快にぶつかってアザだらけになってはったんやで。
  正面衝突して壊した車も片手じゃきかへんかったし」
ティパニ「どんだけ豪快なぶつかり方やねん」
グンソク「そんで今週からは『君はペット』のプレゼンやら制作発表やらで、ボクの飼い主キャラになってはるんよ」
ユナ「作品ごとに見事に役になりきるあの演技力は、そんな普段からの努力が…(感心)」
ハヌル「当たり前や。チェ・ミンシク先輩やキム・ミョンミン先輩なんかもっと凄いぞ。1回ナマコみたいに全身溶かしてから役作りするんやから」
スヨン「嘘つけ」
ヒョヨン「そんで、グンソクにいさんも役作りでそんなナヨナヨしてはるんでっか?」
グンソク「ううん(ふるふる)、これは地なんよ、うふふ」
ヒョヨン「(ぞくぞく)そ、そうでっか」
テヨン「(こんな奴に負けるとは…情けない)」
♪あー、あー、あー…!
テヨン「また妙な奴が来やがった」
IU「(スキップスキップ)あら、少女だった時代のみなはんお揃いで。あんにょん」
テヨン「局のロビーを歌いながら走るな」
ソヒョン「もう半年やで。いつまでブースターで引っ張るつもりや」
IU「そやけど、みなさんが聴きたいゆうてくれはるから、えへへ」
ハヌル「やあ、アイユやないか」
IU「ハヌルおねえさまーっ(抱き)、おひさしぶりですぅ」
ハヌル「うむうむ。ええ子や」
IU「グンソクおにいさまもご無沙汰です。日本では凄いご活躍だそうで。
  なんでもデビュー曲で1位やったんですって?(ちら)」
テヨン「むかっ」
IU「おめでとございますぅ、ぐえへへへ」
ユナ「い、いつの間にふたりに取り入ったんや?」
IU「ウチかてもお女優ですから。業界の先輩方にはきちんと挨拶しておくのは当然ですよ。
  事務所のごり押しで実力もないのに主演まかされて、ツクツクな結果に終わった自称女優とは心がけが違います」
ユナ「ウキャーッ! コロス、今ここでコロス」
ソニ「どおどお」
ユリ「殿中でござる、控えて控えて」
ハヌル「今は映画で忙しいけど、それが終わったらまたドラマやろうかと思てるねん。そんときは、自分主題歌歌うてな」
IU「勿論です。おねえさまのためなら例え過労死してもゾンビとなって歌います」
ジェシカ「押井守の『トーキングヘッド』かよ!」
テヨン「大体なんでこのキム・テヨンを差し置いて、そんな偉そうやねん」
IU「(ふん)少女時代はん、日本に行って放射能ボケにでもならはったんでっか?
  ねえさんがOSTの女王やったのは一昨年までの話や。今は全然状況が違うんでっせ。
  ウチは『ドリームハイ』での実績をひっさげて、新たなOSTの女王として『最高の愛』でも歌わせて貰うてます」
ジェシカ「さ、『最高の愛』!(がーん)」
ソニ「それがどおした? シカかて今度ドラマの主題歌出したばっかりやで」
ジェシカ「あ、あかん」
ソニ「なにがあかんのや。こんな酒焼けのガラガラ声高校生なんかギャフンてゆわせてやれ」
IU「おー、そや、シカねえさんもOST出したんやそうで。水木ドラマで視聴率最下位の『ロマンスタウン』…でしたっけ?」
ジェシカ「…く」
IU「すんまへんなぁ、ウチが主題歌歌うてる『最高の愛』がその裏でぶっちぎりの視聴率稼いでて」
ジェシカ「ヒーン(泣)」
ソヒョン「戦う前から負けとるやん(呆)」
IU「その上今日公開される新しい挿入歌『ウチの手をとって』は、ウチの作詞作曲ですねん」
ソニ「マジ?」
IU「マジ(きっぱり)。
  ああ、最高の美貌と美脚と実力と人気を備えた奇跡の少女アイユは、さらに最高のアーティストへの階段を今駆け上がろうとしているのよ。
  まさにK−Pop界のブースター! ♪あーっ!
テヨン「やかましいっ!(ゲン!)」
IU「いててて、あ、秋葉原
ソニ「舌噛んだ(下神田)やろ。いちいちもお。ザキヤマ並みにむかつくなぁ」 ← 韓国人なので”外神田やないか”とゆう突っ込みは受け付けません
テヨン「前々からゆうてるとおり、作詞作曲くらいウチかて出来る。今すぐにでもソングライターで勝負出来るけど、ちょっとグループの活動を優先しとるだけや。
  いずれ自分なんかギャフンとゆわせてやるで」
IU「ふふふ、ねえさんの曲なんかどうせド演歌やおまへんか」
テヨン「なんやと、ほな歌って聴かせましょう。全州女の心意気を…」
ティパニ「やめれ。その売り文句からしてド演歌やないか」
ユリ「それに歌うても、どうせ『帰去来辞やないか』ゆうオチなんやろ(ため息)」
テヨン「しゅーん」
ハヌル「くそ面白くもないコントが終わったんなら、もおええやろ。ウチとモモ(グンソク)は忙しいから、またな」
グンソク「これから雑誌の取材やねん。わんわん、おねえ待ってえな(パタパタ)」
IU「ウチも落ち目のアイドル相手にしてる場合やなかったわ。これから正規活動曲のレコーディングですの。
  ウサギキャラに合わせて名曲『ピーターラビットとわたし』をリメイクするんですよ、ほっほっほ」
スキップスキップ
ジェシカ「…負けた。グンソクもおったせいか、なんか敗北感がある」
テヨン「確かに。どうしてだか屈辱の味がするな」
ソニ「そんなときは、ホラ、リプトンのエクストラショットでも飲んで」
ユナ「うん(ゴクゴク)…ぴゃー、美味い。フルボディと表現したくなる味やな」
ユリ「シングしてダンスしたくなる様な」
ティパニ「ああ、なんかやる気が戻って来たで」
ジェシカ「うん。こんな儒や恨やゆう陰気くさい国からさっさと脱出して、お金持ちの新天地で伸び伸びとやろうぜ」
スヨン「そうそう。ウチらはもお日本生まれの日本育ち」
ソニ「世界を震撼させるメルトダウンガールズとでも呼んでいただきましょう!」
ソヒョン「(ぐびぐび)ああ、おいしい」
ヒョヨン「今さらビタ500とか飲んでるんじゃねえ!(フジヤマタイガーブリーカー!)」
ソヒョン「ぐええ(ギブギブ)」







※「押井守の『トーキングヘッド』かよ!」…
     『トーキングヘッド』
    押井守監督の1992年作品。連続殺人事件にアニメの製作現場をからめることで私的映画論を展開しようとした実験的作品。
    今ではその声を聞かない日がない売れっ子ナレーターにして碇ゲンドウ役の声優、立木文彦がゾンビとなって蘇る製作進行・半田原役で出演している。
    本人に聞いた話では「ゾンビ役で痩せなくてはいけなかったのに、太っちゃってて役作りに失敗しました」とのことである。


※IUの自作曲『ウチの手をとって』…
    
    MBCドラマ『最高の愛』OST


ピーターラビットとわたし