関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第140話 アイスクリーム

JOO「はっ、あれは? …あかん、隠れよ」
抜き足差し足…
テヨン「なにコソコソしとんねん(ゲシ)」
JOO「ひーっ、見つかった(ぶるぶる)」
スヨン「テレビ局の廊下で先輩に会うて挨拶せんどころか、隠れようとするとはなにごとや」
ジェシカ「さては宝くじが当たったな。そんで奢りたくないから逃げてるんやな」 ← 川原泉的発想
ティパニ「そうでなきゃ万馬券でも獲ったか? こら、正直に言え」
JOO「と、とんでもない。ただ、ねえさんら日本から帰ってきたばかりでしょ? ひー、触らんといて」
ソニ「日本? 行て来たで。幾つか番組出て『自動車はん』を披露してきたわ」
JOO「そ、それで、大丈夫なんでっか? その…影響とかは?」
ソヒョン「ははぁ(ピーン!)、ウチらは大丈夫でしたけど、ユリねえさんだけは体質的にあかんらしくて、ほら、げっそり痩せて、髪の毛の色も抜けてもうて…」
ユリ「なんの話?」
JOO「ホンマや。顔色もずいぶん良おないみたいで(ぞー)」
ソヒョン「スタッフも何人かやられて、その内ふたりはもお髪の毛がズルズル抜け始めてますねん」
JOO「ひゃー、堪忍や、あ、あっち行って(泣)」
ヒョヨン「(へっへっへ)ウチらはまだましな方やで。BIGBANGのG-ドラにいさんなんか、可哀想に顔中ケロイドになって余命3ヶ月ゆわれたらしいで。福島の病院でなっ!(がおー)」
JOO「きゃーっ!(ガタガタガタ)」
ソニ「ええ加減にせえ!(ゴン) 被災地の人たちが読んだらマジで怒られるで。
  ミンジュも非科学的な風評に踊らされとるんやない。冷静に考えーや」
JOO「は? ほたら髪の毛ズルズルゆう、第五福龍丸的な話は嘘でっか?」
ソニ「当たり前や。少なくとも東京ではみんなもお普通に生活しとるわ」
JOO「(ほっ)良かった。そうやなぁ、あんな大都市に影響あったら国際問題になっとるもんな。
  あーっ、だったらウチみなさんに聞いて欲しいことがあるんですよ(ぎょぴーん)!」
ユナ「急に元気になったな」
JOO「ウチ、今度新曲出すんです!」

ユリ「うん、おめでとう」
ヒョヨン「よかったな」
スヨン「はいはい、と」
JOO「ちょっと。どうでも良さそうやないですか」
ソニ「ぶっちゃけどうでもええ。他所の事務所のことやし」
JOO「それが他所の事務所とは限らんのでっせ(ぷぷぷ)」
ソニ「は? 自分、SMに移籍したんか? いや、そのルックスではSMの基準を満たしとらんし、ありえへんな」
JOO「失礼な。ルナよりは可愛いですよ」
ユナ「目くそ鼻くそや」
ソニ「せめてルナのフォローせえよ、妹分なんやから」
JOO「(むか)ウチの新曲はなぁ、男歌手とのデュエットなんよ。こう言えばちっとは理解できるか?」
スヨン「つまりアイユの去年の戦略を丸々パクッたと?」
ティパニ「そんで男人気で1位獲って、その後はブースターで勝負ちゅう算段か?」
ジェシカ「算段ブースターゆう訳やな」
ヒョヨン「上手い! 山田くん、座布団持ってきて」
JOO「(ウッキーッ!)デュエットの相手はイトゥゴッパ(イトゥクにいさん)やっちゅうとんの!」
全員「えーっ!?」
スヨン「よりによって、ジジイと?」
テヨン「あー、そういやジジイがJYPの子とジョイントするゆう話を聞いたような気が」
JOO「それそれ、それっす」
テヨン「ジジイなんか興味ないからすっかり忘れとったわ(がっはっは)」
ティパニ「そんでどんな歌なん? 例によって首吊りでもしたい気分になる暗い歌か?」
ソニ「その表現はタイミング的にまずいやろ」
JOO「今度の曲は明るくて可愛い恋人同士の歌なんですよ。ウチにとっては初めての路線です」
ユナ「恋人同士? ジジイと?」
JOO「うん。イトゥゴッパ、とっても優しくて、MVの撮影でもいろいろ気を使ってくれて、楽しかったわ(うぷぷ)」
ジェシカ「…あかん。これはもおジジイにヤラレとるな」
ソヒョン「(ぽっ)マジで?」
ジェシカ「奴は見境なく手ぇ出すから」
ティパニ「自分、練習生時代に噂あったんと違った?」
ジェシカ「それはウチと違う。けど、ウチに手を出そうとしたことはあったで」
JOO「えーっ? そ、それで?(どきどき)」
ジェシカ「練習生のころはとにかく先輩男子全員食っちゃったからなぁ、その内のひとりゆうだけで特別な印象はない」
JOO「がーん!」
ソニ「こらこら、テレビ局の廊下でなんちゅう会話しとるねん」
ティパニ「ほほお、すると自分とウチは棒姉妹ゆうことになるな」
ジェシカ「うげえ」
テヨン「そう言えばデビュー前にパニやジンリと一緒に住んどった部屋で、ジジイが裸で寝てたことあったな」
ティパニ「あの頃奴はウチにずいぶん熱上げとったからな」
テヨン「あんまり痩せてみっともないから、奴のあそこにガリガリ君てあだ名つけてやったような気がする」
ユナ「ジジイはウチにもいろいろちょっかい出して来たで」
スヨン「ウチにもや」
ヒョヨン「ウチにも」
ジェシカ「ほら、見境なしや」
JOO「いやー! イトゥゴッパのアホー、不潔やーっ!」
でででででー
ヒョヨン「あーあ、泣きながら行ってもうたで」
ジェシカ「ふふふ、これで奴のジジイに対する尊敬も信頼も、夏場のアイスクリームのように溶け去ったに違いない」
ティパニ「今後ステージで一緒に歌うときも、汚物を見るような目でジジイを見るやろうな」
テヨン「そんでもってガリガリ君を見る度にジジイの棒を思い出すやろう」
ユナ「それは判らんけどな」
テヨン「許せ、ジュよ、ジョンスよ(呼び捨て)。例え1%でもウチらの邪魔をする可能性があるものは同じ事務所でも確実に潰す。
  それがアイドル界の絶対女王少女時代のやり方や」
ソニ「うむ。突発的な出来事やったが上手く対処したな。それでは予定通りカニを潰しに行くぞい」
全員「おーっ!」
どんがーんどんがらがった、どんがーんどんがらがった…