関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第118話 毒舌カムバック

カン・ホドン「続いてのゲストはこちら! 帰って来た幼いディーバ、ジュさん!」
JOO「よろしくお願いしまーす」
パチパチパチ
ホドン「お帰りなさい。ちゅうかこの番組では初めてやけど」
JOO「いやー、まさか『強心臓』に出れる日が来るとは(感無量)」
ホドン「『悪い男』大当たりやそうで。アイユさんに続いて大ヒット。ひょっとしてソロ歌手時代が来るんやないでっか?」
JOO「いやいや、時期が悪うてシークレットさん、東方神起さんと完全に被ってまいましたから、じっくり粘り腰でいきますよ。
  みなさんに忘れられん程度にひっそり露出していきたいと思います」
イ・スンギ「ボードに『これからは思うたこと言います』と書いてるけど、それは?」
JOO「先週『ミュージックバンク』や『音楽中心』なんかでカムバックステージを持たしてもろうたんですが、あるメディアでその評判が良おなかったんですよ」
スンギ「なにか失敗したの?」
JOO「特に。でもそのメディアでは”音程が不安定で高音処理に失敗した”みたいなことが書いてあったんです」
スンギ「まさか。ジュさんゆうたら若い女性歌手の中でも実力派で知られてますやん。
  それにあえて2年間、練習生に戻って勉強し直したおかげで、今度のアルバムはデビューの時より格段に上手くなってますよ」
JOO「おおきに、聴いてくれはったんですね。そやけど、その評を書いた人には違って聞こえたんですね。
  (むか、むかむか)ウチはもともとこおゆう歌い方やっちゅうねん。綺麗に取り繕って歌うより、感情表現をとるタイプなんですわ。
  (ウキーッ)それをウチのことロクに知りもせんと勝手なことばかり書きくさって。この人は、大貫妙子矢野顕子元ちとせにも同じ事がゆえるんですかねえ」
スンギ「さ、さぁ、それは判らんけど」
JOO「こいつなんかきっと、若い歌手はみんなアイユみたいにヘラヘラ歌うとればええとでも思うとるんですわ」
IU「ヘ、ヘラヘラて」
JOO「ヘラヘラやないか。自分が歌うてる間、みんな脚ばかり見て、顔には一切注目しとらせんのじゃ。
  そや、どうせ誰も顔と尻の区別がつかんのやから、いっそ脚で歌う訓練せえや。(けっ)自分の歌なんてそんなもんやで」
IU「がーん!」
ホドン「まぁまぁ(焦)。あの、ジュさんはアイユさんと仲が良かったと思うたけど」
JOO「仲は良えですよ。一緒にドラマ出てるし。今のはアイユの歌い方に対する意見であって、アイユの人格そのものは大好きなんです」
IU「んん…?」
スンギ「つまりアイユさんは好きだけど、その歌い方は好きではないと?」
JOO「好き嫌いやないです。アイユのヘラヘラな歌い方は本人には合うてると思います。所詮ヘラヘラするしか能のない奴やし」
IU「(ピキ)」
JOO「ただ、それが売れとるからゆうて、同じ事をウチに押しつけるな、ゆうとるんです。ウチはもっとエモーショナルな歌手を目指しとる訳ですから」
テヨン「ああ、わかった」
ホドン「(ほっ)はい、テヨンさん」
テヨン「ジュちゃんが言いたいのは、清楚ぶって黙っとってもええことないから、これからは言いたいことを言って行こうと」
JOO「そやからそう書いてあるでしょうが。犬の食いすぎで、狂犬病が脳にまわっとるんとちゃいますか?」
テヨン「ほお、今度うつしたろうか(がうー)」
JOO「そら少女時代さんはええですよ。カムバック舞台で多少バタバタしても、次の日には『完璧舞台披露』て書かれるんやから。
  そこいくとウチなんか、事務所がちっとも力入れてくれへんから、いらん苦労が多いんです」
スンギ「そう? ジュさんはJYPの宝石ゆうて大事にされとる思うてたけど?」
JOO「JYPて、人類への進化の途中みたいな顔をしたあの人ですか?
  あきまへんがな。あの人が好きなのはアメリカ。美国戦略要員やないウチなんか、超冷遇されてます。
  (むかむか)社長がもっと力入れてくれてれば、中学時代のスキャンダルで潰されそうになることもなかった。
  反省したふりして練習生に戻ってみても、カムバックしたとたん、今度は声が不安定やと叩かれる。
  事務所に任せとっても駄目なんですわ。ウチの生き方は、もお自分で決めます」
ユナ「わはは、プロレスのベビーフェイスがヒールに転向する時の言い分みたいやな」
JOO「なんかそこの少女時代の書き割りがゆうとるけど、プロレスとかこの際関係ないから」
ユナ「少女時代の書き割り?」
JOO「よお見たらそれほどでもない少女時代が美少女グループ思われてるのは、自分のルックスがあるからやけど、歌が上手い訳でも気の利いたことが言える訳でもない。
  所詮見た目だけの書き割りみたいな女ゆうことや」
ユナ「う、うう…」
スヨン「バカにされとるやないか。ガーンと言い返せ」
ユナ「ほんなら自分でゆうてよ。ウチ、確かに喋りは苦手やもん」
スヨン「仕方ない。こら、そこのチンチクリン!」
JOO「おっ、どうしたIQ62?」
スヨン「そ、それはネタやんか。ホンマはもっと頭ええわい」
JOO「ホンマか? ほな問題です。”チンチクリン”と”チョーサクリン”、実在の人物なのはどっち?」
スヨン「え? ええっ? えーと、チョ…チョ…ナン…カン?」
JOO「Hoot(嘲笑)。やっぱりIQ62やんか。イルカに弟子入りせえ」
スヨン「クッソー」
ヒョヨン「そら、今のはスヨンが悪いわ」
ジェシカ「ホンマやで。どっちも『ドラゴンボール』の登場人物やから実在の人物やないのにな」
ヒョヨン「(ひゅ〜〜)………」
JOO「自分らみたいに、事務所のごり押しで毎回1位をとるような苦労知らずにはウチに気持ちはわからへんよ。
  9人もおるよってひとりふたり間違うても誤魔化しが利くし、脳天気にヘソ出してチャラチャラ歌うとったら、いっつも完璧舞台やねんから。
  そんな自分らの毎週のような1位受賞を地デジ非対応のテレビで観るしかない日々、マシマロの着ぐるみを着てアイユのヘラヘラソングを盛り上げていた日々、想像できるか?」
ソヒョン「『ブレードランナー』のバッティの台詞みたいやな」
テヨン「またマニアックな…」
JOO「もう二度とあんな思いをせんために、ウチはなんでもやるで」
ホドン「これは意外な告白でした。『悪い男』やのうて『悪い女』宣言てところかな」
JOO「(ふん)そんなつまらんことゆうとるからアカンのですよ」
ホドン「え? 今度はワシ?」
JOO「年間40〜50億稼いどるゆうて、油断しとったらあかん。お笑い大国日本には恐ろしいMCが仰山おりまっせ」
ホドン「なんで日本?」
JOO「日本じゃ今第二次韓流ブーム。”韓国の映画すごーい!””韓国のドラマすごーい!”を経て、今は”韓国のアイドルすごーい!”ゆうとる時代でっしゃろ?
  次は”韓国のバラエティ、どんなもんやろ?”て日本人みんな思うやないですか。そん時韓国一のMCがカン・ホドンさんてことになったらどうします?
  赤坂の韓国料理店の看板で笑うてる場合やないですで。さんまや伸助や上田啓介に勝てますか?」
ホドン「上田啓介には勝てる思うけど」
JOO「ホンマに?(じーっ)」
ホドン「そ、そうゆわれたら自信ないけど」
JOO「ふん。にいさんなんか、所詮時代が生んだ捻れの産物ですよ。フィジカル大好きなこの国の国民性が求めたフィジカルMCなだけです。
  世界的に見たら、MCに必要なのはフィジカルやのうてインテリジェンスです。
  にいさんの攻撃的なスタイルは裏返せば攻めに弱い。安易にゲストに振る前に、ゲストの発言総て受けきって上手に捌くべきです」
ホドン「ほ、ほな、自分にそれが出来るんか?」
JOO「(溜息)ほら、そうやってすぐ他人に振る。それがあかんゆうとるんです」
ホドン「(がーん)」
JOO「にいさんを日本人に例えるなら、そうやなぁ…せいぜい同じ焼き肉屋芸人ゆうことで”たむらけんじ”が関の山でっせ」
ホドン「”たむらけんじ”て誰?」
JOO「本業でうけたことのないサイドビジネス芸人ですわ。にいさんもこれからオ・ギョプサルゆう芸名に変えて、焼き肉ありきで司会したらええ」
テヨン「えらい噛みつくなぁ」
ユリ「うん。それも鉈みたいな切れ味や。たまらんわぁ。奴に何があったんや」
ジェシカ「これちゃうか?(サッ)」
テヨン「自分はまた…本番中にスマートフォンで遊ぶなよ」
ユリ「そやけど、これ…見てみ、JYPがツイッターでワンガのカムバックを予告しとるで」
テヨン「ええっ? ジュがカムバックしたばっかりなのに? 可哀想やん」
ジェシカ「具体的な日にちは書いてないけどな」
ユリ「うーん、それはJYPに責任があるなぁ。ジュの心境、ちっとも判ってへんわ」
ソヒョン「そやけど、ワンガがカムバックするまでにジュねえさんが売れてしまえばええだけやないの?」
ジェシカ「そう簡単にいくかいな。”ふたり東方”も新曲出したし、カムバックステージは難癖つけられるし、これじゃいくらE-トラにいさんの曲が良くても前途多難やで」
テヨン「ははぁ、そやから破れかぶれで悪口雑言作戦に出たんやな」
ユリ「どゆこと?」
テヨン「とにかく出た番組で強烈な印象を残すことや。そうやって爪痕を残していけば、忘れられることはない」
ソヒョン「それにしても悪口は厳しゅうない? こないだもイ・ギョンギュのおっちゃんがやり玉にあげられたばかりやで」
テヨン「この際なりふり構うておられんやろ。有吉弘行と一緒で、一度地獄を見た人間に怖いモンなんかないんよ」
ジェシカ「それって、芸能人としては最後の手段やなぁ」
JOO「む? コラー、そこの非処女時代! 人がトークしとるのに、なにひそひそ話しとるんや」
テヨン「非処女時代とはなんじゃい! (身を売って爪痕を残すとはこうゆうことや、見とけジュ)今は確かにそうやけど、先月まではちゃんと処女やったんやど」
JOO「えええ?」
スタジオ「うおおおおお!?」
スンギ「ホ、ホ、ホ、ホ、ホンマでっか、テヨンさん」
ホドン「ぜ、是非、詳しく話を…」
JOO「い、いや、今はウチのターンでしょ? ウチの話を…、ねえ、にいさんてば」
スンギ「やかましい。テヨンたんがいま大胆告白したんやぞ。黙っとけ、このチョーサクリンが(どん)」
JOO「あっ(こけ)」
ジェシカ「さ、さすがや。一瞬にして主役の座を奪いおった」
ティパニ「先月まで処女て(うぷぷ)…どの口でそんな出任せを(ゲラゲラ)」
ユナ「ジュの下克上作戦はこれで終わりか。なんか可哀想やな」
ジェシカ「ほっとけ。所詮実力のない奴は生き残れんのや。そやけど、ここぞという時のテヨンの話術はさすがに切れるな」
ユリ「まさにカミソリやで」
テヨン「さささ(どうや、ジュ。これが人の心を掴むトークゆうもんや。自分みたいにダラダラ悪口を並べるだけではあかん)」 ← と言うブロックサイン
JOO「さささ(は、はい、ねえさん。ご教授ありがとうございます。ウチが未熟でしたわ)」 ← と言うブロックサイン
テヨン「さささ(わかればええ)」
JOO「さささ(そんでこの先、どお誤魔化す気で?)」
テヨン「さささ(えーと…そこまでは考えてへんやった)」
JOO「ズコ(あかんやん)」
ソヒョン「明日の見出しが楽しみやなぁ(ニヤニヤ)」 ← 一番腹黒い奴







※JOOは2011年1月7日にKBS『ミュージックバンク』で最初のカムバック舞台を持ったが、その際全体に声が震え勝ちでクライマックスのシャウト部分が上手くできなかったとして、
 ネットニュースで非難する記事が出た。
 翌8日MBCのクイズ番組『世の中を変えるクイズ』に出演して『悪い男』を披露したが、その途中で突然泣き出し止まらなくなった。
 同日MBC『ショー!音楽中心』でもやはり音程が不安定で高音処理に失敗したとニュースで叩かれている。
 作者もYouTubeで確認してみたが、確かにシャウトがうまくいかなかった部分もあるが、情感としてはむしろこの方が良いのではと思う程度だった。クラシックではないのだし。
 もちろんジュのカムバックを成功とする記事もあったので、ネチズン特有の厳しい意見なのかもしれないが、ソシやIUのカムバックでこう言う記事は見たことはない。
 翌週もJOOは音楽番組に出演。『ミュージックバンク』では、不安を吹き飛ばす完璧な舞台と評価されたが、翌日の『音楽中心』日曜日のSBS『人気歌謡』では「やっぱり不安定」と書かれている。
 せっかくカムバックしたのだし、JOOには多少の悪評など気にせず、のびのびと活動して貰いたいが、その矢先にJYP師匠が”ワンダーガールズのカムバックを期待しててね”とツイートしやがった。
 そりゃJOOかてぐれるわ(いや、ぐれてないけど)。
     11月15日の『ショー!音楽中心』
    これは音程の揺らぎやシャウトのサチリがわかりやすい。
    確かにテヨンならもっと問題なく歌うと思うが、これも味の内。日本のアイドルよりずっと上手い。


大貫妙子矢野顕子元ちとせ元ちとせは伝統的な奄美の唱法と言うエクスキューズが最初からあったから良いとして、
 コブシとも違う微妙なビブラートがかかった大貫妙子、ささやきから叫びまで自由に使い分ける矢野顕子らJ-Pop黎明期歌手の唱法は、
 古い世代の歌謡曲しか知らない人には、ヘタにしか聞こえなかったらしい。
 なにしろポップスといえども東海林太郎みたいなクラシック的な歌い方を良しとしていた世代なのである。
 作者の父は吉田美奈子の歌を聴いて「お経か?」と言ったことがある。


※2011年1月15日に放映されたKBS2のバラエティ番組『芸能街中継』で、スヨンが「自分のオツムが気になってスマートフォンのIQ検査をしてみたら62だった」と告白した。
 一応「機能上の誤りがあった」とオチをつけているが、いろいろ思い当たる節もあり(うそ)、笑える話である。


※カン・ホドン…現在の韓国を代表するテレビ司会者。シムル(韓国相撲)の横綱出身でガタイがいい。お笑いコンビX-GUNの西尾(テヨンペン)に一瞬似ている。
 機転が利きテンポの速い廻しを得意とする。最近の試算では去年の年収は40億〜50億ウォンだったそうだ。
 これに加え、オギョプサル(豚肉の5枚肉)が売りの焼肉店を経営するなど、更に稼いでいる可能性がある。店名は「カンホドン678」で、場所は狎鴎亭と言うからSMEから近いかも。
 多くの芸能人が訪れ、美味しいが高いという評判だ。また、東京都港区赤坂に彼の写真が載った立て看を出している韓国料理店がある。


上田啓介…お笑いコンビ”くりぃむしちゅ〜”の上田晋也の実兄。通称上田アニ。顔がそっくりなため、よく上田晋也の代役としてバラエティに出演する。
 熊本で映像制作会社を経営、プロデューサーだったり、ディレクターだったりしてみるが、会社が儲かっていないせいもあり、どうもタレントで生きていきたいようである。
 そんな態度を上田晋也も周囲も迷惑がっている様子。もちろんカン・ホドンに勝てる腕前がある訳もない。
    


※イ・ギョンギュ…2010年の芸能大賞を受賞したお笑い芸人の重鎮(カン・ホドンと争っての受賞だった)。最近は司会業で忙しい。
 2011年1月11日に放送されたKBS2のバラエティ番組『常勝疾走』に出演したイ・ギョンギュは、同じ司会業のユ・ジェソクを「私たちの敵」と表現し、ネチズンのやり玉に挙げられた。
 実際の内容は”カン・ホドンとユ・ジェソクでは、どちらが芸能界で長生きするか"という質問に"カン・ホドン"と答え、”ユ・ジェソクは優しいから少しの失敗でも致命傷だが、
 カン・ホドンは毒舌でもともと嫌いな人も多いから多少の失敗でも傷つかない”、さらに”ユ・ジェソクみたいな優しい司会者がいるから、私たちがすぐ悪者扱いされる。
 私たちの敵ですよ”と笑いを誘った。他愛もない話である。
 「これを観てイ・ギョンギュがユ・ジェソクを貶めようとしているなんてどうかしてるぜ!」と庇護する記事も多く書かれた。
 が、こんなただの冗談ですらやり玉に挙げられるのだから、韓国芸能界は恐ろしいところだ。  
    


※テヨンはサービス精神旺盛だから、いずれイ・ヒョリみたいに自分の男性体験とかテレビで全部喋ってしまいそうだなぁ。
 せめてオシッコネタだけに止めておいて貰いたい。