関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第112話 年末戦争

女「あっ、ねえさんたちや。(ててて)こんにちは!」
    
全員「…だれ?」
女「えへへ、ウチかて準レギュラーやから、そろそろ顔出しとかんと」
全員「(ぽか〜ん)」
女「もおっ。ほら、今年2回もミュティズンとった天才ディーヴァですわ。思い出してくださいよお」
ジェシカ「あ、ひょっとして、アイユか?」
IU「ピンポ〜ン!」
ヒョヨン「うわぁ、えらい劣化したな」
ソヒョン「ふためと見られんとはこのことやな」
IU「(むか)いきなり失礼ですな」
ユナ「その髪、その化粧…どこ目指しとるねん。キャバ嬢か?」
ユリ「さては伸び悩んで、今後はオンナを売りにする気やな」
IU「伸び悩んでまへん。
  ウチももう18やし、新曲に合わせてこんな成長した姿をお見せすることになりましたんや」
ソニ「新曲? カムバックするんか?」
IU「今夜これからカムバックステージですねん」
ユリ「なんで年末のこんなタイミングで…」
ヒョヨン「せっかく”AIEA2010”が決まったのに、また作者が悩むやないか」
IU「なんの話です?」
ソニ「ウチらがグッバイするのに合わせて来たんやな。さすがローエン、やり方がせこいど」
IU「9日にミニアルバムの音源公開したばっかりでっけど、もうあっちこっちで1位になってますねん。この分やと来週にもミュティズンかも(しっしっし)」
スヨン「マジで?」
ソニ「う〜む。2NE1とかMiss AとかT-araばっか気にしてきたけど、このガキ、意外に伏兵だったのかもな」
IU「あんなケバいグループと一緒にせんといてください。
  成長したとゆうてもウチは相変らず清純さと爽やかなお色気が売りですわ」
ソヒョン「(そのメイクで?)」
スヨン「ターゲットは依然ロリコン親父ゆうことやな」
IU「あえて否定はしまへん。ねえさんらと一緒です」
ユナ「いやいや、ウチらは女子中高生のカリスマやで(東海の向こうじゃな)」
ユリ「確かに親父は強力なペンや。CDや音源、グッズ、いっぱい買うてくれるし。
  そやけど、エロ親父に媚びるならナマ足で勝負せんかい。なんやねん、そのカラーストッキングは」
IU「いや、別にエロ親父ターゲットやないし」
ユナ「ロリコン親父イコールド変態エロ親父やないか」
ヒョヨン「断言すんなよ」
ジェシカ「確かにエロ親父は若い娘のナマ足が大好物や。そやけどカラーストッキングが好きなマニアも多いで。
  ウチが東京のアダルトショップで見かけたDVDにはカラーストッキングフェチ向けのAVがあったし」
ソヒョン「どんだけマニアなジャンルやねん」
スヨン「また自分ひとりで街ブラついとったんか? しかもアダルトショップて」
ソニ「妙なAVの棚見てるとこパパラッチされるなや」
ジェシカ「それがもおすんごいの(大興奮)。あの細かいジャンル分けもその量も、さすが日本やて感心したで。
  あんな、ひと棚全部、フンドシ兄ちゃんとメタボな親父がベロベロベ…」
テヨン「ゴムゴムの銃(ピストル)!」
ドドン!
ジェシカ「いててて」
テヨン「(ツカツカ)だからテレビ局のロビーでアホなこと口走るなて」
ユリ「すげー、めっちゃ向こうから殴りよったで」
ヒョヨン「もはやマンガや、マンガの世界や」
IU「あ、テヨンねえさん。こんにちは!」
テヨン「アイユやないか。ほぉ、化けたなぁ」
ヒョヨン「よおアイユてわかるなぁ」
テヨン「カムバックするて、メールもろたからな。ちゃんと曲も聴いたで」
IU「ほんまでっか?」
テヨン「ええんやないの? ミュージカル路線なんて誰もやってへんからな。
  外連味たっぷりのラストの遠吠えとか、素人が喜びそうやんけ。ふふふ(バチッ)」
IU「ねえさんの『Hush Hush』の雄叫びに負けん奴を、ゆうて発注したんです。へへへ(バチバチッ)」
ジェシカ「おお、すごい火花や」
テヨン「今挨拶に行って来た”音楽中心”の関係者も来週1位かもて噂しとったで…(ボソ)1週だけならな」
IU「ひゃっほう! 来たで来たでアイユたん時代が…ん、1週だけ?」
テヨン「残念やけど、月曜には『アテナ:戦場の女神』のOSTが公開されるねん」
IU「へ?」
ソニ「あ〜、それがあったな」
ジェシカ「自分、OST強いからなぁ」
ヒョヨン「大物ミュージシャンいっぱい参加しとる中で、真っ先にアナウンスされとったもんな」
ユリ「大注目ドラマやし、ヒット間違いなしやろ」
テヨン「ふふ。そんな訳で、アイユ、自分の音源1位も1週こっきりや。次週からずっとウチの『愛しとる』がチャートを独占するねん」
IU「そ、そやけどそれで活動する訳じゃあ…」
テヨン「もちろん。それにCDの売り上げもカウントされへんから、ウチがミュティズンとることはない。
  そやけど、『愛しとる』が音源独占したら、自分のミュティズンも難しゅうなるでえ」
IU「げえ、なんで、こんなタイミングで…」
ヒョヨン「確かに、ますます”AIEA2010”の選定が難しくなるな」
IU「いや、そうゆうことやなくて」
テヨン「今度もきっと今月の歌賞とったり、スペシャルステージ出たり、キム・ヨナが歌うて話題になったりするんやろなぁ。
  なんちゅうてもウチはOSTの女王、いや女神やからなぁ、ぐえへへへ」
ユナ「お、『9回裏2アウト』の時のウチみたいな悪い顔や(喜)」
ソヒョン「それはもおええて」  
テヨン「ひょっとすると『Hoot』『星のように』『愛しとる』3曲同時にチャートインするかも。
  いや、きっとそうなるで。テヨン人気大爆発や。
  自分のその劣化した容姿とカラーストッキングで太刀打ち出来るかなぁ?」
IU「く…い、以前はそれで泣かされたけど、もおあの頃のウチやない。
  ウチかて今度の新曲に賭けとるんや。絶対ねえさんに負けへんからな」
テヨン「ほお。ゆうやないか」
IU「ロリじゃなくなった時点でもおテヨンねえさんと神戸蘭子の時代は終わったんや。
  これからはウチとトリンドル玲奈の時代やねん」
ユリ「なんか微妙な勝負やな」
テヨン「ロリキャラ自認するなら前髪を保守せえ」
IU「うるさいわい。ずーっとずーっとミュティズンとり続けて、世代交代を思い知らせたるからなー!(ダーッ!)」
ソヒョン「お、やり返した(逃げたけど)」
ユナ「ちょこっと成長したな」
テヨン「ふふふ、それでええ、アイユ。歯を食いしばってウチのところまで這い上がって来い。
  それが出来て初めて、自分は本物のアイドルになれるんや」
ヒョヨン「なるほど、獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすとゆうが、これはまさに…」
ソヒョン「そうはゆうけど、ライオンが自分の子を谷に落とすとこ見たことある人おるんか?」
ジェシカ「それが本当なら動物園のライオンはどうやって子育てしたらええんや?」
ソニ「オチの使い回しも大概にせえ!」







※IUのほぼ1年ぶりとなるミニアルバム『REAL』のジャケットはこれまでの姿からガラリと変わった大人っぽいイメージで飾られてる。
 そのタイトルどおり”リアル”な現在の彼女を表現しているのだろうが、ファンは複雑な気持ちかもしれない。  
     『REAL』通常版のジャケット
    初回特典には40頁のフォトブックも付いて来るが、全編こんなイメージ。


※AIEA2010…8月2日の番外編を参照のこと


※『ええ日』
    
    で、『REAL』でのIUの活動曲がこれ。
    これまでのIUの曲は比較的音の薄い打ち込みサウンドだったが、
    この曲は大編成の堂々たる仕上がりで、ミュージカルの一曲を思わせる。
    MVもミュージカルを意識した映画的撮影を多用している。
    ラス前の3段階に上がっていくハイトーン(3段ブースター)が売りだが、
    その前に「1,2」とカウントを取るあたり「プロレスの必殺技かよ」
    と、突っ込みたくなる。とは言え、見事。
    あと4分18秒のところだけ左右ストッキングの色が異なるのがなんか気になる。  


※『アテナ:戦争の女神』のOST
     『愛しとる』 ちょっと珍しいイ・ジア・ヴァージョン
    93話でも軽く触れているが、大ヒットしたドラマ『アイリス』のスピンアウト作品が『アテナ:戦争の女神』
    これがヒットしなかったらSBSの屋台骨が傾くんじゃないかと言うくらい根性入った作品で、
    OSTもそれにふさわしく史上最高のラインナップと言われている。
    8月に先行公開された『I LOVE YOU』のパク・ヒョシンは別として、12月に入って発表されたのは、
    テヨン(少女時代)、カンタ、ブラウンアイドソウル、シュプリーム・チーム、スーパースターKのチャン・ジェイン。
    テヨンの名が真っ先に上げられているあたり、彼女がOSTで積み上げた実績の大きさを感じさせる。
    『사랑해요』はヒロインの一人スエのテーマ曲のようす。
    ドラマ・歌手への注目の高さから考えて、流行らなければおかしい曲。
    スエは韓国では涙の女王と呼ばれ(日本ではチェ・ジウがそうだと思われているが)人気が高い演技派女優である。
    ユナが出演した『9回裏2アウト』の主演を務めていた。