関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第81話 後任

声「せんぱーい! カオルせんぱーい!」
テヨン「…?」
声「ハァハァ…、やっと追いついた」
テヨン「なんや、ミツコか」
IU「ウチですがな。ミツコて誰ですねん」
テヨン「『先輩』ゆうからや。ウチ、最近は日本人の文化に親しんどるんでな」
IU「ああ、今度のミュージカルにそんな台詞があるんですね」
テヨン「そやねん(あるか、ボケ)」
IU「それより聞きましたで。チンチン下車するんですて?」
テヨン「うん、忙しすぎてさすがに限界かな思て」
IU「後任にはもちろんウチを推薦してくれはったんでしょ(ワクワク)」
テヨン「う…(そういやそんな約束をしたような気が)。えーと、まだそのへんの話し合いはこれからやねん」
IU「そうでっか。ほなそん時は、どーんとプッシュしてください」
テヨン「そうするけど、PDは毎日出来る人がええてゆうとったで。ウチん時は録音も多かったからな」
IU「毎日やりますよ。カオルねえさんほど過密スケジュールやないし」
テヨン「そやけど自分高校生やろ? 補習とかあるんちゃうの? 頭悪そうやし」
IU「いざとなったらねえさんらが在籍してた全州芸術高校に編入しますわ。
  芸能活動さえしとったら辻希美でも卒業させてくれるゆう評判やし」
テヨン「(ふん)いくら全芸でも辻ちゃんレベルは面倒見きれんで。
  それより毎日出来るゆうたら、ホレ、そこの物陰から覗いとる奴の方が確実やと思うで」
IU「え?…(ギクッ)ジュ、ジュねえさんやおまへんか」
テヨン「ウチの下車の噂が出て以来、ああやってずっとこっちをうかがっとるんや」
IU「不気味な…。まるでホラー映画やないですか」
テヨン「ジュならそらもう確実に毎日勤め上げてくれる思うで」
IU「ジュねえさん、フリートークはあんまり得意やない…てかリスナーに『だれ?』て言われるんじゃ…」
テヨン「そやなぁ。ならいっそ、カンインの奴復帰さして組ますか? 元不良コンビとかゆうて」
IU「笑えまへんわ。…はっ! ねえさん、そうやって誤魔化しとるけど、実は妹分のf(x)を押そうなんて思てるんじゃ」
テヨン「あ、それ、いただき。エムボとかええかもな」
IU「まともに韓国語喋れへんやないですか!」
JOO「(ゆら〜)後任がSMEとかアイドルとは限らないかもですよぉ」
IU「(わ、こっち来た)」
テヨン「(まるでゾンビやな)それはそうやな。ほたら自分でもないかもやで」
JOO「えー、ウチもうアイドルやないしい、汚れでもなんでもやるしい(ニタァ)」
IU「ひえー(じょぉぉぉ)」
テヨン「失禁すんなよ、ラジオ局のロビーで」
IU「そ、そやけどぉ(転落した歌手の末路が怖すぎるぅ)」
テヨン「あんまり脅かすなや、ジュ。大体汚れのDJなんていらんやろ」
JOO「ぶっちゃけ、ねえさんは後任誰やと思います?」
テヨン「んー、糸井五郎かな?」
IU「(ふきふき)誰ですか、それ?」
テヨン「君が踊り僕が歌う時、新しい時代の夜が生まれる。GO GO GO & Gose On!(エコー)」
IU「うわ、斬新やな」
JOO「それこそホラーやないですか」
テヨン「まぁ業界ゾンビがDJやりたがるなら、幽霊がやってもおかしゅうはないな」
IU「あ、糸井さんてもうお亡くなりに…? やめてくださいよ、またちびるわ」
テヨン「今度からちびりまる子ちゃんと呼んでやろう」
PD「おーい、いつまでもダベッとらんと、そろそろ準備してや」
テヨン「へえへえ」
IU「あ、PD様ぁ(ててて)、カオルねえさんの後任は誰なんですか? ウチですか、ジュねえさんですか? それを聞かんと眠れまへんで」
PD「へ? どっちでもないで。多分今度は男になるやろ」
JOO「オトコ?」
PD「これからちょいと北との緊張が高まりそうやさかい、チンチンも兵士向けの内容になるんや。
  『母は息子を20年の歳月をかけ一人前の男性にするが、チンチンはたった20秒で最強の兵士を無数に作り上げる!』ゆうコンセプトで」
IU「新大久保の居酒屋か!」
PD「とにかく新DJは毎日兵隊さんに向けて『気合いを入れろ!』と檄を飛ばす役になる。
  ホンマはロビン・ウィリアムズに頼みたいけど、無理やからソン・ガンホにやってもらお思てる。ピッタリやろ?」
IU「(ガーン!)ソン・ガンホ…」
JOO「そら敵わんわ…」
テヨン「今は時期が悪いだけや。いずれ自分らにもチャンスは来る。それまで頑張りいや」
JOO/IU「ウチらそれまで業界におれるかわからんし…ああ、もおあかん(ふらふら)」
PD「バイバイキーン」
テヨン「て、来週からマジでそんな内容になるん?」
PD「なるわけあらへん(笑)。そやけど、そうとでもゆわんと、あいつらしつこいからな」
テヨン「おー、おぬしも悪よのお。で、ホンマは誰やねん」
PD「ん〜、どうしよ。まだ正式決定やないからなぁ」
テヨン「なんや、勿体つけて」
PD「ヒントは…髪の毛が金色で…」
テヨン「えっ?」
PD「『無限挑戦』のオリンピック大路デュエット歌謡祭にも出演した…」
テヨン「な、なんやてぇ!(ダー!)」
PD「あ、おい、どこ行くねん。もうすぐ本番やで。…ああ、えらい勢いで局舎飛び出して行きよった。まいったな」


だだだだだ、バーン!
テヨン「こらー、シカ!!」
ジェシカ「わっ、なんやなんや怖い顔して」
テヨン「ウチがどんな思いでチンチン下車する覚悟を決めた思うとるんや! それもこれもグループ全体の活動を重視したからや。
  自分がやるんやったらウチがやめた意味がないやんけ! なのに…なのにハイエナみたいな真似しくさって(わなわな)」
ジェシカ「えっえっ? なんの話なん?」
テヨン「シラを切っても無駄や。今PDに聞いて来たんや」
ソニ「まぁまぁ、ちょっと落ち着いて」
テヨン「やげろしい!」
バコーン!(裏拳)
ソニ「きゅう(★☆★)」
ヒョヨン「暴力はあかん、殿中でござる!」
テヨン「自分まで盗人の肩持つんか! ウキーッ!」
どったんばったん!
ヒョヨン「どっしゃー!」
ジェシカ「うわぁあああ、殺される!」
ユナ「あかん、、もう手がつけられん!」
ティパニ「自分、象撃ちの銃とか持ってへんか?」
ソヒョン「さすがにそれはないなぁ。いざとなったら心を無にしてATフィールドを張るわ」
ティパニ「ATフィールド?」
ソヒョン「あっちいけ・テヨン・フィールド。上手く効いたらあっちに行ってくれる」
ティパニ「100パー効かへんわ」
どかーん!
ティパニ/ソヒョン「ヒャー!」


ミキサー「もう時間でっせ。どないします?」
PD「話しかけるな。今辞表書いとるところや」
ミキサー「そらええですな。ワシも書こっと」
PD「それにしても、テヨンの奴、なんであない急に興奮したんやろ? ノ・ホンチョルが後任やとなにか問題があるんかなぁ?」






※この頃テヨンが親しんでいた日本の文化…
    


※2010年4月25日の放送を最後に、テヨンは2年間続けてきたMBCFM4Uのラジオ番組『親しい友人(通称チンチン)』を降板した。
 『ラン・デビル・ラン』での歌手活動、ミュージカル『タイヨウのうた』出演、KBCのバラエティ『常勝疾走』のサブMCと
 多忙を極めていた上に夏以降の日本進出の準備が重なり、悩んだ結果の決断だったらしい。
 『チンチン』は週7日と休みがなく、毎回2時間の生放送というのはこれまでも相当な負担になっていたはずで、
 テヨンがMCを担当してからは事前録音による放送も多かった。
 これは即時性を重んじ、リスナーとの対話の場を設けるという番組の主旨に反するので、テヨン自身も心苦しかったと語っている。
 番組のラストに「明日はもっと親しくなれる」と言うのが決まり文句だが、最終回でテヨンは「私たち、もう親しくなれたでしょ?」と語った。
 これはアドリブだったらしい。


※PD…日本で言うディレクター・監督のこと。プロデューサーではない。
 Program directorの頭文字で、日本ではNHKだけで使われている。
 今さらだがよく出てくるので。


※「新大久保の居酒屋か!」…DMZ(非武装地帯)という名の居酒屋。
 現在はもうない。
    


※ノ・ホンチョル…金髪とヒゲがトレードマークの芸能人。テヨンの後任はアイユなどがしばらく臨時で務めた後、彼に決まった。
 見た目の割に性格は真面目。
 ジェシカが『冷麺』を歌った『オリンピック大路デュエット歌謡祭』でロックバンドNo Brainと共に『暑気あたりしたカモメ』と言う歌を披露している。
     ノ・ホンチョル