関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第50話 あんにょん いるぼん

ユナ「うひゃひゃひゃ。あのおっさん、真っ赤になって怒っとったな」
ヒョヨン「そら電車に揺られたふりして何回も禿げ頭に手ぇついとったら、誰かてキレる」
ティパニ「クッキーマンが謝っとるスキに、いっせいに電車飛び降りたんはさすがのチームワークやったな」
ジェシカ「そらちょっとは息抜きしたいもんな。せっかく日本に来とるんやし」
スヨン「(クイックイッ)出口はこっちやで」
ユリ「おおおっ、これが渋谷かぁ」
ソニ「ソウルの方が背の高いビル多いな」
ユナ「ハチ公見よ、ハチ公見よ」
ヒョヨン「モヤイ像はどこや?」
スヨン「落ち着け。田舎モンか、自分ら。きょろきょろすんな」
ユナ「若者の集うファッションの街ゆうから東大門みたいかと思たら全然ちゃうな」
ソニ「東大門はどっちかゆうたら原宿やろ。なぁ?」
スヨン「うーん、それも違うような」
ソヒョン「ウチは明洞みたいな街やて聞いたけど」
ユリ「明洞やったら、化粧品屋と下着屋が多いやんか。そんなん見あたらんで。てかなぜか駅前に果物屋あるし」
スヨン「細かい店は全部ビルの中に入っとるんや。例えばあのビルなんか有名やで」
ユナ「おおっ、マルキュー! すげー、ホンマもんや」
テヨン「それにしてもみんな真面目そうやな。もっとヤカラがたむろってる思たのに、ちぇ」
スヨン「ヤカラがいるのはもっと奥地や。こんな交番の近くで悪さする奴はおらんよ」
テヨン「ホンマや、駅前にいきなりポリ立っとる」
ティパニ「さすが世界に名だたる法治国家やな」
スヨン「ほなとりあえず見てまわろか。どっから行く?」
ティパニ「ウチは浜田ブリトニー見たい」
スヨン「なんでそんなん見たいねん。まぁそこら辺のPCバン覗いたらおるかもしれんけど」
テヨン「いずれ紅白に出る予定やからNHKでも見学したろか」
ジェシカ「化粧品買おうで。ドモホルンリンクル」
ユリ「それより青汁スタンド探してえな」
ユナ「ドンキドンキ。パーティ用変身グッズ買おう」
ユリ「自分、そんなん好っきやな」
ソヒョン「アニメショップ覗きたいわ」
ヒョヨン「いやいや、やっぱ服屋やて。流行の最先端をチェックせなあかん」
わいわい、ぞろぞろ…
クッキーマン「(だだだだ)こらーっ! 勝手にうろつくな。次の撮影に間に合わんやないか!」
テヨン「げ、もう追いかけて来よった」
ユナ「意外に優しいおっさんやったんやな」
チャラ夫「(ピュ〜)おっ? おっ? いいじゃん、いいじゃん、そこのガールズたち」
チャラ太「なんでこんな可愛い娘が集団で歩いてるわけぇ?」
チャラ助「とーぜんオレらと遊んでくっしょ。くっしょ」
テヨン「キタ━━━━━━(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
 ヤカラや! ウチの大好物や(ぞくぞく)」
ティパニ「しばいたらあかんで。このにいちゃんらにクッキーマンの相手してもらお」
ジェシカ「ナイスアイデア! スヨン、交渉せえ」
スヨン「アノー、ワタシタチハ韓国ノ俳優デス」
チャラ夫「あいゆ?」
スヨン「(あれ、間違えたか)あいゆチャイマス。あいどるデス。悪イ男二追ワレテ困ッテマース」
チャラ太「マジ? なんか訳ありーな感じなんスけど」
チャラ助「あの走ってくる奴がそうじゃね? ひとりだしぃ、オレらでなんとかなるっしょ」
チャラ夫「そ、そ。なるっしょ。なるっしょ」
スヨン「ウマク追イ払ッテクレタラ、でーとシマスヨ。コノ娘ガ天国ニ案内シマスネ」
テヨン「ハァイ(にこにこ)」
チャラ太「マジ? スンゲー」
スヨン「デハ、私タチハコノ先デ待ッテマス。ヨロシクネ(ばいばいきーん)」
チャラ助「いえぃ、まっかせなさい」
クッキーマン「(どどどど)待てちゅうとんじゃ、このアホ娘ども」
チャラ夫「ちょいちょいちょいね。あの娘たちぃ、おにいさんと遊びたくないんだって」
チャラ太「そ、そ。だから帰ってくんない?」
チャラ助「あの娘らの面倒はオレらが見るしい」
クッキーマン「やかましい!(てっきょん!)」
どっかーん!!
チャラ族「きゅー…(ばったり)」
ティパニ「わっ、ヤカラ3人が一瞬でやられた。全然役に立たへんやん」
ヒョヨン「見るからに鍛えてなさそうやったもん。モムチャン文化があらへんのやな」
テヨン「それにしてもクッキーマンごときに瞬殺とは情けない」
ソニ「やっぱ日本にも徴兵制度作ったがええんちゃうか?」
ジェシカ「無理ゆうな。徴兵しようにも軍隊がないんや」
ユナ「ホンマ? よう国が存続しとるな」
スヨン「アイドルが政治的発言をするな! いろいろ差し障りがあるやろ」
ソニ「それより早よ逃げんと…ん?」
警官「ピーッ! ピーッ! そこの暴漢、直ちに手を挙げて大人しくしなさい!」
ユリ「すげー、あっという間にポリが来た」
テヨン「兵隊はおらんでもポリが優秀や」
ジェシカ「さすが世界に名だたる法治国家やな」
ティパニ「それさっきウチがゆうた」
ユリ「ここでイルボン川柳です。軍隊が なくても安心 法治民(ホーチミン)」
ソニ「もうええがな」
ちゃんちゃん






※2009年10月下旬、少女時代は写真集の撮影のために来日している。
 2010年5月に発売された『Girls'Generation FIRST PHOTOBOOK in Tokyo (+DVD)』がそれである。
 ”in Tokyo”と言いながら撮影のほとんどは江ノ島や筑波で行われているが、ユナが地下鉄でふらつき、
 おっさんの頭に手をついたなどの逸話が伝わっていることから、東京でもなにがしかの行動を持った模様。
 これについては次話で説明する。


※PCバン…韓国のネットカフェ


※アイユが来日した際、「私は韓国のアイユーです」と日本語で言ったが「韓国の俳優さん?」と聞き間違えられたことがある。
     7分22秒頃から


※テッキョン…韓国の古武術


※モムチャン…韓国のもてる男の条件に“モムチャン”がある。マッチョで立派な身体のことで、若者から老人までやたら身体を鍛えている人が多い。