関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第728話 盗まれたスンヒ

ヒョジョン「おう、おめーら全員集合!」
ミミ「へい、おやびんっ!」
さささっ、ピシッ
ミミ「全員揃いやした!」
ヒョジョン「よーっし。…おめーら、おふざけもエー加減にしとけよ(怒)」
ジホ「うわぁ、怒ってはるぅ(ぞく)」
アリン「マスコミ向けにいつもニコニコしとるけど、裏の顔は少女時代のテヨン先輩くらい恐ろしいとゆう(ひー)」
ビニ「鬼の面や。鬼の面が出たーーーっ」
ミミ「てかおやびん、何をそんなに怒ってらっしゃるので?」
ヒョジョン「貴様ら、ジャック・フィニィは読んだことあるけ?」
ユア「誰やそれ?」
アリン「『ゲイルズバーグの春を愛す』の作家?」
ヒョジョン「そおそお、さすがアリン。よお知っとるな(ニコ)」
ビニ「げ、笑うた」
ユア「鬼とゆえどもマンネには甘い」
ヒョジョン「ジャック・フィニイは前世紀アメリカのSF/ファンタジー作家や。代表作は『盗まれた街』で、『ボディ・スナッチャーズ』等のタイトルで何度も映画化されておる」
ユア「そおゆうたら観たよおな」
アリン「確かキーファーのオヤジのドナルド・サザーランドやとがった耳つけてないレナード・ニモイが出てたよおな」
ヒョジョン「そおそお、さすがアリン。よお知っとるな(ニコ)」
ビニ「あまあまじゃー」
ヒョジョン「ほなどんなストーリーか説明したって」
アリン「んー、中身は憶えてないっす」
ヒョジョン「あかんやないか、このどアホーーーっ!(鬼)」
アリン「ひゃー(ジョジョジョジョーーーー)」
ビニ「どっちやねん(呆)」
ヒョジョン「『盗まれた街』は、謎の異星人が密かに町の人を拉致してはそれに入れ替わり、素知らぬ顔で日常生活を送っているというホラー風味の効いた侵略物や。豆の莢みたいな入れ物から人間そっくりのエイリアンが生まれてくるところなんぞゾクゾクするくらい怖いねん」
ミミ「わ、なんか『寄生獣』みたい」
ヒョジョン「さもありなん。あまりにインパクトが強かったよって、多くの作品に影響を与えておるからな」
ユア「…で、その話と今回の非常呼集にどんな関係が?」
ヒョジョン「どれほどそっくりに化けても、そこは異星人、どうしたって違和感がつきまとう。『盗まれた街』の主人公も、確証はないもののそんな違和感から異変に気づいたのじゃ」
ジホ「はぁ」
ヒョジョン「そして今、ウチも違和感を感じておる。大いなる違和感をや」
ミミ「パンツのゴムんところがチクチクするとか?」
ヒョジョン「そおゆう違和感じゃねーっ!(旋回式連突ッ!)」
ミミ「わーっ(くるくるくる、どかーん)」
ビニ「うへー、マンネ以外には手加減なしやで」
ヒョジョン「ウチが違和感持ってるのは…スンヒ、自分や!(びしっ)」
スンヒ「…(ぎくっ)」
ユア「おスンが?」
ビニ「スンねえのドコに違和感が?」
アリン「安定のブサイクなのにねぇ」
スンヒ「し、失礼やな(ぷん)」
ヒョジョン「安定のブサイク…果たしてそおやろうか? 大体おスンゆうたら、こんなアンパンにゴマで目鼻描いたような顔やったり」



ミミ「あ、そおそお」
ヒョジョン「模写に失敗したモナリザみたいな顔やったり」



ユア「ジェシカ先輩よりは上手い」
ヒョジョン「アメリカのヌードモデルみたいな顔やったり」



アリン「イ・スンヒやん」
ビニ「名前しか似てないって」
ヒョジョン「やかましーっ(十字型殲滅槍ッ!)」
ビニ「ぴゃーっ(くるくるどーん)」
ヒョジョン「こんなのがウチの知ってるスンヒなんだよ!」
ジホ「どおゆう脳回路なんやろう?」
ミミ「そやけどイ・スンヒは置いといて、オマゴルのおスンは確かにブスの代名詞。Kポ界三大ブスの一角」
アリン「三大ブス? ちゅうとあとのふたりは?」
ミミ「MOMOLANDのジュイと島津亜矢や」
アリン「(かくん)島津亜矢はKポちゃうやん」
ミミ「正直に書くとここが炎上するからな」
アリン「ほなハナからゆわんならええのに(呆)」
ヒョジョン「そのルックスに難のあるおスンの様子がここんところちょいとおかしいことに気づかんか? ぶっちゃけ山口さんちのツトム君くらい変やで」
ビニ「変かな?」
ヒョジョン「よお見てみぃ、今日のおスンの顔を!(ばーん)」



ユア「ああっ!」
ジホ「こ、これは」
ミミ「可愛ええ」
スンヒ「ううっ(汗)」
ビニ「確かに、こんなに可愛ゆうなったらおスンやない気がする」
スンヒ「な、なにゆうてるの。ウチは前からこんな顔やないの」
ジホ「いや、それはないわ」
スンヒ「ひー、裏切り者」
アリン「あ、でもでも、少女時代先輩がよーゆうてはる“成長”って奴かも」
スンヒ「そ、そそそそ、そお! 成長や、成長!」
ヒョジョン「成長など絶対にありえへん! 他のメンボは騙せても神々の義眼を持ったこのウチは騙せへんで!」
アリン「わ。クラウスキャラかと思うたらレオキャラやった」
ビニ「原作の読み込みが浅くてよお理解出来てへんだけやないの?」
ヒョジョン「とにかく! 貴様は何者や!? なんでおスンと入れ替わった? 本物のおスンはどないしてるんじゃ!? 殴られたなかったら、全部正直に吐けや」
ミミ「またそんな一方的に決めつけたら…」
スンヒ「ふ…。ふっふっふ…」
ミミ「ん?」
スンヒ「さすがリーダー。うまく化けたつもりやったけど、すべてお見通しやったとはな」
ジホ「えーーー?」
ユア「てことは、自分、おスンちゃうの?」
ビニ「だ、だ、だれ?」
スンヒ「みなさん、永らくご無沙汰しておりました。一見すると可愛いおスンですが、そんなのあり得ない。いるはずない。正体は、なんと生まれつき可愛いジニちゃんでしたー(バリバリーッ)」



アリン「わーーーーっ(どっすん)」
ミミ「ま、まさか(唖然)」
ヒョジョン「出たな妖怪!」
ジニ「誰が妖怪じゃ。ラブリーなピンクのイルカさんじゃい!」
ユア「ジニねえ、拒食症で体重2.3キロまで落ちてたんじゃ?」
ジニ「未熟児か! 拒食症なんかとっくに治ってたわい」
ビニ「えー、マジで?」
ジニ「そやけど自分ら『カレー』や『みそカラー』が結構当たって、ハナから7人組ですみたいな顔しとるから、復帰するタイミングが掴めなかったんや」
ユア「そ、それでおスンに化けて…」
ヒョジョン「うーむ、まさに『盗まれた街』そのまんま。危うくすり替わられるところやった」
アリン「元々メンボやのにすり替わる必要あるんかなぁ」
ヒョジョン「異星人に理屈なんて通じないんだよ」
ジニ「むちゃくちゃゆうね」
ヒョジョン「そんで? おスンはどおした? まさか喰っちまったんじゃないやろうな」
ジホ「ひーっ! こないだまで拒食症やったジニねえが、一気にカニバリズムに手を染めるとは」
ジニ「染めるかーっ! 落ち着け、落ち着け。おスンならここにおるやろうが」
ミミ「え、その人形?」
ジニ「そおそお。これ、おスン、ご挨拶しなさい。“はーい、あたちスンヒ、よろしくね”」
ヒョジョン「腹話術か!(げし) ええ加減にしなさい!」
♪ちゃんちゃん

ナレーション:その頃本物のスンヒはひとりカラオケで得意の歌唱力に磨きをかけていた。
スンヒ「♪帰(かい)らんちゃよか〜 帰らんちゃよか〜 母ちゃんもおまえのこつはわかっとるけん〜






※おまけ…