関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第715話 女囚セブン

がちゃ、ギィーーー
ハスル「ん?」
マネージャー「入れ(どん)」
少女「あっ(こけっ)」
マネージャー「今月の新入りや。仲良うするんやで」
ViVi「金髪…」
ヒジン「ちょっと自分、大丈夫? こら看守、毎度毎度ウチらに対する扱いが雑すぎるで」
マネージャー「看守ゆうな」
ヒジン「看守みたいなもんやろ。こんな狭い部屋に押し込めやがって、海外への移動は全部エコノミーなんて、アイドルに対する扱いとは思えんわい」
看守「贅沢は売れてからゆえ。かつて半地下アイドルゆわれたSecretねえさんはもっと過酷な状況でも笑って耐えてたで」
ヒョンジン「それはもお己の不幸を笑うしかなかったのか、あるいは精神が壊れていたのか、ひょっとしてその両方か…(ふふ)」
ViVi「ヒョンジンちゃん、暗いある〜」
ハスル「で、この金髪の新入り、今度はどこで拉致して来た?」
マネージャー「拉致ゆうな。スカウトや、スカウト」
ハスル「ふん。北の拉致担当者かて同じ事をゆうやろうな。自分、立てるか? 名前は?」
少女「お、おおきに。ウチはKimLipゆいますぅ。今後ともよろしゅうお願いします(ぺこぺこ)」
ハスル「お、ちゃんと挨拶できるやんけ。ウチはリーダーのハスルや」
KimLip「よろしくですぅ」
ヒジン「ん? リーダーはウチやなかった?」
ハスル「ウチの方が年上やし、美人やし、人気あるし、統率力もあるよって、リーダーにふさわしいやろ」
ヒジン「年上ならViViねえさんが一番ちゃう?」
ハスル「ねえさんは性格的にリーダー向きやない」
ViVi「そーねー。そーいわれたらそーかもしれないあるねー(にへら〜)」
ヒジン「あかん、おっとりしすぎや」
ハスル「そおゆうこの人が香港から拉致されてきたViViねえさんで、こっちがヒジン。こっちがヒョンジンね」
KimLip「よろしくお願いします」
ヒョンジン「まぁ所詮は他人やから、よろしくするにも限度はあるけど、範囲内では仲良くしましょう」
KimLip「は?」
ヒョンジン「ゆうても親子で殺し合うこともあるし。他人だ、家族だってのは基準にならんかもね」
KimLip「えーと」
マネージャー「ヒョンジンはネガティブな事しかゆわんから喋ってると気が滅入って来るで。気ぃ付けや」
ヒジン「それはホンマです。この中でまともなのはウチだけですねん」
KimLip「そうなんですかぁ」
ハスル「そんな訳あるか! たあっ!(背負い投げ)」
ヒジン「ぴゃー(くるくるどーん)」
マネージャー「暴力はやめれ。商品に傷がつく」
KimLip「…こわ」
ヒョンジン「KimLipさんはおいくつなんですか?」
KimLip「ウチは19歳ですわ」
ヒョンジン「あー、ほんならウチやヒジンちゃんより年上ですね。それだけ死期が近いって事やわ(くすくす)」
ハスル「メンボにはあとヨジンてのがおるけど、ちびっこすぎて少年鑑別所に入れられとる」
マネージャー「鑑別所じゃねーわ」
ViVi「ジンソルちゃんもいるよ〜」
ハスル「そおそお、ジンソルゆう新入りもおるんやけど、万引きがばれていまは独居房に隔離中や」
マネージャー「お披露目はKimLipが先になるさかい、自分らよお面倒みとけや」
ヒジン「へーい」
ハスル「てか、ウチらの出所(デビュー)まであと5ヶ月しかないのに、メンボがこれでやっと7人てのはどーゆーことじゃ? 12人セットでなきゃ出所させんゆう話やろーが」
ヒョンジン「確かに」
マネージャー「安心せえ、ちゃんと考えてある」
ハスル「ホンマか? 中国の奥地に行って、戸籍もないような洟垂れたガキを適当にさらって来ようたって、歌えない踊れないじゃどーしよーもないんやで」
ヒョンジン「いくら可愛くても、ネコやレッサーパンダじゃメンボになれないの判ってる?」
マネージャー「誰がそんなことするか! 次は5人いっぺんに即戦力を仕入れる予定じゃわい」
ヒジン「即戦力やて?」
ヒョンジン「まさか、第一期Unniesに精力剤を投与して無理矢理動かそうとか?」
ハスル「いややなぁ、そんなゾンビみたいな連中とチーム組むの」
ViVi「ねー」
マネージャー「そうやない。現役バリバリの20代のちゃんとしたアイドルや」
KimLip「そんなアイドルがウチらの仲間に?(うそーん)」
ハスル「それ、どっから密輸する気や?」
ジョンジン「ワシントン条約に違反してへんの?」
マネージャー「ふふふ…、日本の℃-uteが6月で解散するのは知っとるけ?」
ハスル「…! ま、まさか?」
マネージャー「そのまさかじゃ。日本で解散した後、メンボの5人、矢島舞美中島早貴鈴木愛理岡井千聖萩原舞はLOOΠΔに合流する」
ヒジン「ぴゃー」
マネージャー「ハロプロと我がブロックベリーの水面下での交渉がやっと実った訳よ」
ハスル「なるほど。ピンで大売れしてる訳でもない℃-uteが“それぞれ自分の道を目指す”なんて理由で解散するのはおかしい思うとったけど、そんなカラクリが」
ヒョンジン「ウチ、岡井ちゃんはいらないけどな〜」
ヒジン「うむ。品と知性がなくなる」
マネージャー「ワシもそお思うけど、上部の決定やから」
ViVi「抱き合わせで買わされたのね〜」
ハスル「まぁあんな奴、デビューした後でクビにしたらええがな。ほな、これで12人の頭数は揃うたと。ホンマにデビュー出来るねんな」
ヒジン「よかったー。いやー、ヒヤヒヤしたわ」
ViVi「ほんとね〜(にへら)」
KimLip「そ、そんなにデビュー出来るかどうか不安やったんですか?」
ヒジン「それはもお、最初はウチしかおらんかったし。そのあとは毎月目隠しされた少女がどっかから連行されて来るんだけど、ヨジンの後は2ヶ月くらい滞ってたし」
ヒョンジン「ViViねえさんなんか外国から拉致されてきたんだもんね」
マネージャー「拉致ゆうなって」
ViVi「次はいよいよ動物か、なんて言ってたもんね〜」
ハスル「まぁ、これでめどは立った。張り切ってデビューに備えよう」
全員「おーっ」
ハスル「ハッスル!ハッスル!(クイックイッ)」
全員「そのポーズは恥ずかしいって」
ハスル「あら(ずる」)
KimLip「…かえって不安になって来たわ(汗)」