関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第681話 第5回関西ソニョシデ歌謡祭:表彰式00


黒服「いらっしゃいませ(深ぶか) 招待状はお持ちでしょうか?」
ヤン・ヒョンソク「えーと(ごそごそ)これかな?」
JYP「ワシも、はい(ぴら)」
黒服「改めさせていただきます。…これはヤン・ヒョンソクさまにパク・ジニョンさま。大変失礼いたしました。
 わが主がVIPルームでお待ちしております。どうぞこちらへ(ささっ)」
JYP「すげー、バブルの時のディスコみたい」
ヤン・ヒョンソク「自分もたいがい古いこと知っとるね(呆)」
JYP「そらバブル時の日本はワシの憧れの的でしたさかい。
 ちゅうてもここはマハラジャやトゥーリアとはだいぶ趣がちゃいまんな」



ヤン・ヒョンソク「SMカラーが強すぎて居心地悪い。その点ではギーガーバーと一緒やな」
JYP「にいさんも十分詳しいやないですか」
黒服「こちらがVIPルームでございます」
こんこんこん
黒服「ハゲ帽子じじぃと半裸ナルシストをお連れしました」
声「おお、入ってくれたまえ」
黒服「はっ」
するするする
黒服「中へお進みください。主がお待ちです」
ヤン・ヒョンソク「誰がハゲ帽子じじぃや」
JYP「半裸ナルシストとは失礼な。せめて餅ゴリラ社長と呼ばんかい」
黒服「当社では、おふたりのことはそう呼ぶ習わしとなっておりますので」
JYP「(うきー)誰がそんなけしからん教育しとるんじゃ。ぶん殴ってやるで」
ヤン・ヒョンソク「おお、入らでか」
どかどかどか
JYP「おうおうおう……おや?」



ヤン・ヒョンソク「なんじゃここは?」
JYP「ホワホワして喧嘩する気になれんど」
イ・スマン「これはこれは韓国芸能界の両巨頭やないか。我が新事業の拠点へようこそ」
JYP「げ、先生!」
ヤン・ヒョンソク「SMのレストランとは判っておったけど、まさか先生自らお越しになっておるとは」
キム・ヨンミン「(ぬっ)先生はそれほど今回の事業に賭けていらっしゃるんじゃ」
JYP「ヨンミン社長もおられたんですか。ほな社長でっか、ワシのことを半裸ナルシストとか呼ばせておるのは」
ヤン・ヒョンソク「ワシのことはハゲ帽子じじぃとか。けしからんやないか」
キム・ヨンミン「ワシがにいさんにそんな失礼なことゆう訳ないやないでっか。すべて先生のお考えです」
ヤン・ヒョンソク「先生が…?」
イ・スマン「すまんすまん。齢でなかなか名前がすんなり出て来んようになってな。こういうあだ名にすれば忘れへんよって」
JYP「そんなら先生だけがそお呼べばええではないでっか。なんでSM全体からそお呼ばれなあかんのです?」
イ・スマン「親しみがもててええやん」
JYP「いや、悪意しか感じまへんが」
イ・スマン「なんしろ名付け親が少女時代の連中でな、きゃつらが社内に広めよったんよ」
ヤン・ヒョンソク「マジっすか?」
イ・スマン「ああみえて、芸能界での影響力が強いからな。TwiceやらOh My Girlやらに強力なペンがおるらしいし。いずれ芸能界全体からそお呼ばれるようになると思うで」
JYP「勘弁してくださいよぉ」
ヤン・ヒョンソク「最悪や…」
ヨンミン「まぁ座ってください。なにか飲み物でも? 我がSMT TOKYO自慢の高くて美味しい品揃えの中からなんでも選んでくださいよ」
ヤン・ヒョンソク「ほな、ワシは東方神起ビールを」
JYP「ワシはスマン先生コーヒーをいただきます」
イ・スマン「よっしゃ、ほなワシ自ら煎れてやろう。(こぽこぽ)美味しくなりますように、美味しくなりますように」
JYP「“藤岡、珈琲”かっ!」
イ・スマン「藤岡弘、から年賀状もらうと、例外なく“藤岡、珈琲”の宣伝が書いてあるで」
JYP「いりませんよ、そんなトリビア
ヤン・ヒョンソク「藤岡弘、なんで侍のくせにコーヒー通なのかなぁ?」
JYP「知らんがな」
ヤン・ヒョンソク「それにして、最近のSMグループはSMTOWN@coexartiumに続いてこのSMTレストランと、音楽産業以外に非常に積極的ですな。何故でしょう?」
イ・スマン「それは簡単なことや。EXOやf(x)のフルアルバム1年がかりで作っても、たかだか1枚2000円。それが売れて10万枚て処やろ?」
ヤン・ヒョンソク「そおですね」
イ・スマン「それがこのレストランならランチでひとり3000円近く払うてくれる。ディナーなら小一万や。120席の店は連日予約でいっぱい、日に4回転は見込める状況や。さておいくら?」
JYP「一日の売り上げが200〜250万円てところでしょうか?」
イ・スマン「ピンポーン。CDで言えば毎日1000枚以上売ってる計算になる」
JYP「げぇ」
イ・スマン「しかも一皿あたり子どもでも一口で食える量に抑えてるよって、CD作るより原価もずっと安いし」
キム・ヨンミン「そのうち練習生をバイト代わりにホールで使おうかっちゅうアイデアもあってな。会社は安くバイトを使える、練習生の生活は安定する、練習生目当ての客は増える、と一石三鳥や」
JYP「なるほどー。昔の全女レストランみたいやな。うちもやろうかしら」
キム・ヨンミン「まぁアーティスト気質が多いYGさん処じゃ出来ない商売でしょうけどな(はっはっは)」
ヤン・ヒョンソク「(ふん)うちは音楽一筋ですので」
キム・ヨンミン「(嘘つけ。俳優仰山抱えとるやないか)」
イ・スマン「今回、歌謡祭の表彰式の会場にSMT TOKYOを提供したのもお披露目と宣伝を兼ねた狙いがあってのことや」
ヤン・ヒョンソク「それは理解できますが、なんで開場前にワシらをVIPルームに招待してくれはったんです? まさかスマン先生コーヒーを飲ませるためやないでしょう?」
イ・スマン「もちろんそうや。今年もチミらにはご意見番としていろいろ意見を聞きたいて主催のもんがゆうてるよって、事前に司会者を紹介しておこうかと思うてな」
ヤン・ヒョンソク「司会者?」
JYP「いつものとおり、ミンジュとちゃいますの?」
キム・ヨンミン「(ぱちん!)通してくれたまえ!」

……
JYP「ん?」
声「♪Here we go…、Here we go Come on、Here we go Come on」
ヤン・ヒョンソク「なんじゃ、この変なリズムは?」
声「♪ミンジュは〜引退〜、もんじゅは死に体」
JYP「ジェ、ジェ、ジェシカ?」
ジェシカ「♪ナナナナ〜、ナナナナ〜、内藤陳、租チン」
ヤン・ヒョンソク「遺族に訴えられるがな」
ジェシカ「♪いきなり出てきてご〜め〜ん、まことにすいまめ〜ん、はいっ!」
JYP「な、なんだこいつー」
イ・スマン「ジェシカゆうたらジョイマンちゅう設定やから仕方ないねん」
ジェシカ「ラップでいい表彰式にしようよ〜」
JYP「ラップでいい表彰式?」
ジェシカ「♪痛みに〜耐えた〜 頑張った 勘当した」
ヤン・ヒョンソク「貴乃花の表彰式?」
JYP「いや、確かに兄弟の仲はそおなったけど、“かんどう”の字がちゃうやろ」
ジェシカ「「グランプリが欲しいのかい? say」
JYP「ワシの曲『生きとるで(Still Alive)』? そら欲しいがな」
ジェシカ「♪OK,グランプり、しらんぷり」
JYP「知らんのかい!」
ジェシカ「♪グランプリ〜、しらんぷり〜、新人賞、戦場」
ヤン・ヒョンソク「そらそうかもな」
ジェシカ「♪新人賞〜、戦場〜、ググダン、九九の段」
ヤン・ヒョンソク「九九のどの段だよ!」
ジェシカ「ググダン〜、九九の段、CLC、窒息死、はいっ!(ちゃん)」
JYP「縁起でもないわ!」
ジェシカ「♪ク・ハラ、セクハラ」
ヤン・ヒョンソク「それはなんとなく判る気もする」
イ・スマン「そんな訳で今年の司会はコリデルのジェシカにお願いした」
ジェシカ「♪コリデル、アリス・リデル」
ヤン・ヒョンソク「急に文学的な奴ぶっこんで来たな」
JYP「そやけど先生、ジェシカは少女時代メンボと確執があるのでは?」
イ・スマン「確かに一部のメンボとは何かしらあるようやけど、今回少女時代は出席しておらんのでな」
ヤン・ヒョンソク「そおゆうたら2016年はグループ活動してませんね」
キム・ヨンミン「CMやキャンペーンもないし、日本でも曲を出しとらんので、まったく対象曲がないのじゃ」
ジェシカ「その代わりテヨンのアホとか、ティパニのノータリンとか、ヒョヨンの音痴とかは活動しとるけど、ウチも大人や、うまいことあしらいますわ」
イ・スマン「うむ。頼んだで」
JYP「てか、なんでジェシカなんでっか?」
キム・ヨンミン「歌謡祭のMCは昔から“J”のつく者と決まっとる」
JYP「また急にとってつけたような」
イ・スマン「それは、ワシがジェシカの気持ちを慮ったんや。彼女かて辞めたくて辞めた訳やない。K-Popを愛する気持ちは今もあるはず。少女時代を懐かしくも思っておろう。去年カムバックして2枚もCDを出したのもその気持ちの表れ。彼女をスカウトし、この世界に引き込んだ当事者として、その気持ちを汲み取ってやることが義務やと思うたんや」
ジェシカ「…先生」
JYP「では、やさぐれたジェシカの心を癒すためにMCを…」
ジェシカ「ウチ…ラグビーやっときゃよかったかな」
JYP「スクールウォーズかっ!」
ヤン・ヒョンソク「そんな人情だけで先生が動くとは思えへんけどなぁ」
キム・ヨンミン「この先、SMTOWN@coexartiumは全世界に展開する予定がありますねん。そん時彼女の店“BLANC & ECLARE”にテナントとして入ってもらいたいゆう考えがあるんですわ」
ヤン・ヒョンソク「(ぴゃー)一旦捨てたチューインガムも、まだ味がすると判ったら、拾うてまた口に入れる貪欲さ(呆)」
キム・ヨンミン「それがイ・スマンですわ」
ヤン・ヒョンソク「SMグループ、恐るべし」
JYP「そして、それを受けて立つコリデル(ジェシカ)もしたたかなもんですなぁ」
ジェシカ「事業主になるゆうのはそおゆうことですわ。プライドで飯は食えまへんからね」
イ・スマン「そおゆうことや。さ、そろそろ時間かの。コーヒー、お代わりいらんのやったら、ぼちぼち会場に移動するで」
JYP「わかりました」
ヤン・ヒョンソク「会場と言いますと?」
キム・ヨンミン「一階下のダイニング&ショップです」
JYP「あの空間に全員入れるんでっか? また今年もぎゅうぎゅう詰めですなぁ(呆)」
イ・スマン「その代わり、アイドルのぴちぴちの肉体、痴漢し放題やで」
キム・ヨンミン「そおゆうことゆうたらあかんでしょ」
ジェシカ「移動の間、読者の皆さんはCMでお楽しみくださ〜い」



ジェシカ「…NEXONゆうたら少女時代て時期もあったのに、これも時代の流れなんかなぁ(ぼそ)」


つづく