関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第650話 第4回関西ソニョシデ歌謡祭:反省会(改)

ぞろぞろぞろ…
チユル「いらっしゃいませー! いらっしゃいませ−!」
JOO「歌謡祭のものやけど…」
チユル「はーい。一番奥の大座敷へどうぞー。
 マスター、ご予約の歌謡祭さまご来店でーす!!」
ひげ八親父「あいよーっ」
ぞろぞろぞろ
テヨン「うーむ(きょろきょろ)、この店も変わらねーなーぁ」
ティパニ「どないした、急にハンバーグ師匠みたいなこと言い出して」
テヨン「そやけど、練習生の頃のままやないけ。店の構えもメニューも親父の湿気た面も、なにひとつ変わらへん」
ひげ八親父「変わっていったのは自分らの方かもなぁ。
 立派なドレスに高価なアクセ…毎日きったないジャージ姿やった小娘の面影はもお全然ないで」
テヨン「そお、少女とは成長するもの。哀しいけど、これ、現実なのよね。
 せめてこの店だけは変わらないでいてくれや」
ひげ八親父「判ってるがな。値段以外なにひとつ変える気はないで。チユルちゃんも不動のアルバイトとして、頑張ってくれてるし」
ユナ「(ずこ)それはそれでどおなんかなぁ?」
ヒョヨン「あの娘、女優に転身したんやなかったんか?」
クッキーマン「てか、彼女はホンマにダル☆シャのチユルなんやろか?」
スヨン「それで決着着いたんやないの?」
ユリ「それが最近、ダル☆シャのチユルとアイディミョ(ダンスチーム)のチユルは別人やという説もチラホラ聞かれるようになって来たんや」
スヨン「マジで?」
ユリ「垂れ目とか鼻はよお似とるけど、アゴの輪郭は別人みたいやし」
ユナ「最近までジュンス(呼び捨て)のバックで踊ってたゆう噂もあるし」
ティパニ「ほな、本人に直接訊いてみたらええんやない? せっかく、すぐそこにおるんやし」
ユリ「いや、人違いやったら嫌な思いさせるし」
ユナ「あのダル☆シャのメンバーに、いまさら訊き辛いやないか」
ティパニ「影でコソコソ噂するのが一番失礼なんじゃ。悪いコトやないんやから、どおどおと訊いたらよろし。(ずかずか)あー、ちょっとそこのホール係さんや」
スヨン「わ、いきなり行きよったで」
ユナ「アメリカ人やなぁ(呆)」
ティパニ「自分、『冷麺』の時ヤツのバックで踊ってた娘やな?」
チユル「え、私ですか?」
ティパニ「そんで最近までダル☆シャーベットゆういやらしいグループにおって、エロい歌とダンスを恥ずかし気もなく披露してたんも自分やな?」
チユル「だ、だるしゃ…」
ティパニ「違うんかい? 違わへんのかい? どっちなんじゃい!」
チユル「わ、私は…(ぶるぶる)お、憶えてないんです」
少女時代「ええーっ?」
チユル「以前のことを思い出そうとすると、あ、頭が痛くなって…(くらくら)」
ひげ八親父「あ、危ない!(抱きっ) ちょっとぉ、うちのバイトリーダーを追い詰めないでよ」
ティパニ「いやー、追い詰めた気はないんやけど」
ユリ「どおなってんの?」
ひげ八親父「この娘は最近電信柱で頭打って、記憶をなくしてるんや」
少女時代「はぁ?」
ひげ八親父「アイディミョにいたこととこの店でバイトしてたことは辛うじて憶えてるんで、以前のように働いて貰うとるけど、それ以外は全部忘れてるみたいなんや」
ユリ「マジかい?」
スヨン「ほなダル☆シャのチユルなのかも確かめようがないってことか?」
ティパニ「てか、そんな簡単に記憶ってなくすもん?」
テヨン「この国では日常茶飯事やで。韓国人は豆腐の角に頭ぶつけても、すぐ記憶喪失になるねん」
ティパニ「なんて国だっ!(がーん)」
ヒョヨン「とにかく、そんなことならあの娘が思い出すまで放っておくしかあるまい」
クッキーマン「またしても真実は闇の中か(溜息)」


チユル「マスター、大座敷の注文取ってきました」
ひげ八親父「おお、もう具合はええのか?」
チユル「はい。昔のことを訊かれなければ、頭も痛くならないし、平気です」
ひげ八親父「そんならええけど、用心して働いてくれや。そんで、注文は?」
チユル「はい。全員ほろ酔いセットだそうです」
ひげ八親父「…しまった。サービスメニュー、隠し忘れた」


JOO「さぁ、それではみなさん、お飲み物は行き渡りましたか?」
ジンソル(April)「はーい!(ひっく)」
NC.A「ひっく、じゃねーよ、未成年が(呆)」
ナウン(April)「今日は無礼講ッスよ、ぶっしっし」
NC.A「だから、乾杯前に呑むんじゃねぇ!」
スマン「まぁまぁ、ええやないか。娘っこが倒れたら、ワシが優しく介抱してやるがな(げっへっへ)」
NC.A「そうなるから呑んだらあかんゆうてるっすよ」
JOO「えー、今年も関西ソニョシデ歌謡祭を盛り上げるために多大なご協力をいただきまして、関係各位には感謝の言葉もございません。ありがとうございました。
 ささやかながら慰労の席を設けましたので、多少なりとも疲れを忘れ、酒肴をお楽しみいただければと思います」
YG「踊れ踊れ!」
JYP「脱げー! アイドルなら半裸になりやがれー!」
ソニ「わ、もお出来あがっとる(呆)」
JOO「それではイ・スマン先生」
スマン「ん? ワシが踊って脱ぐんか?」
YG/JYP「ゲロゲロゲロ〜」
JOO「そうではございません。総評と乾杯の音頭をお願いします」
スマン「あー、はいはい(よっこらせっと)
 ほんならみなはん、お疲れ様でございました」
全員「お疲れ様でしたー」
スマン「今回は例年以上に新人部門が盛り上がった年やった。2014年のLovelyzから始まった制服新人ラッシュは一大ムーブメントとなって、K-Popに新しい時代を築きつつある。
 ワシが生み出したS.E.Sが、ガールズアイドルの可能性を世に知らしめ、第一期を形成したとすれば、ワシが生み出した少女時代は歌謡界に革命を起こし、男子アイドルをも超える人気を獲得し、豊穣なる第二期を切り開いたのである。
 そう考えると、SMグループの傘下であるWoollimからデビューしたLovelyzが新たな時代、すなわち第三期の魁となりつつあるのは偶然ではあるまい。何故ならSMグループこそワシの最大の創造物やからや」
スジョン(Lovelyz)「アホか! ウチらもおSMちゃうっての」
ジエ(Lovelyz)「そーじゃそーじゃ、ボケー」
ヨンミン「こら、先生に対して、なんて口の利き方するんや」
ミジュ(Lovelyz)「もお先生ちゃうもん。他所の会社のおじいやもん」
ティパニ「うーむ、以前の『私たちもSM』発言の失敗を取り返そうと必死やな」
ユリ「自分からもなんかゆうてやりーな。後輩やろ?」
JOO「ウチは政治には関わらない主義なんで」
ユリ「ちぇ、ノンポリ歌手め」
スマン「新人以外に目を転じるならば、やはりSMに始まりSMに終わった一年やったと言えるやろう。
 我が社は創立20周年を記念して、昨年は大々的な攻勢に出たのであるが、それはことごとく成功したとゆうて良い。
 特に兵役のために充分な活動が出来んにいさんたちをカバーして余りある活躍を見せた少女時代とテヨンはまさに白眉とゆうてよかろう。
 テヨン、グループにユニットにソロにと縦横無尽の活躍、ご苦労やった。あとでハグしたやるぞい」
テヨン「いらんわ(おぞぞ)」
スジョン(Lovelyz)「ユニット(TTS)は去年一回も1位になってへんちゅーの」
ジス(Lovelyz)「1位になったのはじーちゃんの頭の中だけの出来事やで」
ケイ(Lovelyz)「わー、認知症認知症や。こわー」
クッキーマン「あいつら、たち悪いなぁ」
ヨンミン「グループから別れたとたんに悪口ばっかり言いやがって」
スマン「そして今年であるが、これも音楽発表チャンネル“STATION”により、1年52週にわたり、毎週デジタルシングルをローンチするちゅう画期的な新企画がズバズバと当たって…」
JOO「先生、お気持ちはよく判りますが、会場の都合もございます、そろそろ乾杯の方を…」
スマン「あー、そやったな。あかんあかん、自慢するつもりはなかったのに、口を開けば自慢に聞こえてしまう。事実だから仕方ないけど、ここら辺にしといた方がええかもな」
JOO「そおですね」
ソニ「お、政治に介入しやがったぞ」
ユリ「さすがに我慢出来なかったとみえるな(笑)」
スマン「そんならSMグループと韓国歌謡界の発展を祈願して、コンベー!」
全員「コンベー!」
パチパチパチ
JOO「イ・スマン先生ありがとうございました。みなさまご着席下さい。
 それでは例年通り、これより全成績の一覧表をお配り致します。統計的に見ることで、あらためて投票者の嗜好や考えが判ると思いますし、延いてはそれを通じ、2015年の傾向や今後の展望なども見えてくるのではないでしょうか?
 じっくりと投票内容を吟味しながら、しばしご歓談をお楽しみ下さい」
JUNIEL「はーい、成績表ですよー(ぽいぽい)」
NC.A「ウチが載ってない、なんの意味もない紙切れをどうぞー(ぽいぽい)」
スヨン「雑やなぁ」
運転手「一生懸命集計したんやから、もっと丁寧に配れや」


  第4回歌謡祭_総投票結果.xls 直


AOA「まんせー! まんせー! えいおーえい、まんせー!! いえーーーーい!」
YG「お、あっちでは胴上げが始まったで」
JYP「AOAですな。GP部門では少女時代を抑えての大賞受賞でしたよって、嬉しいんでしょうなぁ」
テヨン「(とほほ)まさか、あんな伏兵に1位の座を奪われるとは」
ルナ(f(x))「さも惜しいみたいな顔してはるけど、2位はウチらやったこと、お忘れなく(ふん)」
テヨン「自分らはええんよ。ウチが稽古つけてやってよって今がある訳やし。つまり自分らにはウチのDNAが生きてるってことやもんな」
ティパニ「なんかスマンのおっちゃんみたいなことゆいだしたで」
ユナ「あの創設者にして、この成功作。血は争えんな(呆)」


ソリョン(AOA)「いやーまさか、ウチらが大賞とはなぁ(てへへ)」
ジミン(AOA)「頑張ってエロに徹してきた甲斐があったわ」
チョア(AOA)「そお謙遜せんかてええんちゃう? ウチらほどの美貌とスタイルと実力を兼ね備えたグループは他におらんよ」
ユナ(AOA)「そやなぁ。唯一のライバルとゆうてええNine Musesはちょっと地味やし、ちょっとブスやもんな」
ミンヒ(Stellar)「…(自分らのライバルはウチらやっての)」
ヘジョン(AOA)「こないだタレントクォークで少女時代(呼び捨て)見かけたんよぉ」
ソリョン(AOA)「うんうん」
ヘジョン(AOA)「全員チンチクリンで、手足短くて、可笑しかったわぁ。こんなんが今までトップアイドルなんやと思うたら。
そらいつまでも欧美に勝てへん訳やわ」
ソリョン(AOA)「あれは昭和の遺物やから」
ジミン(AOA)「ま、これからはウチらがトップやから、欧美ともがっぷり四つで勝負出来るけどな」
ソリョン(AOA)「それもこれも、訳判らんブラックコンセプトを撤廃したおかげや」
ヘジョン(AOA)「ユギョンは可哀想やから、コンサートの時1〜2曲くらいはドラム叩かせてやろうかなー」
ユギョン(AOA)「ありがとうございます、ありがとうございます。機会さえあれば頑張らせていただきます(ぺこぺこ)」 
ユナ(AOA)「この勢いで、今年は日本で売りまくるで」
チョア(AOA)「うむ。あのレットー民族が生み出した中で唯一価値がある“円”と言うものを根こそぎ奪ってやるのじゃ」
ジミン(AOA)「それ、劣等と列島を掛けとるの?」
チョア(AOA)「あら、わかっちゃった?」
チャンミ(AOA)「上手いやないのぉ」
チョア(AOA)「わっはっは、ウチら今絶好調やからな(爆)」


    
    AOA 4th single「愛をちょうだい feat. TAKANORI NISHIKAWA (T.M.Revolution)」MV (Short Version)


ユナ(AOA)「手始めに、日本のちっさいおっちゃんと歌うたこの曲を大ヒットさせねば」
ソリョン(AOA)「もお冒頭からケツ振って、ハッスルしまくったからなぁ」
運転手「(ぬぅ)そやけど、コンセプトが古ぅないかなぁ?」
ユギョン(AOA)「なんやとこら。ホワイト様のなさることにケチつけてんやねぇ」
運転手「なんか往年のポーラのCMを思い出すねん」


    
    私のハートはストップモーション - 桑江知子


ジミン(AOA)「なにこれ?」
運転手「さすがに知らんか。カンタが生まれた年やからなぁ」
チョア(AOA)「知るかいな。ウチらを幾つやと思うとるんや」
運転手「これはポーラ化粧品のCMに使われた曲で、そのCMのシチュエーションが自動車レースやったんや。ピットに美人がおってな、画板に10個くらい取り付けたストップウォッチで次々にラップタイムを計測し…」
チャンミ(AOA)「え、手計測なの?」
運転手「当たり前やがな」
ミナ(AOA)「ぴゃー。アナクロも大概やな」
運転手「自分らかて、MVの中で手持ちのストップウォッチ見とるやないか」
ジミン(AOA)「おや?」
運転手「まぁ仕方ないか。自動車コンセプトの基本は今も昔もエロや。そしてエロの需要は常にある」
ソリョン(AOA)「自動車=エロちゅうと?」
運転手「男からみたら車体は女、女からみたらシフトレバーはチ○コや」
ユナ(AOA)「いやーん。はっきりゆうやん」
運転手「そんで? T.M.Rのシフトレバーはどうやった?(げっへっへ)」
ユナ(AOA)「見た目通りのお粗末さや」
ミナ(AOA)「全体があのホイールベースやで。シフトレバーだけ長い訳あるかいな」
ヘジョン(AOA)「エンジンも超ショートストロークやしなぁ」
ジミン(AOA)「あんな小猿がホンマに日本のトップアーティストなんか? 撮影中ずっと疑っとったわ」
チョア(AOA)「ちょっと、国際問題に発展するからやめなさいよ」
チャンミ(AOA)「シフトレバーで歌う訳やないんやから」


YG「(ぐびっ)チニョンくんはこの総合成績表をみて、どお思うた?」
JYP「そおですなぁ。GP部門に関しては、スマン先生やないけどSM勢が突出してますな」
JUNIEL「そこに、さすがにKARAだけは一歩後退したけど、ワンゴルやJOOねえさんらベテランがまさかの返り咲き」
JOO「返り咲きとかゆうな」
JYP「確かにそやな。今回はベテラン対新人ゆう構図がはっきり見えた。新しい時代が来つつあるんやと思います」
NC.A「てことは、ここまで大して売れてない中堅は、もお出番がないんですね」
JYP「そうやと思うで」
JUNIEL/NC.A「とほほ〜」
YG「そやけど、大賞を取ったAOAは中堅やで。ApinkやCrayon Popも少なからず得票しとるし、完全に中堅不在やった訳やない」
NC.A「あ、それはそおですね」
JYP「確かにNine MusesHello Venus4Minuteも頑張っとったし、MAMAMOOもすでに中堅とゆうてええくらいの貫禄を見せて来とるな」
JUNIEL「では、ベテラン、中堅、新人と揃った年だったと?」
YG「そこまではゆわんが、すでに少女時代とその他ゆう二極時代は終わったと思う。
 女子アイドルも10年以上の年齢差に広がり、各世代に魅力的なスターがおる。
 今年はAileeやApinkも気合いを入れてカムバックして来るやろうし、強力な新人もデビューするやろ。
 ますます層が厚くなって、百花繚乱よりどりみどり、豊饒のK-Pop時代が来るんや!」
JOO「おお、ヤン・ヒョンソクがそこまでゆうとは」
JYP「てことは、なにかものすごい新人でも用意しとるんかいな?」
YG「はっはっは、聞いて驚け! 今年は…」
全員「…(ごくり)」
YG「AKMUのスヒョンたんがソロデビューするよ」
全員「(かくん)…大して驚かねーよ、それくらい」


ルナ(f(x))「ビデオ部門、1位おめでとう!」
f(x)「コングラチュレーショ〜ン!」
パチパチパチ
ビクトリア(f(x))「そして、スジョンの熱愛、おめでとお!」
クリスタル(f(x))「ぴゃー、恥ずかしいわぁ」
エンボ(f(x))「どおね?」
クリスタル(f(x))「どおって?」
エンボ(f(x))「カイに貝とクリをクリクリされる気分は?(ヒック)」
ルナ(f(x))「うわ、ゲスいなー」
ビクトリア(f(x))「だいぶ酔ってるね」
エンボ(f(x))「あー、ウチも恋愛したいあるね」
クリスタル(f(x))「そんなエロ親父みたいなことゆうてる内はあかんのちゃう?」
エンボ(f(x))「くそー、男が欲しいあるー! ソルリみたいにエロエロに男狂いしたインスタグラムあげてみたいあるよ!」
ルナ(f(x))「いくらなんでも、ジンリのアレはやりすぎやろ」


    


クリスタル(f(x))「ジンリの奴、グループ抜けてやりたい放題やな」
ビクトリア(f(x))「f(x)時代なら厳罰もんやで」
運転手「(ぬぅ)そやけど、これが次回のビデオ部門で1位候補になる可能性もあるで」
エンボ(f(x))「わぁ、ビックリしたある」
ビクトリア(f(x))「むぅ、一介の運転手が打ち上げ現場にまで入って来れるはずがない…なにやつ?」
運転手「(ふふふ)ある時は片目の運転手、ある時はインドの魔術師、またある時は老警官。しかしてその実体は…」
JOO「あかん、正体バラしたらフィクションやなくなる」
ルナ(f(x))「てか、片目の人が職業運転手になれるの?」
JOO「(ずこっ)そこかい!?」
エンボ(f(x))「それにインドの魔術師見たことある人なんて、まずいないあるよ」
JOO「そおゆうとこ気にせんでええから」
クリスタル(f(x))「とにかく、こんなエロい動画が世に出たら、間違いなくビデオ部門に投稿される。隠さないと」
ルナ(f(x))「もお遅いんちゃうの?」
ビクトリア(f(x))「かくなる上は、この動画を上回るインパクトの動画が登場することを祈ろう」
ルナ(f(x))「そうやけど、これを上回るような動画ってある?」
ビクトリア(f(x))「例の“ちびーすfrom花鳥風月”の悪魔どもに、去年以上の形相で回り回って貰うしかない」
ルナ(f(x))「なるほど、奴らなら勝てるかも知れん」
運転手「いややで、もおあんな怖い動画送って来んといて」


ミミ(OMG)「ささ、先生、一杯どうぞ」
スマン「お、気が効くやん(ぐびー)」
ユア(OMG)「代表もどうぞ」
ヨンミン「お、こりゃー可愛ええ妓生さんやのぉ(ぐぴぐぴ)」
クッキーマン「社長、その表現は性的差別と誤解される恐れがあります」
ビニ(OMG)「ええんですよ、どうせウチらは“職業女性”と思われてLAXで11時間も拘束されるような存在。妓生と変わりはしませんて」
クッキーマン「そ、そんな卑屈にならんでも」
スンヒ(OMG)「あーあ、あれがヨーチンなら“職業婦人”と間違われることもなく、すんなり税関を抜けられたんやろうなぁ」
アリン(OMG)「ヨーチンはあくまで健康・健全で、存在に陰がありませんからねぇ」
ジニ(OMG)「そこゆくとウチらはどおしてこうインドアーな感じなんやろう?」
スマン「どおしたんや、急に。なんか悩みでもあるんか?」
ヒョジョン(OMG)「悩みちゅう訳やないですけど、リアル世界でヨーチンにだいぶ水を空けられて、歌謡祭の新人部門でも負けて、なんや“このままでええんかなー”ちゅう気がしてきたんですぅ」
スマン「あー、方向性に迷いが…」
ヒョジョン(OMG)「へえ」
クッキーマン「確か新人部門では、1位ヨーチン、2位OMGとTwice、4位Aprilやったかな?」
アリン(OMG)「へえ。その下とは点数も開いてるので、まぁこれが新人四天王かなと思うてますけど」
ヨンミン「美しさのTwice、砂糖菓子のAprilと、ルックスではこのふたつが目立つけど、意外にヨーチンやOMGみたいな微妙な娘らが人気あるんよね」
ビニ(OMG)「微妙とかオブレートに包まんでええんですよ。ブスやとはっきりゆうてくれた方が」
クッキーマン「いや、そんなことゆうてないって」
ヒョジョン(OMG)「同じブスでも、運動部に所属して頑張ってる娘らは、流した汗が美しく装飾してくれるもの。そやけど文化部所属のブスはただ暗いだけ。アイドルにふさわしいのは、どうしたってヨーチンですわ」
スマン「そお悲観したもんでもないで(ぐび)」
ヒョジョン(OMG)「先生」
スマン「確かにあっちは部活に100%打ち込んでいる、いわば甲子園や国立を狙う全国レベルの猛者集団や。
 その例えでゆうなら、myBなんかは地区予選レベルてとこやろな」
ヨンミン「おお、判りやすい…ような」
スマン「そやけど、女の子とゆうものは部活だけで出来とる訳やない」
クッキーマン「お菓子で出来てるんですよね」
アリン(OMG)「…キモ」
クッキーマン「ええっ?」
スマン「まず学生の本分たる勉強…授業があり、若者らしい恋の悩みがあり、支えてくれる家族がある。
 そんで友達、好きな男の子、アイドル、BL、お笑いと極めて雑多なもので出来とるのが少女とゆうもの。
 Oh My Girlは、そうゆう部分に焦点を合わせた、いわば少女の謎めいた部分をテーマに歌って来ておるグループや」
ジニ(OMG)「そ、そやったんか?」
クッキーマン「確かにデビュー以来『CUPID』『CLOSER』『LIAR LIAR』と女の子のミステリアスな部分がテーマになってますね」
スマン「ヨーチンみたいに判りやすいのも大事やけど、それだけでは飽きられるのも早い。
 自分らみたいにちょっと判りにくくてちょっとブスでちょっと謎めいてる方が、ペンの気持ちをいつまでも離さないのではないかな」
ミミ(OMG)「そおゆうもんかなぁ」
スマン「こうゆう、なんや気になる、引っかかる部分てのが大事なんや。フックソングと一緒やな」
クッキーマン「そおゆうたら『CLOSER』も『LIAR LIAR』もフックソングや」
ユナ(OMG)「わ、全然意識してへんかった」
スマン「存在は明らかに主張出来てる訳やから、これで一発どかんと当たる曲さえあれば、2〜3年後にヨーチン以上のスターに成り上がっててもワシゃ驚かんで」
ヒョジョン(OMG)「ぴゃー、SMグループの創設者がそこまでゆうてくれるなんて(感激)」
ユア(OMG)「励みになるなぁ。いつかはヨーチンに勝てると信じて頑張ろうっと」
スマン「わっはっは、そうしなさいそうしなさい」
NC.A「…(先生のLIARめ)」


テヨン「なに? 豊饒のK-Pop時代やと?」
ソニ「なんか、あっちの席でYGのおっさんがでかい声でゆうとったで」
ユリ「うーむ、上手いことゆうなぁ」
テヨン「ウチなら汎アジア音楽への昇華とゆうところやけどな」
ティパニ「お、ええやんええやん」
テヨン「今のK-Popにスカはない。ハズレですら面白いのはチャリモンタンやVividivaを見ても判るが、これはK-Popが日本の歌謡界くらい円熟して来た証拠やで」
ソニ「そおなん?」
テヨン「日本には売れないアイドルをネタに出来るだけの余裕があるんや。ウチもそこに近づいて来たと実感しとる」
ソニ「なるほど」
テヨン「アイドルとは商業であり、明確なヒエラルキーを持つ文化や。それは音楽番組で毎週1位を決めたり、年間賞があったりするところからも明らか。
 九割九分のウンコアイドルの上に、総取りするスターアイドルが存在する訳で、すべてのアイドルが売れることは不可能や」
ヒョヨン「ウンコゆうなよ」
テヨン「しかし、ウンコアイドルのおかげでスターアイドルが存在するのなら、ウンコに対する感謝の念を忘れてはならん。
 日本は連中独自の世界観で、ウンコアイドルをいじり、愛情を注いでおるのや」
ユナ「K-Popもそおなりつつあると?」
テヨン「そお思わんか? かつてなら1位になる可能性がないアイドルは捨てられておったけど、今ではそおゆう子らでも軍隊ドルや公演ドルなどそれなりに立ち位置を与えられておったり、再生利用されたりする余地が出て来たんや」
ティパニ「なるほど。日本はあんまりアイドルをポイっと捨てたりしないのか」
スヨンリア・ディゾンのこと忘れてないか?」
ソヒョン「日本は層が厚いから次々に湧いて出てるだけ。韓国の何十倍も捨てられてるって」
ソニ「またそおゆう夢のないことをゆう(呆)」
運転手「(ぬぅ)ま、どっちも真実やと思うけどね」
ヒョヨン「うわっ」
運転手「確かに日本でアイドルを目指して夢破れていく子は多いけど、まったくチャンスを与えられない訳やないんやから」
スヨン「そうね」
運転手「一方、韓国芸能界の裾野が広がってきたのも確かに感じる。
 去年ではペク・イェリンとViviDivaにはちょっと驚いた。ああ、ブスでもこうゆう新人が存在出来るんやな、と思うて嬉しくなったし」
ソンユル(ViviDiva)「ブスちゃいます(ぷんぷん)」
運転手「新人が売れる要素としてはルックスやキャッチーさと同時にコンテンツの良さが必要やと思うんやけど、ペク・イェリンの『宇宙を渡って』やViviDivaの『サービス』って曲はなかなかの名曲なんよ。
 ブスにもこうゆう曲が回って来る時代が来たんやなぁと思うたね」
JOO「それをゆうたらアヨンの『その気がないんやったら最初から優しゅうせんといて(意訳)』もそうやね」
アヨン「ウチは整形してブス卒業しましたから(きっぱり)。イェリンとはちゃいますから」
テヨン「そお言い切るのもどうやろう?」
JOO「おっちゃん、イェリンのアルバム買うたんやろ?」
運転手「Cheezeのクラウド(クラム)がプロデューサーやと聴いて、即買いました。いやー名作ですよ、あのアルバムは」
JOO「ほえー」
運転手「ほとんどCheezeやんけと思わせる曲もあれば、ダルチョン姐さんとは違うイェリン独自の味の曲もあって、聴き応え充分の作品でした。オススメ」
NC.A「おっちゃん、『宇宙』ちゅう歌詞に弱いもんね」
運転手「うむ」

     宇宙!


ユリ「うわぁああああ!」


     宇宙!


スヨン「ぴゃーっ!」


     宇宙!


運転手「こんな宇宙ならなお好き」
JOO「やめれ、趣味悪い」
JUNIEL「野生爆弾くーちゃん…理想の人かも(ぽっ)」
ソニ「アホや(呆)」
JOO「話を戻すで。
 去年はヒョゴバンドが大ヒットしたし、Cheezeや薔薇旅館、Epitone Projectなどインディーズ出身者のメジャーへの浸透も増えて、音楽的にも多様化して来たような」
ユリ「裾野が広がるとはそおゆうことや」
テヨン「確かにそおやな。3〜4年前はK-Pop界が停滞したように思われた時期もあったけど、ウチらの水面下の努力で、再び花開く季節を迎えたよたようや。
 今年は去年以上の円熟ぶり、満開ぶりを期待したい」
全員「おー(ぱちぱちぱち)」
チユル「上手くまとまったところで、お変わりのご注文などはありますでしょうか?」
スヨン「じゃあ、よいど…」
チユル「酔いどれセットはもう終わりましたからね」
チユル「えーっ?」
テヨン「ケチなことゆうなよ(ぱっかーん!)」
チユル「きゃっ」
ソニ「あっ!」
ティパニ「わ、頭叩いたで」
チユル「いたたたた…」
スヨン「自分、大丈夫か?」
チユル「こ、ここはどこ? 私は誰?」
ユナ「わー、出たーっ。伝家の宝刀、記憶喪失や」
ティパニ「ファミコン並に簡単にリセットかかりよるな(呆)」
テヨン「教えてやろう。自分はチユル。この居酒屋ひげ八のホール係や」
チユル「私は…チユル。ひげ八の…ホール係…?」
テヨン「そおや。判ったら忘れん内に酔いどれセット人数分やて、マスターにゆうて来いや」
チユル「わ、判りました。…酔いどれセット、酔いどれセット(よろよろ)」
テヨン「うむ。この手が使える限り、酔いどれセット頼み放題やな(ニンマリ)」
ユリ「うわー、鬼や」
ヒョヨン「さすがジェシカをくびにした女」
パカーン!
ヒョヨン「うきゃー!(くるくるどーん)」
ソニ「い、いきなりなにするねん?」
テヨン「いやー、ジェシカのこととか早う忘れんかなぁと思うて」
ソニ「その前に死人出るわ。ええ加減にしなさい」
♪ちゃんちゃん


運転手「ああ、今年も無事終わってよかったなぁ」
JOO「無事かなぁ」