第579話 しくじり先生 in Korea(後編)
プロデューサー「もはやIU様は思想、IU様は小宇宙(コスモ)」
スヨン「お、恐ろしい…(汗)」
JOO「”『Bad Guy』 時期を間違え Good Bye”」
テヨン「全然違うわ、ハゲ」
ナレーション:二度目のデビューに失敗し、ミュージカル女優への転身を図ったミンジュ先生。
でも、1度しくじった人間はそう簡単に更正できないのがこの社会。
ドラマや映画で先生の身に起きた一大事とは?
『しくじり先生 in Korea』いよいよ最終回ですよ。
テヨン「ナレーションがほぼ前回のヒキと同じなんやけど」
若林「その辺、突っ込むのは勘弁してください。疲れてるんです」
【第4章】
JOO「さて、ミュージカルに生きる道を求めたウチは、片っ端からオーディションを受けました」
スヨン「端役もありで?」
JOO「いえ、さすがにそこは元芸能人、MUTEKI枠ですから、ヒロインに限定させていただきました。
その結果『若さの行進』を始めとして『Catch Me If You Can』、『フルハウス』などに出演し、若手ミュージカル女優として認められるようにはなったんです」
『Catch Me If You Can』カーテンコール
若林「よかったじゃないですか」
JOO「ありがとうございます。
そやけど、平和なように見えても、しくじりって向こうからやってくるものなのですね(とほほー)」
若林「またやっちゃったんですか?(呆)」
JOO「そおなんですわ。
この頃、CUBEエンタからBTOBのラッパーとしてデビューが決まっていた弟に、ウチはこお助言しました。
”イルフンや、デビューおめでとう。そやけど、舞台の上で張り切り過ぎないようせんとあかんよ”と」
ユナ「ほー」
JOO「♪ららら〜、欲を出すとむしろダメになる可能性があるんやで〜(くるくる)」
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1942467
若林「なんで踊るんすか?」
JOO「すんまへん。ついミュージカルのクセが出て。
そんな助言をしたにもかかわらず、ウチの方がつい欲をかいてしもうたんです」
ミョンス「なにやったんやーっ!」 ←破天荒枠(しつこい)
ソニ「うるさいよハゲ」
JOO「ミュージカルが受けた勢いで、ドラマや映画にも出てしまうたんです」
ユナ「なにー?」
スヨン「ウチらの土俵に上がり込んだやと?」
ユリ「領域侵犯やで」
ソニ「自分ら、本業はなんやと思うてる?」
JOO「領域侵犯…それはもお、すぐ理解しましたよ。”あ、しくじった”と。
何故ならそこは、ミュージカルと違うて、選ばれた超一流の役者さんやアイドルだけが主役を張れる別世界やったからです」
ソヒョン「ミュージカルかて選ばれた超一流のアイドルが演ってるって」
JOO「初めに出たドラマはJYPも出資した『ドリームハイ』でした」
ユナ「あー」
JOO「主演は”国民の初恋”ペ・スジ…ウチの後輩です」
若林「事務所の後輩が主演? それはきついですね」
JOO「一方ウチはスジのクラスメート役でしたが、最初からどうでもええ役で出番も少なく、しかも物語が進むとどんどん存在感がなくなっていきました。
そしてスジは光州女特有の根性の悪さで、先輩のウチをシカトしまくり、悪い噂を広めたのです」
若林「そこ、いろいろ問題があるので、オンエア上はカットすると思います」
JOO「準ヒロインには先ほども名前が出たIUです。”国民の妹”が初めてのドラマ出演と言うことで大いに話題になりました。
ウチかて初のドラマやったのに、それはちっとも話題にならず…」
ユナ「”国民の初恋”と”国民の妹”が出てたら、そら自分の話題なんか出るスキ間がないわな」
JOO「まだあります。このドラマにはあのヨンサマも出てたんです」
テヨン「ええっ! あの”国民の冬ソナ”が?」
JOO「無理して”国民の”をつけなくてもええです。
ヒロインやヨンサマはまだ仕方ない。けど、終いにゃ半裸師匠まで出て、話題を掠っていったんです。ちょい役やのに(しくしく)」
テヨン「”国民のセミヌード”が?」
JOO「わざとゆうてるんでしょ?(いらっ)」
ティパニ「師匠、出るだけやなくOSTも歌うてたで(笑)」
若林「よくよく自分とこのタレントを潰すの好きな人ですね(苦笑)」
JOO「そこでウチは悟りました。ドラマのような華やかな世界は勝ち組の世界。ウチのような負け犬はお呼びやないのやと」
テヨン「悟るのが遅いんじゃ、ボケ」
若林「ちょっと、それは非道いですよ」
テヨン「今のはスジの心の声や。ウチは代弁しただけ」
若林「…(絶対ウソだな)」
JOO「そこでウチは次に映画のオーディションを受けました。映画は実力の世界。ドラマのような虚飾はないのやと信じて」
ユリ「その通りや」
ヒョヨン「自分がゆうな、嘘くさい」
JOO「で『結婚前夜〜マリッジブルー〜』とゆう映画にヒロインの親友役で出ることになりまして」
ソニ「友達役多いねんな」
若林「で、映画はドラマと違ってたんですか?」
JOO「さぁ」
若林「さぁ?」
JOO「映画ってドラマの2話分くらいしか尺がないので、友達役の出番なんてものの数分しかないんですわ。
ウチの出番は1日か2日で撮り終わったので、雰囲気に馴染む間もありまへんでしたわ(あっはっは)」
若林「(ずるっ)」
ユナ「しくじるなぁ(感心)」
JOO「何故脇役ばかりなのか、この時は真剣に考えました。
ウチと(イ)ヨニねえさん、(キム)ヒョジンねえさんはどこが違うのか?
…そして、ついにウチは悟ったのです」
若林「なんと?」
JOO「次のページをご覧下さい」
全員「(めくり)」
全員「どっしゃーっ!(ごろごろ) い、いまさら…」
JOO「ウチが主役なんてとんでもない話でした。
なんなら、マ・ドンソクのおっちゃんと比べてさえ、華がないのですから」
若林「そ、そんなに?」
JOO「こんな華がないタレントが、一度堕ちたらどおなるか? 二度と這い上がれないのです!」
全員「ひえー、怖い…」
JOO「それに気付いた時、ウチの芸能人生は終わった。
その時は真剣にそお思いました」
ナレーション:長年にわたるしくじりの果てに、根本的な原因を発見したミンジュ先生。
でもそれは、芸能人にとっては致命的なものでした。
どん底に堕ちたミンジュ先生は、いったいどうやって希望を見いだしたのか?
最終章で学びましょ。
CM
『結婚前夜〜マリッジブルー〜』
この中からミンジュ先生を捜してみよう(^^)
【最終章】
JOO「そうこうするうちに、デビューから7年がたち、JYPEとの契約が切れることになりました」
若林「あ、まだ契約してたんですね」
JOO「後半3年くらいなにもしてくれなかったし、JYPネイションにも呼んでくれなかったけど、籍だけはあったんですわ。
華もなく、歌唱力にもケチをつけられたウチです。このままJYPEと再契約するか、それとも結婚でもして引退するか、ずいぶん悩みました」
スヨン「結婚のあてとかあるんか?(涎)」
JOO「ないけど、美人で性格エエから、その気になればすぐ見つかるがな」
ユリ「余裕やなぁ。むかつく」
テヨン「自分、日本に行って芸人になるてゆうてたやんけ」
JOO「あー、そんな時期もありましたね」
若林「芸人に? こっちの世界も甘くないですよ」
JOO「そおですけど、その頃自暴自棄になって”半裸師匠の後はハンバーグ師匠に弟子入りするか”なんてゆうてたこともありました。
定職(定食)が欲しかったので」
少女時代「(ずるっ)くだらねー」
若林「いや、それハンバーグ師匠の持ちネタなんすけど」
JOO「元気ですかっ? それではみなさん、ご唱和ください。
7、8、9、JOO(じゅー)!…なんちゃって」
ヒョヨン「やかまし!」
ハンバーグ!!
ミョンス「…この街も変わらねーな、と」
ソニ「真剣にメモとるなよ(スパーン!)」
ミョンス「いててて」
JOO「そんな焼きミンチ、いえヤケクソになっていた時でした、弟のイルフンが”一緒に歌わへんか?”と声をかけてくれたんです」
ミョンス「肥を掛けてくれた? クソだけに?」
ソニ「うるさいってもお」
JOO「新しいアルバム用にイルフンが作詞作曲したんですが、女声パートをウチに任せてくれたんです。
聞けばウチとデュエットするのが弟の夢やったとか。
弟の喜びの前には、ウチの悩みなんて小さなことです。ウチは二つ返事でOKしました」
テヨン「それが『君はボクの天使』ゆう奴か」
JOO「そおなんです。久しぶりに立つレコーディングブースにウチの心は震えました。
そしてイルフンは…いえBTOBのメンボはコンサートにもウチを出させてくれたんです」
BTOB『君はボクの天使(Feat.JOO)』@ BTOB Hello Melody Concert(141101)
JOO&ILL
ソニ「幸せそうやなぁ」
JOO「やっぱり大勢の観客の前で歌うのっていいですね。この感覚を久しく忘れていました。
やっぱり華はなくともウチは歌手。歌うために生まれてきたんだと、そんな当たり前のことに、弟のおかげで気付かされたんです」
ソヒョン「ウチも弟か妹が欲しいわぁ」
ミョンス「おねえちゃ〜ん(ごろにゃん)」
ソヒョン「(ぞー)黄海に沈めるぞ、こら」
JOO「ウチは再び歌手としてやっていく覚悟を決めましたが、JYPEはもおこりごり。
どうせならプロデュースがちゃんとしてるSMEが理想でしたが、そこはすでにデビュー待ちの新人でぎっしりです。
JYPEとの契約が切れてから、3ヶ月もあちこちと交渉を重ねた結果、新しい契約先がこのほど決まりました」
ティパニ「ほぉ」
JOO「次のページをご覧下さい」
全員「(めくり)」
全員「おーっ」
JOO「なんとSM傘下のレーベル兼芸能事務所Woollimです!(ぱちぱちぱち)」
全員「(拍手)」
若林「ウーリムって大手なんすか?」
ソニ「規模はそこまでやないけどSMEの100%子会社やし、NELLやINFINITE、今話題のLOVELYZなど有望株が所属しとる。
SMがユナイテッドやエイベックスと対抗するためのCDレーベル部門ちゅう機能も持たせてある。
ええ作曲家も抱えとるし、今後はもっと大きくなると思うで」
若林「へー」
ティパニ「それに割と自由やから、若い娘に混ざってケツ振ったりしなくても良さそうな」
JOO「まぁケツを振るのは構いまへんが」
テヨン「こっちが構うわ。やめれ」
ソニ「ええ選択やったんやないかな」
JOO「おおきに。ウチはこの新天地で、じっくり歌を歌って行きたいと思います。
ちなみに、このニュースを報じた記事はこのようにものでした」
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2017821
JOO「”BTOB イルフンの姉JOO、JYPからWoollimに移籍”と。
…そうです、ウチはもはやJYPの宝石ではなく、イルフンの姉という位置づけなのです」
ソニ「そらー今やBTOBの方が有名やし、イルフンはApinkのオハヨンと熱愛騒動で、今は渦中の人物。
どうしたってそうなるわな」
JOO「まぁハヨンはその内漢江に放り込もうと思ってますけど、とにかくこの記事を見て、ウチは嬉しかったのです」
テヨン「嬉しかった?」
JOO「そおです。弟とデュエットしてウチは悟りました。愛する家族を支えて生きるのがなによりの幸せやと。
その手段が歌であるのなら、歌手としてこれ以上の悦びはない。
決してIUのように注目を浴びることが幸せではないんやと」
テヨン「なんか、負け犬の開き直り…(もがもが)」
若林「しー。いいとこなんですから」
JOO「ウチにとって歌とは何か?
その本質に気付いた今こそ、アイドルとかバラードとかのくくりに縛られず、月が夜道を照らすように、人々の心を照らす歌を歌って行きたいのです」
ヒョヨン「なんかイ・サンウンさんみたいなことゆい出したで(呆)」
JOO「そして将来はイルフンとトルコ行進曲をデュエットし、ジュフン姉弟として国中を慰問に廻ろうと思います」
ソニ「安田姉妹か!」
スヨン「受粉姉弟て、なんかやらしいなぁ」
受粉姉弟
JOO「振り返ってみると、しくじり続けたアイドル人生でしたが、逆にゆえば歌を歌うための人生経験をたっぷり積んだと思います。
3段ブースターとか、お尻ダンスとか、細かいことにとらわれず、家族と共に、歌に心を込めていければウチはそれでエエのです。
そこで今回のまとめとなります。次のページを開いてください」
全員「はーい(めくり)」
全員「”歌(じんせい)は しくじり続けて 味が出る”!」
JOO「以上で授業は終わりです。ご静聴ありがとうございました」
全員「ありがとうございましたーっ!(ぱちぱちぱち)」
JOO「と、言いたいところですが、先生実はもうひとつだけやらかしてしまいまして…」
若林「まだしくじってるんですか?(驚愕)」
JOO「てへへ…。
実は先生の芸名のことですが」
ソニ「JOO(ジュ)ですよね」
JOO「はぁ。ミンジュのジュからとって、前の事務所につけられたんですけど、元々あんまり気に入ってなかったんですね」
スヨン「あ、そおなん?」
JOO「ネットで検索してもすぐハン・ヒョジュとか出て来るし、JYPのイメージも強いので、移籍をきっかけに本名に戻して活動しようかと思ったんやけど…」
ソヒョン「どーでもええけど」
JOO「まずはこちらの動画をご覧下さい」
『Good Bye Rain』
ユリ「ラッパー?」
若林「これが何か?」
JOO「この歌手、K-POPスターシーズン2出身で去年デビューしましたチョン・ミンジュ(전민주)と申します」
全員「ええーっ!」
ティパニ「ど、同姓同名…(失笑)」
JOO「で、こっちのミンジュちゃん、同じオーディション番組出身のユナ・キムなどと組んでTHE ARKなるグループを結成。先週再デビューしました」
全員「Oh! Wショーック!!」
THE ARK『光』
JOO「今ではチョン・ミンジュと言えば、こっちのチョン・ミンジュを指すようです。
つまりウチはまたしても復帰の時期を間違えたと、そおゆう訳で(ポリポリ)」
若林「もおええわ、ええ加減にしなさい!」
♪チャンチャン
ナレーション:中学時代の些細な好奇心から、しくじり続けたミンジュ先生の授業、いかがでしたか?
しくじりの要点はこの3つ。きちんと復習してしくじりを未然に防ぎましょう。
ナレーション:しくじりの果てに先生が見つけた、家族愛、歌うことの本当の喜び。
生徒の心にも響いたようです…
若林「わたくし、今回最大のしくじりは、ジェシカ枠で起用したハゲが全然活躍しなかったことです」
ミョンス「マジですいませんでしたっ!(土下寝)」
終
しくじり先生、今後のラインナップ(予定)
・T−ara
・ジェシカ(元少女時代)
・JYJ
・MCモン…など。
お楽しみに^^
※ちなみにサニーの『Catch Me If You Can』は…
明らかにこちらの方が華がある(笑)